波乱の5月も今日で終了。明日からは6月になるわけですが、例年、この日のブログは、大体「体調が悪い」という記事になっています。イネ科雑草の花粉症によるものですが、今年は10日前に酷い目にあって、以後バナナを食べないようにして、外出時はマスクをしてなるべくイタリアンライグラスには近寄らない、という基本を遵守しているためか、例年になく調子のいい5月31日を迎えております。あるいは、梅雨入りも異常に早かった今年のことですから、単に全体的に10日ばかり季節が早くなっているだけで、例年の今日は今年に限ると20日頃に相当した、というだけなのかもしれません。もしそうなら夏も秋も早く来るんでしょうか? どこかで帳尻合わせがあるだろうとは思うのですが、まずは梅雨が早くあけるかどうか、ですね。
さて、京都新聞に面白い記事が出ていました。滋賀県草津市の平松敬司さんという72歳の男性が、発電機を回す時に生じる磁石の抵抗を大幅に軽減させる仕組みを発案し、その仕組を解析した京都大学の中村武恒准教授が、つくばで開かれた低温工学・超電導学会で発表したのだそうです。
ただ、私には分からないことが。
新聞記事によると、『発電機は、磁石を円盤に並べて相対させ、軸を回転させることで電気を発生させる』のだそうなのですが、両方磁石で電気って発生するものなのでしょうか? 記事の図を見ても、N極の円盤とS極の円盤が並んでいるだけに見えるのですが、どっちかがコイルでないといけない様な気がするのですが。私にはこれで電気が発生するとはどうも思えないのですが、電磁気学については半可通以下の私の誤解なのかもしれません。記事は続けて、『磁石同士が引き合う力が働くため、回転が重くなることが「宿命」だった』とあるので、そういうものなのか?と何となく分かったような分からないような状態になりました。
まあそれはともかく、発電機を回すときに生じる抵抗を、発電機を一組ではなく、少しずつ磁石の配置をずらしていくつも連結してやることで、お互いに力を打ち消し合って全体としてみると抵抗が小さくなる、という中身の話は、思わず「なるほど!」と頷いてしまいました。解析した中村准教授によると、8組連結すると磁力に寄る抵抗をほぼゼロに出来るのだそうで、「「目からウロコの発想だが、どうして今まで誰も気づかなかったのか。多分野への広がりが期待できそうだ」と驚かれたのだそうです。構造も簡単だそうですし、実際に既に企業から引き合いも来ているとのことですから、即実用化されそうです。 磁力抵抗に消える分のエネルギーをそっくり電気エネルギーに変える事が出来るという話ですから、例えば、高効率を誇る天然ガスのコンバインドサイクル発電なんかに応用したら、更にエネルギー効率の高い発電装置が出来たりするんじゃないでしょうか? 資源小国である我が国にとってはまさに天啓の発明といえそうです。
自転車の灯火の発電機を軽くしたかった、という素朴な発想が、ひょっとしたら本当に脱原発を実現しうる偉大な一歩になるかもしれませんね。核融合とか超電導とか色々最先端のテクノロジーはありますけれど、こういうごくごく身近な枯れた技術の中にも、意外な工夫のしどころが実は残っていたりする。技術の、本当に面白いところですよ!
さて、京都新聞に面白い記事が出ていました。滋賀県草津市の平松敬司さんという72歳の男性が、発電機を回す時に生じる磁石の抵抗を大幅に軽減させる仕組みを発案し、その仕組を解析した京都大学の中村武恒准教授が、つくばで開かれた低温工学・超電導学会で発表したのだそうです。
ただ、私には分からないことが。
新聞記事によると、『発電機は、磁石を円盤に並べて相対させ、軸を回転させることで電気を発生させる』のだそうなのですが、両方磁石で電気って発生するものなのでしょうか? 記事の図を見ても、N極の円盤とS極の円盤が並んでいるだけに見えるのですが、どっちかがコイルでないといけない様な気がするのですが。私にはこれで電気が発生するとはどうも思えないのですが、電磁気学については半可通以下の私の誤解なのかもしれません。記事は続けて、『磁石同士が引き合う力が働くため、回転が重くなることが「宿命」だった』とあるので、そういうものなのか?と何となく分かったような分からないような状態になりました。
まあそれはともかく、発電機を回すときに生じる抵抗を、発電機を一組ではなく、少しずつ磁石の配置をずらしていくつも連結してやることで、お互いに力を打ち消し合って全体としてみると抵抗が小さくなる、という中身の話は、思わず「なるほど!」と頷いてしまいました。解析した中村准教授によると、8組連結すると磁力に寄る抵抗をほぼゼロに出来るのだそうで、「「目からウロコの発想だが、どうして今まで誰も気づかなかったのか。多分野への広がりが期待できそうだ」と驚かれたのだそうです。構造も簡単だそうですし、実際に既に企業から引き合いも来ているとのことですから、即実用化されそうです。 磁力抵抗に消える分のエネルギーをそっくり電気エネルギーに変える事が出来るという話ですから、例えば、高効率を誇る天然ガスのコンバインドサイクル発電なんかに応用したら、更にエネルギー効率の高い発電装置が出来たりするんじゃないでしょうか? 資源小国である我が国にとってはまさに天啓の発明といえそうです。
自転車の灯火の発電機を軽くしたかった、という素朴な発想が、ひょっとしたら本当に脱原発を実現しうる偉大な一歩になるかもしれませんね。核融合とか超電導とか色々最先端のテクノロジーはありますけれど、こういうごくごく身近な枯れた技術の中にも、意外な工夫のしどころが実は残っていたりする。技術の、本当に面白いところですよ!