2002年夏コミで出しました『麗しき、夢 屋島哀悼編』をアップいたします。
どういうわけかこの作品のCGデータがどこかに行ってしまいまして、表紙は初期の校正前バージョン、挿絵も一つしかありませんでした。そもそも、この本を製本するために作ったDTPファイルがどこに行ってしまったのやら、どうしても見つけることができませんでした。多分CDに焼いてあるはずなので、どこかにしまいこんでいるんだとは思うのですが、もはや、それを思い出すことすらかないません。あの当時はHDが飛んだりして初期化~そっくりシステム入れなおし、なんてのをやっていたような記憶もあるなし、で、当時のデータそのものがあんまり残っていなかったりするのです。それでも少なくとも文章だけは残っていましたので、アップしておきます。これで万一のことがあってもこのテキストだけは後世に伝えられることでしょう(笑)。
それでは、表紙と例によって登場人物を紹介から始めたいと思います。
滅亡を待つばかりな平氏が拠る四国・屋島を舞台に、最後の足掻きに奮戦する智盛と、史上最強の怨霊との対決を余儀なくされる夢御前麗夢の、悲しい恋の結末を描く物語です。
麗夢(れいむ)
表の顔は美貌の白拍子。実体は夢を司り世の悪夢を退治する夢守の姫君。都大路で平智盛に見初められる。800年後、綾小路麗夢に生まれ変わる。
平智盛(たいらのとももり)
平相国清盛の末子で眉目秀麗な青年武将。天才的な戦上手で、滅亡迫る平氏の屋台骨を支える。麗夢とは相思相愛の仲。
築山公綱(つくやまきんつな)
智盛の乳母子で一の腹心。鬼築山とあだ名される剛の者であるが、外見は短躯の肥満体でにきびの目立つ愛嬌ある丸顔をしている。
色葉(いろは)
麗夢お付きの童女。その実体は漆黒の巨体を持つ夢守最強の霊獣伊呂波。
匂丸(にほへまる)
智盛従者の童子。その実体は白銀の巨大な狼。伊呂波と同じく、夢の姫君を護る最強の霊獣。
平維盛(たいらのこれもり)
清盛長男重盛の嫡男で、時代を代表する美男子。清盛から将来を嘱望されるが、貴公子然とした柔若な性格がわざわいして、運命に翻弄される。
平宗盛(たいらのむねもり)
智盛の兄。清盛三男。父無き後をしきる平氏総大将。狭量で嫉妬深くて小心者と、およそ人の上に立つ器ではない。
二位の尼(にいのあま)
清盛の本妻で宗盛、知盛らの母。本名時子。清盛と共に出家し、以後二位の尼、尼御前と呼ばれる。
平時忠(たいらのときただ)
清盛の妻、時子の兄。清盛に信任され、「平家にあらずんば人にあらず」と豪語した辣腕家。平氏長老として一門に重きをなす。
平知盛(たいらのとももり)
智盛の兄。清盛四男。事実上平氏を支える軍略家。末弟智盛と共に最期まで奮戦する悲運の名将。
顕姫(あきひめ)
平時忠の娘。鈴のような麗しい声を持つ御年一八の美しい姫君であるが、その正体は……。
後白河法皇(ごしらかわほうおう)
源頼朝から、日本一の大天狗と称された都一の実力者。源平を相争わせ、その後は源氏兄弟の対立を演出した稀代の策謀家。
源義経(みなもとのよしつね)
戦いにおける「速さ」の大切さを熟知していた天才武将。しかし、あまりの政治音痴のため、後白河法皇に踊らされて兄頼朝と対立を深めていく。
源頼朝(みなもとのよりとも)
源氏の総帥。義経の異母兄。政治力に優れた権力者。義経が法皇に踊らされているのを苦々しく思っている。
崇徳院(すとくいん)
院政の犠牲になった悲劇の帝王。死語その恨みは史上最強の悪霊となって祟りをなす。
どういうわけかこの作品のCGデータがどこかに行ってしまいまして、表紙は初期の校正前バージョン、挿絵も一つしかありませんでした。そもそも、この本を製本するために作ったDTPファイルがどこに行ってしまったのやら、どうしても見つけることができませんでした。多分CDに焼いてあるはずなので、どこかにしまいこんでいるんだとは思うのですが、もはや、それを思い出すことすらかないません。あの当時はHDが飛んだりして初期化~そっくりシステム入れなおし、なんてのをやっていたような記憶もあるなし、で、当時のデータそのものがあんまり残っていなかったりするのです。それでも少なくとも文章だけは残っていましたので、アップしておきます。これで万一のことがあってもこのテキストだけは後世に伝えられることでしょう(笑)。
それでは、表紙と例によって登場人物を紹介から始めたいと思います。
滅亡を待つばかりな平氏が拠る四国・屋島を舞台に、最後の足掻きに奮戦する智盛と、史上最強の怨霊との対決を余儀なくされる夢御前麗夢の、悲しい恋の結末を描く物語です。
麗夢(れいむ)
表の顔は美貌の白拍子。実体は夢を司り世の悪夢を退治する夢守の姫君。都大路で平智盛に見初められる。800年後、綾小路麗夢に生まれ変わる。
平智盛(たいらのとももり)
平相国清盛の末子で眉目秀麗な青年武将。天才的な戦上手で、滅亡迫る平氏の屋台骨を支える。麗夢とは相思相愛の仲。
築山公綱(つくやまきんつな)
智盛の乳母子で一の腹心。鬼築山とあだ名される剛の者であるが、外見は短躯の肥満体でにきびの目立つ愛嬌ある丸顔をしている。
色葉(いろは)
麗夢お付きの童女。その実体は漆黒の巨体を持つ夢守最強の霊獣伊呂波。
匂丸(にほへまる)
智盛従者の童子。その実体は白銀の巨大な狼。伊呂波と同じく、夢の姫君を護る最強の霊獣。
平維盛(たいらのこれもり)
清盛長男重盛の嫡男で、時代を代表する美男子。清盛から将来を嘱望されるが、貴公子然とした柔若な性格がわざわいして、運命に翻弄される。
平宗盛(たいらのむねもり)
智盛の兄。清盛三男。父無き後をしきる平氏総大将。狭量で嫉妬深くて小心者と、およそ人の上に立つ器ではない。
二位の尼(にいのあま)
清盛の本妻で宗盛、知盛らの母。本名時子。清盛と共に出家し、以後二位の尼、尼御前と呼ばれる。
平時忠(たいらのときただ)
清盛の妻、時子の兄。清盛に信任され、「平家にあらずんば人にあらず」と豪語した辣腕家。平氏長老として一門に重きをなす。
平知盛(たいらのとももり)
智盛の兄。清盛四男。事実上平氏を支える軍略家。末弟智盛と共に最期まで奮戦する悲運の名将。
顕姫(あきひめ)
平時忠の娘。鈴のような麗しい声を持つ御年一八の美しい姫君であるが、その正体は……。
後白河法皇(ごしらかわほうおう)
源頼朝から、日本一の大天狗と称された都一の実力者。源平を相争わせ、その後は源氏兄弟の対立を演出した稀代の策謀家。
源義経(みなもとのよしつね)
戦いにおける「速さ」の大切さを熟知していた天才武将。しかし、あまりの政治音痴のため、後白河法皇に踊らされて兄頼朝と対立を深めていく。
源頼朝(みなもとのよりとも)
源氏の総帥。義経の異母兄。政治力に優れた権力者。義経が法皇に踊らされているのを苦々しく思っている。
崇徳院(すとくいん)
院政の犠牲になった悲劇の帝王。死語その恨みは史上最強の悪霊となって祟りをなす。