奈良市の今朝の最低気温は4.2℃、昼の最高気温は20.5℃、五條市の今朝の最低気温は−0.6℃、昼の最高気温は19.8℃でした。今日も昨日同様よく晴れて暖かい一日になりましたが、まさか20℃超えとは驚きました。確かに車ででかけたとき、窓をしめ切っていると熱くて、運転席側を全開にしてましたが、それでも結構車内の暑さにうんざりさせられました。まあ服装もそれなりに防寒は省いたつもりだったのですが、省き方が少々不足だったようです。ただ好天気もここまでで、すでに九州の西海上に雨雲がかかってきており、これがこれから西進してきて、明日午後にはこちらでも雨が降ってくる模様です。明日は実家の母を見舞いに枚方へ行くつもりなのですが、行きはともかく帰りは少々面倒な天気に見舞われそうです。
さて、今日は、アマゾンプライムのメニューに入っていた「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」を観てみました。公開は1984年2月だそうですから、もう40年も前になるんですね。その時、私は香川県で大学生を始めて1年が過ぎようというころで、高松市の外れの田舎町で下宿していました。その時分に確かに劇場で観た記憶があるのですが、一体どこで観たんだったか? おそらく後期試験を終えて実家に帰ってきた3月にでも、大阪・梅田のナビオ阪急にでも観に行ったんだろうと思うのですが、どうも今ひとつはっきりしません。まあそれはともかく、細かな点は別にして、物語や映像・演出などは、ほとんど覚えていました。エンディングのいかにも80年代アイドル歌謡っぽいやつは全く覚えていませんでしたが、まあ当時はクレジットとか興味無かったですから、あまりしっかり見聞きしてなかったのでしょう。
映像は、冒頭の学園祭準備シーンのやたらな特撮押しが鼻につき、学園祭というよりコミケかDAICONみたいな雰囲気が異様だったり、喫茶「第三帝国」など今だとまず使えないだろうなとか、その映像の出来に、40年の歳月は結構残酷だなと思ったりもしましたが、当時のアニメは全て手描きセル画で制作していたのだと思うと感慨深いものがありますし、物語自体も、改めて観て今も十分に面白く感じました。当時一番好きだった「うる星やつら」長編作品でしたが、その面白さは色褪せていなかった事が確認できてよかったです。
ところで本作は、「原作者はは今でも一番嫌い」、「原作者の「逆鱗」に触れた。」などというような話もある一方で「原作者から「こういう『うる星』もありなんじゃないですか」という話もあったとウィキに書いてあったりします。まあ高橋留美子作品というよりは押井守作品だと強く感じますし、と言いつつもけして原作世界をないがしろにしているわけではなくて、原作愛に溢れたよく出来た「同人作品」だと個人的には感じました。後はそれを原作者が許容できるかどうかで、発言時期によって原作者の気持ちも変化していったりしたのかもしれませんね。折からテレヒドラマの原作軽視が話題になっている時期でもありますので、少しこのあたりは気になりましたが、まあそんなコンプライアンスなど端から無い時代の作品であることを思えば、悪くない作りではないでしょうか?
奈良市の今朝の最低気温は0.6℃、昼の最高気温は14.8℃、五條市の今朝の最低気温は−2.1℃、昼の最高気温は14.3℃でした。今日は雲が多い晴れの一日でした。と言っても昨日よりはよほど良い天気で、気温も随分と上がってきました。これから金土日の3日間はますます気温高めで俄然春めいてきそうですが、週明け以降は一転してまた冷えて来そうです。さすがにもう道の凍結を警戒せねばならないようなことはこちらではなさそうですが、暖房はまだもう少し必要そうです。早く寒さに震えないで済む時期になって欲しいものです。
さて、アカデミー賞は「ゴジラー1.0」で大満足でしたが、来月には26日から早くも次のゴジラ映画、「ゴジラXコング 新たなる帝国」が公開されます。その新ビジュアルが公開されました。コングが前、ゴジラが後ろで、連れ立ってこっちに向かって爆走してきている様子に、「一線を越える。常識が変わる。」 というキャッチコピーが添えられたポスターで、監督のアダム/ウィンガードが「『ゴジラ−1.0』があって、『ゴジラxコング 新たなる帝国』の公開を控えるという、ゴジラファンにとってはこれ以上ないワクワクする時期です! この映画は『モンスター・ヴァース』シリーズの10周年を記念した作品。生まれた時からのゴジラファンとして、この象徴的なキャラクターと物語を描ける、これは本当にかけがえのないことです。今まで見たことがない壮大な共闘を日本の皆さんにご覧いただくのが待ちきれません!」とコメントされたのだそうです。ゴジラファンであるこちらとしても望むところなわけで、次の対戦相手は何になるのかが実に楽しみな話ですが、このポスターにはオールドファンとしてはちょっと違和感が・・・。
ゴジラって走るの?
個人的にゴジラはどっしり構えて悠然と当たりを睥睨しながら進んでいくイメージで固定されていて、こんなコングを追って(?)走るという姿は想像がつかないのですが、映画の方ではどういうスタイルで動き回るのやら、少しばかりの心配とまだ知らないゴジラの新たな姿が見られるかもしれないという期待とで、思いは千々に乱れそうです。
今日の奈良市の朝の最低気温は10.9℃、昼の最高気温は18.3℃、五條市の朝の最低気温は8.5℃、昼の最高気温は17.9℃でした。今日は昨日よりは雲が多く日が陰りがちではありましたが、1日穏やかに晴れて気温も上がりました。もっともこの好天気も今日までで、明日から暫くは梅雨のようなぐずついた天気になる模様です。それも、前半は気温高くまるで菜種梅雨のようであり、週の後半は気温が下がってきて、週末以降は冬に逆戻りとなります。一応予報では雨ですが、ひょっとしたら雪になることもあるのかもしれませんね。
さて、先日からAMAZON PRIMEで実写版の「沈黙の艦隊」を視聴していました。今日、ようやく観終わったので、一つ感想を書いておこうかと思います。基本、面白かったとは思います。今どきにしてはチープなCG映像でしたが戦闘シーンはそれなりに迫力がありましたし、自衛隊の協力を得て実際の潜水艦艦内を撮影したというだけあって、海自のディーゼル潜水艦の中での様子は臨場感にあふれていたように思いました。かわぐちかいじ作の原作漫画を知らないまま観ていたら、結構楽しめたのではないかという気がします。ただ、原作を知る身としては気になる点があちこち出てきて、引っかかるたび物語から意識がそっちに引っ張られて、のめり込んで楽しむということが最後までできませんでした。まず第一に、登場人物の線がみんな細い、というか厳つさがない。原作漫画の登場人物はほとんどがふくよかだったりガッチリしていたりで、一言で言えば厳つい感じがする人物が多かったですが、今どきの俳優さんはみなシュッとしているためなのか、どうにも原作漫画の迫力には及びません。それと、時間の限られた映像作品にするためや、俳優さんの都合で原作改変はある程度仕方ないとは思うのですが、何故に深町艦長が海江田艦長の部下なんていう設定にしちゃったんでしょうね? この二人は同期であり、指揮の取り方や戦術では全く正反対ながら潜水艦乗りとしては天才的な能力を発揮する対等の人物であったればこそ、二人のコントラストが際立ち物語に芯ができていたのに、この改変設定のせいで変に深町が海江田にへりくだる言葉づかいをするので全てが台無しになってしまいました。深町が過去の事故での乗員見殺しがトラウマになり、余計に海江田に反発しているという原作にない安直かつつまらない設定も不要というか邪魔でしかなく、物語の面白さを根本的に損ねてしまっています。これを入れたかったから深町と海江田の上下関係を作ったんじゃないかと思いましたが、それが原作ファンとしては一番許しがたい改変内容でした。折から原作とドラマを巡る問題が沸騰している中でこんな内容を出してくるとはタイミングが悪すぎでもあります。CGやセットが貧弱でも、低予算だからと割り切れるので別にいいのです。それよりも、変ないじり方はしないで素直に物語に没入させて頂きたいと制作陣には切に願いたいと思います。
今朝の奈良市の最低気温はー2℃、昼の最高気温は10.6℃、五條市の今朝の最低気温はー4.7℃、昼の最高気温は10.8℃でした。今日は昨日から一転して朝から快晴の青空が広がり、穏やかな微風が撫でる、格好の冬晴れな一日でした。朝こそ厳しい冷え込みに見舞われましたが、燦々と照りつける冬の日に気温はたちまち上がり、日中の日向は防寒具入らずのポカポカ陽気でした。その感じからするとこの昨日とさほど変わらない日中の最高気温の数字は信じがたいですが、日陰はそれな理にひんやりしていましたし、朝冷たく凍てついた分、上がりも遅くて昨日程度に落ち着いてしまったのでしょう。そんな陽気だった天気も明日は早くも崩れ、朝から雨になる模様で、明後日は寒波到来でぐっと冬らしく冷え込んでくる見込みです。ところがその後はまた気温高めの暖冬が戻ってきますので、どうも厳しい寒さが続くことはなさそうです。このまま春になってしまうとしたら、杉花粉の飛散がいつから始まるのかが気になります。暖冬で低温要求料が不足し例年より遅くなるなど異変が起きてくれたらいいのですが。
さて、昨日、今日の休日は、YOUTUBEの松竹公式チャンネルで「宇宙大怪獣ギララ」が2週間限定配信されていたので、懐かしさで鑑賞しました。余裕で一日で観られる長さなのですが、後述する理由で1度に通しで観る気になれず、細切れに少しずつ観ていたので、観終わるのに2日かかりました。
ギララは1967年(昭和42年)公開の映画で、1時間半の堂々たる怪獣映画です。当時はゴジラ、ガメラの成功に、このギララや日活のガッパ、東映の怪竜大決戦など、映画会社を挙げての怪獣ブームでした。当時私はまだ物心ついたばかりの頃でリアルタイムに映画館で観たわけではありませんが、その後なにかの機会で1度は観ています。もっとも、当時の記憶はギララの造形以外には全くありませんでした。
ただそのギララの造形は実に特異的で派手派手しく、ゴジラやガメラとはまた異なる楽しさにあふれています。また、主人公らが搭乗する宇宙艇「AABガンマー号」は科特隊のジェットビートルやキャプテンウルトラのシュピーゲル号を彷彿とさせ、日本宇宙開発局・富士宇宙センター (FAFC)や月基地の設定、自衛隊の戦車や戦闘機の操演など、往時の特撮番組の楽しさがてんこ盛りで、そういう意味ではなかなかに見応えのある映画でした。
ただ、いくらそれらの要素で割り引いても、やっぱり物語があまりに残念すぎました。さんざんAABガンマー号を悩ませた空飛ぶ円盤は全くの謎のままですし、そもそもそれ以前に円盤による妨害と思われる事故で火星探査が捗っていないという背景がありながら、その対策が全くなされないまま飛び、案の定やられて月に緊急着陸するAABガンマー号の扱いなど、いくら月を見せたいからといってもちょっとそりゃ無いでしょうよ、と言いたくなるような展開です。その後も邪魔されるのに調べるわけでも戦うわけでもなし、円盤は円盤で何がしたいのか意味不明という。そしてそれまでちょいちょい素振りは見せながらも基本怪獣によるスペクタクルな展開だったのに、いきなり恋物語で終わる突然のラストシーン。なんか、現代に通じる日本映画の駄目さがすでにして露呈しているような感じがして、実に痛々しかったです。怪獣が魅力的だったのが余計に惜しい。続編?に2008年(平成20年)制作公開の、「ギララの逆襲 洞爺湖サミット危機一発」というのがあるそうですが、面白かったんでしょうか?
今朝の奈良市の最低気温は0.6℃、昼の最高気温は15℃、五條市の今朝の最低気温は−1.8℃、昼の最高気温は13.9℃でした。今日は朝から快晴、その後も薄い雲が少し出ただけで、よく日差しの届いた一日でした。朝こそ普通の冬並みに冷え込みましたが、そんな天気もあってか昼は12月末とはとても思えない暖かさになりました。今日からコミケが始まっているそうですが、この冬はかつて無い程に過ごしやすい、ひょっとしたら会場内の混み合っているところは暑いくらいだったんじゃなかろうかと思います。最もそれで汗でもかいたら風邪引きは必至でしょうから、参加される方々は注意していただければと思います。しかし、今夜は雨と天気予報が出ていましたが夕方の空を見上げて本当に降るのか? と疑問に思っていたのですが、改めて今雨雲レーダーを観ましたら、なんと、3時間前には九州の西にいた雨雲の塊が、もう四国東端島で届いているではないですか。なんという速さで雨の領域が東に進んでくるのか。この分だと後1,2時間のうちにこちらでも雨が降り出しそうです。天気予報、しっかり当ててくるものですね。
さて、昨日あらかた年末にやることは片付けましたので、今日は朝から台所の換気扇の掃除をし、夕方に近所に買い物がてら散歩に出たのを除いて、ほぼ一日のんびりと過ごしました。そんな時間を有意義に過ごすべく、youtubeの角川シネマコレクションで2週間限定公開の「大怪獣ガメラ」を鑑賞しました。1965年11月公開、モノクロ映像の実に古めかしい映画ではありましたが、初代ガメラの迫力や火を吹いて回転しながら飛ぶという発想の奇抜さ、最後のカプセルに閉じ込めて火星に打ち上げるという豪快な解決手段と、存分に楽しむことができました。ただ、当時生まれてはいましたがまだ映画館に行けるような年でもなかったですし、その後もゴジラと比べるとあまりリバイバルされなかったんじゃないかと思いますが、1回位は観たはずなのですがほとんど記憶にありませんでした。ただ、お陰で新鮮な状態で観ることができたので、お得だったともいえそうです。
内容は、実に牧歌的というかメルヘンチックというか、冒頭から最後までとにかくツッコミどころが満載な感じではあります。現時点でこんな物語を作っていたらそれこそ酷評の嵐だったでしょう。大映が翌年公開した「大魔神」と比較しても、そのお話のできの粗さは隠しようがありません(まあ「大魔神」は自家薬籠中の時代劇という点を見落としてはいけないでしょうが)。それでも、この映画はゴジラで幕を開けた怪獣ブームに拍車をかけ、後に2大怪獣と並び称されることになるガメラの記念すべきデビュー作であり、随所に、当時の技術でよくぞここまで迫力ある映像を生み出したと感嘆すら覚える怪獣スペクタクル映像が展開し、ストーリーを補って余りある効果を示していたと思います。youtubeの小さな画面でそう感じるのですから、当時映画館で観ていたら、その衝撃にしばらく立てなかったかもしれません。つくづく、平成ガメラ三部作はこの第1作あってのものだったのだなと思いました。この後ガメラは一気に子供路線に振ってしまいますが、その片鱗はすでにこの第1作でも見受けられ、普通なら殴られて終わりなガキンチョがやたら出張って、それを周りの大人達が許容するという状況がありますが、これはなにかそういう風にしないといけないような、時代背景とか空気とかあったんでしょうか?
今朝の奈良市の最低気温は3.1℃、昼の最高気温は11.2℃、五條市の今朝の最低気温は1.9℃、昼の最高気温は10.2℃でした。今日は昨日ほどではないですが朝からよく晴れて、気温もそこそこ上がってきました。例によって午後には雲が広がって来て、日没後は傘がいらない程度ではありますが小雨がぱらついて、フロントガラスを水滴が覆い尽くして時々ワイパーを動かさねばならないほどには降ってきました。それも程なくして止んだので、本当に短時間、あるいは局地的な狭い範囲での雨だったのでしょう。明日から土曜日にかけての3日間は寒波襲来、明後日金曜日が寒気の谷となってとにかく冷え込むようです。無理せずケチらず、暖かく過ごすように心がけるのが吉です。
さて、年明け1月12日から上映という「ゴジラ−1.0/C(ゴジラマイナスワン・マイナスカラーと呼ぶそうです)」の特報映像のYou Tube動画を観ましたら、これがまた、実に世界観とぴったりの映像で、上質のモノクロ写真を観ているような質感に驚嘆しました。
【モノクロ版特報】『ゴジラ-1.0/C』(1/12上映開始!)
東宝特撮映画は、1956年の「ラドン」、57年の「地球防衛軍」、58年の「美女と液体人間」などがカラー映像(総天然色!)で上映されましたが、最初の怪獣映画である1954年の「ゴジラ」や「透明人間」、翌55年の「ゴジラの逆襲」、1958年の「大怪獣バラン」はモノクロで撮影・上映されていました。これらは生まれる前の制作・上映なのでさすがにリアルタイムで観たことはありませんが、高校時代にしばしば数本ずつオールナイト上映する映画館が大阪ではあり、友人たちと頻繁に観に行っていました。お陰でモノクロの映像も見慣れていましたが、この「ゴジラ-1.0/C 」は、その頃の映像を彷彿とさせる、どこか懐かしい感じを心の中に呼び覚ましました。それに、戦後すぐの情景がこれほどモノクロ映像に馴染むとは、観ていて驚かされるばかりです。この映画自体はもう一度観に行こうと思っておりましたが、もう「総天然色」はいいので、マイナスカラーなモノクロ映像を観に絶対に映画館に行かねば! と決意を新たにしました。ただ、これは大分人を選ぶでしょうね。若い人には帰って新鮮に見えたりするのかもしれませんが、子供たちにはどうでしょうか?
今朝の奈良市の最低気温は−0.1℃、昼の最高気温は9.2℃、五條市の今朝の最低気温は1.7℃、昼の最高気温は8.4℃でした。五條市は今朝きっと氷点下だと思っていましたが、奈良市が氷点下なのに五條市はそこまで下がりませんでした。珍しいこともあったものです。日中は朝からよく晴れて日差しのあるところは比較的マシでしたが、それも午後からは曇り勝ちとなり、日が落ちるとたちまち冷えて来て、すでに冷蔵庫気温になっています。明日朝はどうなるでしょうね。まだ氷点下になっても道が凍ることはないでしょうが、年末年始にかけてはしっかり冷え込んで危ない朝もあるやもしれません。
さて、昨日は「ゴジラ−1.0」を観て帰宅後、アマゾンプライムで「シン・ゴジラ」を観て、両者の違いを考えていました。どちらも怖いゴジラをしっかり描き、通常兵器が効果ない中を、みんなの知恵と勇気で立ち向かうという筋立てで、伊福部音楽を効果的に使っている点も共通点かと思います。ただ、明らかに違いがあるのは、かたや特攻帰りのPTSD青年が主人公で、その生活感が戦後すぐの混乱期の猥雑さを孕みながら結構濃密に描かれているのに対し、シン・ゴジラの方は、将来を嘱望される青年政治家が、未曾有の危機に際して頭角を現わしていく一種の英雄譚になっている点ではないかと思います。それぞれの主人公に係る人間群像も圧倒的にシン・ゴジラの方が多いですし、その関わり方は極めてドライで、私世界の湿り気や温度を全く感じさせない「仕事の世界」の住人たちであり、ー1.0の実に古き良き日本的な人付き合いの湿度と温度とは対称的です。バタ臭さも感じるお涙頂戴な場面も−1.0の方が圧倒的に多い、というかシン・ゴジラにはそんなシーンなかったですよね。いわばシン・ゴジラがクラシック音楽ならゴジラー1.0は演歌か歌謡曲って感じでしょうか。自分でも何を言っているのか分からなくなりつつありますが、そんな異質な両ゴジラをちゃんとそれぞれ楽しむことができるというのは、実にありがたいことだと感じました。ゴジラの必殺技である放射能火炎の描き方も随分と違います。シン・ゴジラが無機的で無慈悲そのものの光線乱射なのに対し、ー1.0は溜めに溜めて放つや確実に目標を粉砕するという、まるで波動砲みたいな一撃でした。どちらも優劣つけ難いですが、旧作のゴジラからしたら、ー1.0のほうが忠実かもしれません。それに背びれの表現が独特で溜め感が半端なかったのが発射時のカタルシスにつながるという、まさに波動砲的な良さもあって、個人的にはー1.0の放射能火炎の方が好みな気がします。それにしても、ゴジラ映画をおとなになってからもこんなにも次々と楽しめるなんて、まるで子供の頃の東宝チャンピオン祭りの頃のようです。次はまたアメリカでコングVSゴジラの新作をやるそうですし、しばらく怪獣映画には不足しないで済みそうですし、本当に良い時代になったものです。
今朝の奈良市の最低気温は3.9℃、昼の最高気温は7.3℃、五條市の今朝の最低気温は2.7℃、昼の最高気温は5.6℃でした。昨日同様、今日もまた異様な気温推移を示しました。奈良市の1日の最高気温を記録したのが0:03の9.7℃、ちなみに昨日の最低気温は、24時ちょうどの9.7℃でした。最低気温は現時点の暫定で19:40の2.8℃、五條市が0:04に8.7℃、19:40 1.8℃、昨日の最低は生らしと同じく24時、8.6度でした。昨日同様、今日の最低気温も日が変わるまでにまだ下がり続けるでしょう。グラフで見てみると、昨日の10時頃をピークにまるで将棋の「藤井曲線」のごとく、現在まで一貫して気温が下がり続ける線が描かれています。この分だと明日朝の氷点下以下は避けられそうにないですが、果たしてどうなるでしょうか。
さて、今日はそんな寒い一日でしたが、天気は悪くなく、晴れ時々曇り、風がやや強くて寒さが余計感じられるという中でしたが、娘と「ゴジラー1.0」を観に行きました。もう少し早く行きたかったのですがなかなか時間が取れず、気がついたら公開からもう1ヶ月以上経過していて、このままでは見逃すと焦り、観に行きたがっていた娘と急遽近所のイオンモールにある東宝シネマズに足を運びました。映画の内容は、以前ゴジラ映画やるぞ、と聞いたときに危惧していたような心配は全く無く、怪獣娯楽映画として十分な魅力があり、人間側のドラマもわかりやすく、没入して観ることができました。まだ公開中なのでネタバレは避けますが、やっぱり伊福部サウンドは燃えますね! この音楽が流れるだけでゴジラの格が上がったような錯覚を覚えました。やっぱりゴジラはこうでなければ。博士役の海軍技師を中心とする対ゴジラ作戦も昔の東宝特撮映画の定番っぽく感じられて親和性が高かったですし、オキシジェンデストロイヤーこそありませんでしたが、随分考えられたんだろうな、という気がする攻撃方法が魅力的でした。難点があるとしたら、娘も言ってましたが試運転もしてない震電がいきなり飛んだ上、いくら天才航空兵でも初めての機体にいきなり適応して自在に乗りこなすのはどうなの? という点くらいではないでしょうか? あれはあれで戦闘自体は実に楽しかったのですが、ほんの少しその疑問が頭の隅に残り、あれは天才だから、と言い訳を唱えて納得する儀式が必要でした。あと娘的にはラストシーンもなんで? だったそうですが、私自身は−1から0(ふりだし)になった、次はプラスを目指すためのメッセージだからそれくらい許容してやれよ、と寛容な気分で観ていました。
しかし日本の特撮映画も本当に映像がきれいになりましたね。どこまでがCGでどこからがセットなのか私にはわかりませんでしたが、どの場面も臨場感に溢れ、観ていて飽きませんでした。可能ならなんとかもう一度映画館で観てみたいです。ただし、子供がいないときに。今日は日曜日の11時からの上映で、席の埋まり具合は2ー3割ちょっとと空いていたのですが、子供が数人おり、人間ドラマパートは飽きるのかうろちょろしたり喋ったりお菓子の袋をガサガサしたりとうるさくてたまりませんでした。親も注意はしているようですがその様子もまた雑音です。致し方ないとはいえ不快に思うのもまた致し方ないので、次行くときは一人で周りを気にせずに観られる日・時間にしたいと思います。
今朝の奈良市の最低気温は25.2℃、昼の最高気温は34.8℃、五條市の今朝の最低気温は23.4℃、昼の最高気温は33.3℃でした。今日はほぼ一日曇で日差しは殆どありませんでしたが、気温は結構上がって蒸し暑い一日になりました。今、台風崩れの熱帯低気圧が南海上にあり、その流れの雨雲が次々と東南から流れてきていて、三重県の海岸線では結構雨が降っているようです。ただ日中はこちらまで流れ込んでくるほどの勢いはなく、日没までは頭上から雨が落ちてくることはありませんでした。今日は雨はない、と判断して帰宅後自治会の配布物を各戸に配りに出ていましたが、それが19時を過ぎたあたりで突然バラバラと雨音が鳴り響き、その後ザアザアと結構しっかりした雨が降ってきました。熱帯低気圧が徐々に西に移動するのに合わせ、熱低から伸びる雲の腕がそのまま順繰りに紀伊半島を横断してきたようです。ちょっと出かけるのが遅れていたら、何処かで雨に降られて散々な目に遭う所でした。この雨雲の幅はざっと紀伊半島分位あるのでしばらく降り続くことでしょう。雨の後せめて空気がひんやりしてくれればよいのですが。
ところで今後の天気は、気象庁がほぼ一週間曇りか雨のぐずついた天気を予測しているのに対し、日本気象協会は、雨もありますが結構晴れの日もあるようです。いずれにせよ苛烈な残暑が続くことが予想されているので雨のあるなしは正直それほど大きな問題でもなさそうですが、傘を持ち歩く必要があるか、サボテンなどに水をやるタイミングなど、多少の影響は出てきます。今夜みたいにスコールのような雨が突然降ってくるのも状況によっては難儀なことですし、こまめに天気予報や雨雲レーダーを観て都度判断するしかありませんね。
さて、11月3日公開予定の新作ゴジラ映画こと「G−1.0(ゴジラー1.00」、期待して心躍らせていれば良いのか不安に苛まれて怯えていればいいのか今ひとつ判りかねる状態が続いておりましたが、今回新しい予告編(【最新予告】映画『ゴジラ-1.0』《2023年11月3日劇場公開》 )が公開されました。以前の30秒バージョンではチラ見せ程度だったゴジラの全身像がしっかりと見られます。この予告編を見る限り、どうやら期待してもいいんじゃないか、という気になって参りました。こうなってくると気になるのは一体どうやって終戦直後の日本でゴジラを撃退できるのか? という話です。予告編では「生きて抗え。」とそれっぽい言葉が入りますが、映像のゴジラを観る限り通常兵器が通用するような相手ではなさそうですし、せめて戦艦の主砲が通用してくれたりしたならまだしも軍艦っぽい船の残骸が街に放り投げられているシーンもあったりで、あの当時の戦力でなんとかなるイキモノとはとても思えません。それこそ「オキシジェン・デストロイヤー」や「マーカライトファープ」みたいな超薬品・超兵器、もしくは「モスラ」や「キングコング」でも来てくれないとどうしようもないでしょう。それとも、当時のギリギリを振り絞った技術力と経済力で実現可能で、ゴジラをも倒しうる破壊力を秘めた超兵器って何かありそうですかね? まさか旧陸軍が開発に邁進していた「怪力線(クヮイリキセン)」?
そんなこんなを想像するだけでも結構楽しめそうで、そう興味を惹かせることに成功しただけでも今回のゴジラ映画は当たりなのかもしれません。とりあえずは、実際に公開されて「そりゃないよ」と悲鳴を上げたくなるようなものにならないことだけを祈りたいと思います。
奈良市の今朝の最低気温は25.8℃、昼の最高気温は36.9℃
そんな生憎の天気でしたが、ようやく無事孫も生まれましたので、安心して映画館に行くことにしました。目的は「午前十時の映画祭」で選ばれた東宝特撮映画「地球防衛軍」の鑑賞です。午前十時の映画祭は、4月から1年間かけて過去の名作映画をデジタル処理で鮮やかに蘇らせて全国の映画館で次々上映していくもので、今年で13回目になるそうです。「地球防衛軍」は公開が昭和32年(1957年)という66年も昔の映画で、ゴジラ、ラドン、モスラなど数々の東宝特撮映画を生み出した本多猪四郎と円谷英二コンビがフルカラーの「東宝スコープ」で撮影した初めての特撮映画です。さすがに公開時はまだ私は生まれていませんが、高校生のときに東宝特撮映画のブームがあり、よく大阪の映画館でオールナイトで東宝特撮映画を連続上映するという催しがありました。その中で上映されていた1本が「地球防衛軍」で、伊福部昭の勇壮な音楽とともに、電子砲、マーカライトファープ、モゲラといった超兵器達がドンパチやらかすという、嗜好にピッタリの映画でした。このようなオールナイト上映は何度か色々な映画館で企画されて数多くの東宝特撮映画を友人たちと観に行きましたが、中でも「地球防衛軍」は一二を争う好きな映画だったのをおぼえています。そんなわけでぜひともこの機会に美しく蘇ったという映像を観ておきたかったのですが、ようやく今日それがかない、大満足でした。しかし記憶というのは曖昧なもので、今回観直すことができたおかげで、重要なシーンをいくつか、記憶違いしていたことに気づきました。例えばミステリアン攻略の新兵器電子砲について、その設計を防衛軍科学戦闘班の若いのが考えたと司令室で一人悩んでいた司令官に部下が持ち込むシーンがありますが、記憶ではあのシーンで取り沙汰されるのはマーカライトファープで、何人かの白衣を着た研究者たちが働く研究室で披露される、というふうに覚えていました。まあ40年以上前の記憶なんてそんなものかもしれませんが、今回それが修正できただけでも行った価値があったように思います。それにしても、特撮シーンは時代を感じさせますし今のデジタル合成で織り成される映像美からしたら比べるべくもありませんが、極めて日常的な村の盆踊りシーンから、山火事と村の崩落、モゲラ出現、ミステリアン登場まで一気に非日常化していく展開、実写とのスムーズな切り替え、重厚感あふれるアングルの取り方、精巧なミニチュア、そして伊福部サウンドとが見事に組み合わさって迫力ある映像が展開していました。何となくもっさりと感じられた物語の速度感やあっさりした終幕、全体的な設定の甘さも感じないではなかったですが、それもこれも、60年余を越えて積み上げられ、洗練されてきた映画技法があってのことで、むしろそんな昔にここまで壮大な話を破綻なくまとめて映像化したことこそ驚くべきことでしょう。改めて観直してその素晴らしさに感じ入り、瞬く間に過ぎた1時間半でした。