徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

国際学習到達度調査(PISA)の上位をアジアが独占。

2013年12月05日 06時44分41秒 | 日記
 先日、OECDの国際学習到達度調査(Programme for International Student Assessment, PISA)の結果が発表されました。
 え、聞いたことがない?

国際学力テスト(PISA)、日本「学力向上」順位上げる
(The Huffington Post 2013年12月05日)
経済協力開発機構(OECD)は12月3日、世界65カ国・地域の15歳約51万人を対象に2012年に実施した国際学習到達度調査(PISA)の結果を公表した。日本の平均点は「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の全3分野で2000年の調査開始以降で最も高く、順位も前回を上回った。2003年の調査で順位が急落した「PISAショック」をきっかけに、「脱ゆとり教育」へ転換したことが功を奏したとみられる。
PISAは2000年から3年ごとに行われ、今回が5回目。「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3分野で、15歳の生徒がそれまでに身につけた知識や技能を実生活で生かす能力を測る。OECD加盟国の受験者平均が500点になるように換算される。
日本では191校約6400人が受験。その結果、平均点は「読解力」が538点(前回520点)で4位(前回8位)。「数学的リテラシー」は539点(529点)で7位(9位)、「科学的リテラシー」は547点(539点)で4位(5位)といずれも上昇した。習熟度レベルをみると、上位層の割合が減少し、上位層の割合が増加している。


 上の記事の図表(リンク先・・・国を選択すると表示が変わる)は画期的ですね。
 今回の結果を示す表を産経新聞より拝借;



 一目瞭然ですが、アジアが上位を独占しています。
 それも、上海や香港など国というより都市がトップ。
 国単位で見ると日本はいい線行ってますね。

 ヨーロッパ諸国はショックを受けていることでしょう。
 ちなみに、今までの順位経過図もどうぞ(産経新聞より);



OECD:PISAの公式サイト(データが公開されています)

 欧米の中で優等生だったフィンランドは落ちる一方。
 日本の論調はおおむね「2003年ショック(順位がガタ落ちした)を教訓にゆとり教育を見直した成果」というものです。
 一方、世界の反応は・・・NHK-BSのワールドニュースによると、ヨーロッパ各国首脳は「アジアの学習法には学ぶべきものがある」と口を揃えてコメントしていました。

 アジアの学習法とは?
 ニュース番組の中で「韓国式学習法(韓国式教育)」と表現したその実態は、学校の授業終了後も放課後居残って宿題を仕上げ、帰宅後は塾に行くという勉強三昧の日々・・・1日13時間勉強に費やすそうです。
 これを見せられたフランスの子どもたちは「他に何にもできないじゃないか」「家族と過ごす時間は?」「こんな生活したくない」と驚きあきれる始末。
 事実、韓国学習法を取り入れている国々や都市では子どものうつ病なども増えているそうです。

 なんだかなあ。

 韓国の子どもたちが心配です。
 以前、韓流アイドルの危うさをブログに書いたことがありました。
「少女時代」考
 韓国全体がこんな雰囲気に飲み込まれているようですね。
 努力を強いられるつらい生活をしていると、人間は他罰的になりがちです。
 韓国の反日感情はその歪みが形になったものの一つのような気がします。
 家族関係・対人関係の充実よりも、学力が優先される社会・・・そのような中で鍛え上げられたエリート達が社会を動かすのは危険極まりないと言わざるを得ません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地元で紅葉を楽しむ~鑁阿寺

2013年11月23日 08時09分46秒 | 日記
 足利市民で知らない人はいない(?)鑁阿寺。
 足利氏ゆかりのお寺で、先日本堂が国宝指定され話題になりました。
 境内にある大銀杏の紅葉が見事です。
 例年タイミングを見計らって見に行ってます。
 今年はドンピシャ。
 西日に照らされる黄色や紅色の葉が輝いていました;














(クリックすると大きくなります)




(クリックすると大きくなります)








(クリックすると大きくなります)





 私が小さい頃、鑁阿寺境内でよく開催されていた植木市に父親が連れてきてくれました。
 また、境内の遊具広場も懐かしく、近くの耳鼻科へ中耳炎を繰り返して通院していた時期があり、待ち時間が長いとここで時間をつぶしたものでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

地元で紅葉を楽しむ~行道山浄因寺

2013年11月23日 07時43分48秒 | 日記
 行楽シーズン真っ盛りで、週末になると高速道路の渋滞情報が話題になる今日この頃。
 車で数十分以内に行ける地元の紅葉を楽しむべく、先日2箇所へ行ってきました。

 まずは「行道山浄因寺
 足利の奥にある山寺です。
 行基上人が714年に開創され、江戸時代には「清心亭」と「天高橋」を葛飾北斎が描いたそうです。



 駐車場から石の階段(結構きつい)を登っていくと鄙びた山門が現れます;



 登り切ると開けた場所にたどり着き、お寺の建物群と庭が眺望できます。
 数年前に訪れた時は、お寺で飼っている犬たちが騒がしく出迎えてくれたのですが、今回は人の気配さえしません。



 庭は荒れ気味で「立ち入り禁止」という区域がいくつもありました。
 何かあったのでしょうか(クマが出たとか?)。





 紅葉は今がピークと思われますが、午後2時過ぎに到着したのですでに陽は陰りシャッターチャンスを逃したことに気づきました。
 残念。
 気を取り直してパシャパシャと写真を撮り始めました;








(クリックすると大きくなります)






(クリックすると大きくなります)




(クリックすると大きくなります)



(クリックすると大きくなります)

 「清心亭」です;




(クリックすると大きくなります)



(クリックすると大きくなります)


 さらに階段を上って眺望の良い場所からパシャ;




(クリックすると大きくなります)





 この場所の紅葉もきれいでした;




(クリックすると大きくなります)



 12月初めには銀杏の落ち葉の絨毯が広がります。
 また来ようかなあ~でも寒いなあ・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

待合室の絵画(佐野せいじさんの版画)を入れ替えました。

2013年11月17日 14時47分13秒 | 日記
 しばらくサボっていた待合室の絵画の入れ替えをしました。
 現在展示してあるのは佐野せいじさんの「心の故郷十二ヶ月」シリーズ。
 子どもの頃過ごした田園風景、自然の移り変わりで四季を感じた日々を素朴に表現した版画です。
 今回は10月(もう過ぎている・・・)~1月;




 子育て奮闘中のお母さん・お父さん方、一服の清涼剤としてご覧ください。
 あ、でも子どもからは目を離さないで・・・(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台風18号の爪痕

2013年09月17日 06時21分00秒 | 日記
 2013年9月16日、大型の台風18号が関東地方を直撃しました。
 関西以東の広い地域で床上/床下浸水が多数発生し、土砂崩れによる家屋損壊も多く、甚大な被害をもたらしました。
 京都嵐山の桂川が氾濫し、観光名所の渡月橋が水没しそうになった映像が繰り返し流れたのが印象的でした。

 TVニュースを見ていたら「栃木県宇都宮市の樹齢800年の天然記念物指定のケヤキが倒れた」とフリップが流れました。
 「!」
 どのケヤキだろう。
 巨樹ファンの私にはこれも一大事。
 ネットで検索すると「新町のケヤキ」で有名な巨樹であることが判明しました。
 樹齢800年、幹周7.9m、樹高43mという巨樹です。
 800年前は13世紀で鎌倉時代。
 室町時代~戦国時代~江戸時代と長きにわたり人々の営みを見守ってきたのですね。

<倒れたケヤキ>


<3年前の写真>


 数年前にこの巨樹を見に行ったことがあります。
 住宅街にひとりそびえ立つ姿に魅せられました。
 その時の写真をHPに公開しています。
 「栃木県の巨樹を訪ねて~宇都宮市:新町のケヤキ
 もう、あの勇姿を見ることはできないのかあ・・・。

 一方で、朗報(?)もあります。
 台風18号の通過で首都圏の水瓶である群馬県山間部に大雨が降り、ダム貯水量が増えて取水制限が解除されました:

利根川取水制限を全面解除 台風18号でダム貯水量回復(2013.9.18:産経新聞)
 国土交通省関東地方整備局(さいたま市)と、流域の6都県などでつくる利根川水系渇水対策連絡協議会は18日、協議会を開き、台風18号で雨が降りダムの貯水量が回復したことから、同日午後1時に取水制限を全面解除することを決めた。
 利根川水系では7月末、上流8カ所のダムの貯水量が減ったため、6都県で10%の取水制限を実施。今月6日、降雨が続いて河川の水量が増えたことなどから、取水制限を一時的に解除していた。
 同整備局によると、8カ所のダムの貯水量は計2億2706万立方メートル。貯水率は66%(18日午前0時現在)で、平年の同時期に比べ9割以上まで回復した。
 利根川水系のダムは、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京の6都県に水を供給している。


 私はダム貯水量をチェックするのが好きでして、この夏も毎日HP「利根川水系の概況」を閲覧していました。
 ずっと貯水量が50%前後だったのですが、台風18号通過後一気に60%を越えました:


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

医院のメインテナンス

2013年08月12日 05時17分57秒 | 日記
 医院建築は、建ててお終いではなくメインテナンスが必要となります。
 最近行った箇所2点;

1.庭木のさつきの手入れ
 駐車場の道路側と医院北側にさつきが植えてあります。今まで草むしり以外ケアをしてこなかったのですが、近年枯れる木が出てきて今年は植木屋さんに手入れを依頼しました。
 すると意外なコメントが返ってきました。
 「除草剤で枯れてしまったようだ」
 「!?」
 実は近年、草むしり前にラウンドアップという除草剤を使うようになりました。何を隠そう、その植木屋さんに教えてもらった品です。
 それまでは、田んぼに囲まれている土地なので下手に除草剤を使うと農家の方々に迷惑がかかるのではないかと使用を控えてきたのでした。そんな中、クスノキを移動してもらったときに「光合成を止める除草剤なのでかかった草しか枯れず、周囲の農家からクレームは出ませんよ」と聞いて導入したのが数年前。
 しかし雑草だけではなく、樹木も枯れるとは想定外でした。確かにQ&Aを読むと、樹木でも高濃度では枯れるようですね。
 さつきさん、ごめんなさい。
 今後はさつきから顔を出した草だけ切り続ければ、いずれ雑草は無くなっていくだろうとアドバイスを受けました。

2.外装木部の再塗装
 当院は木造建築であり、木部の塗装が年単位で劣化してしまうので定期的に再塗装が必要になります。
 建築当初は気づかなかった事実(説明がなかったので)。
 前回再塗装してから約5年が経過し、あちこちはげ落ちてみすぼらしくなってきたため、再塗装を依頼しました。
 そして先週、終了したところ。
 職人さん、酷暑の中(40℃の日もありました)ご苦労様でした。
 終了後に一回りして確認したところ・・・あれ、塗りむらのようなモノが目に付きます。
 質問すると、「日光への当たり具合により劣化の程度も異なるので、瓦で影になる部分はどうしても差が出てしまう、使用する塗料は木に吸収されるタイプなので隠しきれない(2回塗布済み)、ペンキのように膜を張るタイプの塗料もあるが素材感が失われて劣化も速いのでお勧めしにくい」との返答でした。
 なるほど、いろいろあるのですね。
 次回の再塗装は5年後が目安とのこと。

 というわけで、少し見栄えのよくなった医院となり、気持ちも新たに診療に望む所存です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

磯山神社のあじさい祭り

2013年06月17日 06時00分33秒 | 日記
 昨日、宇都宮へ行く用事があり、帰り道途中にあった磯山神社のあじさい祭りに寄りました。
 満開とまではいきませんが、梅雨の季節の風情を楽しめました。
※ 磯山神社は、大ヒット映画「恋空」のロケ地にもなりました{新垣結衣さん主演(公開2007年)}。









 また、「茅の輪くぐり」で健康を祈願してきました。

 この神社は氏子さん達の活動が盛んで、数ヶ月前に御神木(樹齢500年のスギ)を見に来た時もおじさん達が境内の掃除をしていました。しあわせな神様ですね。

 拝殿前に小さな土俵を見つけたので氏子さんに尋ねると、秋には子どもたちの奉納相撲もあるそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホタルの季節

2013年06月10日 18時29分51秒 | 日記
「今年もそろそろかな・・・」
とふと思い立ち、昨夜近所の川へ出かけました。

いましたいました。

淡くはかない蛍の光が舞っています。
数もそこそこで、少なかった昨年のピーク時と同じくらい。

養殖ではない、観光化もしていない、里の川にひっそり生息するホタル。
今年も会えて、幸せに満ちた気持ちになりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同級生が市長になった日。

2013年04月23日 06時58分26秒 | 日記
 日曜日(4/21)に行われた足利市長選挙。
 立候補者は二人で、現職の大豆生田実氏と新人の和泉聡氏の一騎打ちとなりました。
 実は二人とも私の母校である足高出身で、現職は2年後輩、新人候補は同級生なのです。
 つくづく、社会に責任を持つ年代になったのだなあ、と感じます。

 残念ながら大豆生田氏には面識がありませんが、同級生の和泉氏の人柄は記憶に残っています。
 いつも単語帳を片手にしていた英語のスペシャリストで、成績もトップクラスでした。

 大学受験が終わった3月(もう30年前ですが)に市営運動公園でジョギングをしている姿を見かけたことがあります。
 「あれ、受験落ちちゃったのかな?」
 と、私には浪人生活に向けての体力造りに見えました。
 が、そんなことはなく、彼は早稲田の政経学部に現役合格し、卒業後に朝日新聞社入社、ハーバード大学大学院へ社費留学し、サンパウロ支局長、栃木県の宇都宮総局長を歴任というエリートコースを歩んできたのでした。
 以上、私の印象は「天才型ではなく、泥くさい努力型」「女性にもてる男ではなく、男達から一目置かれる存在」です。

 その彼が50歳を迎えるこの春に、今までの地位を投げ捨てて足利市長選に立候補しました。
 体力の衰えを感じずにはいられないアラフィフの身を新たな分野に投げ入れるには、相当な覚悟が必要です。
 きっと宇都宮総局長をしている間、故郷の足利がジワジワと衰退していく姿を見てたまらなくなったのでしょう。
 影ながら応援したい気持ちが膨らみました。

★ YouTube「2013,04 和泉聡映像メッセージ
★ YouTube「茂木敏充経済産業大臣からの応援メッセージ」(茂木氏も足高の先輩)
★ 「足利市長選挙2013公開討論会」(足利テレビ)

 選挙の結果、僅差で和泉氏が当選しました。
 おめでとう。
★ 「足利市長選 和泉聡氏当選」(NHK ONLINE)

 「街を二分した選挙戦」と新聞ははやし立てますが、同じ地元高校出身者が故郷を想う心はそう変わらないと思うので、これからは協力して足利を盛り上げていっていただきたいと切に願う次第です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

巣立ちの朝に

2013年04月02日 07時37分59秒 | 日記
 今朝はあいにくの雨。
 その中を、大学に入学する長男が東京へ向けて出発しました。
 校内の学生寮に入寮することになります。

 彼にとって輝ける未来への扉が開く記念すべき日。
 ぜひ、青春を謳歌して欲しいと思います。

 一方、親の私にとっては子育て一段落状態。
 家族が一人減った生活に慣れるのにしばらくかかりそうです。

 思い起こせば約30年前、私自身も青森県の大学学生寮に入寮したのでした。

 その時は父親が付いてきてくれました。
 ただ、当時の私は親の期待・干渉から逃れたい一心で遠く離れた大学を選んだので、部屋に入って落ち着くと「もういいよ」とつれなく父親を追い出してしまいました。
 父親の少し寂しそうな表情が記憶に残っています。
 
 私の父親は昭和3年生まれで、既に鬼籍に入っています。
 戦争を経験し、兄弟が多かったので進学もままならず、就いた仕事も夢見た職業では無かったかもしれません。
 その悔しさの反動が子どもへの期待に変わるのは、時代的に無理からぬ事でした。
 しかし、そのプレッシャーにつぶれてしまう子どもたち(引きこもりなど)が作り出されて社会問題になったことも確か。
 まあ、親子関係というものは、人間の性格だけではなく時代の影響もあり、どれが良いとか悪いとが言いにくいものではあります。

 そして今、私は父親側の立場になりました。
 自分の経験から、できるだけ期待や干渉はしてこなかったつもりですが、皆無とは言えません。

 地元の足利市出身の書家である相田みつを氏の言葉を巣立つ彼に送りたいと思います;


子供への一首

 どのような道を
 どのように歩くとも

 いのちいっぱいに
 生きればいいぞ


 う~ん、やはり相田みつをさんの字でないと雰囲気が今ひとつ出ませんね。
 ネットで見つけた画像を拝借;

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする