今日は朝からきつい冷え込みでしたが、昼間は日差しも結構あって、割合に過ごしやすい一日だったように感じました。もっとも、昼頃から雲が目立ち始め、日が陰ると、途端にそれまで隠れていた冷気があちこちからわき出してきて寒さがいや増しに増すのが知覚されて、今年の厳冬加減を知覚させてくれます。とりあえず、明後日くらいまでは厳しい寒さが続くようなので、少しでも暖かくして過ごさないと、身体に直に障りそうなので注意しなければなりません。
さて、中国から輸入した茶葉に基準値を超える残留農薬が検出された、というニュースが出ていましたが、まあ中国茶葉に関してはあまり珍しい話ではありません。情報があまりに少なく、どんな農薬がどれくらい基準値を超えたか判らないのではありますが、葉そのものをそのまま大量に摂取しない限り身体に差し障りはない、という話ですから、多分日本の農薬取締法で認可されていない薬剤のために、残留基準値0.01ppmを課せられているようなものなんじゃないか、と勝手に想像しています。認可されていない、という内容についても、中国で使用されていることからして新薬とか日本では使われた経験のない薬など、馴染みのない薬品である可能性は乏しく、多分昔日本でも使っていて、我が国で登録を維持するのに必要な経費に見合わないなど、安全性とか効果とかとは全く関係ない、単なる経済的理由で登録抹消されたような薬なんじゃないかと想像されます。我が国の農薬取締法の困った点は、比較的安全で安価で効果もある使いやすい農薬が経済的理由で登録抹消されたら、それまで普通に使えていたものがもう販売も使用もできなくなる、という点にあります。あまりに厳格かつ事細くガチガチに内容を決めすぎたために、様々な不利益が生じているのが今の農薬取締法の問題だろうと思います。農薬にも、医薬でいうところのジェネリック薬的な扱いのものがあっても良いはずで、そのための制度設計も加味した、もっと受益者の立場にたった法律が作られるべき何じゃないかと思う次第です。
まあ余談はともかく、中国茶の農薬問題は別段珍しい話でもなく、昔から時々検疫に引っかかって破棄されたりしています。中国によく調査に出かける知り合いの某大学教授の話などを聞くと、現地では茶を入れる時一煎目は必ず捨てるのだそうで、それはホコリの類とともに、残留農薬などを少しでも減らすためにしているのだろう、という推測をされていました。実際のところはそこまで意識しているのかどうかは判りませんが、ひょっとしたらそういうこともあるのかもしれないな、と位の印象は受けます。
中国から輸入される食品は膨大なものがあり、外食産業など中国産なしにはやっていけない部分も多々あるように聞いておりますが、一方でこのような農薬リスクとか、中国側の需要増や資源の確保、保護などの理由で、漢方薬の原料など今後中国からの輸入が難しくなる可能性がある、とされるモノが幾つかあるようです。それに対して国産回帰の話があちこちから持ち上がりつつあり、経済の専門家には、1次産業こそが次世代の成長産業になる、と目しているヒトもいると聞いています。これまでの農業政策は、残念ながら我が国の農業を守る事に失敗し、農家の急激な高齢化と後継者難、農地の荒廃、農村の衰退を止められずにいますが、国産回帰の流れが本格化すれば、適切な施策を立案、実施することで、例えばフランスのような農業大国化を我が国も実現できるかもしれません。そんな時代がやってきたらいいな、と思いますが、そのためには今度こそ繁栄を目指す農業政策を企画し、真の意味で農業を守り育てることが出来るようにしていかねばならないでしょう。今度の選挙で食料問題、農業問題はTPP絡み以外は争点としてはあまり注目されていないように感じますが、そこに重点的な視点を据えて各候補、各党の公約を見てみるのも面白いんじゃないかと思います。
さて、中国から輸入した茶葉に基準値を超える残留農薬が検出された、というニュースが出ていましたが、まあ中国茶葉に関してはあまり珍しい話ではありません。情報があまりに少なく、どんな農薬がどれくらい基準値を超えたか判らないのではありますが、葉そのものをそのまま大量に摂取しない限り身体に差し障りはない、という話ですから、多分日本の農薬取締法で認可されていない薬剤のために、残留基準値0.01ppmを課せられているようなものなんじゃないか、と勝手に想像しています。認可されていない、という内容についても、中国で使用されていることからして新薬とか日本では使われた経験のない薬など、馴染みのない薬品である可能性は乏しく、多分昔日本でも使っていて、我が国で登録を維持するのに必要な経費に見合わないなど、安全性とか効果とかとは全く関係ない、単なる経済的理由で登録抹消されたような薬なんじゃないかと想像されます。我が国の農薬取締法の困った点は、比較的安全で安価で効果もある使いやすい農薬が経済的理由で登録抹消されたら、それまで普通に使えていたものがもう販売も使用もできなくなる、という点にあります。あまりに厳格かつ事細くガチガチに内容を決めすぎたために、様々な不利益が生じているのが今の農薬取締法の問題だろうと思います。農薬にも、医薬でいうところのジェネリック薬的な扱いのものがあっても良いはずで、そのための制度設計も加味した、もっと受益者の立場にたった法律が作られるべき何じゃないかと思う次第です。
まあ余談はともかく、中国茶の農薬問題は別段珍しい話でもなく、昔から時々検疫に引っかかって破棄されたりしています。中国によく調査に出かける知り合いの某大学教授の話などを聞くと、現地では茶を入れる時一煎目は必ず捨てるのだそうで、それはホコリの類とともに、残留農薬などを少しでも減らすためにしているのだろう、という推測をされていました。実際のところはそこまで意識しているのかどうかは判りませんが、ひょっとしたらそういうこともあるのかもしれないな、と位の印象は受けます。
中国から輸入される食品は膨大なものがあり、外食産業など中国産なしにはやっていけない部分も多々あるように聞いておりますが、一方でこのような農薬リスクとか、中国側の需要増や資源の確保、保護などの理由で、漢方薬の原料など今後中国からの輸入が難しくなる可能性がある、とされるモノが幾つかあるようです。それに対して国産回帰の話があちこちから持ち上がりつつあり、経済の専門家には、1次産業こそが次世代の成長産業になる、と目しているヒトもいると聞いています。これまでの農業政策は、残念ながら我が国の農業を守る事に失敗し、農家の急激な高齢化と後継者難、農地の荒廃、農村の衰退を止められずにいますが、国産回帰の流れが本格化すれば、適切な施策を立案、実施することで、例えばフランスのような農業大国化を我が国も実現できるかもしれません。そんな時代がやってきたらいいな、と思いますが、そのためには今度こそ繁栄を目指す農業政策を企画し、真の意味で農業を守り育てることが出来るようにしていかねばならないでしょう。今度の選挙で食料問題、農業問題はTPP絡み以外は争点としてはあまり注目されていないように感じますが、そこに重点的な視点を据えて各候補、各党の公約を見てみるのも面白いんじゃないかと思います。