ようやく帰還しました。今回は徳島県の山の奥深く、携帯の電波が届かない(私のツーカーだけかもしれませんが)周囲を山に囲まれた谷中のある町に出かけておりました。まあ仕事ですから命令あればどこへなりとも行きますが、さすがに今回は遠かったです。四国の徳島なんて、瀬戸大橋でもフェリーでも、すぐそこ、という感じの県なのですが、その懐は非常に深く、山手の方は公共交通機関がほとんど通じていない、というか、かつてはあったんですけど今は廃線になっていたり大幅に本数が削減されていたりで、行くのがとにかく難しいところでした。
もちろんネット環境もないこともなかったのですが、データ送受信量に制限があるし、そもそも荷物になるのを嫌ってPCを運んでいなかったため、このブログの更新は不可能でした。帰りは大阪でまた別件の仕事があり、戻ってきたのがようやく今というわけです。
さて、ここ最近の仕事で聞いてきた話によると、ある種の花粉症を患っている人は、ある種の食物アレルギーも高頻度で発症する、ということです。また、もうひとつ面白いのは、その食物アレルギーのアレルゲンは植物が病気にかかったときに自ら作り出す病原菌に抵抗するための物質のひとつであり、無農薬で病気にかかったものよりも、しっかり農薬を使って病気を予防したものの方が、アレルギーにかかりにくくい可能性が高い、という実験結果でした。
前々から私自身は無農薬栽培、というのに深い疑問を持っておりまして、野菜や果物が病気に冒されたり虫に食べられたりするときに作り出す抵抗物質というのは、人体にも悪い影響を与える一種の毒物ではないか、ということを考えておりました。対して昔はともかく今の農薬は安全性評価もかなりしっかりしており、某国のようなむちゃくちゃなことをするのならともかく、わが国の農業生産者が基準を遵守して農薬使用した作物の方が、無農薬栽培よりよほど安全だろう、と思っていたのです。第一、今の作物というのはさまざまな毒性物質を生み出して環境や病虫害に対抗していた野生植物を品種改良し、味や収量性を高める代わりにその手の抵抗力を弱めて、その弱まった分を人の手で助けてやるような形で発達してきたもので、それを野生同様の作り方をしてちゃんと作ろうというのは基本的に無理がある話なのです。であるのになぜか世の中は無農薬野菜、果物が大流行で、そんなものを安全だとありがたがって高いお金を出して食べる人々の神経を私は疑わざるを得ません。
そんな疑問の一端が今回聞いた研究成果が少しだけ解いてくれたようですが、そこは慎重な研究者のことですから、マスコミのごとく大げさに喧伝するでもなく、更に実験を重ね、事例を積み上げ、原因の究明にあたる必要がある、という控えめな話でまとめられましたが、話の筋としては十分納得の行く内容でしたので、早晩この件については十分な証明がなされ、農薬の使用と無農薬栽培、それぞれのリスクと利益がより客観的に判断できるようになることでしょう。
でも、そもそも世界全体で均せば食料は明らかに不足しており、ことにわが国のように自国でまともに食糧生産できないようなところで、無農薬栽培という非効率的な生産方法を許容していいのか? という点について、もっと議論がなされてしかるべきではないのか、とも思います。
もちろんネット環境もないこともなかったのですが、データ送受信量に制限があるし、そもそも荷物になるのを嫌ってPCを運んでいなかったため、このブログの更新は不可能でした。帰りは大阪でまた別件の仕事があり、戻ってきたのがようやく今というわけです。
さて、ここ最近の仕事で聞いてきた話によると、ある種の花粉症を患っている人は、ある種の食物アレルギーも高頻度で発症する、ということです。また、もうひとつ面白いのは、その食物アレルギーのアレルゲンは植物が病気にかかったときに自ら作り出す病原菌に抵抗するための物質のひとつであり、無農薬で病気にかかったものよりも、しっかり農薬を使って病気を予防したものの方が、アレルギーにかかりにくくい可能性が高い、という実験結果でした。
前々から私自身は無農薬栽培、というのに深い疑問を持っておりまして、野菜や果物が病気に冒されたり虫に食べられたりするときに作り出す抵抗物質というのは、人体にも悪い影響を与える一種の毒物ではないか、ということを考えておりました。対して昔はともかく今の農薬は安全性評価もかなりしっかりしており、某国のようなむちゃくちゃなことをするのならともかく、わが国の農業生産者が基準を遵守して農薬使用した作物の方が、無農薬栽培よりよほど安全だろう、と思っていたのです。第一、今の作物というのはさまざまな毒性物質を生み出して環境や病虫害に対抗していた野生植物を品種改良し、味や収量性を高める代わりにその手の抵抗力を弱めて、その弱まった分を人の手で助けてやるような形で発達してきたもので、それを野生同様の作り方をしてちゃんと作ろうというのは基本的に無理がある話なのです。であるのになぜか世の中は無農薬野菜、果物が大流行で、そんなものを安全だとありがたがって高いお金を出して食べる人々の神経を私は疑わざるを得ません。
そんな疑問の一端が今回聞いた研究成果が少しだけ解いてくれたようですが、そこは慎重な研究者のことですから、マスコミのごとく大げさに喧伝するでもなく、更に実験を重ね、事例を積み上げ、原因の究明にあたる必要がある、という控えめな話でまとめられましたが、話の筋としては十分納得の行く内容でしたので、早晩この件については十分な証明がなされ、農薬の使用と無農薬栽培、それぞれのリスクと利益がより客観的に判断できるようになることでしょう。
でも、そもそも世界全体で均せば食料は明らかに不足しており、ことにわが国のように自国でまともに食糧生産できないようなところで、無農薬栽培という非効率的な生産方法を許容していいのか? という点について、もっと議論がなされてしかるべきではないのか、とも思います。