サルの花粉症は知っていましたが、犬や猫にもあるとは・・・(^^;)。
犬や猫は皮膚症状が中心なんだそうです。
■ 動物も花粉症になるの?
(朝日新聞:2014年2月15日付be)
★神奈川県・小沢(おざわ)みなつさん(中1)からの質問★
■サルやイヌ、ネコもなるわよ
◇ ののちゃん◇
「ハックション」って、お母さんが大きなくしゃみをしていたの。「風邪ひいたの?」って聞いたら「花粉症よ」だって。
◆ 藤原先生 ◆
きっとスギの花粉が原因ね。これから春先にかけてたくさん飛ぶから、外に出るときにはマスクが欠かせないわね。
◇ のの ◇
外で生活している動物も、ヒトみたいに花粉症になるのかな?
◆ 先生 ◆
ええ、花粉症のサルもいるのよ。広島県の宮島で、スギ花粉症を発症している野生のニホンザルが1986年に見つかったの。その後、兵庫県の淡路島で野生のニホンザル272頭を詳しく調べたら、8%にあたる21頭が発症していたの。
◇ のの ◇ へーっ。お母さんみたいにくしゃみをするのかな。
◆ 先生 ◆
症状はヒトとそっくりで、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどに苦しんでいるの。動物園のサルにも似た症状が見つかっているわ。
◇ のの ◇ かわいそうだね。どうしてサルも花粉症になるの?
◆ 先生 ◆
私たちヒトが花粉症になるのと同じ仕組みよ。サルにもヒトにも、外からやってくる細菌やウイルスといった「敵」から自分の体を守る免疫という仕組みがあるの。その免疫が働きすぎるのが原因よ。
◇ のの ◇ どういうこと?
◆ 先生 ◆
花粉を吸い込むと、花粉を敵として覚えておいて、次に出合ったときに間違えずに捕まえる「抗体」というものが、鼻の粘膜などでつくられるの。この抗体は、粘膜にある「肥満細胞」という細胞とくっついて、次の戦いに備えるの。再びやってきた花粉を抗体がキャッチすると、その信号が肥満細胞に伝わり「炎症を起こす物質」が出され、くしゃみなどになるの。もとは体を守る働きのはずなんだけど、炎症物質が出過ぎたりすると、鼻水や涙が止まらなくなるのよ。
◇ のの ◇ ほかの動物はどうなの?
◆ 先生 ◆
イヌとネコも花粉症になることがわかっているわ。ネコの症状はくしゃみや鼻水などヒトと似ているけど、イヌは皮膚炎が多いわね。アトピー性皮膚炎の症状があるイヌの血液を調べたら、2割が花粉を捕まえる抗体を持っていたんだって。
◇ のの ◇ 花粉症のイヌやネコって昔からいたのかな?
◆ 先生 ◆
ヒトの花粉症は、戦後にスギをたくさん植えたせいで、ここ20年ほどで急に増えたといわれているわ。動物はよくわからないけど、仕組みは同じだから、同じように最近増えているんじゃないかしら。
◇ のの ◇ 花粉を運ぶハチやチョウは花粉症にならないの?
◆ 先生 ◆
哺乳類には抗体をつくり出す仕組みがあるから、ヒトやサル、イヌ、ネコ以外でも花粉症になる可能性はあるわね。でも、昆虫は抗体をつくる仕組みを持っていないので花粉症にはならないはずよ。
(取材協力=麻布大教授・阪口雅弘さん、構成=佐藤建仁)
ふむふむ。
■ ペットも要注意?! 獣医師が教えるワンちゃんネコちゃんの花粉症
(2016年03月18日:マイナビスチューデント)より抜粋
春になると、目のかゆみ、鼻水などの花粉症の症状に悩まされますが、犬や猫にも花粉の影響はあるのでしょうか。「犬・猫ともに花粉症になることが分かっています。ヒトと違って、皮ふ炎の症状が多いのが特徴です」と話すのは、獣医師で、V.C.J.代官山動物病院(東京都渋谷区)の朴永泰(パクヨンテ)院長。詳しいお話を聞いてみました。
◇犬・猫には、花粉が原因の「アレルギー性皮ふ炎」が多い
ヒトと犬・猫の症状の違いについて、朴獣医師は、次のように説明します。
「ヒトの場合は目や鼻の粘膜に花粉が付くことで、主に目のかゆみ、くしゃみ、鼻水などの症状が現れます。一方、犬・猫には、花粉が皮ふに付着して目や口の周り、耳、脚、おなかなどに、かゆみ、赤み、腫(は)れ、脱毛などが生じる『アレルギー性皮ふ炎』の症状が多く見られます。また、犬にはまれですが、猫には鼻水やくしゃみ、せきなど呼吸器の症状が出ることがあります」
犬・猫の体に皮ふ炎の症状が出た場合、花粉症かそうでないかを見分けることはできるのでしょうか。朴獣医師はこう続けます。
「犬・猫の花粉症が多い時期は、スギ花粉が飛ぶ2月~3月頃、ヒノキ花粉が飛ぶ4月~5月頃、イネ科植物の花粉が飛ぶ5月~6月頃、ブタクサ花粉が飛ぶ8月~10月頃です。
これらの時期に急にかゆがる、散歩に出たときや家族が帰宅した直後にかゆがるといった様子が見られたら、花粉が原因のアレルギー性皮ふ炎の可能性があります」
なるほど。
犬や猫は皮膚症状が中心なんだそうです。
■ 動物も花粉症になるの?
(朝日新聞:2014年2月15日付be)
★神奈川県・小沢(おざわ)みなつさん(中1)からの質問★
■サルやイヌ、ネコもなるわよ
◇ ののちゃん◇
「ハックション」って、お母さんが大きなくしゃみをしていたの。「風邪ひいたの?」って聞いたら「花粉症よ」だって。
◆ 藤原先生 ◆
きっとスギの花粉が原因ね。これから春先にかけてたくさん飛ぶから、外に出るときにはマスクが欠かせないわね。
◇ のの ◇
外で生活している動物も、ヒトみたいに花粉症になるのかな?
◆ 先生 ◆
ええ、花粉症のサルもいるのよ。広島県の宮島で、スギ花粉症を発症している野生のニホンザルが1986年に見つかったの。その後、兵庫県の淡路島で野生のニホンザル272頭を詳しく調べたら、8%にあたる21頭が発症していたの。
◇ のの ◇ へーっ。お母さんみたいにくしゃみをするのかな。
◆ 先生 ◆
症状はヒトとそっくりで、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどに苦しんでいるの。動物園のサルにも似た症状が見つかっているわ。
◇ のの ◇ かわいそうだね。どうしてサルも花粉症になるの?
◆ 先生 ◆
私たちヒトが花粉症になるのと同じ仕組みよ。サルにもヒトにも、外からやってくる細菌やウイルスといった「敵」から自分の体を守る免疫という仕組みがあるの。その免疫が働きすぎるのが原因よ。
◇ のの ◇ どういうこと?
◆ 先生 ◆
花粉を吸い込むと、花粉を敵として覚えておいて、次に出合ったときに間違えずに捕まえる「抗体」というものが、鼻の粘膜などでつくられるの。この抗体は、粘膜にある「肥満細胞」という細胞とくっついて、次の戦いに備えるの。再びやってきた花粉を抗体がキャッチすると、その信号が肥満細胞に伝わり「炎症を起こす物質」が出され、くしゃみなどになるの。もとは体を守る働きのはずなんだけど、炎症物質が出過ぎたりすると、鼻水や涙が止まらなくなるのよ。
◇ のの ◇ ほかの動物はどうなの?
◆ 先生 ◆
イヌとネコも花粉症になることがわかっているわ。ネコの症状はくしゃみや鼻水などヒトと似ているけど、イヌは皮膚炎が多いわね。アトピー性皮膚炎の症状があるイヌの血液を調べたら、2割が花粉を捕まえる抗体を持っていたんだって。
◇ のの ◇ 花粉症のイヌやネコって昔からいたのかな?
◆ 先生 ◆
ヒトの花粉症は、戦後にスギをたくさん植えたせいで、ここ20年ほどで急に増えたといわれているわ。動物はよくわからないけど、仕組みは同じだから、同じように最近増えているんじゃないかしら。
◇ のの ◇ 花粉を運ぶハチやチョウは花粉症にならないの?
◆ 先生 ◆
哺乳類には抗体をつくり出す仕組みがあるから、ヒトやサル、イヌ、ネコ以外でも花粉症になる可能性はあるわね。でも、昆虫は抗体をつくる仕組みを持っていないので花粉症にはならないはずよ。
(取材協力=麻布大教授・阪口雅弘さん、構成=佐藤建仁)
ふむふむ。
■ ペットも要注意?! 獣医師が教えるワンちゃんネコちゃんの花粉症
(2016年03月18日:マイナビスチューデント)より抜粋
春になると、目のかゆみ、鼻水などの花粉症の症状に悩まされますが、犬や猫にも花粉の影響はあるのでしょうか。「犬・猫ともに花粉症になることが分かっています。ヒトと違って、皮ふ炎の症状が多いのが特徴です」と話すのは、獣医師で、V.C.J.代官山動物病院(東京都渋谷区)の朴永泰(パクヨンテ)院長。詳しいお話を聞いてみました。
◇犬・猫には、花粉が原因の「アレルギー性皮ふ炎」が多い
ヒトと犬・猫の症状の違いについて、朴獣医師は、次のように説明します。
「ヒトの場合は目や鼻の粘膜に花粉が付くことで、主に目のかゆみ、くしゃみ、鼻水などの症状が現れます。一方、犬・猫には、花粉が皮ふに付着して目や口の周り、耳、脚、おなかなどに、かゆみ、赤み、腫(は)れ、脱毛などが生じる『アレルギー性皮ふ炎』の症状が多く見られます。また、犬にはまれですが、猫には鼻水やくしゃみ、せきなど呼吸器の症状が出ることがあります」
犬・猫の体に皮ふ炎の症状が出た場合、花粉症かそうでないかを見分けることはできるのでしょうか。朴獣医師はこう続けます。
「犬・猫の花粉症が多い時期は、スギ花粉が飛ぶ2月~3月頃、ヒノキ花粉が飛ぶ4月~5月頃、イネ科植物の花粉が飛ぶ5月~6月頃、ブタクサ花粉が飛ぶ8月~10月頃です。
これらの時期に急にかゆがる、散歩に出たときや家族が帰宅した直後にかゆがるといった様子が見られたら、花粉が原因のアレルギー性皮ふ炎の可能性があります」
なるほど。