徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

スギ花粉の飛散状況、今週もまだピークが続く(2021.3.22)。

2021年03月22日 07時59分35秒 | 小児科診療
2021年も3月下旬となり、
そろそろスギ花粉もピークアウトするはず・・・
と思いきや、今週もまだたくさん飛ぶそうです。



既に西日本ではピークとなっているヒノキ花粉も、
4月に入れば関東地方でもピークを迎えるし、
油断できません。

例年、スギ・ヒノキ花粉症はGWくらいまで続きますので、
症状の強い方は薬が途中でなくならないようご注意ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東地方のスギ花粉飛散は今週がピーク

2021年03月14日 06時02分04秒 | 小児科診療
今シーズンは昨シーズンより花粉飛散量が多く、小児科の当院でも花粉症患者さんが多く受診されています。
「昨シーズンは市販薬でしのげたけど、今年は我慢できないので来ました」
と目の周りを赤くしてくるお子さんが目立ちます。
幼児も結構いますね。

一般論ですが、カゼと花粉症は初期は区別が困難です。
両方とも「くしゃみと鼻水(水っぱな)」で始まります。
ただ、目のかゆみが出ると花粉症の可能性が高くなります。
それから、経過が異なります。
カゼでは、数日すると水っぱなが濁ってきて青っぱな傾向になり、痰が絡んで咳が始まり、1〜2週間で治っていきます。
一方の花粉症はくしゃみ&水っぱなが1週間後も2週間後も変わらず続きます。

なので私はどちらか判断が付きかねるときは、
「2週間後には正体がわかりますよ」
「症状が続いたら、また来てみてください」
とお話ししています。

この際、クスリはどうするか、迷います。
花粉症の可能性が高いときは抗アレルギー薬を処方しますが、
微妙なときは漢方薬をお勧めしています。
代表的な小青竜湯という漢方薬は、水っぱなによく聞きます。
その原因がカゼでも花粉症でも効いてしまうので、ちょうどよいのです。

さて、関東地方では先週からスギ花粉飛散がピークを迎えています。


東京はずっと「非常に多い」ですね。
さらにヒノキ花粉飛散も始まったようです。そのピークは4月上旬〜中旬にかけてで、だいたいゴールデンウィーク頃まで飛散が続きます。



スギ花粉症の患者さんの8割はヒノキにも反応しますので、4月下旬に一旦症状が軽くなっても油断禁物です。
新型コロナで不要不急の外出は自粛中の今日ですが、花粉症という視点からも患者さんの外出はお勧めできません。


<参考>
スギ花粉に加え都内などヒノキ花粉の飛散始まる 日曜以降は大量飛散注意
日本気象協会:吉田友海tenki.jp 2021年03月13日


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする