徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

「似顔絵」

2009年09月10日 06時51分17秒 | 日記
いつの頃からか、「父の日」と「誕生日」には子ども達が私の似顔絵を描いてくれるようになりました。
画を見るたびに子どもの内面の成長を見るようで嬉しく楽しいものです。
小学校低学年の頃は顔のパーツ(眼・鼻・口・耳)がなかなか揃わなかったのですが、年々進化してきました。

先日、私は46歳の誕生日を迎えました。
さて、今年の出来は・・・
長男(中三):パーツ一つ一つが精密になり、陰影付き
長女(中一):少女マンガ風でさわやかイケメン系
と個性豊か。

来年の似顔絵を楽しみに、また1年頑張ろう、と心を新たにした次第です。
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「スーパー雑草」

2009年09月07日 21時58分55秒 | 日記
NHKのクローズアップ現代でこのタイトルの番組を見ました。
今、世界中の農家が農薬の効かない雑草に悩まされているそうです。
その理由は「単一農薬の使いすぎ」。
従来は雑草の種類に応じて複数の農薬を使い分け、波状攻撃で対応してきました。
そこに近年、「SU剤」という優れた農薬が登場しました。
1種類の農薬ですべての雑草を駆除できる夢の農薬です。
しかし、その毒性をすり抜けて生き延びる雑草が現れ、今逆襲に遭っている状態なのだそうです。
アメリカの広大な農場で、主人が手作業で雑草を抜いている奇妙な光景が印象的でした。
人間の浅知恵は自然には通用しない・・・。

この番組を見ていて私は苦笑せざるを得ませんでした。
なぜって、「農薬」を「抗生物質」に、「雑草」を「細菌」に置き換えると、今の医学界の感染症事情と全く同じだからです。
何にでも効く強力な抗生物質を使うことにより、一旦は細菌を制覇できたと錯覚しましたが、すり抜けて生き延びた「耐性菌」の逆襲に遭い苦しめられています。現在は新しい抗生物質開発とそれをしのぐ耐性菌とのイタチごっこが延々と続いています。番組の中で「40種類の農薬が効かない雑草」も登場しましたが、「多剤耐性菌」と同じこと。
その解決法は「必要最低限の抗生物質をストイックに使う」ことに尽きますが、「風邪に抗生物質」が当たり前の日本ではまだまだ耐性菌に苦しめられることでしょう。

農薬を使わない農業を取り戻すことはできないのでしょうか。
水中昆虫が棲息し、ホタルが舞う田んぼを見てみたいなあ。
私が子どもの頃はゲンゴロウやタガメが当たり前のようにいました。
今はメダカでさえ絶滅危惧種ですから夢のまた夢でしょうか・・・。
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「工場萌え」

2009年09月07日 21時49分50秒 | 日記
先日NHKの深夜番組「夏・東京湾岸物語4ストーリーズ」を録画して見ました。
第二回のタイトルは「工場萌え」。

工場を見ることに喜びを感じる人々が紹介されています。
モクモクと黒煙を上げる煙突を見るのがうれしいのか?と素朴な疑問を持ちますよね。
でも彼ら(結構女性もいました)は本気です。
「煙の出方とかで何を造っているのかわかると上級者だよね」なんてのたまわっています。

確かに工業デザインというのは無駄を省いたシンプルな美しさがあるとは思います。
その走りは「堕落論」で有名な坂口安吾。
「工場は美しい」という内容の詩を残しています。

でも、工場オタク達は根本的に違う。
彼らは工場を見ると癒されるのです。
インタビューからは日本人一般が里山や棚田を見ると郷愁を感じるような感覚で工場を見ているのです。
驚きました。
確かに田舎の里山をまったく経験しない若者達が増えてきているのも事実。
「自然を大切にしよう」という根本的な思想が将来無くなりそうで、怖いですね。
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