今日は窓から外を見たら朦朦とけぶるように景色がかすんでいますし、多分大半は黄砂なのでしょうけれど、あれが花粉だと想像するだけで鼻がムズムズするような一日でした。そのせいか朝から目が痒くて、通勤するのも一苦労です。しっかりマスクをしていたおかげか、くしゃみとか鼻水とかからは免れておりましたが、バイザーに眼鏡とそれなりにプロテクトしているつもりでも、やっぱりフィルターがない目には少々厳しいものがあるようです。
さて、名実ともに「ドリームジェノミクス」完結いたしました。最後はほのぼのとした幕間劇的な〆めになりましたが、私は悲劇とかシリアス調子に最後を終えるのはあんまり好きではないので、大抵何らかの形で明るく終わるような描き方をしてしまいます。それが私自身の特徴でもありますし、多分弱点の一つにもなるのでしょう。とはいえ、今更変えようもない性格的な問題ですし、まったり同人小説やる分にはなんら支障にもならないでしょうから、これ以上どうこうするつもりも全然なかったりします。
さて、本作品は、私のもう一つの弱点である「理屈っぽさ」をある意味突き詰めようとしたようなところのあるお話で、そもそも「夢」というあやふやなものに「遺伝子」という確固たるものを当てはめようとしたところがいかにもな感じだと自分では思っていたりするのですが、本当に描きたかったのは敵役高原博士の生き様だったりするのでした。もともと高原博士というのは、私の初期短編の一つで設定し、その姿が短編一つで使い切るのはあまりにもったいないと思ったのがきっかけで、装いも新たに登場させた人物でした。私は基本的に、実力あふれる完全主義者の自信家が大好きで、その自信家がちょっとしたことでつまづいて、失地を回復しようともがきつつも周囲の状況がどんどん悪化していき、ついに自滅への坂を転げ落ちるという物語に、言い知れぬ快感を覚えるのです。自分でもどうにも救いがたい嗜好だな、と思わないでもないのですが、山崎豊子の「白い巨塔」とか、貴志祐介の「青い炎」などには背筋に震えを覚えるほどの感動を覚えたりします。多分私が元祖死神博士ことショッカー幹部に惹かれるのも、同じような理屈なのではないかと思います。高原博士もそういう倣岸不遜な実力者が成功の一歩手前でたくらみを阻止される話、として構築することを目指したのですが、個人的にはまず満足のいく人物になってくれた、と思っています。でも、テーマとしては好きな人物像ですので、いずれまた何らかの形でこういった敵役を描いてみたいと思います。
さて、名実ともに「ドリームジェノミクス」完結いたしました。最後はほのぼのとした幕間劇的な〆めになりましたが、私は悲劇とかシリアス調子に最後を終えるのはあんまり好きではないので、大抵何らかの形で明るく終わるような描き方をしてしまいます。それが私自身の特徴でもありますし、多分弱点の一つにもなるのでしょう。とはいえ、今更変えようもない性格的な問題ですし、まったり同人小説やる分にはなんら支障にもならないでしょうから、これ以上どうこうするつもりも全然なかったりします。
さて、本作品は、私のもう一つの弱点である「理屈っぽさ」をある意味突き詰めようとしたようなところのあるお話で、そもそも「夢」というあやふやなものに「遺伝子」という確固たるものを当てはめようとしたところがいかにもな感じだと自分では思っていたりするのですが、本当に描きたかったのは敵役高原博士の生き様だったりするのでした。もともと高原博士というのは、私の初期短編の一つで設定し、その姿が短編一つで使い切るのはあまりにもったいないと思ったのがきっかけで、装いも新たに登場させた人物でした。私は基本的に、実力あふれる完全主義者の自信家が大好きで、その自信家がちょっとしたことでつまづいて、失地を回復しようともがきつつも周囲の状況がどんどん悪化していき、ついに自滅への坂を転げ落ちるという物語に、言い知れぬ快感を覚えるのです。自分でもどうにも救いがたい嗜好だな、と思わないでもないのですが、山崎豊子の「白い巨塔」とか、貴志祐介の「青い炎」などには背筋に震えを覚えるほどの感動を覚えたりします。多分私が元祖死神博士ことショッカー幹部に惹かれるのも、同じような理屈なのではないかと思います。高原博士もそういう倣岸不遜な実力者が成功の一歩手前でたくらみを阻止される話、として構築することを目指したのですが、個人的にはまず満足のいく人物になってくれた、と思っています。でも、テーマとしては好きな人物像ですので、いずれまた何らかの形でこういった敵役を描いてみたいと思います。