かっこう長編第7作は、2003年夏、満を持してROMちゃん復活! が最大のテーマなお話です。
麗夢のライバルというと死神博士ですが、どうも華やかさに欠けます。では他に華のある相手役はというと、このROMちゃんが一番でしょう。本編では動画無し、CDドラマで声だけという不遇のキャラなのに、これだけ琴線に響くのですから大した存在感です。そのおかげか、これまでの6作はブログに移すにあたって結構筆を入れて修正してきたのですが、この作品はほぼすっぴんのままブログに移すことができました。当時、乗りに乗ってキーボードを叩きまくっていたのを思い出しますが、お話を引っ張ってくれるキャラクターの重要性に気づいた作品だったと言えるかもしれません。
それと、このあと2作品を経て、最新2作は1人称を入れる、という試みをしているのですが、それを別にすれば文章的にはもうこれ以上の進歩は望めない、一定水準に達したということもあるのだろうと思います。今もそれほど進歩していないために、修正点を見出せなかったのでしょう。もう10年くらい経ってから読み直してみたら、また変わる点も出てくるかもしれませんが、一つの到達点として、記念すべき作品なのでしょうね。
それにしても、今振り返ってみますと、どうも私の作品は大学、とか研究者、とか、理系の関連が頻出するような感じがします。歴史絵巻の「麗しき、夢」シリーズを別とすれば、理系がらみの話じゃないのって、次に上げる予定の1作だけではないでしょうか? まあ「夢曼荼羅 円光地獄編」はちょっと違うかもしれませんが、一応敵役はフランケンシュタイン公国で人造人間の研究に従事した、という設定も入れましたし、全く科学とかかわりがないわけではないと強弁できます(笑)。
多分これは、私の仕事とか生活とかが大きな影響を及ぼしているのでしょうけれど、それだけにもうどうにも変えようのないスタイルなのでしょう。別の言い方をすれば私の限界、というものだと思いますが、といって今更経済を勉強して金融小説とか商売の話なんて書けるとは思いませんし、描きたくもありません。政治とか法律とかも、私には到底理解できない別世界のお話です。あ、でも、法廷が舞台になるようなお話は結構好きなんですね。古くは「12人の怒れる男」とか。まあ好きなのは法廷を舞台にした人間劇なのであって、法律のお話ではないのでやはり社会学系はからきしダメなのだろうと思います。
学者でも経済とか法学とかのヒトはぜんぜん想像もつきません。理系全般とか文学系は知り合いもいますし想像もつくのですが、社会学系はそもそも一体何を研究しているのかすら、私にはまるで理解できないのです。
そういった偏った人間観で物語を紡ぎだすのは、いずれ限界も来るだろうと思いますが、森博嗣のように、理系人間だけを扱って膨大な作品を生み出しているヒトもいらっしゃることですし、そのつめの垢でもせんじさせてもらって、私は麗夢に焦点を絞って自分の物語をこれが限度、と納得いくまで描き続けようと思います。
それでは、まずは人物紹介、つづけて本編をどうぞ。
「人物紹介」へ続く
麗夢のライバルというと死神博士ですが、どうも華やかさに欠けます。では他に華のある相手役はというと、このROMちゃんが一番でしょう。本編では動画無し、CDドラマで声だけという不遇のキャラなのに、これだけ琴線に響くのですから大した存在感です。そのおかげか、これまでの6作はブログに移すにあたって結構筆を入れて修正してきたのですが、この作品はほぼすっぴんのままブログに移すことができました。当時、乗りに乗ってキーボードを叩きまくっていたのを思い出しますが、お話を引っ張ってくれるキャラクターの重要性に気づいた作品だったと言えるかもしれません。
それと、このあと2作品を経て、最新2作は1人称を入れる、という試みをしているのですが、それを別にすれば文章的にはもうこれ以上の進歩は望めない、一定水準に達したということもあるのだろうと思います。今もそれほど進歩していないために、修正点を見出せなかったのでしょう。もう10年くらい経ってから読み直してみたら、また変わる点も出てくるかもしれませんが、一つの到達点として、記念すべき作品なのでしょうね。
それにしても、今振り返ってみますと、どうも私の作品は大学、とか研究者、とか、理系の関連が頻出するような感じがします。歴史絵巻の「麗しき、夢」シリーズを別とすれば、理系がらみの話じゃないのって、次に上げる予定の1作だけではないでしょうか? まあ「夢曼荼羅 円光地獄編」はちょっと違うかもしれませんが、一応敵役はフランケンシュタイン公国で人造人間の研究に従事した、という設定も入れましたし、全く科学とかかわりがないわけではないと強弁できます(笑)。
多分これは、私の仕事とか生活とかが大きな影響を及ぼしているのでしょうけれど、それだけにもうどうにも変えようのないスタイルなのでしょう。別の言い方をすれば私の限界、というものだと思いますが、といって今更経済を勉強して金融小説とか商売の話なんて書けるとは思いませんし、描きたくもありません。政治とか法律とかも、私には到底理解できない別世界のお話です。あ、でも、法廷が舞台になるようなお話は結構好きなんですね。古くは「12人の怒れる男」とか。まあ好きなのは法廷を舞台にした人間劇なのであって、法律のお話ではないのでやはり社会学系はからきしダメなのだろうと思います。
学者でも経済とか法学とかのヒトはぜんぜん想像もつきません。理系全般とか文学系は知り合いもいますし想像もつくのですが、社会学系はそもそも一体何を研究しているのかすら、私にはまるで理解できないのです。
そういった偏った人間観で物語を紡ぎだすのは、いずれ限界も来るだろうと思いますが、森博嗣のように、理系人間だけを扱って膨大な作品を生み出しているヒトもいらっしゃることですし、そのつめの垢でもせんじさせてもらって、私は麗夢に焦点を絞って自分の物語をこれが限度、と納得いくまで描き続けようと思います。
それでは、まずは人物紹介、つづけて本編をどうぞ。
「人物紹介」へ続く