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まとめ:ハーモニカのお手入れについて
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申し訳ありませんが現在ハーモニカ調整に関する技術的な質問にはお答えしておりません。質問して頂いても無視することもありますので予めご了承ください。

柄沢ヤスリ エクセレントシリーズ

2023-07-30 16:30:42 | 道具
個人差はあるかと思いますが「明日もがんばろう」と思わせてくれます

先日、柄沢ヤスリさんのシャイニーを紹介しました。
購入当初は「この目立てで、真っ平なヤスリだしてくれないかな」と思っていたのですが、思いのほか、カーブが使いやすい、応用がきくので、すっかり気に入っていました。

この、シャイニーシリーズは、爪やすりに関しては、三つのラインがあります。かいつまんで言うと。。

 PVCケースのシャイニー(以前紹介したもの)
 革ケースのシャイニー(ガマンしたもの)
 エクセレントシーズ(今回購入したもの)

他に、カーブがついた爪やすりで「スタンダード」がありますが、こちらはPVCケースで、シャイニーより、少し粗めで、わずかに短いようです

当初は、「折角だから革ケースのものを」と思いましたが、それなりにお値段があがります。おそらく腕のいい外注にだしているんだろうなぁと思いながら、エクセレントシリーズにも目が逝きますが、価格をみて、最初に購入するものではないと諦めました

その後オンラインショップをのぞいてみると、思いっきり背伸びをすれば届く範囲になってきました。もし、PVCケース版で気に入って、エクセレントシリーズを欲しいと思った時に「革ケースも一緒についてくるんだよ」と、自分に魔法をかけてみました。


茶、黒でもなく、濃いめの、ワインレッド臙脂色(えんじいろ)の革ケースに収まっています。このアングルから見ると、ヤスリのカーブを包み込む革が微妙なラインを描いていて、見応えがあります


鞘(さや)式で、スポッと差し込むタイプです。おそらく、革ケース版のシャイニーに付属するものと色違いのものかと思います。オンラインショッのエクセレントシリーズはなぜ、価格が下がっているのかと思い、再度紹介ページを見直したところ、ケースに「かぶせ」がない、のが違いのようです。


この形状をみるとSR-71ブラックバードを思い出します。縁のストレーキとか。。そういう世代なんです(笑)


先端部の裏側は、凹んでいます。結構厚くて硬い革を、こんなふうに立体縫製しています。
カーブをもつシャイニーをおさめるのに「素材を革にしました」的な、貼り合わせの筒で済ませない。価格が上がっても、それに見合ったものを出荷してくるところは、昨今あまりないのではないでしょうか?すごくステキな気概みたいなものを感じます。

最初は、かなりタイトでしたので、油(ラナパー)を2回くらい塗って、ゆっくりと馴染ませていきました。
あまり油を入れ過ぎると折角のケースが、柔らかくなり過ぎてしまいます。この先長いので、2−3日かけて持っていくくらいの気持ちで付き合い始めるとよいかもしれません。


チタンによるイオンプレーティング(おそらくPVDかと)で、ハンドル部分はミラーのような艶となっています。シリアルナンバーが入っています。そのまま載せてもよいのですが、妙な邪推を巡らせる方がいらっしゃるといけないので、一応一部にぼかしを入れています。


やはりといいますが、当然、コートなしのものと比べて、細かな仕上がりに気が配られています。


イオンプレーティングは、専門の業者に任せれば、費用もかかります。
外注から戻ってきた時点で、自社要因のエラー品が見つかれば、それなりの痛手になります。
価格帯も上位のラインであることから、面取り、磨きなどの工程数は、それなりに増えていくのかと思います。

妙な誤解が生じないように書いておきますが、キズミで見れば、それなりのものは見つけられるかと思います。製造中に様々な工程で、地金に細かなスレや傷なりは、当然発生します。あくまでも実用品としての爪やすりということは、認識しておいてください。

「日本製だから、このスマホケースを購入したのに、ケースの内側に少し傷があり、残念な気持ちになりました。商品管理を徹底してください」というような感想を持たれ、発信される方には、ご遠慮願いたいです。


とはいえ、こうして並べてみると、通常盤のシャイニーも機能面では全く遜色はないかと思います


コートされている分、耐摩耗性は確実にあがりますが、切削力が明らかに違うというような事は、殆どないかと思います(あるかもしれませんが)。


今回「行け!」の後押しをしたのは、忙しい仕事がひとつ終わることもありますが、それ以上に、森のなかまを悩ませていた二枚爪が、一応完治した、個人的なお祝いの意味もあります。

楽天のレビューで「いままで、苦痛だった爪のお手入れが、この爪やすりのおかげで、ご褒美タイムになりました」と書いていた方がいらっしゃいましたが、森のなかまも日々そんなことを感じながら、シャイニーなり、吉田ヤスリさんを使っています。

爪やすりとしては、常識破りの価格ですが、ちょっと名のある筆記具や時計の普及機ラインの価格で、毎日毎日「やっぱり、いいなぁ」と思い続けられることを考えると、森のなかま的には、とても良い買い物だったと思います。

見て、触って、使って、とても、テンションがアゲアゲなのであります。

個人によって考え方は様々かと思いますが、良い道具は、そういうもんだと思っています。


手間のかかったヤスリに負けない、それに相応しいケースに収まるエクセレントシリーズ。

爪の手入れは、全てヤスリで行っている方に送ったら、気を失ってしまうかもしれない、ステキなプレゼントです。
PENTAXのカメラを使っている方でしたら、FA77をプレゼントされたくらいに、メロメロになるかと思います

しかし、「なんで爪の手入れにヤスリなの?」と言う方は、まず縁のないものかと思いますし、それは、ちょっと悲しいことですよね。


最近、仕事中は右手側に置いています。この姿が、チラッと目に入ると「早く、この仕事をやっつけて次の作業へ」という気持ちになります。不思議なもんです。

シャイニーで爪を手入れするのが、毎日のご褒美タイムになっているような方。エクセレントシリーズが気になったことはあるけれど、かつて見た価格で諦めた方。

自分用にと、わざわざ、商品ページを探して、カートに入れては「ウーン」と悩まれた文脈を持つ当のご本人にこそ、エクセレントシリーズは、過ぎた贅沢品ではなく、きっと毎日を支えてくれる、よき相棒になってくれるかと思いますよ。

それでは
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柄沢ヤスリ 爪ヤスリ シャイニー

2023-07-17 18:09:15 | 道具
いいな、と思ったものが日本製だった時って、なんだかうれしいものです。

半年近く、ペロペロしていた二枚爪がようやく完治しました。うれしいです。
つらつらと書いていたら、かなり長くなってしまいましたので、「二枚爪って何?」という方は、読み飛ばしてください。

もし、最近二枚爪と向き合うようになり、爪やすりの使い方が、どうもしっくりこないという方。必ずしも正解ではありませんが、ここ半年間くらい爪やすりと付き合って試してみた、アイデアとかを書いています。
何か一つでも、新しい発見があるようでしたら幸いです。

吉田ヤスリさんについては、すでに2つ記事がありますので、よろしかったら参考にしてみてください

 YOSHIDA YASURI1200ショート とミニマムなケース
 YOSHIDA YASURIの爪ヤスリ



PVC製ながらも、シュリンクされたシンプルなケースに収まった爪やすりです。こちらは、柄沢(からさわ)やすりさんの、シャイニーという爪やすりです。


赤色には、赤のステッチを使ったりと、しっかりしたケースです。栃木レザーを使用したものもありますが、お値段もあがります。PVC製でもこれだけの出来ですから、きっと良い出来だとおもいます。


最大の特徴は、ヤスリ面が湾曲しています。こちらは出っぱっている方です。


そして、いちらは凹んでいるほうです。


こんな風に、凹んでいるところに爪先を当てながら、ヤスリを押していくと、ヌルンと削れます。
凹みがガイドになるので、爪やすりに慣れていない方でも、手早く爪を整えられます。

ステンレス製の爪やすりで、エッチングでない、目を立てているものは、削れる方向が一方向に限られます。例外的に、以前紹介したYOSHIDA YASURI1200のような製品も出てきましたが、基本は、押すか、引くかのどちらかでしか、削れません。シャイニーは押して削るタイプです。

なお、引いて削る国産の爪やすりは、他にもあるかもしれませんが「maruto ネイルファイル III」があります。切削りょくは仕上げ向きです。

森のなかまも、最初はこれが面倒だと感じました。が、半年近くつかってみて、これは、むしろ他の爪やすりにない美点と思うようになりました。


細かい目ですが、切削力はかなり高いと思います。使い方次第だと思います。目を立ててから、カーブ(湾曲)させているらしいのですが、目が潰れていません。加工技術としては確立しているらしいのですが、製品で出されているところは殆どないかと思います。

爪を短くするのに、なんで爪切りを使わないのか?

どんなにスッと切れる爪切りでも、切断する時に爪を潰します。爪が平らな板であれば、いざ知らず。大抵は、緩やかなアーチを描いていたり、台形のようになっていたりします。
これを上下から、刃をで挟んでパチンと切断する時に、爪を変形させながら切断することになります。
ヤングや健常者であれば、問題ないかと思いますが、森のなかまは、爪の層が剥がれて、二枚爪になることが多々あります。


こっちは、出っぱっている方の拡大。「凹んでいる方に爪を当てるんだから、こっちは目を立てないで、その分お安くできないもんかね」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、この出っぱった面で、削ると良い場合もあるんですよぉ。

二枚爪を放っておくと、どんどん捲れてしまうので、捲れを取って、瞬間接着剤や、トップコートで補強してあげますが、基本伸びてくるのを待つしかありません。

こういったトラブルを避けるには、爪やすりを「一方向にかけて」削るのがよろしいとされています。ギーコ、ギーコと往復させると、これまた、二枚爪になるような負担をかけてしまうからです。

二枚爪の対策に爪やすりを使う方が、両方向に削れるヤスリを使う場合、押すなり、引くなりして削った後、次のストロークに移る時、一旦ヤスリを爪から離す必要があります(ギーコ、ギーコしないため)。

ストロークの折り返しで、一旦爪からヤスリを離して、元のポジションに戻すのは、思ったより面倒です。このため、一回のストロークで削れる量が多い、全長が長い爪やすりが用意されていたりするのかと思います。

ここからが、森のなかまの主張ですが。。。

一方向にしか削れない爪やすりは、爪に当てたままヤスリのポジションを戻せるので、ギーコ、ギーコやっても、爪への負担を与えない

のであります。ギーコ、ギーコができるので、ヤスリを当てる角度を維持するのが容易で、短い小回りが効くヤスリでも、早く削れ、何よりも、意図せず両方向で削ってしまう事故を防げます。

なので、二枚爪の人こそ、一方向にしか削れない、ステンレス爪やすりを使うのがよろしいのではないかと、こんな風に考えるようになりましたが、メーカさんが、この辺りを謳っていないのが不思議に思います。

ただ、一方向にしか削れない爪やすりにも「なんだかなぁ」と思うところはあります。それが、爪のサイドを削る時です。ただ、使い方を変える事で、ある程度解決できるようです。


普通は、こんな風に、取っ手を握って、押す事でヌルッと削ることができますが、左側を削るときはどうでしょう。面倒そうですよね。


取っ手を持つのをやめて、ヤスリの先端を摘んで、引っ張ることでスムーズに削れます。なんでしたら、ヤスリの先端を摘んだまま、ヤスリを爪の両サイドに移動させれば、大きな動きをしないで、チャカチャカと削れてしまいます。
敢えて難点を言えば、ヤスリの先端を摘んでいるので、柄の部分が重く感じることでしょうか。

「柄があるんだから、柄を握った方が、力を入れ易いよ」ということもあるでしょう。。。


例えば、こんな風に握ります。柄を人差し指、中指で挟み、柄のお尻に親指をかけておきます。


柄を挟んだところを支点にして、親指をクィーッと動かし、トランスフォーメーション。。


持ち替えなどを行わずとも、ヤスリの方向を切り替えられます。
この方法が快適な場所もあれば、やっぱり狙ったところに当てにくいこともあありますので、適宜使い分けが必要にはなってくるかと思います。

ヤスリの方向切替がでたので、ここで脱線を。。。

「ヤスリをかけると、ガタガタ、ギギギギと振動して、それが耐えられません」という方がいらっしゃいます。森のなかまも、そう感じる時があります。あれは、実にイヤです。多分、ヤスリの目が、爪にかかる、跳ねるを繰り返すんだと思います。

最初は、当てる角度によって(爪に対して45度など)、摩擦が増えて、限界に達すると跳ねるとおもったのですが、そうでもないような気がすることがありました。そんな時、ヤスリをかける方向を逆にしてみると、スッと削れることがありました。

爪を構成する組織については、よくわからないのですが、爪も成長するからには、何かしらの目のようなものがあって、逆目にヤスリを当てれば、弾かれるのではないのかなと、考えています。爪の硬さや、ヤスリの目の深さによって、完全に解消できるわけではありませんが、嫌な振動が改善することもありますので、気になる方はお試しください。


カーブが売りのシャイニーですが、一般的な爪やすりのように、エッジを使った削り方もできます。大抵は凹んだ方の面で行うかと思いますが、出っぱった方で行うと、爪と接触する面積を小さくすることができるようです。微妙に尖った部分を削る時などに、覚えておくと重宝します。


極端な例ですが、爪を短くする際、爪の生え際に、浅い角度でヤスリを差し込んで削ると、サイドの曲がった部分(矢印部分)にヤスリが優先的に当たり、抉るようなかたちで削れてしまいます。
気づかないで、ガリガリ削ってしまうと、衣服にひっかるは、修復は効かないはで、結構ブルーになります。そんな時。。


指の腹を、軽くヤスリに押しあてて、それをガイドにすると、深爪にもならず、先端を適度に削ることができます(つい最近気づきました)。

これが、荒いグリッドのヤスリだと、皮膚まで削ってしまい、あまりやりたくありませんが、目が細かシャイニーでは、臆せずできてしまいます。肌が弱い方には問題があるかもしれませんので、この辺りは試しながらやってみてください。


目の細かさでいうと、同じ柄沢ヤスリさんの、ちっちゃな初爪は、シャイニーより細かいです。もともと「体が不自由な韓屋さんでも使えるヤスリが欲しい」というリハビリ編場からの声で作られた「初爪 HATSUME」のちっちゃい版です。

目が細かいので仕上りが綺麗ですが、どちらかというと、振動が嫌で使うのをやめてしまわないようにという配慮から目を細かくなっているのではないかと思います。目が細かいので工数も増え、工作難易度も上がることから、お値段もあがります。が、オンラインショップのレビューをみると、その価値は十分あると思います


ShinyのS、柄沢ヤスリのKに、ヤスリのカーブを表した、スワンのデザインは、新潟県燕市にあるSKIP DESIGNさんによるものです。

柄沢ヤスリさんと吉田ヤスリさんは、地図上でも500mも離れていないのですが、県を跨いで、ものづくりのネットワークを拡げる、吉田ヤスリさんとは対照的です。

また、一口に「ステンレス爪やすり」といって両社の製品をひとまとめにするには、製品に対する考え方から違うものを感じます。

人によって、どちらが好みかということはあるかもしれませんが、「どっちが正解」なんていうことはないのかと思います。少なくとも、森のなかまは、どちらの製品も好きで、時々によって使い分けてみては、「いいなぁ」と思ったりします。

そして、そこに「Japan」の刻印を見つけると、日本製だから良いのではなく、良いと思ったものが日本で生産されたんだなぁと思うと、なんだかうれしく感じるのでありました。

是非とも、エクセレントシリーズを手にしてみたいと思わせる、そんな会社の製品でした。

それでは!
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YOSHIDA YASURI1200ショート とミニマムなケース

2023-05-14 16:04:47 | 道具
この方が、しっくりきます。

ヤスリ続きですみません。気に入ってしまったので仕方ありません。
前回、吉田ヤスリさんの爪やすりを紹介したのですが、書き終えてショップを見てみると、裏面が仕上用の目になっているものが出ていたので、抗えませんでした。

このヤスリが出る前に、Aqua Mintさんというショップさんでも出しているのは知っていたのですが、「押しても引いても削れる」と敢え謳っているところに、「押し引きOKの代わりに、何を捨てたんだろう?」という興味がありました。


上が前回紹介した標準サイズのものです。ショートサイズは先突タイプのみのようです。


左が今回購入したもので、単目で仕上げに使います。こちらの面は、押し切りのみで、引いても、ほとんど削れません。
爪表面に浮き出た縦筋なんかも、キャッチして確り削れますし、仕上がりはとても滑らかです。なんで最初からこれにしてなかったんだろう?と思うくらいです。


こちらは、削りメインの荒目の面です。これまでのように3本、目が入っているのですが、右側のこれまでのものは、複数の目が作り出す、シマシマ模様のパターンが見えるのですが、左側にはそれがありません。
色々試行錯誤をされたんだと思います。

確かに、押しても引いても削れます。とはいえ、ヤスリを往復させながら爪を削ると、返すときに爪に負担を与えるので「爪が割れるのでヤスリを使い始めた」方は、これまで通り、一方向で削られるかと思います。

「じゃぁ、意味なくなくない?」

爪のサイドを削る際、ヤスリの押し引きを意識せずに、持ち方を変えずに削れてしまうのが、最大の美点かと思います。とても快適です。
また、心なしか、切削力が強いような気がしています。ショートサイズでも、足の親指の爪とか、ザックザックと削れました。荒削り用に振った目の入れ方になっているのではないかと思います。

荒削り、仕上げ用、それぞれに特化したことで「使い方にちょっとしたコツと習熟が必要」だったハードルが低くなったかと思います。初めて使う方とかには、こちらを薦めるかと思います。

ただ、これまでのヤスリには、いいところ無いの?かというと、使い方に習熟すれば、力加減を変えれば、使用面を意識にせず、パパッとこなせてしまうところは捨て難いなぁと思います。この辺りは、好みの問題なので、なんとも言えません。

もし、個人的な趣味を叶えてくれるのであれば、慣れ親しんだ、これまでのヤスリと、仕上げ用の目のものが、今の自分にはあってるのかな?と思う程度です(多分Aqua Mintさんのが、それに当たるかと思います 商品ページに「使いやすい削り方でご使用ください」とあるので、押し、引きで削れるようです)。

いずれにしても、初めて爪やすりを使おうとおもうのだけれど、「吉田ヤスリさんのものだったら」、どれが良い?と尋ねられたら、押し引きで削れ、仕上げ面をもつ、このタイプをお勧めします。まぁ、個人的には、押し切りのみは「爪に接触したまま引いても削らない=爪にショックを与えない」ところが気に入っていますが。。

 YOSHIDA YASURI1200ショート(85mm厚さ1mm先突)
 YOSHIDA YASURI1200ロング(140mm厚さ1mm先丸)

というわけで、とってもゴキゲンな爪ヤスリなのですが、一つだけ。。不満というわけではないのですが、今ひとつソリが合わないところがあります。


このケースです。スモークタイプでホログラムが入って、ヤスリを入れると、見た目もよいのですが、森のなかまの希望としては大きすぎます。

フラットタイプの爪やすりには、大抵ビニール製のミニマムな鞘(さや)のようなケースが付いてきます。安っぽいとか言われますが、ポーチとかに放り込んで、他のものをヤスって傷つけなければ良いと思うタイプなので、個人差はありますが、付属のものは、ちょっと立派すぎます。

作るか。。。


ヤスリが入っていた、ブリスターを切り出して、マイクロコードでぐるぐる巻きにして鞘を試作してみました。コードがずれないように両面テープを貼るなどの小細工をしています。そしてコードが足りていないですが。。この状態からヤスリが。。。

抜けない(笑)

相手はヤスリなので、鞘が面接触していると、食い込んで抜けませんでした
緩めにすると、コードの目が揃わないなと、色々問題があることに気づきます。仕方ないなぁ。。

というわけで、しばらく悩んで「折り紙による楊枝入れ」を思いつき、ネットで検索します。色々な折りがあり、とても面白いです。
シンプルな折り、簡単に縦横比の変更が可能で、ペタンと潰せてフラットになるものを探していましたが、昨晩みつけました。

 「折り紙で作る楊枝入れ
 トップは「Japan Silhouette」さんです


15cm正方形折り紙を四等分したものだと、これくらいのサイズになりました。
ヤスリ面が飛び出てしまうので、全長を延長する必要がありそうです。


4cm x 19cmで作ったのがこちらになります。


展開すると、たったこれだけです。


Aの三角を、Bの面の裏側に差し込んで固定するたけのものです。折り込まれた紙によって、筒にテンションがかかり、鞘に入れたものを固定するというシンプルかつ合理的なものです。


邪道ですが、この部分は、両面テープを使って固定しました。


使用したのは「うめずみ」という折り紙です。以前、おりがみ会館に行った時に「色がいいなぁ」と購入したものです。渋めな色が多く、表面にはちょっとしたドレープがあります。別に包装紙でも構わないので、好きなもので折ればよいかと思います。


試作から、紙の重なり具合をみて、4cmを, 12mm, 14mm, 14mmに三分割しました。森のなかまが持ちそうにないものくらいに、アダルティに落ち着いた雰囲気になります。


1cmx19cmの紙を歪みなく折るのは難しいです。おりがみ会館で見つけた、竹ベラで、予めスジ目をつけて、定規で持ち上げて折り込みました。
折り紙は、きっちり折る、やんわり折った方が良いところとかが、あるようで、シンプルなものほど奥が深いようです。


付属のものより大分小さくなりました。紙なので、濡れた手で触ればフニャってしまいますし、擦れて穴が開くこともあるでしょう。そしたら、また折れば良いです。

とはいえ、携帯しやすいようにストラップホールのある革製のミニマムなものが出たら欲しいなぁと思うのであります。


一生使えるヤスリが三本になってしまいました(笑)
酔狂と思われるかもしれませんが、一度このヤスリを使って、気に入られた方は、結構複数本をお持ちになられる方が多いようです。

何はともあれ、ミニマムなケースが見つかり、ヤスリ面を露出したまま放置せずにできるようになり、気分はとってもスッキリです。
もし、この手のケースで良い情報をお持ちの方、教えて頂ければ幸いです。

それでは!
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YOSHIDA YASURIの爪ヤスリ

2023-05-07 16:17:43 | 道具
爪を切れずに長期間過ごさないといけない状況って、地味に辛そうですよね、EDCアイテムや非常袋にツメヤスリを加えてみるのはいかがでしょうか?

本日は、久しぶりに気に入ってしまった道具の紹介です。
使い始めて、三ヶ月たっていませんので、使いこなせていないところもあり、エキスパートの方からすると「何やってるんだか」と思われるようなところも多々あるかと思いますが、ご了承ください。

オジサン同志のリモート会話。「やれ、体のあれが悪い、これが悪い」の不健康自慢。森のなかまも人並みにあります。老眼に、そして二枚爪。

爪の柔らかい、お風呂に入った後にでも切ればマシなのですが、昔から夜に爪を切らないのが漢。合理的で無いですよね。ワイフはバシバシ夜に切っています。

まぁ、何度かエイエイと切ってみると、二度とするもんかというわんばかりに色々なことが起きるので、大人しく昼間に切っています。抗うことにそれほど意味がなければ、割とながされてしまうクチです。ある意味合理的。

ただ、評判の良い、パチンと音もせずスッと切るような爪切りを使っても、爪先がペリペリ捲れ「これを何と言うのだ?」と調べたところ、二枚爪というものらしいです。

服の脱ぎ着や、洗濯物を畳んだりするときに、いちいち引っかかってイライラするだけなら良いですが、更に捲れてしまうという悪循環。指先に力をいれられないのは、とっても不便なのです。対策は無いかとネットで調べてみます。

「爪切りで切ると、ショックで爪が割れるので、ヤスリで削りましょう」

なるほど。。


程よい削り具合が気に入っている、Victorinoxのエッチングのものと思われる爪ヤスリ。ちょっとした角っことか、応急的に削るにはもってこいでしたが、これで手足全部の爪を削るのは骨が折れそうです。ということなので、爪ヤスリを物色することにしました。

門外漢が何か新しいことを調べる時は、エキスパートたちに胸を借りるのが良いです。思いついたのは、ギタリストさん。弦を爪で弾いて鳴らし、音色に影響することから、一家言あるかたが、記事を書かれていないかと調べ始めます。

ギタリストさん、女性からも絶賛を浴びていた「資生堂 ネールファイルNA 501」は廃盤らしく、5倍のプレミアム値段。形状、価格から、おそらくエッチングのものではないかと予想し、似たようなものを探しますが、今ひとつピンとこないところに、なんと。。普通のヤスリがあるではないですか。


お試しで2月中頃に購入した、吉田ヤスリ製作所(以下吉田ヤスリさん)の「つgood」という子供が使っても怪我をし難いヤスリです。全長80mm、厚さは 0.8mmで、財布に入れられるようなサイズです。随分悩んだ末の選択でした。


見るからに、良い道具然としています。柄の部分を摘んで「押し」て爪を削ります。逆だと、暖簾に腕押しで、ほとんど削れません。削れ方は、かなり感動しました。

削りカスは、削るそばから宙を舞ってしまうようなパウダー状までではなく、ヤスリ表面にとどまるくらいの大きさ。ヤスリをコンと、叩くとポロポロと落ちてくれるような感じです。切削を阻害するような目詰まりもなく、ブラシで払うか、水で洗えばすぐに綺麗になります。

「ヤスリとして立派なのはわかるけど、エッチングやダイヤだったら、押しても、引いても削れるのに。。。」

と思われるかもしれません。でも、ネイル関連でエメリーボードとかの使い方を調べると、ギーコギーコと往復させると、結構爪に負担を与えるので、一方向で削るのがよろしいそうです。

敢えて言うならですが。。このヤスリの場合、押しで削って、引で戻す際に、爪と接触に接触していても、刃は引っかからないので、爪へのダメージが少ないとも言えなくも無いのかもしれません。

ただ、爪のサイドを削る時は、押しだけで攻めるよりも、引きを使いたい時が出てきます。そんな時は、柄ではなく、ヤスリの先端を持つことで、引き切りにスイッチすることもできます。要は使い方を工夫すれば、特に問題はないかと思います。

それと、裏表両方とも同じ目になっています。荒さも、方向も同じです。
正直、裏側が目の細かいエッチングだったらなぁ、と思わなくも無いのですが、どちらの面を使っても同じように機能するというのは、単純明快で間違いを犯さない配慮なのかと思うようにしています。

とりあえず、一ヶ月つかってみました。確かに、爪切りでパッチンパッチンと切る方が早いです。ただ、力の入れ方や、ヤスリの当て方によって、削れる量がコントロールできる(ヤスリの自重だけで撫でるような使い方など)ようなので、細かい事を言わなければ、これ1本で済ませられます。そして、確かに爪への負担が低いようです。

気になった時に、スッと1、2回削るくらいのつもりで、小まめに使うような使い方から始めてみると良いかもしれません(今は爪切りは殆ど使っていません)。

なお、大量に削ると、爪の切削面の角にちゃんとバリがでます。撫でるようにバリを落とすようにしてください。


一ヶ月後に、標準サイズも手に入れてみました。先丸140mmで、暑さは1mmの黒いタイプのものです。一回のストロークで削れる量が多くなります。
小さいのは、小回りが効くので、これで十分かなと思ったのですが。。。単純に道具として気に入ってしまったことが大きいです。


足の親指の爪などは、標準サイズのものがザクザク削れて気持ちが良いです。爪ヤスリに求めるものではないのですが、手に持った時の重さや、質感などは電子ガジェットにはない楽しみがあります。

もう一つマニアックな事を言わせてもらえば、可動部もない、ただのステンレス板(とっても失礼な言い方ですが)が、こんなにも実用的なものに結実しているのは他に例がないのではないかと思います。


吉田ヤスリさんが、販売している革製の鞘。標準サイズのみです。
革同士の摩擦でキャプをする簡素なものですが、なかなか良くできています。素っ裸でペン立てとかに立てておくのも良いのですが、こういったケースがあると気分が盛り上がります。

こちらのケースは長野県の「NPOまいぺーす」さんで作られているものです。

吉田ヤスリさんは新潟県燕市にありますが、県を跨いでの提携は珍しいと思います。PARCO、GUNDAM、FINAL FANTASYとのコラボモデルなどもあったり、、とても現代的だと思います。町工場は頑張っているのであります。


ちなみに、ケースに収まった状態だとこうなります。

さて、道具は良いものが揃いました。ですが、二枚爪はなかなか治りません。
そもそも、爪を切る以外に手入れをしたことがないので、何をしたらよいのか、よくわかりませんでした。


とりあえず、近所のドラッグストアで、爪を補強するトップコートを買ってきました。以前は、低粘土の瞬間接着剤を染み込ませたりしていたのですが、こういうものが世の中には広く売られています。女性にしてみれば当たり前のことなんだと思いますが。。。

割れてしまったものは、これ以上進行しないように、めくれを切って、割れてしまった部分のみ、こちらで封をします。塗った部分だけキラキラ輝いてしまいます。爪全体に塗ればよいのですが、そのあとの手入れができませんので、見てくれは後回しです。

爪が割れやすいのは、乾燥して脆くなっているからで、保湿なりが必要なのだそうです。そういえば、PCやカメラ、パラコードをいじるのに、ベタつきが嫌で、ハンドクリームとかを使わずに冬を過ごしていました。

手荒れで、指紋認証などができなくなってしまうので、最近は少しはつけるようにしていたのですが、殆どつけていたなかったので、爪にもとっても良くなかったのでしょう。


評判が良さそうでしたので購入した「OPI ネイルオイル ペンタイプ」。探すと半値くらいで購入できるところがあります。
香りはそれほど強くなく、指で刷り込んでしまうとベタつきもなく、サラリとした仕上がり。一ヶ月を過ぎたあたりから、薄かった爪が少し厚く、丈夫になってきたような気がします。

最初は使い方がわからなかったのですが「ネイルオイル 意味ない」というGoogleの検索候補で調べたら分かりました。
「意味ない」というキーワードで検索したのは始めてだったので、別な意味で勉強になりました。


この刷毛がなかなか機能的で、爪のサイド、生え際、爪先の間に入り混みやすく、使い勝手は上々です。

「どれくらいチューブを押せば、オイルが出てくるのかが分かりにくくて、ボタボタと落ちてきて、汚れてサイアクー」というレビューを見かけていたので、「そんなマヌケなことはしないぜ」とやっていると。。。

ポタ。。。

最初の一回は、確かにわからずやってしまいました(笑)
刷毛の浸透具合を見ながら、コツを掴むと、そんなことはなくなりました。
ビンものには、お花が入ったものなど女子力が高いものもあり、それはそれで楽しそうなのですが、パパッと使えるOPIのペンタイプは気に入りました。


で、検索をしていたところ、こんなものを見つけました。BURT'S BEES キューティクル クリーム
もう少し、油分が欲しいかな。。というときに薄く伸ばして使っています。


クリームとありますが、こちらもベタつきが少ないです。キャンディーではないレモンの爽やかな香りが、数秒しますが、後に残りません。
クリームタイプは面倒かと思いましたが、爪周辺に手早く塗り込めるので、こちらも機動性があり気に入りました。


感心したのは、この入れ物。見た目のかわいらしさもあるのですが、缶の底が末広がりになっています。おかげで、開閉がとても楽ちんです。なんで他の缶もこうなっていなんだろう?と思うくらいです。パテントか、製造コストの関連でしょうか。


使い方にもよりますが、ガラスヤスリのように割れてしまうこともなく、ダイヤが剥がれてしまうこともないので、少なくとも10年以上は使えるかと思います。

初めて爪ヤスリを使うのに、高価なものはどうだろう。。。と二の足を踏まれるかもしれません。実際使いこなすのに、それなりに時間がかかるかと思いますので、数日でやめてしまうようでしたら、やめておいたほうが良いでしょうし、森のなかまも恨まれずに済みます。

爪ヤスリを始めてみたいんだけれど、言い訳ができないくらい、縛りになるくらいご機嫌なものが無い?というのでしたら、是非ご検討してみてはいかがでしょうか。

実は、このヤスリについては、まだまだ喋りたい事がありますが、2−3倍になってしまいそうなので、この辺で。。。
もうちょっと知りたい方は、楽天のレビューなどが参考になるかと思います(楽天はUIと、運営が提供する機能が、今ひとつ、ふたつと言われていますが、レビューに対してのショップのリプライ機能があること。VINEのような専属の方たちではなく、購入者によるレビューが美徳だと思います。。理解したうえで参考にすれば良いだけのことですが、正直に表示しているアマゾンは偉いと思います)

 YOSHIDA YASURI(楽天)

更に。。ウレシイことに。。日本にはまだ、良いものがあるようで、悩んでみたり、手当たり次第に購入してみても(してみたい)、それはそれで、楽しいことかと思います。

それでは!

P.S.
久しぶりにショップを覗いていたら。。。押しても引いても削れるタイプに、裏面が目の異なるものが出ていました。おぉーっ。

 YOSHIDA YASURI1200ショート(85mm厚さ1mm先突)
 YOSHIDA YASURI1200ロング(140mm厚さ1mm先丸)

色はブラックのみ。これは楽しみですね。

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くしゃくしゃコンパクトなキズミホルダー

2023-04-30 20:21:07 | 道具
秘密諜報部員新型兵装資材科の人が使ってそう。。。

追記:
アイルーペはものすごく特殊なルーペです。近くが見えないなどであれば、シニアグラス(老眼鏡)や、手芸やPC作業を行うのであれば、リーディンググラス、ハズキルーペ(一番低倍率を愛用しています)を使うのが良いと思います。

ルーペの基礎的な知識については、メーカーのホームページやパンフレットを見るのが良いかと思います。エッシェンバッハのカタログ(PDF)とかみているだけで楽しいです。

また、最近、随分参考にさせて頂いたページを紹介させて頂きます。

見えにくいなら、工夫しちゃおう

ロービジョンの方が運営されているページなのですが、「あぁ、なるほど」と思うところがたくさんあります。森のなかまも、色々工夫をしてみたいと思うのであります。では!


人並みに近くが見えない、小ちゃいものが見えなくなってきています。見なければ良いのですが、見たいからには仕方がありません。

時計屋組み立ての技能者が使うイメージがある、目にパコッと嵌(は)めるルーペ。キズミ、アイルーペなどというもそうです。嵌めると言っても、顔の筋肉でヨイョと抑え込むようなものです。うまく嵌められそうにないので、これまで敬遠していました。

何気なくネットをプラプラみていると、エッシェンバッハのものが、やたらに軽く、鏡筒も短く、視野が広いらしいので、試しに5倍のものを購入したところ、ホントにやたらに軽い。。しかも5倍なのに思っていたほど歪みも少なく、視野も広い。そして、あっさりパカッと嵌りました。

ちなみに、エッシェンバッハのものは、偉く高価です。1/5くらいの価格で良いものもあるようですが、やたら軽いやつで、使いこなせないなら、諦めもつくだろうと奮発しました。


体から発する蒸気で雲りにくいように、穴が空いています。空いていないものは自分で穴を開けたりすることが、割と普通に行われるようなので、手間が省けるというわけです。


GR3xの鏡筒にペコんと置いてみます。


GR3xのマクロで寄れるところまで寄ってみて、カメラ内のクロッピングを最大にすると、これくらいに写ります。
先日、電池とベルトを交換して、風防をシャカシャカ磨いたSwatchです。クロノの文字盤がオフセットしているのが面白いです。


5倍ルーペをつけるとこれくらいになります。カメラ内のマクロモードではピントはあわず、ノーマルに戻して、被写体に3ー5センチくらいまで寄って、初めてピントが合います。光軸もずれるで、画質も甘くなりますので、写真用途であれば、カメラ用のクローズアップレンズを使うべきですが、なかなかびっくりです。

肉眼だとクッキリ。しかも、ハンズフリーで見られるので。。。

あれもできるし、これもできる

などと中学2年生の夏休みのような気分になります。


こちら、どうやって使うものかわからなかったので、一緒に購入してみたホルダーです。キズミホルダー、アイルーペホルダーというそうです。ピアノ線のような硬さで、バネのように復元力があります。

ルーペをはめて、バンドを拡げて、目のあたりにペコッとすると、力を入れずにずーっと嵌めていられます。これは、とても便利で、快適です。
個人差はあるかと思いますが、慣れていない素人ゆえ、軽いはずのエッシェンバッハでも、1分以上使うなら、是非とも用意したいところです。

一緒に購入しておいて良かった。と思います。が。。。
結構お値段もしますし、ルーペ自体の脱着が結構手間なのと、何気に置き場に困ります。

なんだか、楽しい課題を見つけたようです。寝る前の数分を数回重ねて、脳内で試作品を作ってみて、こんなふうにしてみました。


フィッシャーマンズノット(テグス結び)をするだけです。左上の方は、長さの調整ができるように、平結びでスライダーを作っていますが、結びの微調整をしなが結べば、もっとシンプルになります。


スライドする部分にルーペを入れて、紐を引っ張るだけです。眼帯と同じように目にあてれば、ルーペが固定されます。

首から下げられたら便利だなぁと思ったのですが、摩擦だけで止まっているので、プラーンとさせると、軽いはずのエッシェンバッハでも、コロコロと落ちてしまいました。ヒモにゴム管を被せるなどの工夫をしたり、専用のマウントを作れば改善されるのかもしれません。


ワイヤーのホルダーは、不要な時にスッとどかせるところが便利なんだと思います。こちらの紐式の美徳といえば、なんといってもタイトルの通り、コンパクトにまとめられるところでしょうか。金属のパーツをつかっていないので、レンズと一緒にしまっても、あまり気を使う必要がないのも良いかもしれません。

今回、紐には2.4mmのタクティカルコードを90センチ。中の芯を抜いたものを使用しました。スライダーように、お尻を延長したので90センチだと、もう少し余裕を見た方がよかったかもしれません。1m単位に切り売りしてくれるところがあるので、色んなカラーを試してみたい方は、こちらで探してみてください

ちなみに、一度だけリアルに試作を行いました。その時は4mmのパラコードを使いましたが、特に問題はありませんでした。パラコードである必要もありません。お好みでどうぞ。


ホルダーとは関係ないのですが、こんなふうに5倍、3倍を直列にすると更に大きく見ることができました。順番を逆にするとピントが合いにくくなります。理屈は、寝る前に考えましょう。。。

随分、勿体をつけたような紹介で、拍子抜けするような内容で申し訳ありません。当たり前のようにやられている方には「いまさら」感があるかと思いますが、意外にシンプルな方法にたどり着けたのと、単に嬉しかったので引っ張ってしまいました。

それでは!
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