徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

HPの緊急避難先

2019年01月31日 20時49分48秒 | 小児科診療
 たけい小児科・アレルギー科HPの引っ越しの見通しがまだ立たないため、livedoor Blog に緊急避難します。避難先をリンクしました。

食物アレルギー情報
 私自身の備忘録。食物アレルギー情報は膨大で、細かい知識は覚えきれません。

こどもに漢方薬を飲ませる工夫
 当院スタッフと共に「いかにしてこどもに漢方薬を飲ませるか」を試行錯誤した日々の記録です。

赤ちゃんの心配事に小児科医が答えます
 生まれたばかりの赤ちゃんや乳児健診で質問される心配事をまとめました。

こどもの薬に関する疑問に小児科医が答えます
 こどもの薬に関する素朴な疑問に答えます。

こどもの病気あれこれ
 役立ちそうな情報をセレクトしました。今のところ、項目は以下の通り;
 「じんましん
 「子どもの便秘
 「熱性けいれん
 「こどもの熱中症
 「鼻血の止め方
 「鼻のかみ方こう教えましょう
 「こどもの紫外線対策
 「急性中耳炎
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やむを得ず、HPを閉鎖します。

2019年01月06日 20時10分12秒 | 小児科診療
 「Yahoo!ジオシティーズサービス終了」に伴い、「たけい小児科・アレルギー科HP」を閉鎖することになりました。



 当初は自分の備忘録として始めましたが、いつの間にか閲覧者が増えていました。ありがとうございます。
 2015年7月時点でのgoogle検索では、以下の順位でした;

 「便秘」&「子ども」   →  1位/約 2,070,000 件
 「漢方」&「飲ませ方」  →  1位/約 565,000 件
 「鼻のかみ方」&「子ども」→  1位/約 403,000 件
 「熱性けいれん」     →  2位/約 241,000 件
 「スキンケア」&「赤ちゃん」→ 3位/約 906,000 件


 ただ、ちょっとした手違いでバックアップデータが失われ、2016年から更新できずにいましたので、よい区切りかと。
 2019年春までには、同じ「BiND」というソフトで、スマホでも見やすいHPにリニューアルする予定です。
 寄る年波で作業が滞りがちであり、期待しないでお待ちくださいませ(^^;)。
 アドレスは「takei-c.com」あるいは「takei-pac.com」になると思います。
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インフルエンザを自宅で診断できる日が来る

2019年01月03日 09時05分48秒 | 小児科診療
 みんな嫌いなインフルエンザ迅速検査。
 鼻をグリグリ綿棒でこするので痛い痛い。
 当院ではかんだ鼻水で検査できるキットも用意しているので、小学生以上でどうしてもいやな患者さんはそれを使用しています。
 ただ、インフルエンザ初期は鼻水があまり出ていないことが多く、少ないと感度が落ちるのが難点。

 さて、今や普及しまくって当たり前のインフルエンザ迅速検査ですが、病院・医院受診が必須です。
 ところが「将来は自宅でインフルエンザ診断ができる日が来る」という記事が流れました。
 唾液あるいは鼻かみ液を使用し、スマホで診断する方法です。
 あれ? この記事は2017年だ・・・2018年にも記事が出回った記憶があるけど、見つかりません(^^;)。

スマホでインフルエンザを1分診断――迅速診断チップが検査を変える。
HEALTHCARE Biz:2017.03.17 Fri.) 「チップとスマートフォンで、どこでも、だれでも、簡単に」――近い将来、インフルエンザ検査が自宅で手軽に、しかもたったの1分でできるかもしれない。
 そんな次世代の診断チップの開発に向け、昨年6月に創業されたデジタルヘルスのスタートアップがナノティス(東京都渋谷区)だ。H27年度のインフルエンザ推定患者数は1,601万人※1。国民の約12%がかかっているという社会的な疾病に着目した、画期的な取り組みを紹介する。

◇ 大人でも激痛。時間もかかる。それなのに感染初期には判定不能。現状のインフルエンザ迅速診断キットの問題点
 現在のインフルエンザ検査の主流は、A型・B型・C型ウィルスの判別が可能な「迅速診断キット」。長いめん棒を鼻やのどの奥に入れて粘膜を採取し、ウィルスの有無を判定。こするときの痛みは強く、大人でもつらく、ましてや子どもでは大泣きする子も多い。粘膜採取後も、高熱でぐったりしながら待合室で15分ほど待機してようやく結果を聞くという流れだ。
この検査法の問題点としては、

・患者側→痛み、検査結果が出るまでの待ち時間
・病院側→検査前後における二度の診療、患者の待ち時間による院内の混雑および感染の拡大
・双方→感染初期では反応しないことがあり、発症後12~24時間が望ましいとされる

などが挙げられる。高熱が出てすぐに病院に行ったけれど陰性、翌日あらためて通院した、なんて話はちらほら聞かれる。

◇ インフルエンザの自宅検査を可能にする東京大学の実力派メンバー
 ナノティスの開発目標とするコンセプトは、現状の迅速診断キットの問題点を解決してくれる画期的なものだ。想定される使い方もとてもシンプル。




1.ナノティスに体液(鼻かみ液、将来的には唾液等も想定)をのせ
2.スマートフォンで撮影すると
3.1分以内に診断結果が表示!

 チップは使い捨てで衛生的。スマホとチップさえあれば自宅で簡単にインフルエンザを検査できるという仕組みだ。まさに即時検査のイノベーションと言っていいだろう。
 技術についてはすでに2016年8月に米国特許仮出願を完了。共同研究のパートナーはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)研究の第一人者、東京大学生産技術研究所の藤田博之研究室と、同じく東京大学大学院工学系研究科、化学生命工学専攻で遺伝子工学やタンパク質工学、酵素工学などの研究をリードする長棟輝行研究室だ。
 MEMSは車のエアバッグ制御やスマートフォンに使用されているマイクロサイズの微小電気機械システムだ。バイオ・医療分野においてはDNAやタンパク質を解析するバイオチップや、操作性などに限界があるとされるカテーテルや内視鏡の機能向上など、スマートマイクロセンシングチップとしての応用が期待されている。
 特筆すべきは大量生産が可能なこと。微細加工技術やチップ製造プロセスを応用した技術のため安価に量産化でき、常温保管で有効期限も長いため、一般社会への普及が大いに見込まれる。
 医療面でのサポートは米国在住の医療機器専門の医師からアドバイスを得るほか、顧問にテルモ株式会社顧問/日本医療機器産業連合会会長の中尾浩治氏を迎えるなど、医療機器開発のエキスパートたちから支援を受けている。
 代表取締役CEOの坂下理紗氏の経歴も興味深い。東京大学大学院理学研究科修士課程、東京理科大学理学部物理学科では量子コンピューター構築のための理論研究に従事。大学院修了後は投資銀行業務や外資系金融機関に勤務ののち、コンサルタントとして独立。直近では技術マッチングサービスのスタートアップ、リンカーズ株式会社に参画し、執行役員営業統括本部長を務めた。同社として在日仏商工会議所2016年度フレンチビジネス大賞審査員特別賞を受賞するなど、テクノロジーにもビジネスにもフィールドを持つ国際派だ。
 このような実力者がそろったスタートアップは頼もしく、第2回バイエル薬品「Grants4Apps」注)(2016年12月)では大賞を受賞している。

 昨シーズンでは国民の約12%がかかったというインフルエンザ。今シーズンのインフルエンザ抗原検出キット(迅速タイプ)の供給予定量は約2,733万回分とされる※1。
インフルエンザをはじめアデノウィルスやノロウィルスといったウィルス検出のPOC(Point Of Care)検査市場は2018年に1,062億円の予想※2。
 世界のリキッドバイオプシー(血液や尿、リンパ液など人間の体液に含まれる成分を手軽かつ精密に検査する手法)市場は2020年には45億米ドルに達すると予測され、年平均で約22%の成長が見込まれている※3。
 どの数字をみても、ナノティスが着目したマーケットはビジネスにおいて有利なことが予想される。
 現在は製品としての開発段階。日本国内では規制の壁があり、今後のソリューションは検討中とのこと。実現されたならば、個人はドラッグストア、ネット通販等でナノティスを購入、疾患を自分で即時診断。通院することなく薬の処方まで行われる仕組みができたなら、体力的にも費用的にもどんなに負担が減るだろうか。
 病院や医療機関においても即時診療が可能となり、遠隔診療や蓄積されたデータ解析により、効果的な医療・研究が行われていくだろう。
 「今後の方向性としては考えているのは2つ。まずは日本でのインフルエンザ診断に活用されることを目標とし、その後、アメリカをはじめ先進国に普及していきたい。もう1つはインフルエンザウィルス以外のノロウィルスやジカ熱、危険度の高いHIVやエボラ熱ウィルス診断への応用。新興国や発展途上国など、医療が発達しておらず、電源がないような地域でも使えるナノティスの技術についてフィールドワークを行っていきたい」(坂下氏)。
 40兆円を超える医療費高騰に歯止めをかけ、インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)への備えも期待される。それだけにとどまらず、あらゆるウィルス性疾患への技術展開により、世界が抱える感染症対策に活用される未来を望んでいる。

※1:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/
※2:https://www.fuji-keizai.co.jp/market/15005.html
※3:Liquid Biopsy Research Tools, Services and Diagnostics: Global Markets http://www.spi-information.com/report/12249.html


 なるほど、なるほど。
 ただ、自宅で診断可能となると、“ズル”をする輩が出てくるのは間違いありません。
 一度陽性に出たキットを何回も医療機関に持ち込んで薬を処方してもらい、それを転売してもうけるとか・・・。
 医療用IDカードですべての医療機関の受診歴がすぐにわかるシステムを構築してからでないと、これは防げませんね。
 まあ、便利なものには何らかのリスクがつきものですから。
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「インフルエンザ治癒証明書」の必要性について

2019年01月03日 08時49分19秒 | 小児科診療
 インフルエンザ流行のピーク時は、診断治療を目的に受診される患者さんと、治癒証明書を希望されて受診する患者さんが入り乱れて、それはそれは混雑します。
 そこで「治癒証明書って必要なの?」という疑問・議論が発生します。
 現時点での厚生労働省の意見は以下の通り。

Q.19: 児童のインフルエンザが治ったら、学校には治癒証明書を提出させる必要がありますか?
 「学校において予防すべき感染症の解説〈平成30(2018)年3月発行〉」によると、「診断は、診察に当たった医師が身体症状及び検査結果等を総合して、医学的知見に基づいて行うものであり、学校から特定の検査等の実施を全てに一律に求める必要はない。治癒の判断(治癒証明書)も同様である。」とされています。
 なお、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」によると、「子どもの症状が回復し、集団生活に支障がないという診断は、身体症状、その他の検査結果等を総合的に勘案し、診察に当たった医師が医学的知見に基づいて行うものです。罹患した子どもが登園を再開する際の取扱いについては、個々の保育所で決めるのではなく、子どもの負担や医療機関の状況も考慮して、市区町村の支援の下、地域の医療機関、地区医師会・都道府県医師会、学校等と協議して決めることが大切になります。この協議の結果、疾患の種類に応じて「意見書(医師が記入)」又は「登園届(保護者が記入)」を保護者から保育所に提出するという取扱いをすることが考えられます。」とされています。

<参考>
学校において予防すべき感染症の解説https://www.gakkohoken.jp/books/archives/211〈平成30(2018)年3月発行〉」
保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)」



・・・ なんだかまどろっこしい文章で「白黒」付けにくい“お役所文書”ですね。

 強引に抜粋してまとめると、
・学校から特定の治癒証明書をすべてに一律に求める必要はない。
・罹患した子どもが登園を再開する際の取扱いについては、市区町村の支援の下、地域の医療機関、地区医師会・都道府県医師会、学校等と協議して決めることが大切になります。この協議の結果、疾患の種類に応じて「意見書(医師が記入)」又は「登園届(保護者が記入)」を保護者から保育所に提出するという取扱いをすることが考えられます。

・・・つまり「必須ではないけど否定するものではない」という宙ぶらりんな状態。
 私は開業小児科医ですが、過去に市町村や医師会から打診は記憶にありません。
 まあ、いつものことなので期待も落胆もしていませんが。
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2019年春はスギ花粉大量飛散(悲惨)

2019年01月03日 08時26分56秒 | 小児科診療
 年が明けました。
 これから話題になるのは、昨年中はくすぶりで終わったインフルエンザ流行が1月下旬から始まることですが、今回はその先の花粉症の情報です。
 どうやら2019年春の花粉飛散は“悲惨”らしい。
 記事の文中に「6年ぶりの大量飛散」という文字が躍ります。
 また、飛散予想の日本地図では、私の地元の北関東が赤塗り(=飛散が多い)されています。
 くわばら、くわばら・・・。
 なお、関東地方では2月上旬から飛散が始まる予想なので、2月に入ったら症状が出ないか軽いうちから治療を始めた方が軽く済みますのでご検討ください。

悲報!2019年花粉シーズンは「6年ぶりの大量飛散」2月開始か ウェザーニューズ
2018年12月31日:ハザード・ラボ
今年の冬は暖冬傾向が予想されることから、2019年の花粉シーズンは、平年並みかやや早い2月初めに始まり、東日本を中心に6年ぶりに大量飛散になるおそれがあると、民間の気象会社ウェザーニューズが発表した。年明けから早めの準備が必要になりそうだ。

 スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばし始める習性があることから、飛散開始のタイミングを握るのは「冬の寒さ」と「春の気温上昇」にある。

◇ 記録的猛暑が飛散量を左右する

2019年花粉シーズン開始予想(ウェザーニューズ)


 ウェザーニューズによると、2018年12月から2019年2月にかけては、気温が平年並みか平年より高くなって、西・東日本を中心に暖冬傾向が続くと見込まれる。とはいえ断続的な寒気の流れ込みによって休眠打破は引き起こされるため、来シーズンの花粉シーズン開始は、平年並みかやや早くなる予測だ。
 2月初めには関東や九州南部を中心に飛散が始まり、中旬には近畿や東海などに広がり、下旬には北陸や東北南部、3月に入ると東北北部でも飛び始めるという。


飛散のピーク時期(ウェザーニューズ)


 花粉が飛散するピークは、西・東日本の広範囲で2月下旬〜3月中旬、東北では3月中旬〜4月上旬の予想で、3月が終わりに近づくとスギ花粉のピークは越える代わりに西日本からヒノキ花粉が増加する。


関東では6年ぶりに大量飛散する予想(ウェザーニューズ)


 気になる花粉の量は、2018年の記録的猛暑の影響で、全国平均では平年の6割増し。とくに東日本を中心に平年の1.5〜3倍近くになり、6年ぶりの大量飛散になるおそれがあることから、ここ数年は花粉症の症状が軽かったり、未発症の人でも油断はできず、来シーズンは早めからしっかり対策が必要だという。

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