徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

第14回東日本小児科学会に参加してきました。

2009年11月23日 20時52分46秒 | 小児科診療
場所は栃木県宇都宮市の手前にある自治医科大学。
風邪の診療に明け暮れる日々ですが、たまには脳に刺激を与え新しい知識を入れなくては、と参加しました。

午後の演題はすべて新型インフルエンザ関係。
日頃抱えている疑問が解けることを期待して聴講しました。
しかし、内容は既に知っていることばかりで新鮮味がありませんでした。
大学の講義のようで・・・睡魔に負けてコックリコックリ。
盛り上がると予想された質疑応答も講演が長引いたので省略され、会場からは不完全燃焼の雰囲気がありありと感じられました。
皆ワクチン行政に対する不満をぶつけたかっただろうに。

<余談>
自治医科大学小児科の桃井真理子教授は、女優の桃井かおりのお兄さん(やはりドクター)の奥さんです。
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「男の子の宝物」

2009年11月21日 22時39分33秒 | 日記
女の子(あるいは女性)から見るとゴミ程度の価値しかなさそうながらくたを男の子(あるいは男性)は大切にする傾向があります。私の内緒の宝物をいくつか紹介します。

■ メンコ:
 子どもの頃は「ペタン」と呼んでいました。負けず嫌いの私は夢中になりましたが、弱かった(苦笑)。いつも負けて巻き上げられ、泣いて帰ってきたそうです。勢い余って自分の手を自分のふくらはぎにぶつけるクセがあり、私の右ふくらはぎにはいつも青あざがありました。
 それでも集めに集めて1000枚くらいたまりました。20歳の頃、物置にしまっておいたペタンを久しぶりに拝もうとおもって探したところ見あたりません・・・なんと父がゴミとして燃やしてしまったのです(涙)。

■ 土器:
 建築工事などがあると、その基礎工事の際に土器が出土することがあります。家から遠からぬ場所で土器が出たことが子どもの頃2回ありました。
 一つは「足利問屋団地」とその脇の国道50号の開発時。今は建物だらけの問屋団地も昔は田んぼで、私の遊び場でした。友達と連れだって発掘作業を見に行き、調査員の動きを固唾をのんで見守りました。土器のかけらをもらったものなら、もう有頂天です。
 二つ目は足利の街中の裁判所の裏の工事。高校生だった私の通学路でした。ある時、調査が終了したらしく機材を片づけている場面に出くわしました。「チャンス!」と思い物欲しそうに眺めていると・・・「調査は終わったから、その辺の土器のかけらをもっていっていいよ」と言われ、雨の中数時間粘って夢中で拾いまくりました。今でも大切に保存してあります。なにせ、1000年以上前の足利に住んでいた人達が使った食器を手に取ることができるのですから、たまりません(え、どうでもいいって?)。

■ 隕石:
 これは子ども時代には手に入りにくいものでしたが、大人になりインターネットが普及すると通販で購入できるようになり、いくつか集めました。今手元に2つあります。
 一つは「カンポ・デル・シェーロ」という名前がついており、1576年にアルゼンチンに落下した鉄隕石(オクタヘドライト)。
 もう一つは中国に落ちた隕石で直径10cmの球状に加工され磨き上げられたものです。すごく重い。
 夜空に見かける流れ星は数gの宇宙のチリですが、もっと大きくて大気圏で燃え尽きずに地上に落下したものが隕石。手に取ると遙か彼方の宇宙を感じることができます(スリスリ)。

■ 化石:
 定番の三葉虫やアンモナイトの化石などいくつも持ってます。鑑賞して古代に夢を馳せるのはいいのですが、これが実際に動いているのを想像すると、ちょっと気持ち悪いかなあ。

 なぜ、これらのものに惹かれるのでしょうねえ。
コメント (1)
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「愛」と「恋」について

2009年11月08日 19時23分56秒 | 日記
大学生の時(もう20年以上前)、サークルの先輩の女性からコンパの席で質問されました。
「君、恋と愛の違いがわかる?」
ふだんはおとなしい雰囲気の彼女からこんな言葉が出たことに驚き、私はドギマギするばかり。
答えられない私を前に彼女は続けました。
「恋とは求めるもの、愛とは与えるものよ」
今になって考えると、若干20歳の女性がこう言い切ったのは立派ですね。

さて、先日ベニシアさん(前出)のエッセイ集を読んでいたら「愛には3段階が存在する」と書かれている下りが目にとまりました。

1.エロス ・・・求める愛
2.フィロス・・・与える愛
3.アガペ ・・・あまねく人類を包み込む愛

古代ギリシャ哲学の考え方だそうです。
先輩女性の言葉を借りるなら、「恋=エロス」「愛=フィロス」となりますか。

アガペまで昇華するのは凡人には難しい。聖人の領域です。
私はエロスとフィロスの間を行ったり来たり・・・かな。
あなたはどうですか?
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「どの季節も美しい」 by ベニシア・スタンリー・スミス

2009年11月05日 22時16分22秒 | 日記
 「猫の手、カエルのしっぽ」というNHK-BSの番組ではイギリス人女性ベニシア・スタンリー・スミスさんの京都大原における自然に寄り添った生活を紹介しています。
 その中で彼女の日記やエッセイも紹介されるのですが、これが素晴らしい。
 気に入ったフレーズを書き留めてみました。

「どの季節も美しい」

 春の庭は少女の美しさ
 Springtime, is like the beauty of a young girl,

 夏の庭はみずみずしい女性の美しさ
 Summer, has the rich beauty of a ・・・(聞き取れず) of womanhood,

 秋の庭は成熟した女性の美しさ
 Autumn, has the soft beauty of the older middle aged woman,

 冬の庭は思慮深い銀髪女性の美しさ
 and Winter, has the beauty of the wise silver-head lady,

 庭にも女性にもその時々の美しさがあるのです。
 In each age, women are beautiful.


 若いときは背伸びして大人のマネをしたり、年を取ると若く見せようと悪あがきしたり(失礼)・・・その時々、その年齢での自分を見つめてしっかり生きていれば輝きを放ち、周囲の人も幸せにできるのではないでしょうか。
 すべての日本女性に送りたい言葉です。
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