かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

きな臭い話が本当に業火となって火の手を上げそうです。

2010-02-28 21:38:57 | Weblog
 成人向DVD等の製造・販売が、最近大変な苦境に立たされています。原因は、不況による消費減退もあるのですが、それよりも、制作側への著しい締め付け強化により、これまで比較的自由に作ることのできた内容が不可能になってきている、ということも大きな要因としてあります。例えば、セーラー服など未成年者であることを伺わせるような衣装、強姦等女性の人格・尊厳を著しく損なうと見られるような表現などが厳しくみられ、自粛という名の完全禁止状態におかれているとのことです。なんともきな臭く窮屈な世界になってきているのだな、と関係者の方から話を聞いて思っていたのですが、東京都がこの24日に議会に提出した条例案は、更に輪をかけてそんな締め付けを強化し、その種のコンテンツ業を絶息せしめかねない過激な内容になっているとの話を見ました。詳しくはこのサイトにありますが
http://fr-toen.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-cbc1.html
中でも気になるのは、次の第3章第7条の一文です。

第三章 不健全な図書類等の販売等の規制
(図書類等の販売等及び興行の自主規制)
第七条 図書類の発行、販売又は貸付けを業とする者並びに映画等を主催する者及び興行場(興行場法(昭和二十三年法律第百三十七号)第一条の興行場をいう。以下同じ。)を経営する者は、図書類又は映画等の内容が、次の各号のいずれかに該当する青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあると認めるときは、相互に協力し、緊密な連絡の下に、当該図書類又は映画等を青少年に販売し、頒布し、若しくは貸し付け、又は観覧させないように努めなければならない。
一 青少年に対し、性的感情を刺激し、残虐性を助長し、又は自殺若しくは犯罪を誘発し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの
二 年齢又は服装、所持品、学年、背景その他の人の年齢を想起させる事項の表示又は音声による描写から十八歳未満として表現されていると認識されるもの(以下「非実在青少年」という。)を相手方とする又は非実在青少年による性交類似行為に係る非実在青少年の姿態を視覚により認識することができる方法でみだりに性的対象として肯定的に描写することにより、青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがあるもの

 この内容を素直に読むと、実在しない想像の産物でも、その表現から18歳未満と認識されるとアウト! という事になりますから、ロリ系の漫画はもちろん、同人誌なども対象になるでしょう。また、未成年アイドルの写真集や映像コンテンツも、みだりに青少年の「性的感情」を刺激するような場合は対象になるのでしょう。
 
 果たして東京都議会がこの条例案を可決するのか否決するのか判りませんが、もし可決された場合は東京都に集中しているコンテンツ産業は、大半が廃業するか地方に拠点を移すか地下化するかしかなくなり、市場には、刺激の無い無難なつまらないものばかりが出てくるようになりそうです。もちろんコミケ3日目のかなりの部分がごっそりそぎ落とされることにもなるでしょうし、ネット社会にも強い圧力がかかることになるのではないでしょうか。個人的には、行き過ぎ、とか趣味に合わない、と感じるものも多々あるわけですが、そんなこんなもみんなひっくるめて表現として存在するこの混沌にこそ価値があると思うのです。それにそもそもそういう表現が、青少年の健全な成長を阻害する、ということ自体が何の証明もされていないのに、果たして「阻害するおそれがある」などとどう判定するのかがはなはだ疑問で、非常に恣意的・主観的な、判定というのもおこがましいような魔女狩りにしかならないのではないか、と危惧いたします。なんともイヤな世の中になりそうです。

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最近の文庫は見た目がスカスカに、と憂いていましたが、そうじゃない昔気質のモノもあって安心しました。

2010-02-27 22:55:39 | Weblog
 連載小説、続きをアップしました。とりあえず取っ掛かりはこれで終わり、次からはまだ登場していない主人公を巡って、新たな展開を始めます、と言いつつ、まだあれこれ雑多な考えが頭の中で舞っていて、一向に収束しないのですが。始めたばっかりでつまづきたくないのでなんとかしたいですが、来週までにそれを整理できるかどうかが勝負になりそうな按配です。

 さて、先日、仕事のストレスの反動なのかもしれませんが、大手の古書店に立ち寄って、文庫本を中心に10数冊買いこみました。更に、本屋さんでラノベやコミックスなどを数冊購入、そうした未読の本が20冊ばかり、机の隅に積み上がり、時間の合間に片端から読みふけっています。これでしばらくは読む本には困らない、私にとっては至福の環境が出来上がったわけですが、あんまりそちらにばかり耽っていると他のことができなくなる心配もナキニシモアラズ、です。
 そんな本にはいろんな会社の文庫があるわけですが、中でも創元推理文庫は小さめの活字と狭い行間、改行の少ない文章で、1ページに文字の束がぎゅっとつまっている感じの昔ながらの体裁で、見ているだけで気持ちがいいです。最近の文庫は読みやすさを意識しているのか、はたまた本を分厚くしたり分冊したりして売上を確保しようとしているのか、とにかくフォントが大きくなり、行間が広がり、改行が増えて、どうにも紙面がスカスカに見えて仕方が無いのです。ああいうのは、文字そのものは見やすいのかもしれませんが、ひと目で認識できる文字数が少なくなってしまい、けして読みやすいとは思えません。昔は項じゃなかったのに、とその構成を残念に思っていたのですが、創元推理文庫は昔のままで安心しました。出来れば他の文庫もせめてもう少し内容が詰まって見えるように、文字の大きさや行間の幅を考慮してもらいたいものです。
 
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01.地下迷宮謎の少女 その2

2010-02-27 20:56:34 | 麗夢小説『夢の匣』
 少女の真下まで歩み寄っていた円光も、離れて見守っていた榊と鬼童も、少女の言った言葉がすぐには理解出来なかった。もう一人? おじいちゃん? いや、自分達は3人連れで、おじーちゃんと言われるような年の者もいない。もっとも少女からしたら榊は既におじさんではなく、おじーちゃんかもしれないが……。鬼童が反撃とばかりに意地悪い笑みを浮かべながら、隣の榊に呼びかけようとしたその時。
 鬼童の手にした装置から、突然耳障りな警報音が鳴り響いた。何事?! と思う間もなく、一同の背中に、いきなり氷柱を突っ込まれたかのような冷気が襲いかかってきた。円光は驚きつつも錫杖まで走り寄り、改めて榊らの背後から発散される、猛烈な殺気に身構えた。やがて、闇の中からにじみ出るように、銀髪を戴いた痩せこけた老人が、人を見下す冷ややかな笑みに唇を歪めつつ、浮かび上がってきた。
「よく分かったな、小娘……」
 少女も、お返しとばかりに朗らかな顔でにっこり笑った。
「ごきげんよう。ルシフェルのおじいちゃん」
「死夢羅!」
「ど、どうしてここに!」
 榊と鬼童が思わず叫び声を上げた。死夢羅は、ちらりと鬼童の方に視線を向けると、誰に言うとも無くひとりごちた。
「うるさい。少し静かにしていろ」
 同時に、死夢羅が無造作にマントから右手を振りだした瞬間、ガシャン! と機械を岩に叩きつけたような耳障りな音がこだまして、うるさく警報音を鳴り響かせていた鬼童の装置が沈黙した。死夢羅の右手に握られた仕込み杖が瞬きする間もなくその先端を飛ばし、鬼童の装置を破壊したのである。
「あ、あああ、……」
 大切な測定装置を破壊され、悲鳴も出ない鬼童に一瞥をくれると、じゃらん、と鎖の音を残して、仕込杖が再び死夢羅のマントに引き込まれた。
「おのれっ!」
 円光が錫杖を振り上げ、鬼童と榊の元に駆け寄った。今、死夢羅に対抗できるのは円光しかいない。しかも、この闇の中では圧倒的に不利だ。思わず脂汗がにじむ円光に対し、死夢羅はもう興味はない、とばかりにあっさり無視すると、頭上の少女に呼びかけた。
「我が名を知る者ならあえて問う必要もあるまい。さあ、出してもらおうか」
「なーに? 出して欲しいものって?」
 空とぼける少女に、ルシフェルは更に一段と皮肉っぽい笑いで唇をひねり上げると、もう一度言った。
「そこの若造のごとく、餓鬼と戯れる趣味はない。さっさと出せ。貴様ら原日本人の秘宝を」
「原日本人?!」
「秘宝?」
 死夢羅にまでこき下ろされて茫然自失の鬼童も、その言葉には鋭く反応した。榊と円光も、死夢羅の言葉に耳を疑う。一方の少女は、死夢羅の恫喝にもさして脅威を憶えていないのか、至ってのんびりした口調で答えた。
「何? これが欲しいの?」
 左手で頬杖をついたまま、少女は右手の平を上に向けて、そこに鎮座する小さな箱を見せた。
「それだ! その玉櫛笥(たまくしげ)を渡せ!」
「なんだ? 玉櫛笥って?」
 死夢羅が勢い込んで右手を伸ばした。榊と円光も、少女の手にある10センチ四方ほどの小さな箱を見て首を傾げた。あれほど死夢羅が欲しがるもの、原日本人の秘宝とは、あの小さな箱のことなのか? 一方鬼童は、その言葉と箱を見上げ、驚きもあらわに思わずつぶやいた。
「た、玉櫛笥って、まさかあの!」
「そうよ、玉手箱って言えば、そっちのおじさん達も分かるかな?」
「玉手箱だって?!」
「そう。玉手箱。竜宮城のお土産よ」
 驚く榊と円光に構わず、死夢羅は苛立たしげに叫んだ。
「呼び名などどうでもよいわ! さあ、それを渡せ!」
 一旦マントに右手を引いた死夢羅が、抜き打ちにその手を突き出した。その瞬間、強靭な鎖で連結された仕込杖の先が、マントを割って少女に襲いかかった。
「させん!」
 円光が錫杖を振り上げ飛び上がった。さっきは距離があって鬼童のからくり破壊を止められなかったが、同じ失敗は二度としない。勢い良く頭上高く突き上げられた円光の錫杖が、すんでのところで仕込杖の鎖を絡めとった。はったと地上に降り立ち、巨大魚をヒットした釣竿のように、円光はその錫杖を渾身の力を込めて引き寄せた。
「これ以上の狼藉は、この円光が許さん!」
「おのれ! 邪魔するか!」
 死夢羅も見かけからは及びもつかない膂力を発揮して、円光満身の引きを受け止めた。榊もようやく事態の急展開に頭が追いついたのか、懐から拳銃を取り出し死夢羅を狙う。鬼童はなんとか一矢報いんと、ポケットに手を突っ込んであたりかまわず色々な装置を取り出した。何か死夢羅にダメージを与えられる装置はないか、と必死に探る。やにわに騒がしくなった洞内を見下ろしながら、少女は小さく欠伸をした。
「そろそろやめたら? おじさん達。皆もう、仲間なんだから」
「な、何を世迷い言を……っ!、あ、駄目だ開けるな小娘!」
「えへへ、残念でした! もー開けちゃったよ?」
 死夢羅が、恐らくは生涯初めてあげるであろう絶望的な悲鳴をこだまさせた。対する3人も、死夢羅が見せた思わぬ狼狽に、目を丸くして驚いた。その足元に、闇の中でもはっきり分かる、白い煙が漂ってきた。
「な、何だこの煙は!」
「ま、まさか玉手箱の煙と言ったら……」
 困惑し、新たな恐怖にぞっと背筋を震え上がらせた榊、鬼童に、死夢羅が歯ぎしりして言った。
「この慮外者めらが……、貴様らさえ邪魔しなければ……」
 円光も、その煙に充満する異常なまでの力に、新たな戦慄を隠せなかった。
「な、なんと、これほどの夢の力は初めて見る……」
「ふふふ、生まれ変わった新しい人生を生きてねっ」
 少女の最後の言葉が耳に届いた頃、榊、鬼童の意識がふっとろうそくの炎を吹き消すように消し飛んだ。
「む、無念……。麗夢……ど……の……」
 わずかに円光は永らえたが、それでも少女を改めて見やるのが限界だった。3人の男たちが次々と倒れ伏す中、死夢羅は最後まで少女を睨み据え、充満する白い煙に沈んでいった。
「おのれぇい、小娘と思い油断したわ。だが忘れるな小娘ぇっ! わしは夢を統べる夢魔の王、メフィスト=ルシフェルだ。その名にかけて、この借り、必ず返してもらうぞ……」
「楽しみにしてるわね。おじいちゃん」
 最後に死夢羅の意識が捉えたのは、まるで古えの巫女のように並んでウインクする、4人の少女達の姿だった。
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定年になったら何をしましょうか。

2010-02-26 22:40:36 | Weblog
 同僚と10ン年後に迫った定年の後どうしようか、という雑談をしておりました。私など、正直言って何をしたものやらとんと見当もつかないでいるのですが、同僚の一人は農業で身を立てるつもりで、既に農地を整備し、いくつかの果樹を植えて準備に勤しんでいるそうです。果物は苗木を植えてから本格的に果実を収穫できるまでには、長いものですと10年以上は優にかかりますから、今から準備して丁度いいくらいというわけです。そんな話を聞いて、なるほど、老後は晴耕雨読も理想的だな、と思ったりもいたしました。そもそも大学は農学部にしたのも、将来食糧危機になったら自分の食い扶持は自分で作ることができるようにその知識と技術を身につけよう、と中学生の時考えたのが発端ですし、それからすれば、孔子の言のごとく、十有五にして云々と一生を決定し、老後を完結する事に繋がるわけです。もっとも、正直なところ私は野菜にしろ果物にしろ、植物の栽培にはどうも自信が無いので、そう簡単に理想の生活を営むことも出来そうにありません。同僚にそう告げると、今や農業も植物を栽培がうまければ良い、という時代ではなく、何を作り、どう売るのか、というようなマーケティングや、資金の確保や財務管理などのマネジメントも出来ないとダメで、それを一人でこなそうというのはよほどの才能が無いと無理。つまりは、それぞれ異なる能力を持つ者が手を取り合う組織にしていかないと、規模の拡大も出来ない、要は適材適所だ、と。なるほど、そう言われれば、自分にも農業で役に立てる部分があるかもしれない、と思えるようになりました。一応専門教育は受けているわけですし、仕事もそれなりに関係あるところについておりますし、農学系中心に大学の先生などともつながりがありますし、それら基礎知識や人脈を駆使するようにすれば、十分やっていけるのではないか、というわけです。
 まあそんな夢物語を語り合っていたわけですが、事が十数年後の日本の状況、という話にずれて行った際には、どうも暗澹たる未来しか描けず、気分も落ち込んでしまいました。例えば人口動態。急即な高齢化と少子化で、人口ピラミッドは明らかにピラミッドで無くなって鐘形から花瓶のように細く土台がすぼまった形になってきます。子供たちの数が減り、若者の数が減り、年寄りばかりになって年金も完全に破綻する、という嫌な未来ですが、どうしたらいいのかさっぱり見当も付きません。一方大陸は今こそ我が世の春を謳歌していますが、おごれるものも久しからず、で、我が国に輪をかけて高齢化が加速度的に進行しているそうですし、それだけじゃなくて水の汚染や食糧不足、民族対立など、不安定要因が山のようにあって、ひょっとしたらこの10数年のうちに内戦でもおこりかねないように感じます。そうなるととんでもない数の難民が発生して、列島に押し寄せてくることでしょう。それは、中国の戦国時代や秦漢の争い、三国時代などの戦乱期に大量の難民が大陸から押し寄せて我が国の歴史を大きく揺さぶったような事が現代に発生するかも、という事で、数百万、あるいはそれを超える中国人がやってきたとき、我が国はどうあがいても変質せざるを得ない、という事態に陥ります。そんな話をしていましたら、民主党が外国人地方参政権、なんて頑張っているのも、ひょっとしてひょっとしたらそんな未来を見据えて未来の新たな大票田にしておこう、なんていう深慮遠謀があったりするのではなかろうか、なんて、夢想してしまいました。まあ何にせよ、みたくはない未来です。うーん、なにかいい夢が描ける未来像はできないものでしょうか。

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デジタルとしての表現技法が洗練されないと、紙に取って代わるのは難しいと今だに私は思います。

2010-02-25 22:54:17 | Weblog
 昨日のブログ、初めてニコ動の動画を貼りつけたのですが、こんなことができるなんて思いもよらなかったので、いまだに昨日のブログを見ると驚いてしまいます。でも、元の動画が削除されたらこのブログのこのページも随分間の抜けた物になってしまうんでしょうね。

 若い男性が新聞を読まない理由のはお金がかかるからだ、という調査結果を見ました。インターネット上で、20才から34才までの男性1000人と、35~49才男性200人を対象にアンケート調査したのだそうですが、マスコミ各社に取っては衝撃的な結果なのではないでしょうか。言い方を変えれば、今の新聞はお金を出して買うものではない、とその価値を否定されているようなものです。まあネット上のアンケートに参加するようなヒト達の回答なので、国民一般を代表するかどうかは少々疑問もあるのですが、実際に新聞社も赤字経営と聞きますし、私自身家では新聞を取ってなかったりするので、「お金がかかる」からとらない、という意見には、頷けるものがあります。週刊誌などの雑誌も今は低迷して出版業自体が厳しく、iPadとかKindleへの期待が高まっているのだそうですが、個人的にはああいう電子書籍というのが本当にそんなにいいものなのか、本好きとしては単純に理解しかねますし、もし電子媒体で新聞が発行されたとしても、「お金がかかるから」とらないと言われては、媒体が変わったくらいでまた買ってくれるのか、疑問です。日経新聞も月4000円でデジタルの新聞を発行するそうですが、果たしてビジネスとしてやっていけるものになるのかどうか。
 もしデジタルでそういったコンテンツを出すのだとしたら、書籍や新聞とはまるっきり違うデザインや編集が必要なのではないのでしょうか。今の活字は、長い年月をかけて、紙の上での読みやすさを追求して、字体や文字・行の間隔などの組み方といったものを進化させてきたモノであって、液晶画面で見ることを想定して作られていないはずです。個人的には、ハリーポッターで表現されていた魔法の新聞みたいなのになればいいな、と思ったりもしますが、デジタルな読書は、話題性先行で当分の間は色々と試行錯誤が続くんじゃないか、と思うのです。

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四分の一世紀前を古典、と言われるのはちょっと納得いきかねるのですが。

2010-02-24 21:37:23 | アニメ特撮
 ニコニコ動画で、80年代のアダルトアニメをまとめた動画がアップされていました。30分近い長丁場の動画ですが、結構思い出深いものが多々あり、ちょっとした感慨にふけることが出来ました。

大人のアニメの歴史 \'80s


麗夢もちゃんと7分45秒の辺りから出てきています。
OVA黎明期、一つのジャンルとして一種の社会現象にもなっていたのを思い出します。これらは、宮崎勤事件を境に断罪され、変質を余儀なくされたわけですが、結局その後四半世紀を経た今、果たしてあの頃の魔女狩りめいた活動が、現代社会の健全化に何か功を奏しているのか、と言うと、なんにも改善などされていないどころか、悪化さえしているんじゃないか、というようにも思えます。それをまた、今、こういうジャンルから更に進んで通常のアダルト分野にまで規制の締め付けが大層キビシクなって、不況もあって業界も青息吐息という状態になっているようですが、それが25年後の未来にどれだけ良い影響を与えうるのか、過去を振り返り検証してみる必要があるように私は感じます。

 さて、このところ、富に花粉が増えてきたので、毎日花粉情報をチェックしているのですが、増えたと言っても去年に比べれば1桁2桁少ないため、どう判断して良いやら少々戸惑いも感じます。ただ、僅かな量でも症状が出るのは変わらないので、油断は出来ません。車で走るときも、今日のような天気の日は窓を開けて走れば気持ちが良いのですが、もちろん窓はキッチり閉め、日が射して暑くなってきたら空調を入れています。この時期は、燃費など気にせず、とにかく花粉との接触を避けるようにするのが基本的な生活スタイルになります。
 ただ、花粉情報を見ていて気づいたのですが、午前中は非常に花粉が少なく、大抵一桁、時には0になることもあります。それが午後からは少しずつ増え始め、もっとも多いのは夕方以降、今日も、うちの近所では午後7時が最大の花粉量を記録しておりました。つまり午前中はそれほど神経質にならなくても良い、ということなのかもしれません。といって、マスクせずに出歩く勇気はありませんが。

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飛行船でのんびり空の散歩を楽しむ、というのも楽しそうです。

2010-02-23 21:48:58 | Weblog
 出張やら個人の旅行やらの時、良く利用する楽天トラベルのメールマガジンを購読しているのですが、購読と言うのもおこがましいくらい、普段はスパムメール同様開きもセずにゴミ箱にポイ、なんてことも良くやっておりました。ですから、今回わざわざ開いたのは、なんとも楽しそうな題名がついていたからでした。『3日間限定、飛行船で水都大阪を望む旅』。飛行船ですよ。今時、滅多に見かけない魅惑的な語感につられ、リンクをクリックしてみました。http://www.nac-airship.com/cruise/kansai02.html
 なるほど、中々楽しそうな企画ではあります。大阪の街の高度400mを1時間から3時間かけて遊覧しようと言うお話。飛行船を運行するのは、株式会社日本飛行船http://www.nac-airship.com/と言う会社で、世界に3隻しかない全長75mの巨大飛行船「ツェッペリンNT」を駆って、空と戯れさせてくれるのだそうです。ただ、大きな船体に比べ、客席数は最大12名というせいか、お一人当たりのお値段はかなりお高くなっています。1時間のフライトで1人10万円。3時間だと27万円もかかり、大人も子供も同じ料金ということですから、ちょっとした家族連れが3時間コースに乗ったりしたら、たちまち100万円が空に消える、という凄さです。さすがに楽しそうだから、と言って、おいそれと出せる金額じゃないですね。それだけ自由になるお金があったら、他に優先的に欲しいものがありますし。
 でも、せめてもう少し値段が下がってきたら、どんなものか乗ってみたいなと思う気持ちもまた確かで、宇宙旅行ともども、これからもっと事業化が進み、それ自体が一般的になってくれば、ひょっとして手に届くところまで降りてきてくれるかも? と期待もするのです。
 
 それにしても、例えば伊丹に降りるやつなんか、東の生駒-葛城の山並みから這うように大阪の上空に侵入して空港に滑り込みますけど、街の上空400mって、これら関空や伊丹に出入する旅客機には大丈夫なのでしょうか? 事業として当然そんな配慮は万全を期しているとは思うのですが、ちょっと気になったりもいたします。まあとりあえず、下から見上げるだけでも出来ないモノか、と思ったのですが、残念ながらこの遊覧飛行の日程は関東方面にお仕事でお出かけです。いずれまたの機会に、ということになりそうですね。

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具合悪いのは花粉のせい?

2010-02-22 22:16:51 | Weblog
 今朝は休み明けにしては随分気持ちよく目が覚めました。久々に小説を書き始めて気合が入ったんでしょうか。正直、先行き全く不透明なはてさてどう話を展開したものか、と悩ましいこと頻りな状況なのですが、一方でこんな話はどうか、あんなふうに進めたら、と思いつきばかり色々と湧いてきて収拾がつかなかったりもしています。まあ思いつきをそのまま使って後でとんでもなく苦労した、と言うのは前に一度やって懲りていますので、ここは少しじっくり構えて、話の流れだけでもちゃんと組んでから書き進めたいものです。
 そんな感じで雑念を侍らせつつ、午前中は元気に仕事していたのですが、午後からは妙にめまいを感じたりして急転直下、と言う感じでした。何故急におかしくなったのか、と色々考えてみたのですが、今はどうも花粉が原因なんじゃないか、と疑っています。今日は大分花粉が飛んでいた中、昼休み、これまで長らく中断していた山歩きの散歩を再開したのですが、その直後から身体がだるく、めまいがするようになりました。もちろんマスクをして帽子をかぶって、可能な限り花粉に身を晒さないように注意はしていましたし、その甲斐あってかくしゃみも鼻水も目が痒くなったりすることもほとんど無く、今年は花粉症大丈夫かも? と高をくくっておりました。でも、今のところ、こんなふうに具合が悪くなる原因は、花粉以外に思いつきません。そう言えば例年今時分から花粉が収まるまでは、頭がボゥっとしたりだるかったりするのが当たり前にありました。てっきり薬のせいと思っておりましたが、ひょっとしたら、それだけではなかったのかもしれない、と思うのです。とはいえ、今のところは何の根拠もないただの推測、と言うか妄想に近いものでしかありませんし、週明けの月曜日は何かにつけ疲れるものですから、ここはしばらく様子をみるよりないでしょう。面倒な事にならなければ良いのですが、こればっかりはいかんともしがたいのが厄介なところです。

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01.地下迷宮謎の少女 その1

2010-02-21 21:00:00 | 麗夢小説『夢の匣』
 あっ、という聞き慣れた小さな叫び声を追いかけるように、がらん、と音を立てて、人の頭ほどもある石が一つ、いずくとも知れず転げていった。「大丈夫か、鬼童君!」と白いハンドライトの光芒が辺りの闇を一瞬だけなぎ払い、けつまずいて片膝をつく瀟洒なスーツ姿を照らし出す。
「大丈夫です。榊警部、それよりちょっとここ照らしてもらえませんか?」
 鬼童は身体のことよりも、極太のストラップで肩から下げた巨大な拡声器のような装置の方が気になるらしい。呆れる榊を呼びつけた上に、自分が手していたペンライトも口に加えて、倒れた拍子に地面にぶつけてしまった装置先端を両手で念入りに撫でさすっている。円光はとりあえず緊張を解くと、もう一度闇をすかすように前方を睨み据え、目の前に錫杖を突き立てた。
 南麻布学園地下迷宮。
 つい先日、ここに封じられていた「闇の皇帝」と言う名の一つの悪夢を巡り、原日本人の末裔達と麗夢、円光、鬼童との間で熾烈な闘いが演じられたのだが、空爆とした暗闇に、その名残は何もない。
 あの時、麗夢と円光の力を合わせ、鬼童海丸が持参した思念波砲なるからくりを用いて、この闇に充満した黒の想念をきれいさっぱり浄化し、再び封じ込めたのだ。既にここは、円光の、負の力や悪の気配にすこぶる鋭敏な皮膚感覚をもってしても、ただの廃墟以外の何ものでもない。しかし……。
円光は、両の手を複雑に組み合わせ、真言を一つ唱えて改めて意識を集中させた。額の梵字が白くおぼろに光り、闇の中に端整な顔立ちを浮かび上げる。
 感じる。
 方角は……、どうやら更に奥の闇の彼方らしい。
 だが、正邪は不明。
 生き物が放つ命の炎なのか。妖しの器物が漏れこぼす不穏な瘴気なのかも不明。
 ただ、曰く言い難い何かが存在する気配が、小さく、しかし鋭く円光の超感覚を刺激するのだ。
 円光は再び目を開くと、ようやく榊に促されて立ち上がった鬼童が言った。
「でも、本当に何かあるのかい? 円光さん。僕のセンサーには一向に引っかからないんだが」
「拙僧にもしかとは判りかねる。だが、確かに何かがある」
 円光は、その、自分を呼ぶかのように気配を放つ「何か」を見据えるように闇を凝視した。
「円光さんがそう言うのなら、そうかも知れないけどね……」
「とにかく先を急ごう。あんまり気持ちのいい場所ないからな」
「確かに。円光さん、行くよ」
 じっとして動かない円光に、榊と鬼童が榊と鬼童が先を促した。円光も、うむ、と軽く頷くと、再び錫杖を手にとった。
 実際は、大した問題はないのかも知れない。
 闇の皇帝が封印され、原日本人四人の巫女達が祭壇を築いたほどの場所だ。その祭具なり、結界の残滓なりが残っていて、異彩な気配を放っていたとしても不思議ではない。このまま進んでようやく辿り着いた先に、かつての祠跡や宝玉のなれの果てが転がっているだけというのも充分に考えられる話だ。
 だが、万一と言うこともある。
 円光は、ともすればこんな気配は捨て置いて、今一番気がかりな地上の一隅に駆け付けたい気持ちを抑え込んだ。
 何にせよここは原日本人が護り続けてきた霊場なのだ。そこに何かの気配がぬぐい去れないでいるとあらば、まずはその所在を確かめ、正体を見極めねばならぬ。大事ない。あの人はお強い。
 円光はもう一度闇を見据え直すと、がれきの山と化した地面に、草鞋の足を進めていった。
「それにしても、東京の地下にこんな大空洞があろうとはな」
 ひとしきり、懐中電灯のビームを走らせ、榊が驚きを隠せない様子でひとりごちた。天井は多分10mを優に超えるだろう。土がむきだしの壁面は、榊の両側に余裕で数メートルの空間を隔ててそそり立っている。そして、その奥行は単一電池4本の生み出す光では到底届かないほどに深く暗い。それが、都内でも有数の規模を誇る南麻布女学園キャンパスの下に広がっていようとは、多分ほとんどの人間が知らないに違いない。
「防空壕に使われたという記録もないみたいですし、上の学園の建物を建てた時にも気づかれなかったと言うのはまさに奇跡と言うよりありませんね」
 鬼童も慎重に足を運びながら榊に答えた。
「それも原日本人とか言う輩の力なのかな?」
「そうかも知れませんね。とすると、彼女らが闇の皇帝とともに封印された今は、相当脆くなっているかもしれませんよ」
「脅かさないでくれよ、鬼童君。こんなところで生き埋めなんて、洒落にならんぞ」
「ハハハ、警部も心配症ですね。多分まだ大丈夫ですよ。昨日今日できた穴と言うわけでもないですし……」
「しっ! 静かに」
 多分不安もあるのだろう。饒舌に話を続けていた二人を、円光が鋭く制した。何事? と円光を見やると、歩みを停め、左右の闇に視線を走らせて、何かを探っている様子である。
「な、何かあったのか? 円光さん」
 榊がその墨染め衣の背中に追いつき、不安げに小声で問いかけると、円光は鬼童は装置のデータ表示用液晶を凝視し、手元の感度調整ダイヤルを軽く動かしてみた。
「うーん、円光さんは何か感じ取っている様子なのに、センサーはノイズしか拾ってない。まだまだ装置の改良が必要だな……で、円光さん何が……」
「おじさん達誰? ここに何しに来の?」

 暗闇の中、突然掛けられた幼い声に、榊と鬼童は飛び上がらんばかりに驚いた。何かある、と直前に緊張の度を高めた円光でさえ、一瞬確かに気をとられ、錫杖を握る手に思わず力が入った。その間も榊と鬼童のハンドライトがめまぐるしく洞窟内に白い光芒を引き、その声の元を探すが、反響する声の方角を見極めるのは、さしもの円光でも難しいものがあった。
「どこ照らしてるの? こっちよ、こっち!」
 再び甲高い女の子の声が3人の耳を打ち、ライトの光が更に狂ったように土壁を次々と照らし上げて行く。やがて、円光の視線が正面やや左上の闇を凝視すると、二人に注意を促した。
「榊殿、鬼童殿。あそこだ」
 円光の指し示す錫杖の先を追いかけるように二つの光が接近し、ついに一点に集中したとき、その光は、明らかに場違いなモノを白く浮かび上げていた。
「やっほー」
 高さにして5m位の所だろう。岩でも露出しているのか、土壁の一部がテラス状にせり出しているその上で、一人の小さな女の子が俯せになって3人をニコニコと見下ろしていた。
「き、君は誰だ。こんなところで何をしている?」
 職業柄か、まず榊が真っ先に声をかけた。すると少女は、ニコニコした表情を崩さずに、頬杖をついてまた言った。
「人の事を尋ねる前に自己紹介しなきゃ」
「これは失礼した。拙僧は円光と申す修行中の者。こちらの二人は、拙僧の有人の榊殿と鬼童殿だ」
 円光が3人を代表して返事すると、少女は更に嬉しそうに円光に言った。
「あら、以外に礼儀正しいね」
「おいおい、円光さん、子供相手になに生真面目に自己紹介してるんだ」
 鬼童は、呆れ返って円光をたしなめると、朗らかに笑う少女を見上げた。
「それより君、その服は南麻布女学園の初等部の制服だろう? 小学生の君こそこんなところで何してるんだ!」
 すると少女は、すっと笑顔を収めると、何か変なものでも見たかのように眉を顰めた。
「へーぇ、この服を初等部の制服って見分けるなんて。おじさん、ひょっとしてヘンな趣味のヒト?」
「バ、馬鹿な事を言うな! 僕はみ、南麻布女学園高等部の教師、鬼童海丸だ! 断じて、ヘンな趣味のヒトじゃないしおじさんじゃない! あぁっ警部! なぁに疑わしそうに見てるんですか!」
 ほぉ-うそんな趣味が……、とすぐ隣にじとっとした視線を向けていた榊は、気を取り直して少女に言った。
「まあそんなことより、確かにここは遊び場と言うにはかなり問題があるな。君、危ないから私たちと一緒に地上に戻りなさい」
「えー、おじさん達の方が危ないんじゃないの?」
「おいおい、私は警察官、円光さんは僧侶だ。まあ確かに彼はちょっと不安だが……」
「警部!」
「冗談だよ。とにかく詳しいことは地上で聞くから、すぐ戻るんだ。円光さん、あの子の所まで行けるか?」
 半分涙目の鬼童をまあまあとなだめつつ、榊は円光に尋ねた。多分、円光の脚力なら造作も無く飛び移り、少女を抱えて無事降りて来られるに違いない。円光も軽くテラスまでの高さと途中足がかりになりそうな壁面の様子を凝視すると、再び錫杖を地面に突き立て、短く返事した。
「承知」
 「そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな。まあいいや。もう一人自己紹介まだでしょ? おじーちゃん!」
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新作連載、始めようと思います.

2010-02-21 20:59:00 | 麗夢小説『夢の匣』
 麗夢25周年にあたり、何かしたいな、と思いつつも結局なにもできないまま日々の忙しさと肉体的限界に翻弄されてきたこの頃ですが、ようやく身辺も落ち着いてきたことですし、ここは一発、心機一転一念発起して、自分に出来ることをばとにかくやろうと決めました。で、自分にできることはなんだろうな、と考えてみますと、結局テキスト屋さんにはテキストしかあるまい、という訳で、新しい話を連載してみよう、と言うことからまずは始めてみることにしました。
 なんと珍しく最初から題名を決めていたりするのですが、仮題と言うことでまた機会を見て変更しちゃうかもしれません.あと、思い切って始めてみたわけですが、現時点で全然この先考えていなかったりするので、果たして週一連載できるかどうか、非常に心もとないです、なんて予防線ばっかり張っていても仕方ないので、とにかくやれるところまでやってみましょう。

 本来なら、連載始めは登場人物とか説明するのがセオリーなのですが、それもまだそれほど固まっているわけではありません。できれば、もう少しお話を進めたところで、整理を兼ねてアップしてみようと思います。
 一方舞台背景くらいならなんとか描けますので、それを少し披露して、連載開始の狼煙にしておきましょう。

 原作からお借りする設定は、CDドラマ「南麻布魔法倶楽部」です。過去、2004年に、『夢封じ 大和葛城古代迷宮』としてやってみた訳ですが、あの時は舞台を奈良県に移してやっちゃいましたので、今回は、南麻布女学園に固定し、あのお話の続きを書いてみようと思います。そういうわけで、時間は、あっぱら4人組こと原日本人による「闇の皇帝」復活計画を麗夢達が阻止したその直後です。ただし、ここで同人拡張設定として、南麻布女学園を少しいじらせてもらいます。まあ原作にも別にはっきり書いてあったわけでもないので、許容範囲かと思います。要は単なる高等学校では無くし、私立学校法人では良くありがちなシステムにさせてもらおうと言うわけです。その詳細は、本編にておいおいご確認いただけることでしょう。そして、今回お話の根幹に据える昔話は、「浦島太郎」、で行こうと考えています。前作「白魔の虜囚」では雪女でしたけど、私はもともとそういう昔話を題材にするのが好きなのです。と言ってもちろんそのまま引き写すわけではなく、かっこうフィルターを通して話を解題して利用しちゃうわけですが(笑)。
 では、可能な限り週1連載は守ることができるよう、努力してみましょう。多分順調に行っても、夏を越えて秋位までかかるんじゃないか、と見積もりしているんですが、どうか気長にお付き合いいただければ、と思います。

では、新作小説「夢の匣(ゆめのくしげ)」、始めさせていただきます!

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いくら少なくても花粉は花粉です。

2010-02-20 22:33:35 | Weblog
 一応週休二日なので休みは休みなのですが、残務整理といいますか、この間までの24時間臨戦態勢なお仕事三昧のケリを今週中に付けておかないと、来週から次の仕事にとりかかるのに支障をきたすので、自主的に仕事にでかけました。まあ実験やらなにやらで休日仕事するのもそう珍しいことでもないのでそれはそれでどうということはないのですが、久々にそこそこの日差しがあって、うららかな早春の空気の中、ゴソゴソと事務仕事にいそしむというのは、何か一種の敗北感のようなものを感じないでもありません。いっそ仕事を放擲して十津川にでも遊びに行こうか、などと思ったりもしましたが、それでは何のために出てきたのか判らないので、我慢して仕事に精を出しました。もっとも、こんな日に長時間外に出ていたら、いくらマスクしていても花粉でヒドイ目にあっていたのは火を見るより明らかでしたが。

 その花粉、今年は確かにえらく少ないみたいですね。「環境省花粉観測システムはなこさん」のデータを見ても、去年とは雲泥の差があり、ほとんどないと言っても過言ではないくらい、花粉量は極僅かです。それでも、油断してマスク無しで出歩こうモノならたちまち鼻水が止まらなくなり、くしゃみを連発して目が痒くてたまらなくなるのですから、アレルギーと言うのは恐ろしいです。また、アレルギーのせいなのか、はたまたまだ疲労が抜けきっていないのか、今日は一日お腹の調子が悪くて少々難儀しましたが、花粉症にはアナフィラキシーショックは存在しないのだろうか? と思いちょっと検索してみましたら、どうやらないことはない、ようです。特に花粉を大量に吸い込んだり、スギ花粉の場合はトマトを食べるのは危険らしいですね。トマトにはスギ花粉のアレルゲンと良く似たタンパク質が含まれていて、それでアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるのだとか。ひょっとするとここ最近の体調不良は無理が重なって疲弊した肉体にアレルギーが併発して生じているのかも? 全く厄介な事です。花粉の少ない年なら、早々に花粉シーズンも終わってくれないものでしょうか。

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週末になってようやく多忙だった日々の蓄積した疲労から回復してきたみたいです。

2010-02-19 22:09:16 | Weblog
 仕事の峠を越えて麓まで降りてきた感じのこの3日間でしたが、昨日までの2日間は、2週間あまりの峠越えの苦労がいっぺんに出たみたいに、1日じゅうめまいとだるさが抜けず、運転とか仕事とか以前に、とにかく起きていること自体が大変で、意識の大半はそのことに費やしていた気がしました。今日になってようやくその種の変調が収まり、普通に当たり障りなく生活できるようになりましたが、10日や2週間ばかりの無理で2日も変調をきたすほど疲労が溜まるなんて、それ自体がちょっとショックです。あるいはそれくらいの無理を回復させるのに2日間以上かかる程、身体の活性が衰えているのか。いずれにしても、やっぱり無理が利かなくなってきているのだといやでも意識させられるのですが、仕事中の2週間は、疲労を感じこそすれめまいが起こったりすることはあまりなかったので、ある程度の興奮状態を持続することはまだできるみたいです。でも、いずれそれもできなくなってくるのでしょうね。あと何年そんな無理が利くのか、自分のことではありますが、結構興味本位に関心があります。
 でも、こういうのはいわゆるスタミナ、とかいうのとはちょっと違う気がします。例えばまだ私は徹夜でカラオケをしたりするのはできるはずです。少なくとも、半年前に一度実践していますし、その気になれば24時間ぶっ続けでやることも不可能ではないはずです。その後の自分の心身のメンテナンスを考えると悪夢ですが。まあそれはともかく、その手の体力はまだまだあるわけですが、ひたすら仕事で頭を使い気を使い緊張を持続して完徹する力はもうありません。別にカラオケは楽しくて仕事は楽しくないから、というわけではなく、仕事は仕事として結構楽しいものなのですが、意識を集中させ、緊張を保つ事ができなくなってきているのです。
 そろそろそんな自分の限界を明瞭に意識して、無理しすぎないように自分でコントロールしていかないといけないのでしょう。今回はたまたま2日間のダメージですみましたけど、次はそれで済むかどうかは判りませんからね。

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冬季五輪はやっぱり面白い。スノーボードには戦慄いたしました。

2010-02-18 22:05:41 | Weblog
 五輪スノーボードハーフパイプの決勝、大変面白かったです。競技自体が一瞬のミスも許されないハラハラドキドキな内容なのに、あんなに高く飛んでくるくる回って、とても人間業とは思えません。何かと物議を醸した日本代表も、本当に惜しかった。あと一歩、あの着地さえうまく行っていれば・・・。昼休みのその瞬間、事務所のテレビをみながら思わずあぁッと小さく叫んでしまいました。あの店頭寸前までの演技を前にしたら、服装がどうとかいうような些事は霞んでしまいますね。このスポーツは相撲などの神事ではないのですし、そればかりがクローズアップされるというのも変な気がします。とはいえ、司馬遼太郎の「国盗り物語」に出てくる織田信長みたいに、普段は訳の分からないかぶいた格好をしていても、イザという時には正装を着こなし礼儀作法をキッチりこなす、というようなコントラストを意識的に強く出せる人物が一番粋で格好がよいと思うわけで、できればああいう大舞台に出てくるような人たちには、そういうかぶいた姿を見せて欲しいとは思います。

 それにしても、冬のスポーツはやっぱり面白いです。スキーもスケートもスノーボードも、走り、跳び、投げる陸上競技の五輪とはまるで違うスピードと躍動感があって、自分では到底やろうという気にはなりませんが、ああいうヒトの極限を超えた世界を垣間見せてくれるような姿を見られるのは幸せなことです。ことに最近は撮影術も随分と進化してきて、一昔前よりはるかに迫力ある映像を映し出せるようになってきているのがまたうれしい。今日のお昼の興奮も、そんな映像の力によるところが大きいと実感いたしました。ただ、アナウンサーがちょっとうるさかったですけどね。個人的には、アナウンサーも解説もなるべく控えめにしてくれている方がありがたいです。

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ようやく大変だった仕事も峠を越えました。明日からはぼちぼち日常に復帰出来そうです。

2010-02-17 21:56:45 | Weblog
 ここ1ヶ月ばかり続いていた多忙の原因のうち、もっとも主要で負担も大きかった仕事が、今日やっと片付きました。特にこの10日余りは、締め切り前の修羅場状態で連日長時間の残業を余儀なくされておりましたから、本当に心から一息ついて、久しぶりに開放的な気分に浸っております。この3日ほどは眠りも浅く、朝4時とか5時とかに目が覚めてしまったりして、心身ともに興奮状態を維持しておりましたが、今夜はそんな緊張も解き放ち、ゆっくりあす朝まで、満足できる眠りの中、夢世界で戯れることが出来そうです。明日にはまたそれなりに忙しい日常が待っているでしょうが、もう切羽詰った感はありませんし、中々読めないでいた本もこれで一気に片付けて、少しは色々なことを考えるゆとりもできることでしょう。それに少しは運動もしませんと。これまで時折昼食の前に30分ほど山歩きをしていたのですが、このところは忙しさのあまり、弁当を広げながらパソコンに向かって、右手に箸、左手にマウスで仕事と食事を一緒くたにしたりして、ずっと歩きに出ずにおりました。しかも、ストレスからか疲れからか、やたらと甘いものが欲しくなって、甘納豆やチョコレートなどをのべつくまなくつまんでしまってましたし、そのせいか、このところ、なんとなくスラックスの腰のあたりがきつくなってきているようです。また、運転していると腰が痛くなる事が増えてきた気も致します。ようやく仕事も一段落したのですし、そろそろ山歩きを再開して、贅肉のそぎ落としと腰の養生を図らないといけないようです。

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オタクは自分たちの聖域を保護するために、自警組織でも作るべきなんじゃないでしょうか?

2010-02-16 21:43:15 | Weblog
 500系新幹線、ついに「のぞみ」から引退、山陽新幹線で「こだま」として余生を過ごすことになったと聞きました。あの流線型でいかにも未来志向な列車が各駅停車の「こだま」になるとは、おごれるものも久しからずの世の無常を体現しているかのようですが、特に鉄オタというわけでもない私も、できればまた機会があれば乗ってみたいですね。
 鉄オタというと最近は富に分類が詳細になってきて、つまりそれだけ人数も趣味の多彩さも増大したということなのでしょうが、とにかく何かと取り上げられる機会が増えているようです。この間、遠出するのに実に何十年ぶりに寝台特急に乗った時、同席した3人組の大学生らしい若者達が、仰々しい一眼レフやデジタルビデオカメラ、それに鉄道無線を聞く装置などを広げ、駅に着く度に撮影するためなのかバタバタと出て行くのがなんとも滑稽というか不思議な感じがいたしました。まあ私もそういう趣味にはそれなりに理解があるので、特に不快にも思いませんでしたが、といってこちらからわざわざ話題を振るでも無く、とっととカーテン下ろして静かにしておりましたところ、異分子の存在は向こうのほうがかえってプレッシャーだったみたいで、自ら車掌を呼び止め、空いている席に移って行きました。まあ自分たちの純粋な楽しみのためとはいえ、一応こちらにも気を使ってくれた訳で、それなりにマナーのある若者たちだったと言えるかもしれません。
 一方この間JR関西線を止めた人たちは、マナーという点ではオタクの風上にも置けない連中だったようですね。乗務員や駆け付けた駅員らが線路の敷地外に出るよう促したそうですが、そんなの即刻叩き出すか捕まえて警察に突き出しても誰も文句は言わなかったでしょうに。大体1万人以上の乗客がそれで迷惑を蒙ったのですから、欧米なら集団訴訟の一つも起きているような話、JRとしても、断固たる措置を取るべきだったと思います。JR西日本もようやく警察に被害届を出したとのことですが、この際ちゃんと捕まえて、一罰百戒のお灸をすえてやれば良い、と私は思います。鉄オタの方々も身内の不始末はもっと気にしないとダメなんじゃないでしょうか。ロリがごくごく一部の異常性欲者のために社会から全否定されたり、タバコがごく一部の粗忽な喫煙者のために次々と喫煙場所を失っているように、そんな一部の暴走者を放置していたら、いずれ自分たちの楽しみを満喫できなくなる世の中になってしまいますよ。

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