うつむく事ができるライトに滅法弱いのであります。
BAYCO社の「
Nightstick Pro-QUAD: NSP-9404B)」今回も
Akaricenterさんで購入しました。
赤青緑白の4色LEDを搭載し、3AAA(単4電池3本)で全色どれを使用しても7時間のランタイムです。
白が25ルーメン、他が一律4ルーメンです。
同じシリーズでグリーンLEDの代わりにUVが搭載されたNSP-9408Tというものもあるそうですが
国内では取り扱われていないようです。
取り扱われるようになったようです。「ところでUVって何さっ?」という方も含めてこちらをご覧下さい。
森のなかま的には「タン」カラーが取り扱われればもう一つ欲しいところです。⇒
購入しました~。
白色高輝度LEDがある現在、敢えてカラーLEDを使用するにはそれなりに理由があるようです。
赤:夜目(Night Vision)の保護
緑:高コントラスト
青:血痕、体液(ドキドキ)、鑑定等
青で蛍光イエローの
Pelican L1を照らすと光輝くように浮かび上がります。
スイッチ「ポォーン」でお家のなかが簡単に
大桟橋のオープデッキ状態になります。
理屈では分かってはいるつもりですが、実際に使ってみない事にはありがたみもわかりませんよね。
かといって単色で揃えるのも金額がかかりますし、それなりに配光も選んでみたいのでありました。
ということで興味をもちながらも割と優先順位は低い位置づけでした。
先日も「
Thru Nite 1C」を購入した事もあって「これで、暫く誘惑に負けないぞォ」と根拠の無い自負をもっていたのですが、
こんな記事をみてしまいました。。。エッチそうな名前だな。ふふっ。。でもコレはヤバくないでしょうか。。名前ではなく(笑)あらゆる面で森のなかまが求めている作業ライトの理想に近いのです。
しかも、1日たつと記事に対する拍手数もグーンと伸びているではありませんか。
メインストリームから外れるこの手の商品は入荷数も少なく一度売り切れてしまうと暫く待つ事になります。
こうなると被害妄想モードが発動します。きっと何かにロックオンされ、狙い撃ちにあっているに違いありません!!
おっ、おっ、おのれぇー!
愚痴を言っても始まらないので美点凝視モードに入ります(笑)。
・自立する
別途スタンドを必要としないのであります。
・自立してなお下を向く
立つからには天井でも真横でもなく下を照らして欲しいのであります。
・15-40ルーメンで青すぎない白色LEDでワイドかつ均一な配光
スポットで強烈に照らされても拷問ですし、あまりにも微弱ですと対象物とライトを離せなくなり使いづらいのであります。
・実用的なランタイムと汎用電池の使用
作業中は基本つけっぱなしになるので、コストを気にし出すと結局使わないものになってしまうのであります。
この条件にあてはまるものとしては
Energizerの折りたたみ小型ランタンが該当します。
Quadが怒られているのか、泣き出したQuadを前にオロオロしている折りたたみランタンか。。この暑い夏の中いらない小芝居の数々が頭を去来します。
生活の「ヘソ」である台所のテーブルに一つ置いておいておくと重宝しています。爪切りとか明るい方が全然やり易いですよ。
さてほぼ完璧なエナの折りたたみランタンなのですがランタン故全方位に光を照射するため手元作業に使用すると、どうしても照射光が直接目に飛び込んできます。
砲弾型LEDでセードで拡散しているため、光も柔らかいのですが長時間使っているとそれなりに疲れてきます。
遮光カバーを取り付ければ解決する事なのですが、付けたり外したりするのもあんまり面白くありません。
ランタンは全方位に柔らかく照らすのが目的ですから、こんな事で文句を言うのはスジ違いであります。
まぁ、美点凝視モードに入らずとも写真からこのライトの持ち味は推測できますので、大人しく到着を待つ事にしました。
はい。3週間前の金曜日に帰宅後、深夜に注文したら日曜日に到着してしまいました。土曜日の対応ありがとうございました。
確かに「黒い春巻き」です(笑)。マクドナルドのホットアップルパイみたいでもあります。
関西の人は「マクド」と。。。。脱線はよしておきましょう。
NightStickのロゴを正面に見て右側がOn/Offスイッチ。左が点滅、点灯スイッチです。点滅は激しくなくTap-inできるメトロノームで調べた所BPM:72(1分間に72拍)で点灯、消灯を繰り返す「シーパー、シーパー」タイプです(何のこっちゃ)
スイッチは軽く入るのですが、セレクタが結構硬かったりします。
Energizerのアルカリ単4電池が付属します。初めて見ました。
黒い樹脂ボディでありますが、持った時の重さや凝縮感から安っぽさは殆ど感じられません。なんだか特殊戦隊の隊員だけが持つ道具ぽくって気分が盛り上がります(笑)。
電池蓋はネジ止めされています。メス側はきちんと金属製です。ネジはプラス#0です。
Akaricenterさんのブログにもありましたが、
LEATHERMAN SQUIRT Ps4のプラスドライバが妙にしっくりと合いました。森のなかまはヘマをしそうなので
手近にあったPBの差替え式ドライバーを使用しています。
実際ネジ止めしなくても蓋は閉まるのですが、野外で使用中にショックで外れてなくしてしまうと哀しいですよね。そういう使い方も想定されているのかこのような仕様になっているようです。
かる~く入るスイッチ。誤動作防止で電池を抜きたくても簡単に抜けないので運搬時は使用時と同様に装着するのがNightStick流なのでしょうか。スイッチを覆うキャップでも作ればよいのでしょうね。
さて、樹脂製でネジ止めなのでバラしましょう。
#バラすと保証対象外になるかと思いますので各人の判断でお願いします。
ちょっと硬いセレクタはこんな感じです。微量のワセリンでグリスアップしてみました。使ううちに適当に柔らかくなるでしょう。
左から白赤青緑のパワーLEDが並びます。
よーーーく、みると色によって中心部が違うのです。面白いです。
リフレクタ(反射鏡)や集光レンズもなく透明な風防が付くだけです。これがQuadの超ワイドで均一な配光の源になるわけです。
基盤裏側です。チップ抵抗等がならんでいます。点滅回路でしょうか?本体側をバラすのを忘れてしまいました。。
組み立て治すときは、スイッチのキャップがポロポロこぼれたり、セレクタスイッチとパーツが上手く噛み合なかったりしますので、各動作の塩梅を確認した後にネジを締めましょう。
さて、意味の無い人にとっては全くもって無意味なQuadの照射写真です(笑)。
小さい画像はクリックすると大きくなりますので、比較する際は「別なウィンドウで画像を開く」等して見て下さい。
撮影条件はこれまでと同じです。
左から白、赤、青、緑です。
参考:白+赤、マゼンタ(赤+青)、シアン(青+緑)、ZebraLight
H501w(15ルーメン)
セレクターを微妙に中間に入れる事で隣接する2灯を点灯できます。赤緑で黄色が出来ないのが残念ですが光の3原色(加色)を実感出来ます。
壁まで1メートルくらいで、これまた200ルーメンで飽和しない基準でとっていますので、実際はもっと明るく感じます。そろそろ基準を見直さないといけないですね。
H501に似た光の質です。光自体は拡散されていませんので非常にクリアでコントラストが高いです。ケータイのフラッシュライトのそれに近いです。
しかしケータイの方は光量もそれほどでもなく電池消耗を考えるとケータイをQuadの代わりに使う事は考えられないです(微妙なWhite Balanceを考えなければQuadでケータイの撮影照明程度には使えるということですね)。
ぽぽぽぽーっ、アヤシいヒカリよーっ!
「
四季」のみんなに協力してもらいました。
光の色でこれだけ見え方が変わってしまうのです。
ちょっと「アヤシイ」世界だけどもう少しお付き合いしてね。
アラ、カゲにイロガついてますのよー。ぽぽぽぽーっ
2灯による光では光源が別位置なので影に色がつきます。
拡散していない光なので影の鋭さにもご注目。
Surefire E1e(15ルーメン)、E1e(ディフューズあり)
オレンジピールリフレクターで若干拡散されていながらも真ん中に芯のあるスポットを持つE1eだと中心部は相当の明るさになります。なのでルーメン値が低くても遠くへ光を飛ばすことができます。ちょっと四季たちが眩しそうなので、ディフューズするとスポットが無くなり影も柔らかくなります。
しかし、E1eの光はいつ見ても良いですねぇ。大好きです。
左からQuad, H501w, Eiger, E1e(ディフューズあり)
Quad,H501の影は強い輪郭がでていますね。
それに対してEigerやE1eは影がぼやけてくれます。光が拡散すると柔らかく感じられ、拡散しなければクリアに見えるわけです。
それにしてもEigerはどうやって拡散させてるのですかね。レンズの樹脂自体にその特性があるような気がします。
スポットが強い配光は拡散(ディフューズ)させれば均一な配光が得られますが、一旦拡散してしまった元に戻す事はできません。
正直に言えば拡散しているほうが目には優しいと思います。しかし広い範囲をクリアに照らし出すQuad,H501は影絵はもちろん、リードの微妙なカーブを見極めるには都合が良いのであります。まぁ、かなり微妙な話には違いありませんが。。
ワタクシタチ、もでるサンデスノヨォ。ぽぽぽぽーっ。
ついでに。。
左からエナの折りたたみランタン1灯、左右に2灯です。
拡散光の折りたたみランタンでも柔らかいなりに影は出ます。
しかし2灯にすることで互いの影をやんわりと消し合います。シャドー(暗い部分)もなくなり全体が明るくなり、モデルさんを撮るようなライティングになります。
本来は横方向に影を出さないよう上下に光源をセットするべきなのですが2灯撮影の例として載せてみました。
全体に光が回るので綺麗なのですが、のっぺりしてしまうので個人の持ち味が出てくるところでしょうね。
「四季」のみんな、眩しかったろうけどありがとうね。
Richard Hunterさんの今はなつかしい「
Jazz Harp Study」の一ページをQuadで照らしてみました。
とても見易いとは思いませんか?
譜面台に取り付けるタイプもありますが、Quadであれば胸ポケット等にチョンと差して使う事もできます。
こちらはエナのランタンです。
エナの方が明るく色合いもよろしいのですが、やはり周囲まで明るくしてしまいます(スジ違いなんですが)。
暗いステージで目的のキーのハープを探したり、譜面を見たりする時には照らせる範囲を限定できるライトが便利ではないのかと思います。結構強引にハープネタに結びつけてしまいました(汗)。。
ちなみに私がこの本を買った時はCDなんて付いていませんでしたが、今は売られていないのですか。。結構良いエクササイズもあるのに。。この本の中で取り上げられている10Holesによる「
Winter Sun at Nobska」が視聴できます。ベンドも無くハープ中高域のみを使ったこの曲を吹くにはかなりのブレスコントロールが要求されると思います。他にも素晴らしい演奏がありますので御存知無い方は是非!
そういえば20年以上も前の事ですが松戸市の図書館には何故かこの本が蔵書され、TootsのLPやEivets Rednow(Stevie Wonderの逆読み)等がありました。
Polydorの"
Toots & Louis"というピアノとハープの素敵なデュエットのアルバムもありました。
Easy Listening的な演奏のアルバムばかりが復刻されるなか、このアルバムは何故かCD復刻されません。Old Friendや「いそしぎ」も素敵な演奏なだけに残念であります。
しかし図書館というのは何気にスゴい所です。
10Holesと比べるとこんな大きさです。この赤がかなり使えます。
さて、やっぱり脱線気味になってしまいましたがQuadは如何でしたでしょうか?
4ルーメンと低いながらも超広角で広がるカラーの光は手軽に非日常的な光景を作り出すには十分です。また赤の光が暗闇でこれほど実用的だとは思ってもいませんでした。
それぞれのカラー特性を実感し使いこなすには至っていませんが、状況に応じて色が切り替えられるQuadはエナの折りたたみランタン同様かなりの活躍が期待できます。
どこまで魅力が伝わったかは定かでありませんが「なんか面白いもんあるな」と思って頂ければ幸いであります。