かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

不況の原因を物買わぬ若者に求めてもしょうがないだろうに、と思いました。

2016-10-31 22:11:37 | Weblog
 今日の最高気温は18.8℃。朝の最低気温は6.3℃。朝は昨日と同じで昼はわずかに高くなりましたが、同じように穏やかな秋晴れの空でしたし、その差はほぼないと言って差し支えないでしょう。明日は朝のうちに雨が降るそうですが、その後は少しまた気温が下がってきそうな様子です。どうやらとうとう一雨ごとに冷えてくる晩秋への助走が始まったようです。そんな寒い朝未明、トイレに行きたくなって目が覚める前に、少々気がかりな夢を観ました。なんとも尾籠なゆめではありますが、以前の職場のトイレの夢で、体が求めるまま用を足しに入ったトイレがなんとも凄まじく汚れており、便器を汚物が山のように塞いでおります。これでどうやって用を足したものか悩む、という夢です。便器の汚れは体調の悪化を暗示するというのが夢判断でのセオリーのようですが、山のような汚物は金運の象徴だそうで、さてどちらが本命なのか、悩みどころではあります。体調は先日蜘蛛の巣の夢を見たばかりなので気がかりではありますが、とりあえず問題はなさそうですし、と言って金運で望外の入金があるような話はそもそもありませんし、これはいっそ宝くじでも買え、というお告げだったりするのでしょうか? 

 さて、日経新聞が、最近のデフレ下で育ってきた若者の消費が冴えないのが、今の不況の原因、というような内容の記事を掲載したそうです。収入があっても貯蓄にお金を回しがち、中高年がかつて夢中になった自動車やステレオなどへは見向きもせず、お金を使わない「ゆとり世代」の冷めた物価観や消費行動が、日銀の物価2%目標を妨げている一因かも、という記事なのですが、なるほど、一面を表しているようにも感じる一方で、あまりに皮相的で論評に値しない妄論にも聞こえる話に思えました。そもそも今お金を持っているのは高齢者でしょうし、今の若者がそれこそ借金してでも夢中になるほどのものがそもそもからして存在しないことが問題なのではないかと思うのです。私の父親は、もともと新しもの好きの性格もあって、近所でもいち早くテレビや電気洗濯機やクーラー、ステレオなどに手を出し、百科事典や文学全集を買い求めていましたが、今はそういうものにステイタスや達成感を覚える時代ではないですし、第一年寄りにとってはもうそれらは必要なものではあるけれど欲しいと思うものではない、という状態になってしまい、若者にとっては、当たり前にあるそれらはもはや自分達が渇望するようなキラーコンテンツ足りえず、では代わりは何かというとそれがもうひとつピンと来ない、という様になってしまったんではないでしょうか。ならば改めてキラーコンテンツを生み出せば良いのでしょうが、既に電通などの威光は褪せて久しく、アイドルや課金ゲームなど、ごくごく一部の人間が囲い込まれるだけに留まっているように感じます。
 そんな、「足るを知る」人たちでどうやって経済を動かしていくかが問われているようですが、これがまたなかなか難題で、そう簡単に答えが出ることはないでしょう。でも、若者が物を欲しがらないからだ、お金を使わないからだ、などと愚にもつかぬ分析をしている暇があったら、何か出来そうなことがあるような気がしてなりません。例えばこの間観に行った飛燕の復元でも、カワサキの若者のチームが率先して取り組み、成し遂げていった様子が眩しいばかりに紹介されましたが、こういう仕事は今も昔も若者の血を掻き立てる何かがあるんではないでしょうか? それがひょっとしたら現代向けのキラーコンテンツになりはしないか、などと思ったりも致しました。

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超高齢でもヒトを殺さないで済む車の開発や、高齢者向けの法整備が急務ではないでしょうか。

2016-10-30 20:18:06 | Weblog
 昨日、空を半ば以上覆っていた雲が今日はすっかり無くなり、秋晴れのぽかぽか陽気な良い天気になりました。早速この貴重な休日のお日様を有効活用すべく布団を干し、サボテンにも水をやりましたが、あれだけ日が照っていたにも関わらず、最高気温は18.1℃と振るわず、日陰では寒気も覚える空気の冷たさが際立つ一日になりました。そう言えば、朝の最低気温は6.3℃とこれまでで最低を記録しましたが、明日以降もこのひんやり感は続き、朝夕の冷え込みがはっきりしてくる模様です。ようやく秋本番、紅葉が進みだす季節になってきた模様です。

 さて、28日に横浜市で集団登校中の児童の列に軽トラックで突っ込み、小学校1年生の男児を死亡させた87歳のおじいさん、「大変なことをしてしまった」と供述しているそうですが、取り調べ中も意思の疎通が難しく、事故に至る経緯や事故の状況などを聞き取るのに難航しているという報道をみました。全日の朝から、都内などを断続的に走り回っていたそうで、「どこを走っていたのか覚えていない」「ブレーキが効かなかった」などと色々面倒な話をしているようです。前日からの走り方や供述内容などからすると、どうも認知症を患い帰宅方法が判らないまま走り続けていたのか、と疑われるような様子に感じますが、警察でも、認知症などの疑いを考慮しつつ、慎重に捜査を進めているそうです。   2013年11月の認知機能検査などでは異常が無く免許更新されていたそうですが、それから丸3年の間に急激にボケたのかもしれません。ニュース映像で見る限り、歳相応に老けてはいるものの足取りや目線はしっかりしているように感じましたが、まだらボケで時々おかしくなる、というような可能性もあるでしょうし、今後の調べでどこまで真相に迫れるのかが期待されます。
 それにしても、平均年齢からしたらもういつ亡くなってもおかしくない年齢になってきているのに、運転適格性を計るための認知症検査が免許更新時の数年に1回というのは、制度としておかしくはないでしょうか? これからますます超高齢の運転者が増えてくることは確実ですし、これまでにも、高齢者による高速道路の逆走事故などをはじめ、様々な危険状態が報告されているのですから、もっと本気で制度設計を練らなくてはいけないでしょう。例えば、一低年令以上は自動ブレーキなどの安全装置を装備した車のみ運転を許可するとか、認知症検査は毎年実施する事を義務付けるとか、今からでも即できる事は色々あると思います。年寄りが生き残って子供が死んでしまうなんていう最悪レベルの悲劇を止める手立てを考えないと、我が国の道路環境は、危ない年寄りの運転する車のせいで、安全とは程遠い危険な戦場と化すのはまず間違いないでしょう。

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神戸に「飛燕」を観に行ってきました。

2016-10-29 21:07:43 | Weblog
 本日の最高気温は20.3℃。雲のほうが多い空にやたらと風が強い(木枯らし1号が吹いたそうです。道理で。)日中でしたが、それなりに日差しもあって比較的過ごしやすい1日でした。そんな中、前から行こう行こうと思いつつなかなか行けないでいた、川崎重工創立120周年記念展で公開された、三式戦闘機「飛燕」の実物を観に神戸まで出向いてきました。
 午前10時に出発して、大和西大寺を経由し神戸三宮でポートライナーに乗り換え、会場のポートターミナルに着いたのは12時を回っていました。多少時間はかかりますが、近鉄と阪神電車が相互乗り入れしたので、奈良から1本で神戸まで出られるようになったのは便利でいいです。
 で、会場に入りましたら、デーンと中央に鎮座する「飛燕」と早速ご対面でした。会場左に上から観られるように設えられたバルコニーがありましたので、そちらに上がって上から機体を眺めて観ました。


 正面から。傍らには、カワサキのバイクが並べてあります。


 左側面。休日とあって大勢の人が観に来ていました。


 右横から。遠目には滑らかに見える表面も、長方形の板を沈頭鋲で継ぎ接ぎして作られているのが判ります。


 機体下面を見上げて。主翼下の武骨なエアインテークや引き込み主脚の収容場所の様子がわかります。触ることは出来ませんが、機体はかなり近くから観ることが出来ました。


 飛燕のヒップライン。想像以上に機体がほっそりしていて、これでよく人が乗れるものだと感心しました。


 飛燕の機体前上面。主武装の機銃発射口がなんとも格好良い感じですが、この部分は完全に一から組み直したそうです。もともとこの機体は去年の夏まで鹿児島県の知覧特攻平和会館で展示されていましたが、その時は主翼や機体は上面に緑の迷彩塗装がなされていました。それをまず綺麗に落とした上で、破損・欠損していた部分や、適当に再現されていた部分を慎重にやり直し、再構築して復元したそうです。この前上面の黒い部分も結構適当に一枚物の板で直されていたそうで、それを今回の復元に当たり、きっちり当時の形に仕立てあげたとのことでした。


 飛燕の過給器付き液冷エンジン「ハ140」の実物です。なんとも趣きのある、いかにもな「機械」の固まりでしたが、思ったよりもコンパクトに感じました。このコンパクトなところが液冷エンジンの長所なのでしょう。当時は日本の基礎的な加工技術が劣っていたため、十分な性能を発揮する事ができませんでしたが、もし今の加工精度と材料で作ったら何馬力ぐらい絞り出せるのでしょうね。川崎もここまでやるのなら、一度そういう取り組みも挑戦して欲しいです。

 以上、飛燕見学記でした。他にもカワサキのバイクの展示や、川崎が担った初のジェットエンジンのパネル展示、過給器の分解展示、飛燕の分解・調査から復元までのダイジェスト映像など、見どころ満載で無料で観るのが申し訳ないほどでした。
 帰りは三宮から西へ元町まで歩き、中華街で遅めの昼食を食べて、また阪神電車ー近鉄をまたいで帰りました。有意義な土曜の休日になって大満足です。

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永らく長距離運転をしなかったためか、連日京都まで往復するのは痛く堪えました。

2016-10-28 23:34:11 | Weblog
 本日の最高気温は19.8℃。ほとんど日が差さず、朝から冷んやりした1日でした。時折しぶくような雨が降って視界が悪くなったり、夜になって少し本格的に降り出したり、昨日に続き不安定な天気ですが、東京では今日の午後1時58分に10.1℃を記録するなど12月並みの寒さに見舞われていたそうで、これくらいの荒れ模様で済んでよかったと言えるかもしれません。20℃切っただけで結構寒さを覚えたのに、更に10℃も下回られては、聞いているだけで震えが来て風邪を引きそうになります。明日は天候が回復、日差しが戻ってくるそうですが、さて、せっかくの晴れの休日は出かけるべきかどうか、昨日今日と連日車で往復80キロ強走って疲労を感じているのもあるので、とりあえず明日朝の体調で考えて見ようと思いますが、そもそも今日の長距離運転は昨日国立国会図書館にMACのACアダプタを忘れてこなければ行かずに済んだ話です。そう考えると、己の凡ミスで休日をただ休息だけに使ってしまうのもなんとももったいなく口惜しい感じがします。とにかく、明日朝次第ですね。できれば神戸に「飛燕」を観に行きたいのですが、果たして出かける気力があるかどうか。

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ヒト仕事終えてやれやれと思っていたら、気が抜けすぎていらぬミスをしてしまいました。

2016-10-27 21:03:55 | Weblog
 本日の最高気温は22℃。朝の最低気温は13.2℃でしたが、夕方から冷え込みがきつくなり、20時段階で11℃を記録しています。明日朝は随分冷え込みそうです。
 さて、今日は国立国会図書館関西館でとあるシンポジウムがあり、40分ほど講演をしなければならなかったので、朝から出かけてきました。それで発表を済ませたまでは良かったのですが、あまりにほっとして気が抜けてしまったのか、発表に使った愛用のMACBOOKのACアダプタを会場に置き忘れて帰ってきてしまいました。バッテリーだけでは数時間しか稼働しませんから、早急に取りに行かねばなりません。往復70キロ、また走らないといけないかと思うとげんなりしますが、まあこれも致し方ありません。
 というわけで、できるだけバッテリーを温存したいので、今日の更新はこれで終了です。味の割に随分と安かった国立国会図書館の昼ごはんなど、詳細は明日更新の時に記録すると致しましょう。

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ヒトと植物の融合なんていう与太話が現実になりつつあるなんて、まさに驚きです。

2016-10-26 20:19:12 | Weblog
 本日の最高気温は、25.1℃。昨夜から気温があまり下がらず、最低気温は15.2℃(4時53分)とかなり高いまま朝を迎え、午前中は割としっかりと、午後も曇りがちながらもそれなりに日差しがあって気温はぐんぐん上がりました。昨日のように昼間車に乗って出かけていたらかなり暑苦しく感じたでしょう。夕方からはまさかの雨が降り、むうっとした異様な生暖かさに包まれています。昨夜よりも温かい夜になりそうで、少し寝具は涼しめにしておかないと暑さで目が覚めてしまいそうです。
 
 さて、大阪大学と鳥取大学などの研究グループが、ヒトの細胞と植物の細胞の部分的な融合に世界で初めて成功し、ヒト細胞で植物の染色体が維持されると発表しました。遺伝子組み換えなどでよく使われる「シロイヌナズナ」の細胞をヒトの細胞と融合、これを培養した所、ヒトと植物の融合した染色体の構造が変化し、植物の染色体の部分だけが抜け出て独立した植物染色体を形成、融合細胞内で安定して維持され、ヒトと植物の間で遺伝子発現の仕組みが保存されていることが示されたとのことです。
 ヒト細胞は何を使ったんでしょうね。白血病由来の細胞とか、培養して実験に利用されるヒト細胞にも色々ありますが、細胞ごとの相性とかあるんでしょうか? 植物の方はどうなんでしょう? 植物固有の細胞壁を壊してプロトプラスト化したものとヒト細胞を融合させたのでしょうが、出来上がった細胞はヒトと植物とどっちが優勢なんでしょう? 染色体数はヒトが23対46本、シロイヌナズナは5対10本ですが、融合細胞では28対56本になったのでしょうか? などなど、色々気になることが多くありますが、このヒトー植物融合細胞の寿命はどうなっているのでしょう? ヒト細胞は分裂できる限界回数が大体決まっていて、ヒト細胞で実験する時は継代培養にはかなり気を使ったのですが(古くなると結果がおかしくなる)、植物は割とその辺頑強で、結構いつまでも大丈夫でした。この細胞はその点どうなっているのかかなり興味があります。
 まあ恐らくは残念ながら植物とヒトのキメラやハイブリッドなどの新生物が生まれる、というわけでは全然なく、とりあえず細胞混ぜてみたら案外安定してるよ、という話だけなのでしょうが、植物細胞の持つ「全能性」だけでも取り入れることができたら、iPS細胞やES細胞よりもはるかに使い勝手の良いヒト細胞が手に入るかもしれません。まあ理想はシドニアの騎士に出てくるような光合成できる身体ですが、それに至る第一歩がこの話だったとしたら、なかなか胸熱な歴史的瞬間に立ち会っているといえるかもしれませんね。

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小笠原諸島の西之島の最新映像がすごい!

2016-10-25 22:02:19 | Weblog
 本日の最高気温は18.7℃。朝から空は今にも降りそうな雲におおわれ、日差し皆無でしたが、昼頃からポツポツ降りだした雨が午後には本降りとなり、終始冷えびえとした1日でした。大体今朝からして、2時28分に最低気温8.5℃を記録するなど早くから冷え込み、お陰で途中で目が覚めて毛布をかぶり直す事になりました。でも、これでもまだ、恐らくはようやく平年並みかまだ高いくらいなのかもしれません。このぐずついた天気は断続的に週末まで続き、その後は一段と冷え込みが強くなってくるようです。11月はそれなりに晩秋感を味わえる月になりそうです。

 さて、噴火活動によって面積が元の40倍ほどに広がった、小笠原諸島の西之島にこのほど東京大学地震研究所などの調査隊が初上陸し、映像に収めたものが公開されました。調査隊は近くまで船で寄せ、最後は泳いで島に上陸したと伝えられています。その話を最初に聞いた時には、まだ完全に噴火活動も収まったわけでもない火山島に生身で泳いで渡るとは、東大地震研とはなんとワイルドな命知らず野郎どもの集団なのかと驚きましたが、去年の11月以降は新しい噴火は確認されていないとかで、小休止もしくは状況は収束した、との判断がなされたのかもしれません。
 それはともかく、上陸地点が、多分火山灰と溶岩か火山岩なのでしょうが、以外に小奇麗な、やや石が目立つ黒っぽい砂浜で、鳥がいるのに驚きました。島のほぼ全域が溶岩で一度覆われ、生物は死滅したそうですが、一部に緑の草が茂り、渡り鳥が営巣して卵を生むなど、想像していた死の世界とはいささか趣が異なる様子が伺えました。このようなところは、生態系や土壌がゼロの状態からどのように育まれていくかを観察する絶好の機会なのだそうで、調査隊は岩石などを採取して島の成長の過程を詳しく調べるとのことです。
 それにしても、この西之島、海面下4000mの海底から盛り上がった火山島だったんですね。島として見えるのはそのほんの頭の先だけで、富士山をも凌ぐ巨大な本体のほとんどが海面下に隠れているなんていうところも驚きです。さすがに危なくて一般人が立ち入れるところではないのでしょうが、またこうして新しい映像が出るのならそれはしっかり見てみたいですね。

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本当に国歌斉唱が何も譲れないほど許しがたい事だったのか、にわかには首肯致しかねます。

2016-10-24 21:29:12 | Weblog
 今日の最高気温は20.9℃。朝から久しぶりに明るい陽光が照り映え、1日、やもすると暑さを覚えるほどの暖かさになりました。ただ、朝はめっきり冷え込んで、午前5時26分に記録した最低気温は8.8℃、日が差してくるまでは10℃を上回る事無く、冷え冷えした朝に、思わずセーターを着て出かけました。明日は朝はそこそこ冷えるもの1日雨模様の天気だそうで、朝から奈良の北の方へ出かけないといけない身としては、少し難儀な天気になるようです。

 さて、卒業式で国歌斉唱の際、起立と斉唱を拒んだ事を理由に減給処分されたのは憲法の保証する思想・良心の自由の侵害であるとして、大阪府立支援学校の教諭が府に処分の取消と賠償金200万円を求めた訴訟で、大阪高裁は、処分を適法とした一審判決を支持し、教諭の控訴を退ける判決を下されたとのことです。
 原告は、「君が代が国民を戦争に駆り立てた歴史を考えると歌えない」と主張し、府の処分を不当と訴えましたが、高裁は、卒業式での起立斉唱は単なる「慣例上の儀礼的な所作」であり、式の円滑な進行などの目的があるなら思想・良心の間接的な制約も許されると判断され、本処分は府の裁量の範囲内だと判断しました。
 判決後、原告は会見で、「非常に残念。色んな考えの人がいることを示すのが教育だと思い、子どもたちには『立つ立たないは自分で考えるんだよ』と教えてきた。府条例は違憲と判断してほしかった」と話したとのことですが、まあ件の教師の考えはともかくとして、これは妥当な判決だったのではないかと思います。正直な所、個人的にはつまらない式典自体あまり好きではありませんし、自由な心情を阻害されるのはイヤですから、原告の言わんとすることも全くわからないわけではないのですが(もちろん私は自由意志で国歌を起立の上全力で歌い上げますが、それこそ自由ですよね)、自分がわがままを最大限貫くためには世の中が秩序だってないと困りますし、それこそ無法な弱肉強食な世の中になられてはわがままも言えなくなりますから、その規範としての決まり事には、なるべく素直に従うことにしています。この教師殿は、その決まり事は守りたくない、良心の自由というわがままを貫き通したい、と主張されたわけですが、そう主張しうるほど、今は甘くて過ごしやすい世の中であることを、少しは意識されたらどうかと思います。こうして闘う自由もありますし、大阪府の教師を辞めて国歌を歌わなくて済む職業を選択する自由もあります。実に良い世の中だと思いますが、国歌斉唱が本当に譲れないおのが矜持の限界点だったのか、改めて見直されてみてはどうかと思います。

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そろそろ冷静に、野党連合の『成果』を精算すべき時なんじゃないでしょうか。

2016-10-23 20:56:02 | Weblog
 今日の最高気温は19.9℃。昨日と同様、1日ほとんど日が差すこと無く、少しばかり肌寒さを覚える日曜日でした。ただ、昨夜の夢で懸念された体調の悪化は恐れていたほどではなく、軽い頭痛を覚えたくらいで、熱も出ませんでしたし胃腸にも異常無く過ごすことが出来ました。今週は少々忙しい週なので、特段の事もなく過ごせたのは良かったと思います。

 さて、東京と福岡の衆議院補欠選挙、午後8時には早くも結果が出ました。結局与党系が勝利し、民進・社民・共産の野党連合はまたもや敗北という事になりましたが、まあこれは順当な結果だったように思います。民進党新代表の蓮舫氏にとっては大事な初の国政選挙ということでしたが、どう考えてみても、つい最近国籍問題で味噌を付けた蓮舫氏率いる民進党に勝てる要素はほぼ無く、闘う意味があったのかどうか、疑問にも思える選挙だったように思います。それでも敢えて戦いを挑んだのは、ひょっとして蓮舫氏勇退への布石だったりしたんじゃないかと邪推したくなるくらい勝ち目のない戦だったと思うのですが、これで、この後の党内波乱がどうなるか多少は興味も惹かれます。ただ残念なことに、もう民進党には先が無いかもしれない、いまさら生まれ変わるなどありえないかもしれない、と思えるようにもなってきました。自民党に余程のスキャンダルでもあればひょっとしたらまだ延命できるかもしれませんが、そんな可能性も今のところ見えませんし、起死回生の手というのはそうそうあるものではない、という至極当然の事が判っただけのような気がします。
 民進党がもう駄目となると、別の有力野党の台頭が待たれます。実際には今の野党にそんな魅力の有りそうなところもあまりありそうには感じられませんし、そんな都合よく「次」が生まれてくるものでもないだろうと思いますと、しばらくはしょうがないのかな、とも思います。

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寒くなってきたからといって、いきなり蜘蛛の夢というのは無いと思います。

2016-10-22 22:48:20 | 夢、易占
 今日の最高気温は、19.7℃。朝方少し日が差したあとはずっと曇り空で、一日中ひんやりとした空気に包まれました。これで最低気温も10℃を割ってくるといよいよ晩秋へ向けて季節が動き出したと感じるところですが、それにはもう少しかかりそうです。
 ただ、冷え込んできたせいか、今朝未明に嫌な夢を見ました。高校時代の友人W、Mの二人と、どこかの旅館? か何かに居て、廊下か地下室への通路? を通らないといけないのですが、その通路の壁一面にびっしり女郎蜘蛛の大きな網が重層的にかかっていて、足の長い手のひらサイズの黒いクモがそこここに居ます。更に進むべき奥の方にも、文字通り通せんぼする大きな網がかかっています。壁側は壁と巣網の間に20センチほど隙間があり、ぎりぎり網の裏側を通れそうにも見えますが、前方の障害になっている網はと見るとこれが結構ボロボロで少し棒などで絡めれば容易に除去できそうです。そこで、どうやってその網を除いて前に進むか、を友人たちと議論していました。
 ・・・ここで問題なのは、久しぶりに見た蜘蛛の巣一杯、という夢であることです。以前から続けてきた記録を鑑みても、発熱して寝こむなどの体調の悪化を予告する夢である可能性が高く、注意が必要なのです。今のところ、確かに少し疲れがあって喉の調子がやや異常をきたしていますが、まだ熱に繋がるような悪寒や暑さを覚えることはありません。できればこのまま何事も無く体調が回復して欲しいので、今日に続いて明日も1日ゆっくり静養しようと思いますが、そういった予告をしてくれるありがたい夢とはいえ、思い出すと怖気をふるうその光景はできたら勘弁して欲しいものです。でも、これが夢を見ている間はあんまり嫌悪感とか無く、もし現実なら悲鳴を上げて逃げ出したくなるような内容なのに、ちっとも悪夢と感じないのが不思議ですね。

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脳に直接埋め込んだ電極で外部のロボットアームの触覚を自分で感じるというすごい研究が進んでいるそうです。

2016-10-21 22:48:20 | Weblog
 今日の最高気温は21.3℃。昨日に比べて5℃も低くなりましたが、雲の多い空模様で、あんまり秋らしいさわやかな感じはありませんでした。明日以降も一応晴のようですが、やっぱり曇りがちな天気が続く模様です。西からは、台風崩れの低気圧が寄ってくるようですし、なかなかはっきりした秋空は観られそうにありません。

 さて、アメリカ国防高等研究計画局DARPAの研究で、事故により四肢が麻痺した人が、ロボットアームによって触覚を取り戻すという画期的な実験に成功したとのことです。

Providing a Sense of Touch through a Brain-Machine Interface


 この実験、大脳に微弱な電流を流す4つの電極を埋め込み、頭皮から出した末端にロボットアームと接続するソケットを取り付けるという、なかなか大掛かりなシステムのようですが、この手術を受けたヒトは、離れたところにあるロボットの指一つ一つを、ほぼ間違いなく自分の手のように感じ取ることが出来たといいます。
 動画を見る限り精度などはまだまだこれからという感もあるようですが、また一歩、ブレードランナーの世界が近づいたかと思うとなんとも感無量な映像です。人間の脳の処理能力次第なところはあるでしょうが、そう遠くない未来には、頭から生えたジャックを機械に差し込めば、例えば何本ものフレキシブルな「腕」を全て自分の思いのままに動かしてみたり、リアルサイズの人間の手よりはるか巨大な、それこそアニメの巨大ロボットのようなものが自分の手と変りなく動いたり、手だけじゃなくて身体が車などの乗り物そのものになって自在に移動したり、なんていうような事ができるようになるかもしれません。いえ、そういう方向にヒトが望めば、それはきっといつの日か実現することでしょうし、国防高等研究というからには軍がらみの話でもあるのでしょうから、案外早くそんな日がやって来るかもしれません。問題は、そんな未来が、私が老いて死ぬまでに訪れてくれるかどうかです。実用化して普及するまでにはハードルは色々当然ながらあるのでしょうが、是非この目でその素晴らしい未来を観てみたいと思います。

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映画館好きは1800円を高いとみていますが、映画館側は幾らならやっていけるんでしょうか?

2016-10-20 20:46:39 | Weblog
 昨日は夕方に少し降った後、夜になってから本格的に降ってきました。軽く雷も鳴って、なかなか激しく降り注いだみたいです。そのせいか、朝の最低気温は18.7℃とこの時期にしては異例に高く、そのせいか、今日はどうも寝不足気味で寝た割りには体力が回復しているような感じがありません。
 最高気温は26.4℃まで上がりましたが、全体に曇りがちであまり日が照らなかったせいか、昨日よりはマシに感じる1日でした。今夜からは普通に気温が下がり、ようやく落ち着いた秋になるようですが、さて、今度は下がりすぎて寒い思いをするようなことが無いように願いたいものです。

 さて、スマホアプリ「映画ランド」が「第1回 映画館及び映画鑑賞」に関するアンケート調査を実施し、このほどその結果を発表しました。10〜60代以上の3031人の有効回答によるアンケートということで、なかなかの規模のアンケート調査ですが、基本、このようなアプリを入れるヒトのアンケートなので、映画に関してはそれなりにバイアスがかかっていると見て置いたほうが良さそうです。その結果が、映画は映画館で見る人45.5%、映画館に行く回数は、「2~3カ月に1回」36.3%、「月1回」28.5%、「月に2~3回」27.9%、「週1回以上」7.3%、となっていました。月1回以上が60%超えているというのは、さすがに多すぎる気がします。ちなみにググってみましたら、2015年の映画館入場者数は1億6700万人だそうです。国民一人が年1回ちょっと映画館に入っているという数字ですが、さすがに赤ん坊や年を取り過ぎた人は行かないとしても、一人年2回行くかどうか位の数字にしかなりません。やはり、この辺りがバイアスな部分じゃないかという感じがします。
 次に映画料金、1800円が高いと感じる人が実に86%。さすがに月1以上映画に行く人が多いアプリを使う人々だけに、1回1800円というのは相当に懐の負担を感じているのではないでしょうか。その妥当と感じる金額は「1100~1200円」49.5%、「1000円以下」20.7%という回答で、丁度映画の日などのサービスデーの金額程度が妥当と感じる人が多いようです。
 私は月1以上映画館に映画を見に行く程の映画好きではありませんが、この妥当な金額は大体首肯いたします。そもそも1800円などとてもではないですが2時間余の娯楽にそうそう出していられません。映画館も設備投資やらなにやらでお金が必要なのはしょうがないのでしょうが、顧客の値頃感とずれてしまっては経営設計を間違えているといえるんじゃないでしょうか。映画館経営からすれば、単価いくら位が損益分岐点になるのか、知りたいところですが、客がよく来る映画と来ない映画都では当然差が生じるでしょうし、どの映画が当たるか、ある程度予測はついても完璧に判るわけもなく、そこは博打の部分もありますし、それら不確定要素を加味して、一人千円ではやっていけないのか、映画館側の意見を聞いてみたいところです。

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人工光合成の成果が霞む、とんでもない二酸化炭素ーエタノール変換技術が開発されたみたいです。

2016-10-19 20:55:30 | Weblog
 今日の最高気温は26.7℃。昨日より少し下がりましたが、昼ごろから雲が多く空に湧いて、昨日よりも蒸し暑く感じられました。と思っていたら夕方には雨が降ってきたりして、雨量は大したことありませんでしたが、蒸し暑さはこの雨をもたらした湿気のせいか、と納得出来ました。
明日も同じく気温が上がりそうですが、どうやら湿気が去って爽やかな暑さになる模様。更に明後日からは気温が下がって、先日までの冷涼な秋の空気にまた戻ってくるみたいです。まったく、10月も半ばを過ぎてからあんまり暑くなどならないで欲しいです。

 さて、アメリカ・テネシーのオークリッジ国立研究所で、二酸化炭素をごく簡単にエタノールへ変換する技術が開発されたのだそうです。それも偶然で、というから驚きですが、その方法は、シリコン上にナノサイズの銅と炭素を配置、ドーパント(ぐぐってみましたがもうひとつよく理解できませんでした)という不純物になる窒素を置き、常温常圧下でわずかに電気を供給するだけです。すると、水中に溶かしこんだ二酸化炭素が63%の効率でエタノールに変換する連鎖反応を引き起こすことができるのだそうです。
 どれだけ装置を大きくできるのか、連続運転時の持続性や耐久性、そもそものコストはどうかなど実用化にあたっての課題は色々未だあるのかもしれませんが、これまでさんざんあちこちでしのぎを削って研究されてきた人工光合成の開発研究を、ひょっとしたら一気に過去の技術に片付けてしまいかねないくらいすごい技術が生まれたのかもしれません。しかも、研究者らが探していたのは、炭酸ガスを分解する方法であって、エタノールを作る方法ではないということもまた面白い。 常温という実にリーズナブルな環境で起こり、反応促進のための副作用も少なく、高純度のエタノールが得られるとあれば、これは炭酸ガスを処理する環境革命とエネルギー革命を同時に実現できるかもしれない技術になります。同研究所は、2年前にアルコールを直接炭化水素に転換する技術も実現しており、組み合わせて実用化できれば、もう人類は増え続ける炭酸ガスに悩まされること無く無限に近いエネルギーを使えるようになるかもしれません。
 まさしく文字通り科学の勝利! こういうことがあるから、科学ニュースは面白いのです。

 
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将棋ソフトの不正使用を云々するより、ヒト+ソフトの新たな将棋世界を目指してみては?

2016-10-18 19:57:53 | Weblog
 今日の最高気温は、27.8℃、最低気温は16.9℃でした。どうなっているのやら、大陸から移動性高気圧がやって来るごく普通の秋の空模様と思っておりましたが、夜も含めてやたらと暑苦しい日が続いています。ひょっとして、大陸南岸を次々と襲う台風が何か関係しているんでしょうか? 特にいま、フィリピンに向かいつつある台風22号は、中心気圧が915ヘクトパスカルに達する超大型ですが、未だにこのように成長できるほど海水の温度が高いということなのでしょうし、それが我が国の気象にも影響を与えていたとしても不思議ではありません。もっともこの「暑さ」も明日くらいまでで、また少しずつ気温も落ち着いてくるらしいですが、あまり暑すぎるのは願い下げです。

 さて、将棋の三浦弘行九段が、対局中に将棋ソフトを使用し、次の手を出していた、という疑惑が持ち上がり、先ごろ、日本将棋連盟が出場停止処分としましたが、今日、三浦九段は自らの潔白を主張する文章を、弁護士を通じて報道各社に公表しました。その中で、三浦九段は、対局中のソフト使用を改めて否定するとともに、連盟が疑わしきは罰せよとばかりにきっちりした証拠もなく処分を強行したことに、「適正な手続きによる処分とは到底言い難い」と不服を述べ、今後も連盟の調査に最大限協力することで、疑惑が晴れると信じる、と述べていました。
 この事件(?)が本当に対局中のプロ棋士によるカンニング事件だとしたらまさに前代未聞ですが、とりあえず驚いたのは、そもそも将棋ソフトが今やそういうふうにプロ棋士のカンニングにも使えかねないという時代にあるということです。
 私も1980年台に大学にようやく入りだしたPC9801などのパソコンで将棋ソフトを触りだし、私のようなヘボでも割とアッサリ勝てたというレベルだったのに、あれから30年ほどでとうとうプロを凌駕しかねないところまで進化しており、しかもそれが、特殊なハードウェアでなく、極普通のPCやスマホで動くというのですから、やはり驚きます。
 それにしても、さて、この三浦九段の問題、果たしてどう決着を着けることになるのでしょうか。連盟の方は、確実に三浦九段がソフトを対局中に使用した、という証拠を持たない様子ですし、となると、疑わしきは被告の利益に、という考えからすれば、グレーかも知れないが黒ではないので不問に処すというのが正しい落とし所な気もします。しかし、これからこの手の不埒な不正は幾らでも手を変え品を変え出てくるかもしれません。学生たちが見つかりにくいカンニングペーパーの作成に血道を上げて、精巧な工芸品の如きものを生み出していったが如く、ハードウェアもスマホではなく、もっと小型化して行けば、更にわかりにくくなることでしょう。ならばいっそ、別枠でヒトとソフトのハイブリッドで対局する、ブレードランナー的世界なプロ将棋を創設してみてはどうでしょうか?指すのはあくまでヒト、それをソフトウェアが支援する一定のルールを定めて覇を競い合うゲームにすれば、今までよりも更に高度で難解な将棋世界が生まれるかもしれません。その究極の姿として、昔の漫画にあった「完全将棋」とか出てきたりしたら、なかなか面白そうです。

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砂糖たっぷりな清涼飲料水に課税して肥満抑制というキャンペーンが始まっているそうです。

2016-10-17 21:06:28 | Weblog
 普通、この季節は一雨ごとに気温が下がって、やがて冬の気配が忍び寄ってくるのを実感するはずなのですが、昨日の夜から今朝にかけてしっかりと降り続いた雨が降っている最中は気温が下がらず、午前早くに雨が上がった後はグッとはね上がって、最高気温は26.3℃になっていました。ちなみに最低気温は18.1℃。やたらと暖かく、また暑さを覚える一日になっていました。10月も半ばを過ぎたのに一体どういう気温なんでしょうね。この調子で11月も高めの気温に推移するとしたら、確実に紅葉はおあずけ、シーズンは12月にずれ込むんじゃないでしょうか。

 さて、WHO(世界保健機関)が、このほど糖分を多く含む飲料に課税するよう加盟国・地域に呼びかけました。WHOの言い分としては、課税により商品価格が引き上げられれば、消費者が買い控えして消費量が抑えられ、結果として、肥満や糖尿病、虫歯の患者を減らすのに効果がある、とのことです。アメリカの研究事例では、価格が2割上がると消費量は2割以上減るというものもあり、「各国が、糖分を多く含む飲料のような商品に課税すれば、病気を減らし、命を救える。医療費も減り、税収を医療サービスに投じることもできる」と主張されています。
 糖を多く含む飲料はコーラやソーダ水を始めたくさんあります。また、例えば果汁飲料でも、くだものとして食べるよりもジュースで飲んだ方が血糖値が上がりやすく、インスリンの分泌に負担がかかり、糖尿病にかかりやすくなるのだそうです。ことほどさように、飲料として糖を摂取するのは身体への負担が大きいのはある意味当たり前ではあります。一方、飲料メーカーはそんな流れに逆らい、盛んにロビー活動を行って税制導入を阻止しようと戦っているようですが、糖尿病などの病気を前にするとやや分が悪いような感じを受けます。
 翻って日本はというと、WHOの勧告は聞いているものの、今現在はなんの措置も取っていないそうです。我が国の肥満人口が欧米諸国より少ないから、というような回答が厚生労働省の官僚から得られているそうですが、これはちょっとおかしいと私は思います。我が国は、肥満が少ないのではなく、その性質上肥満することに身体が耐えられず、欧米人並みになる前に軒並み糖尿病や心臓疾患を抱えて自滅してしまう場合が多いだけなのではないでしょうか? それなら、膨大な医療費を削減するためにも、糖分摂取を抑制する税制改革をやってみるのも悪く無いと思います。
 しかし、何百万年にも渡って飢えと戦ってきた人類が、先進国だけの話とはいえ、砂糖の摂取を制限しなければならなくなるとは、なんとも不思議な話です。

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