徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

スギ花粉症の季節到来!〜まずは自己防衛策を〜

2025年01月31日 05時55分30秒 | 小児科診療
私自身、スギ花粉症患者です。
外で活動すると、目がしょぼしょぼしてきますので、既に花粉が飛んでいることを感じています。

一般的な治療は抗アレルギー薬の内服ですが、眠くなって困るという人が一定数います。
また、添付文書(トリセツ)に「車の運転に注意」と書かれている薬も複数あり、処方しにくいのが現実です。
その中でも「眠くなりにくく車の運転制限もない」薬には以下のものがあります:
・フェキソフェナジン(アレグラ®)
・ロラタジン(クラリチン®)
・ビラスチン(ビラノア®)
当院では漢方薬をお勧めしています。眠くなる成分が入っておらず、逆に目がさえるので受験生などには好評です。
・小青竜湯(19)
・葛根湯加川芎辛夷(2)
・越婢加朮湯(28)
など。
抗アレルギー薬では効果が期待できない「目のかゆみ」や「だるさ、頭痛、熱っぽい感じ」等にも有効な漢方薬があります。

そして抗アレルギー薬と漢方薬の併用が最強の組み合わせです。抗アレルギー薬の眠気を漢方で消して、高価2倍!
当院ではこれを実行している患者さんが多いですね。

され、この項目では薬を飲む以外で、その前に出来ることをまとめてみました。

<自己防衛策いろいろ>
1.花粉情報に注意し、花粉の飛散が多い時の外出を控える。
2.外出時にマスクやメガネを着用する。
・帽子をかぶれば3分の1ほどにまで減らせる。
3.表面が毛羽立った毛織物などのコートの着用は避け、帰宅後は玄関で衣服や髪をよく払う。
・衣服には静電気防止スプレーを。
・帰宅時のウールのコートに付着した花粉の量は、およそ3万個。その多くが前面と背面に付いている。そこを軽く3回手で払うだけで1万個以下にまで減らせる。
・髪の毛にも花粉は付着しやすいが、これも手で払うだけで半数近くにまで減らすことができる。
4.ふとんや洗濯物の外干しは避ける。
・外に干した洗濯物や布団にも花粉が付いてくる。手で払うだけで最大65パーセントまで減らすことが可能。
5.掃除をこまめに行い、特に窓際は念入りに掃除する。
・外から持ち込む花粉は、じつは家庭内の花粉の4割ほどで、6割は外から勝手に入ってくる。家の中の花粉の55パーセントは、窓を開けて換気したときに浸入し、床に落ちて溜まっている。窓を開けるときは10センチメートルほどにする。網戸やカーテンを閉める。
・窓を全開にした場合の花粉浸入率を見ると、全開時を100パーセントとすると、網戸を閉めれば約27パーセント減少し、レースのカーテンを閉めれば約50パーセント減少する。カーテンに花粉が付着することもあるので、静電気防止スプレーをしておくとよい。
6.アルコールやタバコは悪化因子なので控える。


▢ 花粉早くも飛散中!花粉症を重症化させないためにすべき5つのこと 
2025/01/27:読売新聞)より一部抜粋(下線は私が引きました);
 東京では早くも、花粉症の原因とされるスギ花粉の飛散が観測されています。都によると、飛散開始日は1月8日で、1985年の調査開始以来、最も早い飛散となりました。いまや日本人の3人に1人が悩んでいると言われる花粉症。これから2月、3月と花粉が多くなる季節に、仕事や勉強のパフォーマンスを維持するためには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。専門医に聞いてみました。
 くしゃみ・鼻水・鼻づまりに加えて、目のかゆみや充血、せき、喉や皮膚のかゆみ、だるさ、頭痛、熱っぽい感じなど、花粉症ではさまざまな症状がみられます。鼻から体内に侵入してきた花粉(抗原)を異物と認識し、これを排除しようとして過剰な免疫反応(アレルギー)が起きてしまうためと考えられています。・・・

▶ 仕事・勉強への影響度をセルフチェック
 耳鼻咽喉科医で、埼玉医大東洋医学科非常勤講師の齋藤晶さんは、「花粉症は、早めの対策で重症化させないことが大切です」と話します。前年に少しでも症状が出た人は、花粉がたくさん飛散する前から治療を始めると重症化を防ぐことができます。
 日本耳鼻咽喉科 頭頸部外科学会では2024年から、「 花粉症重症化ゼロ作戦 」をスタート。ウェブサイト上に花粉症によるパフォーマンス低下度をセルフチェックできるコーナーなどを設けて、早めの受診を呼びかけています。
 くしゃみ、鼻水、鼻づまりや喉の症状が強い場合は耳鼻咽喉科を、目の症状が中心の場合は眼科を、せきがひどい場合は内科を、アトピーなど他のアレルギー症状を併発している場合はアレルギー科を受診するとよいそうです。
 花粉症と風邪は症状がよく似ていますが、花粉症は鼻水がサラサラして水っぽいことや、目の症状があることが特徴です。風邪と花粉症は同時にかかることもあります。また、風邪をひいている時は、花粉症の症状が出やすくなるので要注意です。

▶ 治療薬の主流は…
 齋藤さんは「『薬は眠くなるから飲みたくない』という方もいますが、症状のごく軽い時から薬を予防的に服用することで、症状の発現を遅らせたり、症状をより軽くしたりすることが期待できます」と話します。治療薬の主流は、眠くなりにくい「第2世代抗ヒスタミン薬」です。薬局で市販薬を選ぶ場合も、仕事中の眠気が気になる人は「第2世代抗ヒスタミン薬」を選ぶとよいといいます。
 漢方薬も選択肢の一つです。漢方薬には眠くなる成分が入っていないためです。花粉症や花粉症に伴う症状には、 小青竜湯 、 辛夷清肺湯 、 葛根湯加川芎辛夷、葛根湯などがよく用いられます。ただし、冷えの有無などその人の体質と症状に合ったものを選ぶ必要があるほか、薬の効果を十分に得るためには2週間程度かかるので、「重症化してからではなく、早めに医師に相談することが大切です」と齋藤さんは強調します。
 症状を軽減し、重症化を防ぐには、花粉とできるだけ接触しないようにすることも大切です。具体的には、〈1〉花粉情報に注意し、花粉の飛散が多い時の外出を控える
〈2〉外出時にマスクやメガネを着用する
〈3〉表面が毛羽立った毛織物などのコートの着用は避け、帰宅後は玄関で衣服や髪をよく払う
〈4〉ふとんや洗濯物の外干しは避ける
〈5〉掃除をこまめに行い、特に窓際は念入りに掃除する
――などが挙げられます。
 また、アルコールやたばこは、血管を拡張させたり鼻の粘膜を刺激したりして、鼻づまりを悪化させるので、花粉の季節は、お酒の飲み過ぎや喫煙、受動喫煙を避けること。さらには、十分に睡眠を取り、乳酸菌やビフィズス菌などを積極的に取り入れて腸内環境を整え、免疫力を高めるなど、日常生活の改善に努めたいものです。・・・

<参考サイト>
花粉症重症化ゼロ作戦(日本耳鼻咽喉科 頭頸部外科学会)  
▽ 環境省「花粉症環境保健マニュアル2022


▢ 例年より早くて多いスギ花粉 家庭での効果的な花粉対策
2025/1/29:Forbes Japan)より一部抜粋(下線は私が引きました);

 今年のスギ花粉の飛散は例年よりも早く、ピーク時の飛散量も多いそうだ。そう聞いただけで鼻がムズムズしてくる。早めに薬を飲み始めて、外出時はマスクをして花粉が付きにくい服装を心がけるなど、この時期のお約束を早くも発動する状況となったが、家の中の対策はどうだろう。
  花王は、生活に関するさまざまなお役立ち情報を提供するサイト「My Kao くらしラボ 」にて、花王の調査データをもとにした簡単にできる家庭でのスギ花粉対策を提案している。そもそも家の中に花粉が入り込む原因は、人が持ち込むものと、外から勝手に入ってくるものとに分けられる人が持ち込むのは、衣服や髪の毛、外干しの洗濯物や布団に付着したものだ。 帰宅時、玄関で髪の毛や衣服からパタパタと花粉を払い落とすのは花粉の時期の常識になっている。花王の調査では、帰宅時のウールのコートに付着した花粉の量は、およそ3万個。その多くが前面と背面に付いている。そこを軽く3回手で払うだけで1万個以下にまで減らせるとのこと。 髪の毛にも花粉は付着しやすいが、これも手で払うだけで半数近くにまで減らすことができる。髪の長い人は、髪をまとめるだけでも付着量を減らせるし、さらに帽子をかぶれば3分の1ほどにまで減らせる外に干した洗濯物や布団にも花粉が付いてくる。室内干しがもっとも安全なのだが、やっぱり、天気のいい日には外に干したい。幸い、これも手で払うだけで最大65パーセントまで減らすことが可能だ。


▶ 家の中の花粉の多くは勝手に入ってくる

 これらの外から持ち込む花粉は、じつは家庭内の花粉の4割ほどで、6割は外から勝手に入ってくるヤツだ。家の中の花粉の55パーセントは、窓を開けて換気したときに浸入し、床に落ちて溜まっている。だから、そこを歩くごとに花粉が舞い上がり、床に座れば途端にクシャミが出るというわけだ。こまめに床掃除ができればいいが、なかなか難しい。そこで花王は、花粉の時期の上手な換気方法を指南している。 まず、窓を開けるときは10センチメートルほどにすること。また、網戸やカーテンを閉めることが重要だ。窓を全開にした場合の花粉浸入率を見ると、全開時を100パーセントとすると、網戸を閉めれば約27パーセント減少し、レースのカーテンを閉めれば約50パーセント減少するカーテンに花粉が付着することもあるので、静電気防止スプレーをしておくとよいとのことだ。 花粉症は、アレルゲンが似ているほかのアレルギーを誘発することがある。だから、花粉などのアレルゲンはできるかぎり体に入れないことが重要だ。薬を飲んで症状が治まったとしても、こうした花粉を減らす対策は続けたい。




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スーパーで購入できる“かぜ薬”より効く食材

2025年01月25日 08時31分24秒 | 小児科診療
「風邪薬は効かない」という情報が散見されます。
古い薬はいわゆる“エビデンス”が不十分なまま認可された経緯があるからです。
しかし、厚生労働省の許可は下りていますので使っていけないということではありません。

小児科医の中にも「風邪薬は処方しない」という意見の方がいらっしゃいます。
そこでは院外薬局の仕事がなくなり撤退したという話も耳にしたことがあります。

そんな先生方が咳止めとして処方しているのが“はちみつ”です。

食品の“はちみつ”、実は医薬品として登録されています。
効果は以下の通り;
・矯味の目的で、又は丸剤の結合剤、栄養剤として調剤に用いる。
・また、皮膚・粘膜の保護剤として用いる。
この中に咳止め効果の記載はありません。
だから“咳止め”としてハチミツを処方することはルール違反で保険診療から外れます。

ただ、彼らの主張では「咳止め効果があったという論文が存在する」とのこと。
それを扱った記事を紹介します。

私も10年以上昔に調べたことがあるのですが、
その論文の協力者にハチミツ業者が紛れ込んでいるため、
客観的な評価はされていないと判断しました。


▢ 病院でもらう咳止め薬よりも断然効果が高い…医師の間では常識「ひどい咳がラクになるスーパーで買える食材」なぜ医師はそれでも「かぜに効かない薬」を出すのか
木村 知:医師
2025.1.13:PRESIDENT Online)より一部抜粋(下線は私が引きました);
・・・
▶ 処方薬と同じ成分、用量であっても効果はほぼ同じ
・・・圧倒的に多い「かぜ」の患者さんについていえば、市販薬が効かない理由は、それが市販薬だからではない。さらに言ってしまえば、医療機関で「かぜ」の患者さんに私たち医師が処方する薬にも、「効く」といえるものはない。
 市販の総合感冒薬に含まれている成分を見てみると、解熱鎮痛剤、去痰剤、抗ヒスタミン剤、中枢性鎮咳剤などが一般的だが、これらの市販薬に含まれている成分と、医師が処方する薬の成分はほぼ同じであることが、その理由だ。
 最近では解熱鎮痛剤や去痰剤などの用量を処方薬と同じレベルに増やしたものを“売り”にしている商品もあるが、これとて効果はほとんど変わらない。そもそもこれらの成分一つひとつに、症状を緩和させるエビデンスを持つものも、ほとんどないのである。

▶ 咳止め薬を飲むならハチミツのほうが断然いい
 たとえば鎮咳薬として処方薬でもよくつかわれる「デキストロメトルファン」(メジコン)は、海外の小児の咳を対象にした研究で、プラセボ(偽薬)と比較しても改善推移、有効性はほとんど変わらないという結果がすでに20年以上前に複数出ているし、むしろハチミツのほうが「効く」とされているのは、医師の間ではよく知られている。
 市販薬にはこれよりもさらに「強い」とされるコデインが含まれているものもあるが、市販薬では効かないという患者さんの実感どおり、これとて「かぜ」の咳にはほとんど効かないと考えてよい。
 むしろ痰のからんだ咳を薬の力で強力に抑えてしまうことは、それこそ危険だ。咳は炎症によって増えた汚い痰を、体外に弾きだす「生体防御反応」だからである。この重要な咳の反射をこれらの「強い薬」で脳の中枢に働きかけて止めてしまうと、この汚い痰が気管支から体外に排出できなくなってしまうのだ。
 「かぜ」であっても、インフルエンザやコロナであっても、多くの患者さんがつらいと言う症状は、このような咳や痰がらみだ。医師としても、なんとかしてあげたいと思う気持ちはあるものの、この生体防御反応と自浄作用とを、薬という人間が作り出した人工物で抑え込むことは不可能だし、そもそも抑え込んではならないのだ。

▶ すべて知っているのに医師が薬を出す理由
 それを知りつつ「症状緩和のため」との方便で医師が処方するのが、鎮咳薬であり去痰薬なのである。そして先述したように、その成分は市販薬ともほぼ同じ。むしろ市販薬は、あらゆる症状を網羅すべく各成分が1錠に盛り込まれている「フルスペック」。医師が個別の症状に応じて処方するのを「アラカルト」とすると、市販薬はラーメンでいうところの「特製全部盛り」だ。
 つまりいかなる薬にも「かぜ」を早めに治す効果はいっさいないばかりか、症状を緩和させるという効果についても、きわめて怪しいと言えるのである。医療機関で市販薬を凌駕する「かぜ薬」など出てくるはずがないことを理解いただけただろうか。つまり、咳、痰、鼻水といった「かぜ」の諸症状は、薬ではなく時間でしか解消できないものなのである。
 医師ならこの事実を当然知っているのだが、医療機関に行けば「かぜでしょうね」との“診断”とともに「ではお薬を出しておきましょうね」と医師は言い、患者さんもその言葉に納得する、という状況が常態化している
 つまり医師は自分が処方する薬が「かぜ」に効かないこと、偽薬と同等のものであることを知りつつ処方しているのである。それはなぜか。もちろんカネ儲けのためではない。たんに患者さんに納得してもらう時間がないからだ。

▶ 「休んでください」と言われて納得する患者さんは少ない
 さて読者の皆さんは、本稿をここまで読むのにどのくらいの時間を要しただろうか。そして納得できただろうか。
これまで縷々私が書いてきた内容を、一人ひとりの患者さんにわかりやすい言葉で相手の理解度を確認しながら語り、そのうえで「かぜに効く薬はありません。市販薬も処方薬も成分はほぼ同じ。処方薬のほうが効くわけではありません。かぜの諸症状を改善させるのは薬ではなく、時間です」と説明するには、ゆうに15分はかかる。
 しかもこのような説明をされ、いっさい薬を処方せずに帰そうとする医師に納得できる患者さんは、いったいどれくらいいるだろうか。
 冒頭でも述べたが、現在発熱外来には非常に多くの患者さんが詰めかけている。患者さん一人ひとりにかけられる時間は1~2分ていど。問診も診察もそこそこに検査し、型どおりの処方をするという流れ作業で人数をさばかざるを得ず、「事実」を患者さん一人ひとりに理解してもらうために、15分もかけていられないというのが実情だろう。
 だから「かぜ」と“診断”した患者さんに効きもしない薬をつぎつぎと処方することになっているのだ。驚かれるかもしれないが、そもそも「かぜ」にたいする投薬は、医師の本来の仕事ではない。

▶ 「休むことが許されない社会」を変えるべき
 先にも述べたが、「市販薬で治らない」という人のなかには、ときに「かぜ」ではなく抗菌薬の処方が必要な人もいる。私たち医師の本来の仕事は、この一見「かぜ」のように見える患者さんのなかから「かぜ」ではなく、治すための適切な処方が必要な人を見抜くことである。
・・・
かぜ」を治すのは薬ではなく、時間。休むことこそが治療。「咳を止めないと出勤できないので、咳止めを飲まないと」という、休めない社会構造がもしもあるなら、そんな社会をまず「治す」ことから始める必要があるだろう。


・・・この記事を書いた医師は「風邪に効く薬はない」と嘆いていますが、
私は漢方薬が効くと実感しています。

風邪には数十種類の漢方薬を使い分けます。
風邪の初期・中期・後期・回復期、
風邪の症状である咳、痰、鼻水・鼻閉、咽頭痛、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、
患者さんの体質である、体力充実、虚弱体質・・・
等々を考慮して使い分けるのです。
選択した漢方薬が患者さんに合うと、確実に効きます。

漢方医学の教科書は約2000年前に完成しました。
その後歴史の波にもまれて、有効な漢方薬が生き残ってきたのですから、
上手く使えば有効なのです。

年末年始にマイコプラズマ感染症が流行し、
薬を飲んでも咳が止まらない患者さんが他の医療機関から流れてきました。
漢方薬の中でも最強レベルの咳止めとされる越碑加半夏湯を処方したところ、
半分以上の患者さんに手応えがあり感謝されました。
ただ、この越碑加半夏湯も乾いた咳(乾性咳嗽)と痰絡みの咳(湿性咳嗽)で内容が異なるのです。

「漢方薬が効かない」という意見は、
漢方薬を使いこなせない医師の言い訳に聞こえてきます。

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ワクチン反対派の根拠を検証

2025年01月21日 13時48分42秒 | 小児科診療
ワクチン反対派はいつの時代にも存在します。
単なる不安から反対、
非科学的な妄想にとらわれて反対、
はては金儲けのための反対・・・
いろいろなパターンが混在しています。

ワクチン反対派の主張を検証した記事が目に留まりましたので紹介します。

ワクチン反対!を唱えている人たちに記者が取材の申し込みをし、
主張の根拠を尋ねても黙殺されてばかり・・・
反対派の中には医師もいるから始末に悪いですね。

妄想にとらわれた悲しい人々の姿がそこに見え隠れします。


▢ 「コロナワクチンで50万人が死亡」「日本で人体実験している」…反ワク派の主張を専門家と徹底検証した結果
2025/1/18:President ONLINE)より一部抜粋(下線は私が引きました);

 新型コロナワクチンに関するネガティブな情報が出回っている。その中には、「日本人の超過死亡の大半がコロナワクチン関連死」「mRNAワクチンのスパイク蛋白は毒」「レプリコンワクチン接種者は周囲の人に感染させる」といった科学的根拠に乏しい情報も多い。ジャーナリストの岩澤倫彦さんが取材した――。 
・・・「コロナワクチンは危ない」という反対運動が展開され、SNSなどで拡散された。これによって、ワクチンに対する不信感や忌避感が強まり、接種率が低調になっている影響と見られている。 
 果たして、ワクチンに反対する人々の主張は、信用に値するのだろうか? 
 ワクチン問題に詳しい大阪大学免疫学フロンティア研究センター・宮坂昌之招へい教授の協力を得て、ワクチンに反対する主な主張をファクトチェックした――。 

▶ 「50万人も自国民を殺してるんだよ!」  
 「厚生労働省の職員、出てこい! 人殺し!」 「ワクチン薬害を認めろ!」
 2024年12月、厚生労働省が入る中央合同庁舎に向かって、集まった人々が激しい言葉を浴びせていた。その中には、ワクチン接種後に亡くなった人の家族もいる。 
 騒然とした雰囲気の中、「コロナワクチンが人を殺している」、とプリントされた横断幕が風になびく。ワクチンに反対する抗議活動だった。 
 「50万人も自国民を殺してるんだよ、お前ら分かってんのか、厚労省!」 
 こう叫んだのは、コロナ禍で注目されるようになった長尾和宏医師である。なぜ、「50万人を殺した」ということになるのだろうか?

▶ 超過死亡数の大半はワクチンが原因? 
 後日、長尾医師にメールで質問すると、次の返信があった。 
---------- 過去3年間の日本の「超過死亡数」は、累計40〜60万人。多くの専門家は「大半」がワクチン関連死と推定しています。私自身も「9割以上」と思います。 (※抜粋・要約) ----------
  超過死亡とは、過去のデータに基づく予測値を超えた死亡数を指す。 
 長尾医師が述べた「50万人」は、累計40〜60万人の中間をとったらしい。だが、大半がワクチンによる死亡である、という根拠は示されていなかった。再質問したが、回答はなかった。 

▶ 確かに死亡リスクはゼロではないが… 
 “50万人の超過死亡はワクチンが原因”という主張について、大阪大学免疫学フロンティア研究センター・宮坂昌之招へい教授は、論理が飛躍していると指摘する。 
 「ワクチン接種と超過死亡がよく重なったのは、7回の定期接種のうち1回のみでした。“超過死亡説”が本当なら、接種のたびに超過死亡が起きたはずです。したがって超過死亡はワクチンではなく、新型コロナ感染症によって起きた、と考えるべきでしょう。 
 中東カタールでは、約700万回のワクチン接種が行われ、138人が接種後30日以内に死亡しました。このうち112人はワクチンとの関連は無し、あるいは可能性が低いと判断されています。世界的にワクチンが原因で死亡する頻度は、100万回接種に数回でした。 
 ワクチンは決してゼロリスクではありませんが、接種のメリットとデメリットを冷静に判断する事が必要です」 
 ワクチン接種後、心筋炎が起きるケースが報告されているが、確率は100万回に10回程度で、新型コロナ感染で心筋炎が起きる確率に比べてずっと低いことが分かっている。

▶ 情報不足で評価できないケースが多い 
 2021年に行われたコロナワクチンの第1回と第2回の接種は、いずれも日本人の約8割が受けたが、3回目以降の接種率は低下の一途を辿った。7回目の接種(2023年9月20日から2024年3月31日)は、約14%にとどまった。 
 ワクチン接種後に死亡したケースが、センセーショナルに報道されるたび、恐怖感を覚えた人は多いはずだ。ただし、死亡原因がワクチンだと明確になったケースは、ごくわずかでしかない。 
 ワクチンに関連した死亡者数は2種類ある。1つは医療機関や製薬企業からの副反応疑い報告で、現時点の死亡者数は「2261人」だ(※2024年10月29日の厚労大臣記者会見)。 
 このうち「ワクチンと死亡の因果関係が否定できない」と専門家が判断したのは、わずか「2人」のみ。残りは「情報不足で評価できない」ケースが大半を占める。接種から最大28日間が報告対象なので、ワクチン接種とは関係のない死亡が含まれてしまうのだ。  もう一つが、ワクチン被害救済制度で、国が認定した死亡者数である。厚生労働省の疾病・障害認定審査会によると、2025年1月10日時点で「累計940人」。認定された人の遺族に、死亡一時金と葬祭料が支給された。  ただし、その全ての死因がワクチンと確定したわけではない。「厳密な因果関係までは必要とせず、接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合も対象」と厚労省が定めているためだ。 

▶ 接種と突然死のタイミングが重なった可能性 
 なぜ、ワクチンと死亡の厳密な因果関係を、認定条件にしていないのか。その理由について、宮坂招へい教授は次のように解説する。  
日本人は、剖検(※死因を調べる解剖)に抵抗感が強いので、接種後に亡くなった方の大半が死因を特定できません。だからといって、厳密な因果関係が分からない方を救済対象から排除すると、ワクチン接種に国民が不安を抱くことになります。 
 実はコロナ禍の前から、日本では心臓病が原因で年間約9万人、1日あたり約250人が突然死していました。コロナワクチンは短期間に国民の約8割が接種したので、たまたま突然死と重なってしまったケースが多いと考えるのが自然です」 
 断っておくが、筆者は厚労省やワクチンの製薬企業から記事の執筆などで報酬を得たことは一切ない。むしろ、問題点を厳しく追及して疎まれる存在である。

▶ mRNAワクチンのスパイク蛋白は危険? 
 コロナワクチンには、新しいmRNA(メッセンジャーRNA)の技術が使われている。通常の新薬は10年前後の臨床試験を経て承認されるが、コロナワクチンは約1年間で開発されて(※)緊急承認された。そのため、安全性の確認が不十分だという主張がある。 
 ※ mRNAワクチンは、がん治療を目的に約10年前から研究が行われていた。 
 京都大学の福島雅典名誉教授は、コロナワクチンに反対する理由として、「スパイク蛋白の毒性」を挙げた。  「mRNAワクチンのスパイク蛋白が強い毒性を持っていて、血栓を形成して血管が詰まり、ワクチン自体も強い炎症を起こします。同時にワクチンは、全身に行き渡ってスパイク蛋白をいつまで作るか分かりません。ブレーキがない自動車をハンドルなしで走らせたようなものです。スパイク蛋白が毒であることに間違いありません」 

▶ 反対派がスルーする研究論文の特異な条件  
全国有志医師の会」という団体も、権威ある医学誌『Circulation Research』に“スパイク蛋白の毒性”を示した研究論文が掲載されているとして、コロナワクチンに反対している。 
 この主張について、宮坂招へい教授は“重要な点に触れていない”と指摘した。 
 「この研究で用いたスパイク蛋白質の濃度は、ワクチン接種後に体内で検出されるスパイク蛋白質の500倍以上です。現実には起こりえない条件なので“スパイク蛋白質が体内で毒素になる”という主張には論理の飛躍があります。“血管内で炎症が起こった”という記述もこの論文に見当たりませんでした。 
 生体内のスパイク蛋白質は一定時間で消えることは、多くの実験で確認されています。“いつまでも体内に残ってスパイク蛋白が作られる”という主張は、裏付けのない仮説に過ぎません

▶ レプリコンワクチンは「人体実験」?
 現在、65歳以上や基礎疾患のある人を対象に、コロナワクチンの8回目となる定期接種が実施されている(※自治体によって終了時期は異なる)。ネガティブな情報が広まっている影響か、接種率は極めて低い。 
 今回の定期接種では、次世代型mRNAのレプリコンワクチン(商品名:コスタイベ)が、世界に先駆けて承認された。  mRNAが体内で一時的に複製される新しいタイプのワクチンで、既存のmRNAワクチンよりも強く免疫が誘導され、抗体の持続時間が長い。接種後の強い倦怠感や発熱などの副反応も、大きく改善されたという。 
 販売が日本の製薬企業(Meiji Seikaファルマ)なので、今後のパンデミックに備える意義も大きい。 
 だが、このレプリコンワクチンに対して、激しい反対運動が起きている。 
 世界に先駆けて承認されたことを“日本での人体実験”と揶揄、レプリコンワクチンを接種した人に対して、入店拒否や診療拒否の動きまで起きているのだ。 

▶ 「シェディングが起きる」というデマが拡散 
 東京都内のあるクリニックでは、レプリコンワクチン接種者の立入さえも拒んでいるが、医療機関としての適格性を疑う理由を掲げている。 
---------- ・レプリコンワクチンはmRNAの複製が際限なく続く可能性がある ・複製されたスパイク蛋白質が周囲に“シェディング(感染の意)”する ・レプリコンワクチンの接種者は「歩くバイオハザード」 (※クリニックがインターネット上に公開している資料より抜粋・要約) ----------
  “シェディング”という現象は、コロナワクチンでは確認されていない。荒唐無稽なデマだが、SNSなどで拡散された結果、“ゾンビワクチン”という俗称まで付けられた。
  懸念した日本感染症学会などが、シェディングを否定する声明を出したが、一度ついた悪いイメージを払拭するのは難しい。 
 このクリニックでは、ワクチン後遺症の治療と称して、高額な自由診療を行っている。 
 また、「細胞力復活点滴」、「脳神経返り咲き点滴」などの医療機関とは思えない治療や、“がん治療支援”と称して「高濃度ビタミンC点滴」を実施していた。いずれもエビデンスがない、エセ医療である。 
 レプリコンワクチンに反対する一方で、エビデンスのない高額な自由診療を行う姿勢には疑問が残る。クリニックに取材を申し入れたが、拒否された。

▶ 製薬会社が現役の国会議員を提訴した理由 
 コロナワクチンに反対する政治家として、存在感を発揮しているのが、立憲民主党の原口一博衆議院議員(佐賀1区)だ。レプリコンワクチンについて「生物兵器まがい」と発言して、Meiji Seikaファルマから名誉毀損で東京地裁に提訴されている。 
 2024年10月の衆院選では「ワクチンを3回以上打っている国も日本だけ(原文抜粋)」と、選挙公報に記載していた。結果的に原口氏は当選しているので、その主張を信じた人も多かったに違いない。 
 だが、厚労省の調査では、アメリカ、イギリス、ドイツなどでの欧米諸国で少なくても5回以上のワクチン接種が行われ、現在も接種が実施されている。原口氏はどのような根拠で主張したのだろうか?
 事務所に取材を申し入れたが、回答はなかった。 
 HIVを発見してノーベル医学・生理学賞を受賞した、フランスのリュック・モンタニエ博士は「新型コロナワクチンを打てば2年以内に死亡する」と警告していた。今となっては、彼の警告は虚しく響く。(高橋徳・中村篤・船瀬俊介『コロナワクチンの恐ろしさ』〈成甲書房〉より) 
 社会的に高い地位や、素晴らしい肩書きを持つ人の発言が、必ずしも信用に値するとは限らないことを、コロナの時代が教えてくれた。 

▶ 「非専門家」の意見を鵜呑みにする代償 
 厚労省は国民の死因について、毎月5カ月後に公表している。そのデータから、新型コロナ感染症で死亡した人数を2024年と2023年で比較したのが、図表1だ。 
 1月を除いて、2024年のほうが、新型コロナでの死亡が明らかに多い。ワクチンに対する忌避感が広まり、接種率が低下したことが影響している可能性が考えられる。 
 宮坂招へい教授は次のように警鐘を鳴らす。  
「新型コロナウイルスの変異によって、ワクチンの感染予防効果は当初よりも低下しました。しかし感染した場合、ワクチンを接種していない人の死亡率は、接種した人よりも数倍高いことが分かっています。  
 ワクチンに反対する医師の大半は、感染症や免疫の専門家ではありません。接種のリスクだけでなく、ベネフィット(恩恵)についても冷静に判断して下さい」

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インフルエンザ脳症、再襲来!

2025年01月15日 14時59分03秒 | 小児科診療
新型コロナ禍以降、最大級のインフルエンザ流行が猛威を振るっています。
それに伴い、子どものインフルエンザ脳症発生がニュースで流れるようになりました。
紹介する記事でも、地域基幹病院の小児科医師が、
脳炎・脳症の患者がこれほど多いシーズンは経験したことがない
とコメントしています。

診療経験のある私にとって、
「アッという間に命をさらわれる」
という印象の合併症です。
発熱後、1日のうちに進行して意識障害・けいれんが出てきます。
タミフルなどの抗インフルエンザ薬は間に合わないのです。

罹ってからではもう遅い、有効なのはワクチンだけです。

以前にも書きましたが、1990年代後半に多発した頃と今の状況が似ています。
その当時、インフルエンザ脳症を発症すると、
・3割は死亡
・3割は後遺症
・3割は助かる
とされていました。

あれから四半世紀が経過して医療が進み、
現在では死亡率1割未満、後遺症3割未満と改善していますが、
やはり恐い合併症です。


▢ インフル感染原因で子供らに「急性脳症」発症相次ぐ  幼児死亡例や重い後遺症  脳炎も注意
2025/1/11:産経新聞)より一部抜粋(下線は私が引きました);

全国で猛威をふるっている季節性インフルエンザだが、医療現場では感染が原因で「インフルエンザ脳症」などを発症する子供らが相次ぐ。・・・熱が下がった後も意味不明な言動が続くなど症状が悪化するケースもあるとされ、医師らは、迷わず医療機関を受診するよう促している。 

【ひと目でわかる】インフルエンザ脳症を疑って受診する目安 

 

静岡県静岡市の県立こども病院では、インフルエンザの流行に伴い、昨年12月中旬から、発熱してけいれんや意識障害での救急搬送が増加している。小児救急輪番日では一晩で4~5人が運ばれてくるとし、インフルエンザ脳症の症状の有無を慎重に評価する。 

▶ 基礎疾患なく
 小児感染症科の荘司貴代医長によると、運ばれてくる多くは短時間でけいれんが止まる「熱性けいれん」。だが、けいれん後に意識が戻らない、もしくはけいれんが続いて呼吸状態も不安定になる場合は中枢神経合併症を疑われ、緊急で処置が始まる。先月中旬から今月6日までに乳幼児3人がインフルエンザ脳症と診断され、うち幼児1人が死亡した。 幼児は生来健康で、ワクチンは未接種での初感染だった。ウイルスから体を守ろうと、免疫が過剰反応し、脳が急激にむくみ血液循環の悪化で脳の一部が壊死する「急性壊死性脳症」だった。インフルエンザ脳症の中でも重症で死亡率が高く、後遺症が出ることが多いという。 
 国立感染症研究所のまとめによると、昨シーズン(令和5~6年)のインフルエンザ脳症の患者数は189人(昨年10月8日まで)で、少なくとも8人が死亡。元~2年は患者が258人、死亡が16人だった。 荘司氏はインフルエンザで療養中に受診する目安として、
・けいれん
・意味不明な言動
・異様に興奮している
―といった神経症状などを挙げ、「インフルエンザでは高熱でうわごとを言う熱せん妄が出やすいが、解熱剤を使っても持続する場合は迷わず受診してほしい」とする。
 
▶ 通常診療に影響
 治療の緊急度が高いインフルエンザ脳症患者が急増している影響で、小児集中治療室(PICU)で神経機能を検査する脳 波計などの検査機器が占有され、通常の予定されている診療が難しくなってきているという。
 加えて、感染症の治癒過程でウイルスに免疫が過剰に反応するなどし、中枢神経に炎症が起きて歩行障害などが出る「急性散在性脳脊髄炎」などの脳炎の患者も多く、荘司氏は「脳炎・脳症の患者がこれほど多いシーズンは経験したことがない。機器もマンパワーも足りていない」と訴える。
 さらに、総合診療科の入院患者の半数がインフルエンザによる肺炎や喘息(ぜんそく)などの症状で、家庭内感染が目立ち、ほぼ全員がワクチン未接種だという。荘司氏は「多くの患者が入院しているが、ワクチンを接種した方の重症化はまれだ。チャンスがあればワクチンを打ってほしい」と話した。


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コロナ対策は効果があった?なかった?

2025年01月14日 15時27分55秒 | 小児科診療
こちらの動画で検証していました。
解説は愛知県立医大の清水宣明先生。
「飲食店の感染対策が解除されずにずっと続けてしまったのは罪深い」
とコメントしています。

▶ 手指のアルコール消毒は無意味だった。
・環境の表面などにウイルスがついていてそれを触ることによって、
 口や目に持っていって感染してしまうことは、
 まず確率的に考えられない。
・新型コロナウイルスが接触感染することは確率的に考えられない。
・常識的な手洗いや消毒はエチケット的によいと思うが、
 コロナに特化した過剰な消毒など必要なかった。

▶ パーティションは無意味だった。
・新型コロナ感染はパーティションやシールドでは止められない。
・新型コロナ感染は、最初「飛まつ感染」だと言われたが、
 その後さらに細かい粒子の「エアロゾル」による空気感染であることが判明した。
・エアロゾルはパーティションでは止められないこと、
 アクリル板が空気の流れが妨げられ、逆にウイルス滞留時間を長くした可能性が実験で明らかになった。

・・・パーティションは無意味だったと私も理解していますが、
手指のアルコール消毒はどうでしょう?

接触・飛沫感染する病原体に対する手指消毒は感染対策の基本です。
動画に登場する医師は、
「コロナは接触・飛まつ感染よりエアロゾル感染がメインである」
と言いたかったのかもしれません。

ここではマスクに言及していません。
マスクはエアロゾル〜空気感染対策として換気と共に最強です。
一般の方が使用している布マスクやサージカルマスク(不織布マスク)は目が粗いので限界がありますが、
それでも感染リスクを確実に下げてくれます。

私は小児科医として日々コロナやインフルエンザ患者と対峙していますが、
サージカルマスクを常用していても時に風邪をもらってしまいます。

私自身がコロナに感染してから、
サージカルマスクをN95マスクに変更しました。
それから数年、風邪を一回も引かずに診療を続けています。




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インフルエンザにかかる人・かからない人の違い

2025年01月11日 06時15分15秒 | 小児科診療
インフルエンザが猛威を振るっています。
12月中はA型が中心、年が明けてからはB型も出現。
おそらくこれから、学級閉鎖が相次ぐと思われます。

また、小児の重症例もニュースで報道されています。
私も昨年末、インフルエンザ脳症患者さんを救急車搬送しました。

その際、1990年代後半を思い出しました。
インフルエンザワクチン定期接種が中止され、
小児のインフルエンザ脳症、高齢者施設での死亡例が社会問題になりました。

今シーズンは、新型コロナ禍が一旦落ちついて感染対策が緩み、
インフルエンザワクチンに対する関心が低く接種率も低い・・・
1990年代後半の再来になるのではないかと懸念していましたが、
残念ながら予想が当たってしまいました。

さて巷には、
「何も対策をしていないけど、インフルエンザに罹ったことがない」
という人がたまにいます。

インフルエンザ患者さんをたくさん診療している医師も、
「なぜ罹らないんですか?」
と聞かれることも時々あります。

そんな謎に答える記事が目に留まりましたので、紹介します。

<ポイント>
・感染しても発症しない人。初期の免疫である“自然免疫”が強力な人。これは抗体を産生する“獲得免疫”とは異なる免疫能力である。
・“自然免疫”は基本的には持って生まれた生物多様性の一つ。後天的には、運動しながら規則正しい生活と良いタンパク質を摂ることで、ある程度日常から免疫力を上げていくということはあり得るが、それがウイルスを防御できるかどうかは別の問題。
・医師の養生法の例:『移動するたびに手を洗う』『診察ごとに飲み物を飲む』『海藻・きのこ等を食べて腸活する』『高速でぶくぶくうがい』

・・・風邪を引かない人は、持って生まれた“自然免疫”が強力である、という結論ですね。
よく通販やTV番組で「免疫力アップ」を謳った商品や健康法が紹介されますが、
まあ「やらないよりまし」くらいに捉えた方がよさそうです。

ちなみに私の感染予防法は、
・手指消毒:患者さんの触れる前後でアルコール消毒あるいは手洗いをしています。
・マスク:サージカルマスクを装着していたのにもかかわらずコロナに感染したので、それ以降はN95マスク(密閉して息が苦しくなる医療用マスク)を装着しています。変更してから数年間、1回も風邪を引いていません。

文中に受験生の対策や学校での感染対策も出てきますが、
皆さん、コロナ流行中の感染対策を思い出してください。
数年間、インフルエンザの流行はありませんでした。

あのくらい(生活に支障が出るくらい)感染対策を徹底すると、
インフルエンザには罹らないことを証明してくれました。
ただ、振り返ると無駄な対策(アクリル板、レストランでの手袋など)もありました。
今は、その教訓・エッセンスを活かす時です。


▢ 「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」
〜インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
2025/1/10:TBS NEWS)より一部抜粋(下線は私が引きました);
・・・
Q.  同じ予防をしていても、インフルエンザにかかる人とかからない人がいるのはなぜ ? 
A.  免疫力の強さやワクチンの有無、疲れや睡眠などの体調による。
 インフルエンザのウイルスは、口や鼻などから侵入し、喉の粘膜に定着します。このとき、免疫力が低いとウイルスが増殖して発症しますが、免疫力が高いと増殖せずに発症しないのです。 

恵俊彰:  家族で同じ環境で過ごしていても、パパはかかるけどママはかからないとかあるもんね。 この免疫力っていうのはどうやってわかるんですか?「元気」とは違うんですか? 
東邦大学 小林寅喆教授:  違いますね。
 発症しないというのは「自然免疫」という初期の免疫が非常に強いケースなんです。 後で抗体ができて免疫力が上がるのではなくて、最初から入ってきた病原体をうまく抑えることができる免疫を持っている人がいるんです。 
コメンテーター 眞鍋かをり:  それは普段の頑張りなんですか?それとも持って生まれた・・・ 
小林寅喆教授:  基本的には持って生まれた生物多様性の一つだと思います。 後天的には、多少度合いの問題ですけども、運動しながら規則正しい生活と良いタンパク質を摂ってというような形で、ある程度日常から免疫力を上げていくということはありますただそれがウイルスを防御できるかどうかはちょっと別の問題になってくる、難しい話です。 コメンテーター 眞鍋かをり:  かかりやすいからといって普段不摂生なんだって反省しなくてもいいんですね。よかった… 

Q.  毎日多くの患者を診察する医師は、どう予防している? 
・・・
東邦大学 小林寅喆教授 ⇒『移動するたびに手を洗う』 
ひなた在宅クリニック山王 田代和馬院長 ⇒『診察ごとに飲み物を飲む』 
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 ⇒『海藻・きのこ等を食べて腸活する』
すずらん歯科矯正歯科 照山裕子院長 ⇒『高速でぶくぶくうがい』 

小林寅喆教授:  手を洗うのはもう基本です。 流行期には、どこかを触るということはたくさん人が触れている場所に自分の手が触れるわけですから、やはり外へ出たときには必ず手を洗う。 基本的に手が鼻・口にいかなければいいので、一番のリスクは食事をするときには一番触れやすいので、そこはもう必ず手を洗う。それと人混みに行ったときには必ず手を洗うことです。 

田代和馬院長:  喉の粘膜を乾燥させてしまうと、そこが脆弱になって菌やウイルスが入ってきやすくなる可能性があります。 本当に僕らもしょっちゅう言われるんですよね。これだけ診ているのになんでかからないんだって。やっぱりプロは自分の身を守れてこそプロ。小林先生がおっしゃるように侵入経路を防ぐ基本的な対策をしています。 田代院長によると、「口の中が汚いとばい菌が増えてしまい、インフルエンザ後の肺炎のリスクが高まると言われている。口の中も綺麗に保つことは大切」。 そこで有効なのが、歯科医の照山院長も行う『高速ぶくぶくうがい(毒出しうがい)』です。 

≪毒出しうがいのやり方≫ 
〔1〕口に含んだ水を上の歯に向けて強く早くぶつけ、10回ぶつけたら水を吐き出す
〔2〕同じように下の歯、右の歯、左の歯にぶつけるようにうがいを行う。 
※口に含む水は30ml(ペットボトルの蓋2配分)程度 

Q.  ワクチンを接種したのに40℃の高熱が・・・ワクチンは意味がない? 
A.  インフルエンザ以外の風邪も同時にり患している可能性がある 

Q.  去年10月にワクチンを接種、まだ流行しているので2回目を受けたほうがいい? 
A.  基本的に1シーズン1回の接種でいい。
ワクチンの効果の期間を見ると、接種から1か月ぐらいで最も有効性が高くなり、そこからゆっくりと落ちていきます。大体5が月ぐらいが目安だということです。
小林寅喆教授:  3、4か月ぐらいから緩やかに落ちていきますので、インフルエンザの1シーズンは基本的には乗り越えられるだろうと。ですから、1と0という関係じゃなくて、どれぐらい残っているかによって防御効果を発揮するかを考えます。 

Q.  来週末に大学共通テスト 勉強する環境はどうすればいい? 
◆ 室温は20℃以上 
◆ ひざ掛けなどで体を冷やさない工夫をする 
◆ 加湿器などで湿度を50%以上にする 
◆ こまめな水分補給をする 
◆ あめなどでのどを潤す 

教育アドバイザー 清水章弘: 換気はどうですか? 
小林寅喆教授:  基本的には風邪、コロナ、呼吸器疾患全て、やはり換気は非常に重要ですので、ある程度の時間をあけて空気を入れ替えてまた暖かくして湿度を保つ。これは基本ですね。 
田代和馬院長:  やはり加湿をして、空気中のウイルス飛沫、ウイルスの塊に水分を含ませて重くして下に落とすとか、あるいは換気して外に流す。そうしたこまめな基本的な対策が受験生を守り、本番で十分実力を発揮していただくことにつながると思います。 

田代和馬院長に学校での感染対策を聞きました。 
◆ ワクチンの接種率を上げる 
◆ 休み時間に換気をする 
◆ 人混みではマスクを着用する 
◆ 体調が悪いときは無理して学校に行かない 
◆ 食事前・トイレの後は石鹸を使って手を洗う 
◆ 給食やお弁当は間隔を空けて食べる 

田代和馬院長:  一番重要なのは私はワクチンの接種率だと思っています。 やはり集団でインフルエンザが一番広がりやすいので、そこでの集団免疫を高めておけば感染拡大を防ぐのに効果的ですし、それこそお弁当の時間にわざわざ前を向いて食べる必要性も低くなっていくと思います。 発症を予防する効果ももちろんありますけど、重症化を予防したり感染拡大を抑える、そういった効果まで含めて行うのがワクチンですので。 
恵俊彰: 今からでも間に合うんですか? 
田代和馬院長: (免疫ができるまで)2週間ぐらいかかると言われています。 まだまだ流行る時期だと思いますので、今からでも打っていない方は打たれてもいいのかなと思います。
小林寅喆教授:  論文で、ウイルスはやっぱり高温多湿で早く死んでいくというデータがきちんと出ていますので、温度を上げながら湿度を高くするということが非常に重要なポイントです。 今おっしゃったように、ワクチンを打って、あとは環境を整えて乗り越えていくことがやはり大事な点だと思います。 
(ひるおび 2025年1月9日放送より)

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献体された遺体の前でピースサイン

2024年12月28日 07時02分04秒 | 小児科診療
という美容外科医師のSNS投稿写真が物議を醸しています。

その昔、私が医学生だった40年ほど前、
やはり解剖実習がありました。
厳かな雰囲気の中で粛々と行われた実習で、
笑いなどはありませんでした。

その頃、こんなニュースがありました。
別の大学ですが、遺体のある解剖実習教室に、
誰もいない夜、医学生が興味本位のガールフレンドを連れてきてそれを見せた、とのこと。
当然ながら、その医学生は退学処分となりました。

医師は人の裸や生死を扱う職業です。
そのため、高度の倫理観が要求されます。

あれから40年。
いつの時代でもそのような人はいるのですね。

問題となった女性医師を擁護する美容外科グループの院長のコメントが悲しい。
まるで自分が被害者のよう。

美容外科医は医師の間では、
手術の後の合併症に責任を持たないことで有名です。
自らの手術の不具合でつらい思いをさせた患者さんを他の医師に押しつけ、
自分は街へ繰り出してシャンパンタワーを楽しんでいた、というニュースを先日耳にしました。

どうなっているのでしょう?

そういえば、近隣の美容外科系の皮膚科医院で予防接種を受けたお子さんが、
接種当日夜に高熱を出したと当院を受診されました。
「発熱したことについて接種医はなんと言っているんですか?」
と聞くと、
「熱が出たら小児科へ行って、と言われました」
との返答。

無責任・・・呆れてしまいました。

美容外科系の意志がすべてこんな感じではないと思いますが、
レベルの低い情報ばかりが入ってきます。


▢ 高須克弥院長が警告発動!献体写真公開で謝罪の院長に「いい加減にしないとアメリカで…」
2024/12/24:日刊スポーツ)より一部抜粋(下線は私が引きました);
 高須クリニックの高須克弥院長(79)が24日、X(旧ツイッター)を更新。東京美容外科の統括院長を務める麻生泰氏が同院の女性外科医・黒田あいみ氏への処遇を説明した謝罪文に対し、異議を唱えた。 
 麻生氏はこの日、黒田氏の処遇についてXで言及し謝罪。「動機は善で、彼女に他意はありません」などとした上で、解雇することはできないと明言していた。その経緯説明の投稿に対し、「コミュニティーノート」が発動。誤解を招く可能性がある投稿に対して、ユーザーが協力して背景情報を提供できる機能で「あたかも米国ではご遺体の写真撮影やSNSアップが問題ないかのような誤解があります」などと注意喚起がなされていた。  高須氏は麻生氏の投稿を引用した上で「警告します。コミュニティノートを読みなさい。いい加減にしないとアメリカでみな処罰されるよ」と記述。そして「間違った情報を拡散するな!」と訴えた。
 高須氏は前日にも麻生氏や黒田氏に対し辛辣(しんらつ)な投稿を続けていた。「南無阿弥陀仏。 馬鹿医者め! クズ」「馬鹿医者ども(怒)」「怒」などと記述。さらに「僕の時代の医学部解剖実習での作法は、献体してくださった方に黙祷のあとお顔をしっかりと観察して記憶することでした」と書き出した上で「解剖学の中村為吉教授は『この方が君たちに人体を教えてくださる師匠だと記憶せよ』と諭されました。今になっても師匠が夢の中に出てきます」とつづった。 
 続けて麻生氏の「アメリカで解剖している事ですので、日本ともルールが異なります」との主張に対し「アメリカのルールは厳しいよ。医学生がSNSでこんなことやったら即退学だ」と反論していた。  

▽麻生氏のX投稿全文 
 黒田医師への処遇について  様々な方々から、大学の先生を含め、黒田医師を解雇するように助言がございました。 
 確かに不適切な投稿はございましたが、黒田医師は東京美容外科の方針に従って、より患者さんに対して安全な治療を学ぶためにグアム解剖に参加されました。 
 昨今の美容外科では、顎下脂肪吸引など、死亡事故が頻発し、私共も解剖の必要性を痛感し、このような機会を設けました。 
 黒田先生は、学生時代のホルマリン固定標本とは異なる、精度の高いfresh cadaverを初めて目にした感動をなんとか伝えようと、あのような投稿になってしまいました。ピースサインをして撮っていた事は当然不適切であると考えます。 
 もちろん一般の方々とはかけ離れた行動で、日本では、常軌を逸しているとお思いの方が大多数であることは良くわかります。 
 ですが、動機は善で、彼女に他意はありません。 
 一般の方々からのご批判は、当然受け止め、反省は致しますが、同業医師でありながら不勉強でfresh cadaverという言葉すら知らない医師に批判されたまま、炎上でトカゲの尻尾切りのように解雇する事はできないと判断しました。 
 もし自分が手術を受けるなら、医師になってからも更に研鑽を詰み、解剖を熟知した医師に施術して貰いたいと考えます。 
 現に私は自分のフェイスリフトは私が何度か開催した解剖セミナーで講師をしてくださった解剖を熟知したドクターにお任せしました。  このような不祥事で我々が患者様から選ばれる事は、もうないかもしれませんが、解剖セミナーを実施した事やこれから勉強しようとしている先生達を守る事がより良い未来に繋がると考えています。 
 この騒動で我々のクリニックを去る専門医の先生もいらっしゃいますし、それは考え方の違いであるし、仕方の無い事だと理解しています。 
 あの投稿のせいで献体を躊躇ったりやめる人がいるとのご指摘ですが、お金儲けの美容医療のために献体はしたくないという人達が大多数であるという事もわかります。 
 今回の事で、国内の施設で我々が、解剖する事は今後絶望的となってしまいましたし、他の美容医療に携わる方にも大変迷惑をかけてしまいました。 
 医学会全体を巻き込む事態にもなってしまいました。 
 ですが、死者への尊厳ももちろん大切ですが、今生きている人の命や安全も大切なんじゃないでしょうか? それが解剖セミナーの趣旨ですし、どんな言い訳や神妙な態度をとったところでご遺体を損壊する事実に変わりありません
  故人に感謝しながらも、その知見を今後の患者さんに活かしたいと思います。 
 海外のfresh cadaverのセミナーでは割とフランクに記念撮影もしますし、セミナーの様子もネット上に出てきます。 
 日本と海外のルールの違いはあるかと思いますが、日本の医療の進歩を妨げているのはどちらの方なのか今一度考えて頂きたく思います。 
 今回は私の指導力不足と管理監督不足で世間をお騒がせして大変申し訳ありませんでした。

ちなみに、日本の美容医学会の重鎮(?)である高須医師は、
病気なのはほんの一部の真性包茎(包皮口が狭くて亀頭が露出できない)で、
包皮反転して亀頭が露出できる「仮性包茎」は日本人の8割を占め、
“ふつう”ですから心配ありません。
ミケランジェロの彫刻“ダビデ像“も包茎ですよ。

・・・話が脱線しました。

さて、上記麻生氏のX投稿について別の医師がコメントした記事も紹介します。

▢ 46歳医師兼小説家「被害者のように本気で思っている、恐ろしい」献体公開で謝罪の院長をバッサリ
2024/12/24:日刊スポーツ)より一部抜粋(下線は私が引きました);
 小説家で医師の知念実希人氏(46)が24日、自身のX(旧ツイッター)を更新。東京美容外科の統括院長を務める麻生泰氏が同院の女性外科医・黒田あいみ氏への処遇を説明した謝罪文に対し、疑問を呈した。 
 黒田氏はグアムでの解剖研修の写真を公開し「いざ Fresh cadaver(新鮮なご遺体)解剖しに行きます!」「頭部がたくさんあるよ」などとSNSに投稿。献体された死体の一部にはモザイクがかかっていなかった。ネット上の騒動を受け、女性外科医は当該投稿を23日までに削除し、自身のブログに謝罪文を掲載した。 
 麻生氏はこの日、黒田氏の処遇についてXで言及。「動機は善で、彼女に他意はありません」とした上で、解雇することはできないと明言していた。 
 知念氏は「未だに何が問題だったのかを全く理解できていないで、あたかも自分たちが理不尽な批判を受けている被害者のように本気で思っていることが本当に恐ろしい……」と書き出し、麻生氏の謝罪文についてそれぞれ自身の見解を示した。 
 麻生氏が記した「死者への尊厳も大切ですが、今生きている人の命や安全も大切なんじゃないでしょうか?」に対し「死者への尊厳と、生きている方への命や安全はトレードオフするものではありません。患者さんに還元するから、亡くなった方への尊厳を毀損していいわけがありません」と指摘した。  
 「海外のセミナーでは割とフランクに記念写真もしますし、セミナーの様子もネット上に出ています」の一文には「あげている記念写真は解剖室で撮っているというだけで、遺体がある状態で撮ったものではありません。また、他の写真は真剣に参加者が解剖している様子をオフィシャルに撮影したものです。ご遺体を個人のSNSに上げ、インスタ映えの道具に使ったり、ご遺体を前にピースサインをして集合写真を撮るなどの、言語道断の行為とは根本的に異なります」とつづった。 
 さらに「日本の医療の進歩を妨げているのはどちらの方なのか今一度考えて頂きたく思います」には「どう考えても、医療倫理に反するあまりにも非常識な行動をとった貴方がたです。なぜ、自分たちが非難されているか分からないなら、医療をする資格がありません」と締めくくった。 
・・・
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生肉は危険!…をちょっと詳しく。

2024年12月15日 07時18分20秒 | 小児科診療
「生肉は食中毒の可能性があるから危険!」とTVでよく耳にします。
それが生肉全部なのか、動物の種類による一部なのか、
あまり記憶に残りません。

わたし的には、生で食べる習慣のない豚肉はおそらくリスクが高いのではないか、
レア(半生)で食べることもある、馬(馬刺し)と牛(レアのステーキ)
はリスクが低いのかな?となんとなく思っています。
鶏肉はどうなんだろう?
鳥刺しという言葉はあるけど、あまり一般的ではありませんね(食べたことがありません)。

この辺の事情を解説した記事が目に留まりましたので紹介します。

<ポイント>
・肉の生食が危険なのは、鮮度だけの問題ではなく、ウイルスや細菌、寄生虫に汚染されていることが多く、健康に重大な影響を与えるリスクが高いから。例えば、肉類はE型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌、除去することが難しい寄生虫やカンピロバクターに汚染されている。
豚肉は、寄生虫やE型肝炎ウイルスに汚染されていることが広く知られているので、生食できないのは常識。生での提供が想定されていないため、法律でも禁止されてもいない。
馬肉はO157などの腸管出血性大腸菌による汚染がほとんどないため、獣肉としては例外的に生レバーの販売が許可されている。調理器具の加熱消毒や肉表面のトリミング、寄生虫であるサルコシスティス・フェアリーを死滅させるための-20℃以下で48時間以上の凍結などの厳しい基準をクリアしたものだけが生食用として販売可能。
牛肉には腸管出血性大腸菌などの病原性大腸菌が常在菌として存在するため、生レバーを食べることはできない。一方で寄生虫のリスクは低いため、衛生的な処理をした生食用牛肉は冷凍せずに食べることが可能。ただし、衛生的な処理をした生食用の牛肉であっても、食中毒の危険性があるので、小さな子どもや高齢者には食べさせない。
鶏肉はカンピロバクターという細菌に汚染されていることが多いもの。近年、鶏の生食による食中毒が増加したことにより、厚生労働省は注意を呼びかけている。鶏の内臓肉は、どの産地のものであろうとも生で食べないように。
猪肉鹿肉熊肉などのジビエ等は、さまざまな寄生虫やE型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌などに汚染されている確率が高いので、どの部位でも絶対に生食しないように。
・基本的に肉は生で食べるものではない。火の通った肉は、刺し身のような透明感のある状態にはならない。肉による食中毒を防ぐためには、一部の「生食用」以外の肉はしっかり加熱することが何より重要。

うん、やはり豚肉は危険なのですね。
鶏肉はグレーゾーン…
まあ、どんな肉でも生で食べるのはゼロリスクではないので、食べないのが無難。


▢ なぜ生肉の食中毒が後を絶たないのか…管理栄養士が教える「絶対生はダメな肉vs.低リスクな肉と店」の特徴ゼロリスクはないが低リスクなものならある
成田 崇信:管理栄養士、健康科学修士
PRESIDENT Online:2024.12.13)より一部抜粋(下線は私が引きました);

生肉による食中毒が相次いでいる。どうしたら安全に食べられるのだろうか。管理栄養士の成田崇信さんは「基本的に肉は生で食べるものではないが、比較的安全だといえるものもいくつかはある」という――。
・・・
▶ 肉の生食による食中毒事件
2011年、ある焼肉チェーン店において、牛の生肉の「ユッケ」などを食べた人やその家族に腸管出血性大腸菌による食中毒が発生したのを覚えているでしょうか。富山、福井、石川、神奈川の4県6店舗で合計181人が食中毒を発症するという大規模な事件で、残念なことに5人もの方が亡くなりました。・・・
この事件をきっかけに「食品衛生法」が改正され、牛レバーや生食に適さない牛肉の生のままでの提供が禁止されました。しかし、いまだに一部の飲食店では、生または加熱不十分な牛レバーが提供されていたり、たびたび牛の生肉による食中毒が報告されています。
今年8月には千葉県のハンバーグ店で、加熱不十分な「飲めるハンバーグ」を食べた人のうち34人が腸管出血性大腸菌が原因の食中毒になりました。最近では、提供自体には罰則のない鶏肉の刺身やレバーによる食中毒のニュースもよく見かけます。これまで何度も危険性が指摘されているにもかかわらず、どうして生肉による食中毒はなくならないのでしょうか。

▶ 鮮度のいい肉でも生食は危険
昔、日本には牛や鶏などの獣肉を生食する習慣はありませんでした。ところが、低温流通や冷凍技術の向上によって鮮度のよい肉が手に入りやすくなったことで、魚の刺身と同じように肉を生で提供する「ユッケ」や「レバ刺し」などの料理が出されるようになったのだろうと思います。
しかし、肉の生食は基本的にはおすすめできません。肉の生食が危険なのは、鮮度だけの問題ではなく、ウイルスや細菌、寄生虫に汚染されていることが多く、健康に重大な影響を与えるリスクが高いからです。例えば、肉類はE型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌、除去することが難しい寄生虫やカンピロバクターに汚染されていることがわかっています。
特に豚肉は、寄生虫やE型肝炎ウイルスに汚染されていることが広く知られているので、生食できないのは常識です。生での提供が想定されていないため、法律でも禁止されてもいません。そのため牛の生レバーが禁止されると、代替品として豚の生レバーが提供されて問題になったこともありました。
これは肉の生食が急速に広まったこと、新鮮な肉であれば生で食べても大丈夫という根拠のない思い込みが招いた事例といえるでしょう。特にE型肝炎や腸管出血性大腸菌については、感染した人の糞便や嘔吐物を介し、他の人へも感染を広げることもあり、自己責任だけでは済まないという側面もあります。

▶ 比較的安全に食べられる生肉とは
では、生肉はどれも危険なのでしょうか。じつは、ある程度は安全に食べられるだろう生肉もあります。ただし、100%安全ということではありません。提供する側がルールを守っていれば、一般の消費者が食べてもまあ大丈夫だろうというレベルです。

生食用食肉の衛生基準を満たした馬肉および馬レバー
馬肉はO157などの腸管出血性大腸菌による汚染がほとんどないため、獣肉としては例外的に生レバーの販売が許可されています。
調理器具の加熱消毒や肉表面のトリミング、寄生虫であるサルコシスティス・フェアリーを死滅させるための-20℃以下で48時間以上の凍結などの厳しい基準をクリアしたものだけが生食用として販売可能です。ただし、冷凍処理を怠った肉が提供され、寄生虫による食中毒が発症した事例があります。きちんと冷凍処理がされていることを確認しましょう。

生食用食肉(牛肉)の規格基準を満たした牛肉
牛肉には腸管出血性大腸菌などの病原性大腸菌が常在菌として存在するため、生レバーを食べることはできません。一方で寄生虫のリスクは低いため、衛生的な処理をした生食用牛肉は冷凍せずに食べることが可能です。
ただし、衛生的な処理をした生食用の牛肉であっても、食中毒の危険性があるので、小さな子どもや高齢者には食べさせないようにしましょう。また、飲食店で提供する場合には店舗内のわかりやすい場所に食中毒のリスクがあることを表示する義務があります。国が安全だとお墨付きを与えているわけではないという理解が大切だといえます。

▶ 安全性グレーゾーンの「鳥刺し」
では、九州地方で伝統的に食べられている「鳥刺し」はどうでしょうか。じつは鶏肉はカンピロバクターという細菌に汚染されていることが多いもの。近年、鶏の生食による食中毒が増加したことにより、厚生労働省は注意を呼びかけています。安全とはいえないまでも比較的低リスクで食べられる鶏肉は、以下の基準を満たしたものだけだと私は考えます。
鹿児島県独自の衛生基準を遵守した鶏肉
鹿児島県では、屠畜から調理加工まで独自の厳しい基準を満たしたものだけを「生食用」として提供・販売することができるという取り組みを行っています。この独自の基準が、実際に食中毒予防に有効であるかどうかを評価するためには、鹿児島県内で発生した食中毒事例を確認する必要があります。厚生労働省の食中毒統計を調べたところ、過去10年間、生の鶏肉を食べたことによる食中毒の事例は一件も報告されていませんでした。鹿児島県の基準を満たした鶏肉については、安全とはいえないまでも、根拠なく危険と非難されるものでもないと筆者は考えています。しかし、同じく鶏の生食文化のある隣の宮崎県の食中毒統計を調べたところ、鶏の生食による食中毒事故は、2017年以降に5件の報告があり、安全とはいえない状況です。
独自基準を設定している鹿児島県でも、砂肝やレバーなどの生食は許可されていません。鶏の内臓肉は、どの産地のものであろうとも生で食べないようにしてください。
また、この他の猪肉や鹿肉、熊肉などのジビエ等は、さまざまな寄生虫やE型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌などに汚染されている確率が高いので、どの部位でも絶対に生食しないようにしましょう。

▶ 生のような見た目や食感に要注意
最近では、調理の工夫によって、なるべく生のような食感や風味を再現しようとする取り組みもありますが、ここにも思わぬ落とし穴があります。
例えば、生に近い食感を残すため、十分な加熱がなされていないものを「低温調理肉」として提供している事例もあるので注意が必要です。鶏肉であれば、低温調理でも十分な加熱が行われた肉の断面はピンクがかった肉色は残ったとしても、透き通るような色合いやゼリーのような弾力ある食感は残りません。また、鰹のたたきのように加熱部分と生部分の明確な境目があるものは加熱が不十分である可能性が高いでしょう。他の種類でも同じですが、しっかり火の通った肉は、刺し身のような透明感のある状態にはならないのです。ニュースで話題になっている鰹のタタキのような断面の「レアチャーシュー」は明らかに危険です。
・・・
最近、食肉加工業者が低温調理品として販売していた肉やレバーが、十分な加熱条件を満たしていなかったという報道がありました。これも生に近い食感を訴求するため行われていたものと考えられます。生のような見た目、食感でないかどうか十分な注意が必要です。

▶ 生食用以外はしっかりと加熱を
肉による食中毒を防ぐためには、一部の「生食用」以外の肉はしっかり加熱することが何より重要です。牛のかたまり肉でも、外側はしっかり焼くようにしましょう。また、細菌が入り込みやすい挽き肉は、よく焼く必要があります。
ただし、肉は70℃以上の熱が加わると、結合組織が収縮し、細胞内に含まれていた水分が旨味とともに流れ出し、そのまま熱を加え続けると食感もパサついてしまいがちです。低温でじっくり焼いたほうがジューシーに仕上がるでしょう。低温調理器具を使うという方法もありますが、先に述べたように中まで火が通っていないと危険なので気をつけてください。飲食店で提供された料理の肉が生焼けだったり、透明感のあるピンク色が残っている場合には、焼き直しをお願いするのがいいでしょう。
最後に、基本的に肉は生で食べるものではありません。生で食べる場合は、より品質の保持に気を配る必要があり、外側を大きくカットするなどの余分な手間やコストがかかるため、通常よりも高い値段で提供されて当然です。安価で販売されていたり、店内に認証などの表示がなかったりする場合は危険だと考えてください。また、いずれにしても生肉を食べる以上、食中毒のリスクはあるということを知っておきましょう。


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リンゴ病流行中〜妊婦さんは要注意!

2024年12月15日 06時54分59秒 | 小児科診療
リンゴ病(医学的には伝染性紅斑という病名)はウイルス感染症です。
ほっぺたがリンゴのように赤くなり火照るのが特徴で、
手足にも淡いまだら状の発赤が出現します。
高熱が出ることは少なく、
皮疹はかゆみも痛みも乏しく、
皮疹が出現する頃には他人にうつす感染力もほぼ無くなっているため、
隔離義務もありません。

な〜んだ、たいしたことないじゃん…
と思いきや、妊婦さんが罹ると大変です。
お腹の赤ちゃんに影響が出るのです。

そして大人が感染しても、
子どもほどはっきりほっぺたの赤みが出ることは少なく、
熱が出て節々が痛いという、インフルエンザのような症状が出ます。

というわけで“あなどれない感染症”なのです。

私は子どもの伝染性紅斑を診療した際は、
付き添いのお母さんに妊娠の有無を確認し、
患児が日常的に接している妊婦さんがいるかどうかを確認し、
もしいたら産科主治医に報告するよう指示しています。

詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

日本では現在、伝染性紅斑が流行中です。
それを扱った記事を紹介します。
妊婦さんのリスクを具体的な数字を提示して説明してありました;
妊婦が初めて感染した場合、6%で流死産や子宮内胎児死亡を、4%で胎児貧血や胎児水腫を引き起こす可能性がある

▢ 伝染性紅斑が感染拡大、日本産婦人科感染症学会などが注意喚起
2024/12/13:日経メディカル)より一部抜粋(下線は私が引きました);

 2019年を最後に流行が確認されていなかった伝染性紅斑が、今年は再び猛威を振るっている。2024年第48週(11月25日~12月1日)の定点当たり報告数は0.89と、直近で流行した2019年のピーク(第2週[1月7~13日]、定点当たり1.00)にも届く勢いだ。伝染性紅斑は妊婦が感染すると流産のリスクや胎児への影響が懸念されることから、日本産婦人科感染症学会が12月7日に、日本産科婦人科学会が12月10日に一般に向けて注意を呼びかける文書をウェブサイトで公開した。
・・・
 都道府県別に見た第48週の定点当たり報告数で多いのは、埼玉県(3.49)、東京都(3.02)、神奈川県(2.17)、千葉県(2.10)、青森県(1.68)の順。日本産科婦人科学会は文書の中で、現在、関東を中心に流行が見られており「2025年は全国的な流行が危惧される」と注意喚起している。
 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19を病原体とする、小児中心の流行性発疹性疾患だ。頬に蝶翼状の紅斑が出現してリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」とも呼ばれる。頬以外にも手足や胸腹背部に発疹が表れることもある。1週間前後でこれらの発疹は消失するが、症状が長期化したり、一度消えた発疹が短期間のうちに再発したりするケースが見られる。成人の場合は頬の発疹症状は少ない一方で、関節痛をはじめとする全身痛を訴えるのが特徴だ。
 主な感染経路は飛沫感染や接触感染で、頬の発疹が出現する7〜10日ほど前に微熱や感冒様症状などの前駆症状が見られ、この時期にウイルスの排泄量が最も多くなる。一方で、成人が伝染性紅斑にかかったときは症状による判断が難しいため、伝染性紅斑患者との接触の有無や職業などの問診に加え、血中のIgG(保険未収載)、IgMの測定により感染を判定する。日本産婦人科感染症学会の文書では、IgMが陽性の妊婦の場合、最近初めて感染した可能性があるため、抗体検査や超音波検査を受けることを勧めている。
 また同学会は文書で、日本人妊婦におけるヒトパルボウイルスB19の抗体保有率は20〜50%であり、妊婦が初めて感染した場合、6%で流死産や子宮内胎児死亡を、4%で胎児貧血や胎児水腫を引き起こす可能性があると説明。妊娠後期よりも妊娠初期の感染が、これらのリスクを高めることから、こまめな手洗いやうがい、マスクの使用などで感染を防ぐよう呼びかけている。
 厚生労働省も12月6日に医療機関や自治体に向けて、伝染性紅斑の増加に注意喚起に関する事務連絡を公開している。


【参考】
妊婦さんはパルボウイルスB19によるリンゴ病(伝染性紅斑)に注意しましょう(日本産婦人科感染症学会)
パルボウイルスB19によるリンゴ病(伝染性紅斑)はお腹の赤ちゃんに影響することがあります(日本産科婦人科学会)
伝染性紅斑の増加に伴う注意喚起について(厚労省)


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マイコプラズマに罹ったら何日休む?

2024年11月20日 07時39分31秒 | 小児科診療
マイコプラズマの流行が話題になっています。
迅速検査で陽性になった患者さんから、
「いつから学校へ行けますか?」
という質問をよく受けます。

その答えは…
「症状が治まって元気になったら」
という、誠にアバウトなものになってしまいます。

その辺の事情を解説した記事を紹介します。
あ、この記事、以前にも紹介したことがありますね。
今回は「いつまで休むか?」に焦点を当ててみます;

<ポイント>
マイコプラズマの隔離期間(出席停止期間)は…
✓ 学校保健安全法:感染のおそれがないと認めるまで
✓ こども家庭庁:発熱や激しい咳が治まっていること
✓ 日本小児科学会:発熱や激しい咳が治まり全身状態がよいこと

…わかったようなわからないようなファジーな記載ですね。
マイコプラズマの感染可能期間(他人にうつる期間)は4〜6週間です。
長いですね〜。
もし「感染の恐れがない」を基準にすると、1ヶ月半学校を休まなくてはならなくなります。
これは大変…学校保健安全法の基準は厳しすぎるかもしれません。

子ども家庭庁や日本小児科学会のアバウトな基準の方が現実的です。
簡単にいうと「熱とひどい咳が治まり元気なら登園登校可」ということ。
まあ、一般の風邪と同じ感じに落ちつきます。


▢ 急増中のマイコプラズマ 「感染したら何日間休む?」
2024.10.24:Yahoo! ニュース)より一部抜粋(下線は私が引きました);

・・・もしもマイコプラズマに感染した場合、どのくらい学校や仕事を休むことになるのでしょうか?・・・

▶ マイコプラズマの症状

 マイコプラズマは、上気道炎や気管支炎などの軽症にとどまることも多いです。発熱、のどの痛み、強めの咳などが出現します。痰の少ない乾いた咳になることが多いです。

<マイコプラズマ感染症の特徴>

✓ 肺炎を起こすことがある
✓ 幼児期から学童期の子どもに多い
✓ 咳が3〜4週間長引くことがある
✓ 感染しても血液検査で白血球芽上昇しにくい
✓ 抗菌薬が効きにくい耐性マイコプラズマが増えている

肺炎を起こすと、咳が重症化・長期化し、全快までに長期間を要することがあります(図3)。


図3.マイコプラズマ肺炎の経過(筆者作成、イラストは看護roo!より)

・・・

▶ いつまで休むか?

 マイコプラズマ肺炎の感染症法上の分類は、インフルエンザや新型コロナと同じ5類感染症です。学校保健安全法においては、新型コロナとインフルエンザは第2種学校伝染病、マイコプラズマ肺炎は第3種学校伝染病に指定されています。

 学校保健安全法では、インフルエンザは「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日が経過するまで」、新型コロナは「発症後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過するまで」という出席停止期間がもうけられていますが、マイコプラズマ肺炎は「感染のおそれがないと認めるまで」とされており、少しふわっとしています。

 こども家庭庁では「発熱や激しい咳が治まっていること」(3)、日本小児科学会では「発熱や激しい咳が治まり全身状態がよいこと」(4)が登校の目安とされています。

 働いている大人の場合、学校保健安全法は適用されませんので、常識的な判断で出勤することになります。

・・・

<参考>

(1) 感染症発生動向調査週報.2024年第40週(第40号)(URL:https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/idwr/IDWR2024/idwr2024-40.pdf)

(2) 特効薬が効かない「耐性マイコプラズマ」が増えているって本当? 感染予防策は(URL:ttps://news.yahoo.co.jp/expert/articles/9024c84478cb83e8e2b138a91cad44437c72e593)

(3) こども家庭庁.保育所における感染症対策ガイドライン (URL:https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/e4b817c9-5282-4ccc-b0d5-ce15d7b5018c/cd6e454e/20231010_policies_hoiku_25.pdf)

(4) 日本小児科学会.学校、幼稚園、認定こども園、保育所において予防すべき感染症の解説(URL:https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20240513_yobo_kansensho.pdf)

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