徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

ソマリア海賊の真実

2010年07月25日 20時21分12秒 | 日記
政治関係の話は好きではありませんが、書き留めておきたい真実もあります。

NHK-BSで「ソマリア沖 海賊との攻防」という番組を見ました。
ソマリアは「アフリカの角」と呼ばれるアラビア半島の向かいにある国。
もう何十年も内戦状態で、一時アメリカを中心とする国連軍が駐留していました。
現在は国連からも見放され、無法状態で、世界最貧国です。

ソマリアの弁護士がインタビューで云いました。
「この国では3つの選択枝しかない。内戦で死ぬか、飢餓で死ぬか、海賊で生き延びるか・・・私だったら海賊を選ぶね。」

20歳代の海賊の長がインタビューに答えました。
「俺はもともとこの土地の漁師だった。魚もたくさん捕れたが、あるときから欧米資本の巨大な漁船が現れ、底引き網で根こそぎ魚を奪って行った。我々の漁は邪魔されつぶされてしまった。海賊になるしか生きる道がなかった。」

そして、現在はソマリア沖を通る船には軍隊の護衛がつくようになりました。
今のところ殺戮に及ぶ事件はありませんが、だんだんやりとりがエスカレートすることが危惧されています。

再び海賊長の話;
「奴らが攻撃してくれば、人質を殺すだけだ。昔彼らがアフリカ人を殺したようにね。」

断ち切れない憎しみの連鎖に愕然としました。
日本ではワン・ピースという海賊アニメが人気ですが、現実とはかけ離れた夢物語です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

看板破損!

2010年07月23日 23時16分37秒 | 日記
今朝、診療が始まってまもなく、当院脇の道路で交通事故がありました。
居眠り運転による自爆で、なんと当院の看板を直撃!
看板は見事に破損し、ひしゃげてしまいました。
周囲のフェンスや物置までぐにゃりと変形。

でも、人身事故にならなかったことがせめてもの救いです。
ちょっと「ホッ」と胸をなで下ろしました。

というわけで、しばらくの間当院の看板は曲がったままです。
いつ治してくれるのかなあ・・・。

夜は漢方の勉強会があり、某厚生病院へ出かけました。
すると、途中から外が賑やかになり、花火大会のような雷が鳴り光り始めました。
会場は瞬間的に停電を繰り返し、不気味で不思議な講演会となりました。
帰りの道路は川と化していて、車がいつ止まるかヒヤヒヤしながらの帰宅でした。

でも、昨年の館林の竜巻騒ぎに比べれば、カワイイものですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「小児漢方懇話会」へ参加してきました。

2010年07月19日 17時02分42秒 | 小児科診療
横浜で行われた「第11回日本小児漢方懇話会」へ参加してきました。
漢方医学に興味のある小児科医が全国から集まって勉強する会です。

しかし、今回は「開会の辞」からいきなり衝撃が走りました。
なんとこの会の中心人物である広瀬滋之先生が2日前に亡くなったと報告されたのです。
会場が一旦静まり、そしてざわつきました。

信じられない。

広瀬先生は日本小児漢方の牽引者で、彼の魅力的な個性がファンをたくさん集めました。
懇話会は「広瀬先生の講演を聞いて元気をもらおう」という会でもあります。

私が初めてこの会に参加したのは4年前です。
噂の広瀬先生のお話を初めて聞きました。

経験に裏付けされたうんちくのある話。
小さな体から発する大きく明瞭な声。
その声で会場のみんなを引きつけ、エネルギーを与えていました・・・しかしその時既に広瀬先生は病魔に冒されていたとは・・・何ということでしょう。

懇話会は広瀬先生のご逝去により今回が最後になるそうです。
皆途方に暮れていました。

でも、広瀬先生の遺志は小児漢方の火を灯し続けること。
とっても微力ですが、私も出来る範囲で漢方薬を子どもたちの健康に役立てていこうと思います。

ご冥福をお祈りします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナダル、2010年ウィンブルドンを制す

2010年07月06日 06時30分17秒 | テニス
 2010年ウィンブルドンテニス男子決勝は、第二シードのラファエル・ナダル(スペイン)とトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)の対戦となりました。ベルディヒは1980年代の名選手、イワン・レンドル以来のチェコの逸材です。
 ナダルは昨年膝の怪我に泣いて出場さえできない地獄からの復帰戦、一方ベルディヒは第一シードのフェデラー、第三シードのジョコビッチを退けて破竹の勢いで臨みました。

 結果は、あっけなくナダルのストレート勝ち。

 今年のナダルは力強い。
 トップスピンを多用し、拾いまくって相手を根負けされるテニスがナダルの身上。ふつうトップスピンのボールはスピードが落ちるのですが、ナダルのボールは高速、かつ深く入るため相手の攻撃を封じてしまいます。

 そのため、ベルディヒが準決勝まで見せていた武器である、高い打点からのコーナーへのフラットショットが決勝では影を潜めてしまいました。かつ、初めてのグランドスラム決勝で硬くなったのか、得点源のファーストサーブが入らず、サービスブレークを許してしまいました。後半はチャンスボールでも決められずミスが出る始末。

 心身ともに実力を120%発揮して初めて接戦になるレベルですから、こうなると無残です。地獄をみてきたナダルに勝てるわけがありません。もうちょっと接戦を期待したんだけどなあ・・・残念です。


 決勝戦らしく、コートサイドにはVIPやセレブが勢揃いしていました。
 ちょうど30年前に伝説の死闘を繰り広げたボルグとマッケンローもいました。
 女子選手では、ナブラチロワとスコバもいましたね。

 話は脱線しますが、選手が使っているタオル、いいですよねえ。
 グリーンと深いブルーとイエローのウィンブルドン・カラー。
 現地でしか手に入らないらしいのですが、探したら日本の会社がネット通販してました。
 早速ゲット。
 手に取ると、その大きさにビックリ(70×130cm)。
 選手達がみな180~190cmの大男なので(ベルディヒはなんと196cm!)スポーツタオルに見えていましたけど、日本人にはバスタオルの大きさなんです。

 テニス・グッズで思い出すことがあります。
 その昔、「ウィンブルドン」というスポーツメーカーがありました。
 もう、20~30年前かなあ。
 ウエアやラケットなどのテニスグッズを販売していましたが、数年で消えてしまいました。

 それから、有名選手が引退後に自分のブランドを作るパターンもありますね。
 ラコステやフレッド・ペリーが有名です。

 じつはボルグもブランドを作ってました。
 テニスグッズではなく、アパレルメーカー。
 大成することなく消えてしまいましたが・・・この事業の失敗のせいで、ボルグはしばらくウィンブルドン観戦から遠ざかっていたとか。
 私、ボルグブランドのスタジャンを持ってます(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フェデラー、ベスト8に散る

2010年07月02日 07時21分31秒 | テニス
 ウィンブルドン・テニスで前年覇者のフェデラーがベスト8で姿を消しました。
 相手はベルディヒ(チェコ)。身長196cmの巨人にパワーで押し切られた感じでした。全仏でソダーリング(スウェーデン)の豪腕ショットに押し切られたのと似ています。

 圧倒的強さを誇った2000年代も近年好不調の波があり、「フェデラー時代の終焉」が囁かれたこともありました。それを払拭するかのように2009年は全仏・全英と優勝し、健在をアピールしましたが・・・。

 今大会では1回戦でも危なかったし、見ていて「強さ」が感じられませんでした。
 難しいショットも華麗なフットワークとスイングでいとも簡単にこなすエレガントなテニスが身上のフェデラー。しかし随所でミスが目立ち、サービスエースもなかなか取れず、我慢のテニスが続きましたが、ベスト8が限界でした。
 オールラウンダーの彼のテニスは、精神的にも肉体的にもベストコンディションを保たなければ総合力が微減し、精彩を欠くことになります。

 思い起こせば、フェデラーが初めて注目されたのもこのウィンブルドン(2003年)。
 当時のランキング1位かつウィンブルドン4連覇中だった王者サンプラスをフルセットで破った伝説のゲームです。
 当時のフェデラーは19歳、サンプラスは29歳。
 そして現在、フェデラーは28歳になりました。
 寂しいけれど、そろそろ主役交代の時期なのかなあ・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする