来る9月1日に従来のポリオ生ワクチンが不活化ワクチンへ移行します。
関連記事を2つ;
■ ポリオ生ワクチン、乳児の接種控え顕著 広島県内、今春13・4ポイント減78・8%
(2012年8月21日:中国新聞)
ポリオ(小児まひ)の予防接種で今春、広島県内で生ワクチンを投与した乳児の割合が78・8%にとどまり、昨春より13・4ポイント減少した。副作用がないとされる不活化ワクチンの導入が9月に迫る中、接種控えが増えたとみられ、山口県でも同様の動きが出ている。予防接種が9月に集中すると、不活化ワクチンが不足する事態が懸念される。
2010年までの接種率はほぼ100%だった。だが生きたウイルスの毒性を弱めた生ワクチンでは、ごくまれにまひを生じる恐れがあり、保護者たちに生ワクチンへの抵抗が広がった。11年春に92・2%(全国84・2%)、同秋には90・5%(同76・2%)と減少。不活化ワクチンの導入時期が明らかになった今春、接種控えがさらに加速した。
不活化ワクチンが導入される9月に、接種希望者が一気に押し寄せると、ワクチンが足りなくなる事態も起きかねない。広島県健康対策課は「ワクチンメーカーの製造計画をみると、本年度内の不活化ワクチンは十分足りる。9月初めに集中しないで、あせらず接種を計画してほしい」と呼び掛けている。
生ワクチンの接種控えと不活化ワクチン不足を懸念している内容です。
次の記事は、不活化ワクチン接種の際の注意事項;。
■ 不活化ポリオワクチン導入へ 接種の注意点は
(2012年8月28日:東京新聞)
ポリオ(小児まひ)の予防接種が9月、現行の生ワクチンから不活化ワクチンに切り替わる。移行期には、それまでに子どもがどのワクチンを何回接種したかによって、今後の不活化ワクチンの接種回数が違ってくる。保護者がスケジュールを管理する上で、必要なポイントをまとめた。
不活化ワクチンはポリオウイルスの病原性をなくし、免疫を作る成分だけを取り出して製造される。生ワクチンと違って、ポリオを発症する恐れがない。
生ワクチンは二回、口から一滴ずつ飲むだけだったが、不活化ワクチンは皮下注射を四回打つ必要がある。また、多くの市区町村では、春と秋に生ワクチンの定期接種を実施してきたが、九月以降は個別に医療機関で不活化ワクチンを接種することになる。原則無料で通年、接種できる。
九月に導入されるのはフランスのサノフィパスツール社製の単独の不活化ポリオワクチン。十一月には、阪大微生物病研究会と化学及血清療法研究所がそれぞれ製造したジフテリア、百日ぜき、破傷風の三種混合と不活化ポリオを合わせた四種混合ワクチンの導入が予定されている。対象が生後三カ月からなので、厚生労働省は八月以降に生まれた子どもについては四種混合を勧めている。
一方、これまでに
(1)生ワクチンを一回接種
(2)独自に不活化ポリオワクチンを一回以上接種
(3)三種混合ワクチンを一回以上接種
-のいずれかに該当する子どもは、単独の不活化ワクチンを接種することになる。図に示したように、すでに受けたワクチンの内容や回数によって、今後の不活化ワクチンの接種回数が異なるので、注意が必要だ。また、厚労省はこれまで生ワクチンの接種を控えてきた子どもについて、四種混合の導入を待たず、早めに単独ワクチンを接種するよう勧めている。
同省の検討会のメンバーで、川崎医科大小児科学の中野貴司教授は「ワクチンは対象の月齢に達したら、なるべく早く接種して、病気を防ぐことが望ましい。かかりつけ医と相談して、焦らず、着実に打ってほしい」と話している。
もうひとつ、こんな記事を見つけました;
■ 子どもの予防接種 メールでお知らせ 大和市、全国初
(2012年8月29日:東京新聞)
大和市は二十八日、子どもの予防接種のスケジュールを携帯電話やスマートフォン(多機能携帯電話)のメールで通知するサービスを十二月から始めると発表した。市によると、全国初の試み。九月三日開会の市議会定例会で、関連予算六十七万五千円を含む補正予算案を提出する。
市によると、子どもの生年月日と希望の予防接種を登録すると、接種スケジュールが示され、それぞれの時期が近づくとメールで通知する。運営は、同様のサービスを有償で行っている民間会社に委託する。市は未就学の子どもを持つ世帯の約半数が登録すると見込んでいる。
市では、予防接種の時期に保護者へ案内状と接種券を郵送しているが、集団接種のポリオ(小児まひ)ワクチンなども忘れられるケースもあった。予防接種の種類や回数、時期などが複雑になっていることが原因とみて、メールを活用することにした。
これ、よさそうですね。
<追記:2012.9.7>
当院でも接種予約を開始しました。
ところがここでブレーキがかかる事態が発生・・・ワクチンが手に入らないのです。
あれだけ準備期間があったのに、供給に問題ないとメーカーが保証していたのに・・・やはり日本のワクチン行政はお粗末と云わざるを得ません。
関連記事を2つ;
■ ポリオ生ワクチン、乳児の接種控え顕著 広島県内、今春13・4ポイント減78・8%
(2012年8月21日:中国新聞)
ポリオ(小児まひ)の予防接種で今春、広島県内で生ワクチンを投与した乳児の割合が78・8%にとどまり、昨春より13・4ポイント減少した。副作用がないとされる不活化ワクチンの導入が9月に迫る中、接種控えが増えたとみられ、山口県でも同様の動きが出ている。予防接種が9月に集中すると、不活化ワクチンが不足する事態が懸念される。
2010年までの接種率はほぼ100%だった。だが生きたウイルスの毒性を弱めた生ワクチンでは、ごくまれにまひを生じる恐れがあり、保護者たちに生ワクチンへの抵抗が広がった。11年春に92・2%(全国84・2%)、同秋には90・5%(同76・2%)と減少。不活化ワクチンの導入時期が明らかになった今春、接種控えがさらに加速した。
不活化ワクチンが導入される9月に、接種希望者が一気に押し寄せると、ワクチンが足りなくなる事態も起きかねない。広島県健康対策課は「ワクチンメーカーの製造計画をみると、本年度内の不活化ワクチンは十分足りる。9月初めに集中しないで、あせらず接種を計画してほしい」と呼び掛けている。
生ワクチンの接種控えと不活化ワクチン不足を懸念している内容です。
次の記事は、不活化ワクチン接種の際の注意事項;。
■ 不活化ポリオワクチン導入へ 接種の注意点は
(2012年8月28日:東京新聞)
ポリオ(小児まひ)の予防接種が9月、現行の生ワクチンから不活化ワクチンに切り替わる。移行期には、それまでに子どもがどのワクチンを何回接種したかによって、今後の不活化ワクチンの接種回数が違ってくる。保護者がスケジュールを管理する上で、必要なポイントをまとめた。
不活化ワクチンはポリオウイルスの病原性をなくし、免疫を作る成分だけを取り出して製造される。生ワクチンと違って、ポリオを発症する恐れがない。
生ワクチンは二回、口から一滴ずつ飲むだけだったが、不活化ワクチンは皮下注射を四回打つ必要がある。また、多くの市区町村では、春と秋に生ワクチンの定期接種を実施してきたが、九月以降は個別に医療機関で不活化ワクチンを接種することになる。原則無料で通年、接種できる。
九月に導入されるのはフランスのサノフィパスツール社製の単独の不活化ポリオワクチン。十一月には、阪大微生物病研究会と化学及血清療法研究所がそれぞれ製造したジフテリア、百日ぜき、破傷風の三種混合と不活化ポリオを合わせた四種混合ワクチンの導入が予定されている。対象が生後三カ月からなので、厚生労働省は八月以降に生まれた子どもについては四種混合を勧めている。
一方、これまでに
(1)生ワクチンを一回接種
(2)独自に不活化ポリオワクチンを一回以上接種
(3)三種混合ワクチンを一回以上接種
-のいずれかに該当する子どもは、単独の不活化ワクチンを接種することになる。図に示したように、すでに受けたワクチンの内容や回数によって、今後の不活化ワクチンの接種回数が異なるので、注意が必要だ。また、厚労省はこれまで生ワクチンの接種を控えてきた子どもについて、四種混合の導入を待たず、早めに単独ワクチンを接種するよう勧めている。
同省の検討会のメンバーで、川崎医科大小児科学の中野貴司教授は「ワクチンは対象の月齢に達したら、なるべく早く接種して、病気を防ぐことが望ましい。かかりつけ医と相談して、焦らず、着実に打ってほしい」と話している。
もうひとつ、こんな記事を見つけました;
■ 子どもの予防接種 メールでお知らせ 大和市、全国初
(2012年8月29日:東京新聞)
大和市は二十八日、子どもの予防接種のスケジュールを携帯電話やスマートフォン(多機能携帯電話)のメールで通知するサービスを十二月から始めると発表した。市によると、全国初の試み。九月三日開会の市議会定例会で、関連予算六十七万五千円を含む補正予算案を提出する。
市によると、子どもの生年月日と希望の予防接種を登録すると、接種スケジュールが示され、それぞれの時期が近づくとメールで通知する。運営は、同様のサービスを有償で行っている民間会社に委託する。市は未就学の子どもを持つ世帯の約半数が登録すると見込んでいる。
市では、予防接種の時期に保護者へ案内状と接種券を郵送しているが、集団接種のポリオ(小児まひ)ワクチンなども忘れられるケースもあった。予防接種の種類や回数、時期などが複雑になっていることが原因とみて、メールを活用することにした。
これ、よさそうですね。
<追記:2012.9.7>
当院でも接種予約を開始しました。
ところがここでブレーキがかかる事態が発生・・・ワクチンが手に入らないのです。
あれだけ準備期間があったのに、供給に問題ないとメーカーが保証していたのに・・・やはり日本のワクチン行政はお粗末と云わざるを得ません。