徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

10秒間地球を持ち上げました。

2009年04月30日 21時47分24秒 | 日記
スギ花粉症の季節も終わりつつあり、久しぶりに近所の公園へジョギングで向かいました。
不整脈持ちの私は体に負担をかけないようにそろりそろ~りと走ります(歩くより速い程度)。
急に激しい運動をすると動悸が止まらなくなるのです。
公園には1周約200mのトラックがあり、1週走って1周歩いてとリハビリのようなジョギング。
鳥の鳴き声やかすかな草いきれを感じながら運動するのは気持ちいいものです。
合計10週も走る(半分は歩きですが)と腿の筋肉が張ってきました。
「今日はこれくらいにしておこう」と仕上げのストレッチをした後、ブランコに乗って涼んでいたら、部活を終わって帰ってきた長男が走って迎えに来ました。

「お父さん、逆立ちやろうよ」
「ええっ?」

数年前に昔取った杵柄で逆立ちを披露した記憶があります。
さすがにもう無理だよなあ・・・と思いつつもトライ!
最長約10秒間手で歩けました。
自分でもビックリ。
最近、長男相手にやるソフトテニスに備えて腕立て伏せを始めたのが功を奏したのかもしれません。
でも、数日後にやってくる筋肉痛が怖い・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新型インフルエンザ発生!

2009年04月29日 15時45分46秒 | 小児科診療
とうとう新型インフルエンザが発生しました。
しかし、鳥インフルエンザが一番候補という大方の予想を外れ、ブタインフルエンザ(H1N1)がその座につくとは誰が予想したことでしょう。
情報が錯綜し、まだ全体像がつかめないままですが、現時点でわかっていることを挙げてみます。

・ブタインフルエンザは本来豚にしか感染しないが、遺伝子交雑の果てに人間にも感染可能となった、そしてヒト-ヒト間の感染力を得たため「新型インフルエンザ」と認定された。
・病原性は「弱毒型」で鳥インフルエンザの強毒型よりおとなしそう。症状は普通のインフルエンザと区別がつかない。
・死亡者は何故かメキシコ限定で160人弱、死亡率は1割以下(報道される数字からは5-6%?)。死亡原因は肺炎?多臓器不全?・・・この情報はまだ流れてこない。
・タミフル、リレンザなどノイラミニダーゼ阻害薬は有効らしい。一方、M2蛋白阻害薬であるアマンタジン(商品名:シンメトレル)は無効。
・Aソ連型と同じ「H1N1」ではあるが、違うものと捉えた方がよさそう。現行ワクチンも無効。
・現行のインフルエンザ迅速診断キットでも「A型」として陽性になるらしい。ただし感度が悪く陰性だからといって否定も出来ない。つまり迅速診断キットは役に立たない。
・現時点で日本では確定診断できない。検査試薬が不備なため。
・ブタインフルエンザが新型と認定されたからと入って、鳥インフルエンザが新型になる可能性がなくなったわけではない。

といったところでしょうか。
ニュースでは日本でも空港での検疫強化や一部「発熱外来」も稼働を始めたようです。
当地域ではまだ音沙汰なし。
今後の動向を注意深く見守りたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津軽の話題2つ

2009年04月17日 06時20分19秒 | 日記
私は今を去ること20数年前に青森県の弘前大学を卒業しました。
多感な青春期の6年間を津軽で過ごしました。
ですので青森県のニュースには少々敏感です。
この4月に2件、気になる話題がありました。

■弘前城の桜が早咲き
学生時代に弘前城の桜祭りの裏方アルバイトをしていました。
無料休憩所にお茶を配ったり、イベントの準備をしたり。
弘前城には3000本のソメイヨシノがあります。
GWに一致して一気に咲き誇り、幽玄な雰囲気を醸し出します。
ある年、予定より早く桜が咲いてしまいました。
関係者は大あわて。
開花を遅らせようと蕾に薬を散布しています。
なぜか?
早く咲くと早く散るのでGWまで持たない・・・旅行のキャンセルが相次ぎ観光収入が激減するのです。
桜祭りは弘前市の観光収入の1/3くらいを占めていると聞いた記憶があります。
今年はGWまで持つのかなあ。
地球温暖化の影響で「GWに桜」がだんだん難しくなりそうですね。

■太宰治の受験用写真公開
太宰治(本名:津島修治)は青森県の金木町出身で、旧制弘前高校(現弘前大学)を卒業しています。
つまり、私の先輩に当たるわけです(実感はありませんが)。
彼の受験用の写真が発見され、公開されました。
丸刈りの端正な顔つき。
作家になってからは常に死の影がまとわりつく太宰でしたが、この写真は暗い雰囲気を感じさせません。
関係者の話によると、「心酔した作家の自殺に衝撃を受け、太宰自身が大きく変わる直前。優等生らしさを伝える最後の写真ではないか」とのこと。
誰もが心の奥に持っている暗い部分を書いて普遍的な文学に昇華した太宰。
学生時代の友人の卒論のテーマが太宰だったことを思い出しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする