徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

花粉飛散は5月上旬まで。

2014年04月25日 22時19分50秒 | 小児科診療
 スギ/ヒノキ花粉症の患者さん方、もう少しの辛抱です。

花粉飛散 来月上旬までに終息と予測 環境省
(2014年4月25日:NHK)
 今シーズンのスギとヒノキの花粉について、環境省はいずれの地域でも来月上旬までには飛散が終わるという予測を発表しました。
 環境省によりますと、今シーズンのスギとヒノキの花粉の飛ぶ量は、西日本では例年よりかなり多くなった一方、東日本では少なくなる傾向が見られました。
 飛散の状況は、近畿から西ではピークを越え、次第に減少していますが、東海から関東にかけてはやや多い状況が、東北では多い状況が続いているということです。
 終息の時期について、スギ花粉では北陸、東海、近畿、中国、四国、九州では例年並みに飛散が続き、今月下旬に終わる見込みで、東北、関東、甲信は2月の大雪の影響で飛散開始が遅れた地域が多く、例年より1週間程度遅い来月上旬に終わる見込みです。
 また、ヒノキの花粉については、いずれの地域でも例年並みに飛散が続き、近畿、中国、四国、九州は今月下旬、東北、関東、甲信、北陸、東海は来月上旬に終わる見込みです。
 環境省は「スギとヒノキの花粉の飛散は終わるが、イネ科の花粉は徐々に飛び始めていて、花粉症につながるおそれがあるので注意してほしい」と話しています。


 4月後半に入り、イネ科花粉症の患者さんが受診しはじめました。
 主役交代の時期ですね。

※ 追記(2014.4.26)
 本日の診療で変わった話を耳にしました。
 春の花粉症の治療中の小学生が来院し、「薬が無くなったあともしばらく調子がよかったが、学校で急に悪化して困って薬をもらいに来た」とのこと。
 詳しく聞くと、学校の理科の授業でスギ花粉を顕微鏡で観察する時間があり、その時に目が痒くてたまらなくなったと。
 小学生の1-2割がスギ花粉症患者の時代です。
 学校の先生方、ご斟酌ください。
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「漢方薬を子どもに飲ませる工夫」を更新しました。

2014年04月20日 12時59分18秒 | 小児科診療
 当院HPの人気コーナー(?)である「漢方薬を子どもに飲ませる工夫」のページを更新しました。
 2012年と2013年の春は、色々な食品・飲料との飲み合わせを自分たちで味見して、何が漢方エキス剤の味をわからなくしてくれるか(マスキング)、という視点で検討してきました。
 その結果、一番のオススメは「ココア」、次にアイス系、ほかはエキス剤の種類により合うものを、という結論を得て、服薬指導に活かしてきました。

 でも最近、壁にぶつかり、足踏み状態に陥ることが経験されるようになりました。
 ココアで飲めない(あるいはココアを飲まない)子どもへの”次の一手”がないのです。
 「ダメでしたかあ・・・」とこちらもテンションが下がり、以降その患者さんには漢方を処方しなくなりがち。

 「何とかせねばいかん!」と奮起し、2014年春は一度は捨てた「お薬服用ゼリー」を再検討することにしました。
 以前検討した時は以下の理由で却下したのでした;
・漢方エキス剤の量が多めなので、スプーン上でカバーしきれない。
・ゼリーそのものがあまりおいしくない。
・ゼリーの味が漢方薬の味に負けてしまい、マスクできない。

 等々。

 この欠点を解決する糸口がつかめないものかと、検討(四苦八苦)が始まりました。
 市販されているお薬ゼリーを全種類購入し、一つ一つ味見し、エキス剤をスプーン状でサンドして、あるいは混ぜ込んで試しました。
 その結果、原材料により使用感が異なることが判明しました。
 寒天系はゼリーが固めでブロック状になりやすく、エキス剤顆粒と混じり合うことはあってもなじまず分離してしまいがち。
 でんぷん系はとろり感があり、エキス剤顆粒を包み込むコーティング力にすぐれ、顆粒が舌に直接付着しにくい。
 寒天系の「つるり」、でんぷん系の「とろり」と表現するとわかりやすいかもしれませんね。
 つまり、おくすりゼリーとしての有用性は「でんぷん系>寒天系」ということです。
 これは使える、と手応えを感じました。

 さて、でんぷんで連想するのが「葛湯」であり「片栗粉」です。
 この二つを使えないものかと検討しましたが、でんぷんの性質に振り回されました。
 沸騰した熱湯でなければトロトロに溶けてくれません。ゆるいから加熱してみようとレンジでチンするとスライムのように固く変化し飲み物でなくなってしまう、という扱いづらさに悩まされ、挫折しました(苦笑)。
 
 葛湯を作る過程で、思いつくあらゆる味を試しました。チョコシロップ、練乳、レモネード、ココア、かき氷用シロップ、コーンスープ、コンソメ、味噌、焼き肉用タレ、ショウガ焼き用のタレ、等々。
 その中で使用できそうなのは、レモネードとコーンスープでした。ただし、ちょうどよいトロトロ感を出せる確率は高くありません。

 トロトロ感があってしかもおいしいものがないものか・・・そこで思いついたのが介護用に使う「とろみ剤」です。
 中でもデキストリンという多糖類が主原料のものは、飲み物の味を変えず、色も濁らず、とろみ感も調節可能であり、冷やしても温めても固さが変わらないという、我々が求める性質をほぼ満たしていることを発見しました。エキス剤顆粒を包み込むコーティング力も優秀なレベル。
 でんぷんよりデキストリンの方がさらに使えそうです。
 フルーツジュースにとろみ剤を入れて固めに仕上げるとフルーツゼリーができあがります。ココアはチョコムースのようになり、なかなか美味。もともと食事に混ぜるものですから、まずくなるはずがありません。
 エキス剤をサンドしたとろみ剤入りゼリーを食べた子どもが「ん、なんかヘン?」と気づきそうになったら、「ハイ、おかわりね」と追加して食べさせればOK。
 冷蔵庫で保存すればさらにおいしくなるし、1包が1日分として使用でき経済的です。

 というわけで、ファイナルアンサーは「とろみ剤」
 詳しく知りたい方は、当院HP「漢方薬を子どもに飲ませる工夫」をご覧下さい。
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とうとう消費者庁にダメ出しされた「空間除菌」グッズ

2014年04月18日 06時39分50秒 | 小児科診療
 この製品を取りあげるのは3回目です。
 過去の記事はこちら;

ウイルスより危険な「ウイルスプロテクター」(2013.2.19)
再度、「エアーマスク」の安全性と効果について(2014.2.8)

 入院病棟の感染対策で苦労した医療者から見ると、首から二酸化塩素をぶら下げただけで感染対策になるとは到底信じがたく、「詐欺まがい」としか考えられません。
 しかし、製品は「医薬品」ではなく「雑貨」の扱いなので、法の目を逃れて取り締まりと逃走のイタチごっこが続き、いつの間にか市民権を得たような雰囲気になっていて、日本国民の民度の低さにため息をついていたところです。
 そこに今回の消費者庁の措置命令、いよいよ法的に”ダメ出し”されました;

■ 消費者庁 News Release「二酸化塩素を利用した空間除菌を標ぼうするグッズ販売業者17社に対する景品表 示法に基づく措置命令について」(2014.3.27)

 メディアの扱いは以下の通り;

「置くだけ空間除菌」は根拠なし 消費者庁が措置命令
(2014年3月27日:朝日新聞)
 消費者庁は27日、空気中に放出される二酸化塩素の効果で生活空間の除菌・消臭ができるとうたう空間除菌グッズは効果を裏付ける根拠がないとして、景品表示法に基づき、販売元の製薬会社など17社に表示変更などを求める措置命令を出した。「首からぶら下げるだけ」「部屋に置くだけ」で除菌できると宣伝するのは同法違反(優良誤認)にあたると判断した。
 対象商品は大幸薬品「クレベリンゲル」、中京医薬品「クイックシールドエアーマスク」など25商品。身につけて使う携帯型が15商品、室内に置く据え置き型が10商品ある。同庁によると大幸薬品、中京医薬品、大木製薬、ティエムシィの4社は対象商品で年間1億円以上の売り上げがあるという。
 同庁の説明では、二酸化塩素自体には除菌効果が認められる。しかし生活空間を除菌する効果があるかを疑問視し、17社に表示を裏付ける合理的根拠の提出を求めた。各社から提出されたのは密閉空間などでの試験結果で、換気をしたり、人が出入りしたりする部屋などでも効果があるとは認められなかったという。

◇ 措置命令を受けた除菌グッズ
※消費者庁発表資料から。《》内は販売元
【携帯型】
・空間除菌ブロッカーCL―M50《アシスト》
・ERA空気除菌グッズ《ERA Japan》
・ハイパー・ブロック《エイビイエス》
・ウィルオフバリア《大木製薬》
・ウィルオフポケット《同》
・携帯用エアドクター台紙セット(エアドクターポータブル)《紀陽除虫菊》
・ウィルスブロッカーノヴァ《クオレプランニング》
・スペースウオッシャー《ザッピィ》
・ハイパー・バリア《CKKインターナショナル》
・ES-010 エコムエアマスク《新光》
・ES-020 エコムエアマスク《同》
・クイックシールドエアーマスク《中京医薬品》
・ウイルスガード《ティエムシィ》
・エアースクリーン《ヒュー・メックス》
・ウイルハント《同》
【据え置き型】
・ウィルオフスタンド《大木製薬》
・空間除菌AirDoctor(ゲルタイプ)150g《紀陽除虫菊》
・ウィクリアGEL《阪本漢法製薬》
・クレベリンゲル《大幸薬品》
・クレベリンマイスティック《同》
・クイックシールド置き型《中京医薬品》
・ウイルスガード・ゲル《ティエムシィ》
・ウィルキルG《東京企画販売》
・ウイルバッシュ ホルダー《プライス》
・パルエックスG《レッドハート》


 次は裏事情にも言及した記事です;

インフル&花粉対策…空間除菌商品は効果なし?誇大広告横行、人体や衣服を傷める危険
(Business Journal 2014.4.17)
 3月27日、消費者庁は景品表示法(優良誤認)に違反するとして二酸化塩素を利用した空間除菌を標ぼうする商品の販売会社17社に対して措置命令を出した。これらの商品は、それまで薬局薬店のレジ前や店の目立つ場所に「空間除菌」「インフルエンザ対策に」、果ては「花粉も除去する」などのPOPを掲げて売られていたので、ご存じの人も多いと思う。
 今回は、これらの商品にどのような問題があったのかを検証してみたい。
 今回のニュースで誤解してはならないのは、二酸化塩素に殺菌力がないわけではないという点だ。二酸化塩素は、水道施設での上水処理をはじめ小麦や米の殺菌消毒などに使用され、1994年からは食品添加物としても少量の残留が認められているほど安全性が高く、かつ殺菌効果が高い有用な成分だ。
 また近年は、悪臭の原因物質(カビ臭やアンモニア臭等)に対しても働き、無臭化を促進することが判明し、飲食店や公衆衛生の維持などに二酸化塩素噴霧器が使われるようになっている。
二酸化塩素の殺菌能力
 ただし、十分な殺菌効果を得るためには数百ppm以上もの濃度で使用する必要があり、それは、その濃度にさらされていれば人間でも粘膜に炎症などを起こす可能性があるレベルだ。しかも、サルモネラ菌で数分、大腸菌やセラチア菌などは十数分二酸化塩素に暴露させないと無菌化には至らない。
 従って、少量の二酸化塩素を発生させるプレートを首から下げるだけで直径1m以内を無菌化できるなどと標ぼうしているのは、まるっきりデタラメなのは明らかだ。実際に、実験データを持っていないメーカーも多く、とにかく注意されるまでは売り続け、消費者庁から注意されたらやめればいいという思惑が感じられる商品だ。
 また、首から二酸化塩素を発生させるプレートを提げるということは、漂白力の強い二酸化塩素に衣類がさらされる可能性も大きい。商品が掲げている効果はない上に、かぶれや衣類漂白の可能性があるという、極めて悪質な商品だ。
 インターネット上では発売当初から、「首から下げるバカ発見機」と揶揄されていたが、それでも大ヒットしてしまったのは、悪質な売り逃げメーカーを多く発生させる現行法と行政の甘さに問題がある。消費者庁の対応の遅さもさることながら、措置命令という大層な響きのする命令を出しているが、ほとんど抑止力は働いていない。

 措置命令というのは、消費者庁がメーカーに対して「この商品は誇大広告だから、改善しなさい」と注意するだけだ。法的には「命令確定後、その指示に従わない場合、事業者の代表者等は2年以下の懲役又は300万円以下の罰金、また、当該事業者は3億円以下の罰金」となっている。2年の懲役や3億円の罰金と聞くと厳しい処分にも思えるが、あくまで命令に従わなかった場合のことだ。
 役所の命令に従ってさえいれば、お咎めはない。売り逃げが十分に可能となる状況をつくっている。特に悪質なメーカーは、次々と会社を立ち上げて新会社でインチキ商品をつくり、役所から注意を受けると会社を閉じるということを繰り返している。
 空間除菌商品の市場規模は数十億円にまで膨らんでおり、相当数の人が効果のない商品を買わされたわけだが、誰もお咎めを受けない。
空間除菌商品の時代背景
 この空間除菌商品、もともとは大幸薬品などのごく限られたメーカーが、それなりに大規模な効果実験を行い(いくつか論文も存在する)、販売していただけだった。
 しかし2009年に新型インフルエンザ騒動が起こり、インフルエンザを無効化できる商品が薬局に売られていると話題になり、大幸薬品のクレベリンが爆発的に売れた。追随するように、それまで聞いたこともないようなメーカーがジェネリック商品を雨後の竹の子のように販売し始めた。
 その中には、除菌スプレーと称して中身はごく薄い次亜塩素酸ナトリウム水溶液(塩素系漂白剤を100~300倍程度に水で薄めただけのもの)や、次亜塩素酸カルシウム(さらし粉と呼ばれる、プールの消毒や排水溝のぬめり取りに使われる極めて安価な薬剤)のタブレットを入れただけの商品を数百円から千円以上の金額で売る業者も少なからずある。さらに、それらの悪質商品は「類似品にご注意ください」などとパッケージに注意書きを添えて、自社製品が元祖で正当であるといわんばかりにアピールしている。
 13年の2月25日に、首から下げるだけの草分け的商品、ウイルスプロテクター(ダイトクコーポレーション)の成分が、ただの次亜塩素酸カルシウムであり、汗や雨などがかかると中身が溶け出し、高濃度の水溶液によってひどい薬品ただれを起こすということで回収する騒ぎになったことを覚えている人もいるだろう。
 しかしそれ以降も、次亜塩素酸カルシウムの代わりに亜塩素酸ナトリウムを主剤とした商品が性懲りもなく売られ続けている。
 亜塩素酸ナトリウムは二酸化塩素を発生させるのに都合のよい薬品で、単体でも空気と反応して二酸化塩素を生成する。雨などでびしょ濡れにならない限りは、ゆっくりと二酸化塩素が放出されるようにポリマーやゼオライトに吸着させた商品から、ただ薬剤を溶剤に入れてプレスで固めただけの乱暴な商品まである。いずれもネームプレートのようなケースの中に小さいタブレットが1つ入っているだけの安っぽい商品でありながら、数百円以上の値段で売られ、その利益率の高さから参入企業が多く出たのは、ある意味、必然といえる。
 このたびの措置命令で、ひとまず空間除菌商品のフィーバーは終わりを見せるだろうか。
ニュースの裏側
 今回、ニュースでは、首から下げる亜塩素酸ナトリウム錠剤が入った空間除菌商品とは別に、大幸薬品のクレベリンの一部の商品も措置命令対象になっている。
 大きな会社は批判のやり玉に挙げられやすいため、クレベリン自体がほかの商品と同様に「効果がない」として各所で叩かれているが、同社は首から下げるタイプの空間除菌商品は出しておらず、いうなればインチキ商品の巻き添えを食った印象がある。
 クレベリンは、それなりに大規模な感染予防効果を実証する実験も行っており、クレベリンスプレー(高濃度二酸化塩素水)は、汚物の消毒などに病院でも使われており、ほかのインチキ商品とは趣を異にすると考えられる。
 ただし、論文を見る限り、空間除菌の効力について、それを実証するための根拠としては弱く、大幸薬品も資料を消費者庁に提出し抗議したものの、「合理的な根拠を示すには値しない」と断じられている。
 多くのインチキメーカーが、そそくさと商品撤去(ウェブサイトも軒並み閉鎖)するのに対して、大幸薬品は一部表現を変更するにとどめ、今後も販売を継続する構えを見せている。
 そういう意味では、据え置き式のクレベリンゲルがウイルス除去に効果があるのかどうかについては、最終的な結論はまだ出ていないといえる。根拠がないわけでもないが、実証も難しいという状況で、大幸薬品は消費者庁とどのような折り合いを付けるだろうか。
(文=へるどくたークラレ/サイエンスライター)


表示例
 科学的(らしい)文言が並んでいて購買意欲を誘いますが、すべて根拠(エビデンス)は不十分です;


























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関東のスギ花粉は終盤、ヒノキ花粉がピーク

2014年04月11日 07時00分52秒 | 小児科診療
 下記ニュースによると、スギ花粉の飛散はピークを過ぎ、ヒノキ花粉は現在がピークだそうです。
 私自身、昨年より軽くすんでいることを実感しています。
 もっとも、極力外出を控えていますが(笑)。

関東のスギ花粉は終盤、ヒノキ花粉がピーク
家電Watch:2014/4/10
 ウェザーニューズは、今年の花粉シーズンについて、中間のまとめを発表した。
 今年は、関東から中国地方にかけての広い範囲で、昨年や例年に比べて花粉の飛散量が少ない地域が多かった。関東地方では昨シーズンの30%に留まるところもあるという。しかし、九州、四国、東北などでは、平年を上回る地域もあり、引き続き注意が必要としている。
 また、花粉の飛散量が少なくなっていても、花粉症の症状がつらいと報告する人の数はあまり変わっておらず、九州や四国では、昨年を上回っているという。その理由として、同社では、1日単位で見れば昨年並の飛散量の日があったこと、花粉症が悪化すると、花粉数が少なくなっても症状が治まるのに時間がかかることを挙げている。
 関東、甲信、近畿などの地域では、スギ花粉の飛散量は少なくなっている。現在はヒノキ花粉がピークを迎えており、4月下旬までは引き続き注意が必要としている。





花粉症が低年齢化 ~早い子は2歳頃から、黄砂でも同様の症状が
神奈川県タウンニュース:2014年4月10日
 「小さい子どもは花粉症にはならない」というのは過去の話で、花粉症の低年齢化が進んでいるようだ。近年のスギ花粉の増加で、小さいころから大量に花粉を吸い込んでいることも要因とされており、早い子だと2歳頃から明らかな症状や検査陽性が出ている。
 横浜緑園丘の上クリニックの小児科専門医・瀧澤真依子医師によると、特に小さな子どもが花粉症の症状がうまく伝えられず、かゆみで目や鼻をこすり、目が赤くなったり炎症を引き起こしたりしてしまう。
 「症状が続くと集中力の低下や睡眠不足になるので、早く気づいてあげることが大切。花粉症かなと思ったら医師の診察を」と瀧澤医師は話している。
 花粉症や黄砂の対策として、外出時のマスクやメガネの着用、衣服の花粉を落としてから帰宅、手洗いと洗顔、洗濯物を外に干さないといった基本の徹底を呼びかけている。
 また4月は、花粉症同様の症状が出る黄砂の影響が一年で最も出やすい時期。咳の長期化や肌荒れなどがみられ、まだまだ空気が乾燥しているので喘息への注意も必要としている。


 私の経験では「花粉症」と診断した最低年齢は1歳であり、発症の低年齢化を実感しています。
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「子どもに使ってはいけないNGワード」

2014年04月07日 06時11分13秒 | 日記
 という記事を読み、ふだん何気なく使っている言葉が無用のプレッシャー・ストレスを子どもに与えていることに気づきましたので、紹介します。

アメリカの「Lifehack」において、Shelley Phillips氏が指摘した、子どもに対して使ってはいけないNGワード

「よくできたね」「頑張ったんだね!」
 この言葉は、結果に対してのみの評価を示す言葉です。その結果が実はあまり努力をしないで得られたものであった場合に、もし大人たちが「よくできたね」と言ってしまうと、子どもたちは「結果だけがよければいいのだ」と思い込んでしまうので好ましくありません。
 では「よくできたね」という言葉の代わりにどんな言葉を掛けるべきなのか。それは「頑張ったんだね!」という言葉です。この言葉を使うことで、努力することは結果よりもずっと大事なことなのだと教えることができます。

「お利口さんね!」「すごく頑張ったね」
 「注射をしても泣かなくてお利口さんだね」「我慢できてお利口さんだね」など、この言葉は診察室の中でも使用頻度が高いものの一つかもしれませんが、実はこの言葉も「よくできたね」同様、結果だけの評価につながる言葉です。
 では「お利口さん」の代わりに掛けるべき言葉はなにか。それは「すごく頑張ったね」といった類の言葉です。

「○○するって約束してあげる」「約束」という言葉は慎重に使いましょう
 子どもは、約束が破られるとひどく傷つきます。確実にできる見込みがないことなら、この言葉は使わないほうがよいです。例えば病気で幼稚園を休んでしまった子どもが登園を心待ちにしているような場合に「あと2日家で我慢すれば幼稚園に行けるよ」と言い切ってしまうより、病気の治りが遅かったら登園までにもう少し時間がかかるかもしれないことを正確に伝えたり、約束が守れない状態になったら、そのことを潔く認めて子どもに謝るといった態度が必要です。


 要は、結果で判断するのではなく過程を評価する、子どもを一つの人格を持つ存在と認めて敬意を払う、といったところでしょうか。
 上記は医療関係者用のサイトで見つけました。
 でも、この手の情報は巷にあふれていますね。例えば「子どもをダメにする母親の言葉」で検索すると、以下のサイトがヒットします:

※ 詳しい内容を知りたい方は、項目をクリックするとリンク先に飛びますのでそちらをご覧下さい。

「よかれ」と思って我が子をダメにする母親の過干渉3種
1:子どもの言い分を聞きすぎてモンスター・ペアレント化する
2:子どもに正論をつきつけるばかりで気持ちを汲んでやらない
3:子どものことが心配すぎてプライバシーを侵害する

 ふむふむ・・・。

思わずやってる…子どもをダメにする親の習慣8つ
1:自分の容姿についてダメ出しする
2:ヤケ食いする
3:携帯電話に夢中になる
4:子どもの外見を飾り立てる
5:お酒やコーヒーなどの嗜好品でストレス発散する
6:勝ち負けにこだわる
7:夫婦喧嘩が絶えない
8:悪口やゴシップが大好き
【参考】Slideshow: Bad Habits That Can Hurt Your Kids’ Health – WebMD


 これは耳が痛いですねえ。
 「子どもに望むことを言葉で伝えるのではなく自らの行動で示す、すると子どもは自然にまねする」という考え方ですね。
 以前「親は自分でできないから言葉で子どもに指示する」と聞いたことがありますが、図星です。「自分でできないことを子どもに望んでもムリ」と釘を刺された感じです。

 最後に、教育家のドロシー・ロー・ノルトさんと精神科医のレイチャル・ハリスさんの共著『子どもが育つ魔法の言葉』から;

絶対にやめて!将来「子どもをダメにしてしまう」親のNG行動10個
1:小言を言う
2:誰かを罵る
3:恐ろしい体験をさせる
4:心配しすぎる
5:バカにする
6:誰かを羨む
7:厳しく叱る
8:余計な手出しをする
9:物を粗末にする
10:プライバシーを無視する



 いかがでしょうか。
 誰にも「ギクッ!」と心当たりのあることがありますよねえ・・・。
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