奈良市の今朝の最低気温は17℃、昼の最高気温は23.6℃、五條市の今朝の最低気温は16.1℃、昼の最高気温は21.7℃でした。今日は朝は雨が降っていましたが、その後雨が上がり曇り空へ移行、午後遅くにはその雲も切れて日が射してきて、夕方にはすっかり青空になりました。この天候回復の期間はごく短く、明日は昼にはまた雨が降り出してくるようで、更に台風が接近する金曜日は大雨の危険が予報されています。その台風2号も一時は直撃もあるかと思っていましたがどうやら列島には上陸せずに日本の南の沖を東に向けて抜けそうですが、梅雨前線にはたっぷりと雨を補給するそうですので、金曜日は警戒必至というわけです。しかし、この台風で前線が活発化して大雨っていうのは梅雨末期によく起こりがちな天候なのですが、まさかもう梅雨が明けて夏が来たりするんでしょうか? まあさすがにそれは無いと思いたいところですが、とにかく異例なことが当然な事になっている最近の空模様では、何が起こっても不思議ではない気がします。
さて、佐賀県の吉野ケ里遺跡で、当時の王クラスが埋葬されていると思われる大型の石棺墓が先月末に発見され、6月5日にこの上の蓋に当たる石を外して中を確認、副葬品などを調査するという、考古学上の一大イベントが出てきました。発掘現場は、かつて日吉神社があってこれまで調査できないでいた神社の境内こと「謎のエリア」と呼ばれる場所で、周囲よりも高くなって見晴らしの良い場所とのことです。そこから、縦1.7m、横3.2mと一般的な石棺墓より大きい石棺が見つかったことから、当時の王の墓ではないか、時代からしたら卑弥呼の墓かも? というようなわけで盛り上がっています。盗掘などされていないのなら時代区分をはっきりさせるようなものや、ひょっとしたら埋葬者を特定できるような副葬品がえられる可能性があり、もしお骨など残っていればDNA調査などもできるかもしれません。まあ実際には調査が進まないとなんとも言えないでしょうが、もし親魏倭王の金印でも出た日には、しばらくこの話題で賑わうことになるでしょう。邪馬台国九州説が確定するのはモヤッとしたところもないでもないですが、いつまでも隔靴掻痒で議論のための議論みたいなことを繰り返していないではっきりさせた方がいいと思いますし、どうせなら金印くらいの決定的な物が出て欲しいと期待するところも多々あります。いずれにしても5日の調査を待つばかりですが、しかしなんでこんな梅雨時期に調査するんでしょうね? 出土品の保護などのためには時期的に都合が良い、なんてことがあるんでしょうか?