3月27日の朝日新聞土曜版にこんな記事を見つけました。
アンケートでは「パン派:ご飯派=53%:39%」とのこと。
ここまで来たかあ・・・というのが率直な感想です。
歴史的にはパン食が入ってきたのは明治時代以降、盛んになったのは戦後ですから、現在は日本人の主食の座がご飯からパンにとってかわった分岐点ということになります。
その習慣の大きな伏線は「学校給食にパンが取り入れられた」からに間違いない!
背景にはアメリカの小麦を売るしたたかな世界戦略があったのですが、ここでは触れずにおきましょう。
さて、ここで振り返ってみる必要があります。
主食として、子どもの食事として、パンはどうなの?
■ 栄養学的には
日本のパンの成分は牛乳や砂糖がそれなりに入っている「お菓子もどき」であるという意見があります。
それに合わせるおかず・総菜もおのずと甘いもの・油っぽいものになりがちで、総カロリー量がグングン増えます。
コンビニで売っている菓子パンのカロリー、知ってますか?
ピーナッツバター入りのコッペパンは1個で500kcalもあるんですよ!
一方、ご飯に甘いおかずは合いませんよねえ。
脂ののった魚は美味しいですが、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などが豊富に含まれ、体に良いんです。
■ 集中力に関して
以前NHKの「ためしてガッテン」でこんな実験をしていました。
「朝食の力」と題して、和食(ご飯、味噌汁、焼き魚、お漬け物)と洋食(パン、ベーコン、スクランブルエッグ、牛乳)を食べた大学生各3人に細かい手作業をさせて、どれだけ集中力が持続するか判定。
すると、洋食派は数時間で「もう限界です」とドロップアウト。
一方、和食派は集中力が3時間以上持続していました。
ご飯は腹持ちが良いとは聞いていたけど、あまりにも差がついた結果であり目からウロコが落ちる思いでした。
パンをかじって遅刻ぎりぎりで登校する子ども達は、お昼近くになると集中力が途切れてしまうのです。そこで「落ち着きがない」と先生に叱られても、本人ばかりを責めるのはかわいそう。
どうです、お母さん方。
子どもの集中力を持続させる食事は和食ですよ~。
■ 便秘になりやすいパン食
小児科診療をしていると、日に一人は「便秘」で悩む患者さんが来院します。
食生活を聞くと「ご飯よりパンが好き」というお子さんの多いこと多いこと。
パンは繊維質が少ないので、便秘になりやすいことは栄養学者の指摘するところです。パン一個を力を入れて握ると、おにぎり一個より小さくなってしまいますよね。
ご飯の方がパンより繊維質が多く、腸への刺激となり便秘は起こりにくい。
さらに玄米に近いほど繊維質が豊富です。
米はイネの種ですから、そこに成長に必要な全てが詰まっているはず。丸ごとに近い状態(つまり白米より玄米)で食べるほど、栄養バランスも良いことになります。
わかりやすく云うと、玄米を蒔くと芽が出てイネが生えてきますが、白米は腐ってしまうだけ。
庭に玄米と白米を蒔くと、スズメが食べに来ますが、まず食べるのは玄米から、だそうです。
食育関係の本をひもとくと「パンよりご飯」とみんな書いています。漢方系の食養生の本でも驚くほど同じです。
■ 面倒くさがり屋のパン派
朝食にパンを選ぶ理由の一つに「簡単だから」がありました。
独身男性は言わずもがな。
お母さんが働いていると時間がなくて忙しいので、袋から出すだけのパンが便利なのでしょう。
寂しいけどこれが現実かな・・・。
40歳を過ぎると、肉や油っぽいものを体が欲しがらなくなってきます。
今の私にとって、炊きたてのご飯は何よりのごちそうです。
パンを食べるのをやめて、アルコールを控えるようになったら痩せましたし(笑)。
アンケートでは「パン派:ご飯派=53%:39%」とのこと。
ここまで来たかあ・・・というのが率直な感想です。
歴史的にはパン食が入ってきたのは明治時代以降、盛んになったのは戦後ですから、現在は日本人の主食の座がご飯からパンにとってかわった分岐点ということになります。
その習慣の大きな伏線は「学校給食にパンが取り入れられた」からに間違いない!
背景にはアメリカの小麦を売るしたたかな世界戦略があったのですが、ここでは触れずにおきましょう。
さて、ここで振り返ってみる必要があります。
主食として、子どもの食事として、パンはどうなの?
■ 栄養学的には
日本のパンの成分は牛乳や砂糖がそれなりに入っている「お菓子もどき」であるという意見があります。
それに合わせるおかず・総菜もおのずと甘いもの・油っぽいものになりがちで、総カロリー量がグングン増えます。
コンビニで売っている菓子パンのカロリー、知ってますか?
ピーナッツバター入りのコッペパンは1個で500kcalもあるんですよ!
一方、ご飯に甘いおかずは合いませんよねえ。
脂ののった魚は美味しいですが、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などが豊富に含まれ、体に良いんです。
■ 集中力に関して
以前NHKの「ためしてガッテン」でこんな実験をしていました。
「朝食の力」と題して、和食(ご飯、味噌汁、焼き魚、お漬け物)と洋食(パン、ベーコン、スクランブルエッグ、牛乳)を食べた大学生各3人に細かい手作業をさせて、どれだけ集中力が持続するか判定。
すると、洋食派は数時間で「もう限界です」とドロップアウト。
一方、和食派は集中力が3時間以上持続していました。
ご飯は腹持ちが良いとは聞いていたけど、あまりにも差がついた結果であり目からウロコが落ちる思いでした。
パンをかじって遅刻ぎりぎりで登校する子ども達は、お昼近くになると集中力が途切れてしまうのです。そこで「落ち着きがない」と先生に叱られても、本人ばかりを責めるのはかわいそう。
どうです、お母さん方。
子どもの集中力を持続させる食事は和食ですよ~。
■ 便秘になりやすいパン食
小児科診療をしていると、日に一人は「便秘」で悩む患者さんが来院します。
食生活を聞くと「ご飯よりパンが好き」というお子さんの多いこと多いこと。
パンは繊維質が少ないので、便秘になりやすいことは栄養学者の指摘するところです。パン一個を力を入れて握ると、おにぎり一個より小さくなってしまいますよね。
ご飯の方がパンより繊維質が多く、腸への刺激となり便秘は起こりにくい。
さらに玄米に近いほど繊維質が豊富です。
米はイネの種ですから、そこに成長に必要な全てが詰まっているはず。丸ごとに近い状態(つまり白米より玄米)で食べるほど、栄養バランスも良いことになります。
わかりやすく云うと、玄米を蒔くと芽が出てイネが生えてきますが、白米は腐ってしまうだけ。
庭に玄米と白米を蒔くと、スズメが食べに来ますが、まず食べるのは玄米から、だそうです。
食育関係の本をひもとくと「パンよりご飯」とみんな書いています。漢方系の食養生の本でも驚くほど同じです。
■ 面倒くさがり屋のパン派
朝食にパンを選ぶ理由の一つに「簡単だから」がありました。
独身男性は言わずもがな。
お母さんが働いていると時間がなくて忙しいので、袋から出すだけのパンが便利なのでしょう。
寂しいけどこれが現実かな・・・。
40歳を過ぎると、肉や油っぽいものを体が欲しがらなくなってきます。
今の私にとって、炊きたてのご飯は何よりのごちそうです。
パンを食べるのをやめて、アルコールを控えるようになったら痩せましたし(笑)。