4月も今日で終わりですね。1年の三分の1を終えて、と思うと結構時間が立ったような気もしますが、年末年始の胃潰瘍から始まって昨日の新温室制作まで、それなりに色々悲喜こもごもにあって充実はしていたように感じます。次の三分の一も、難儀なことは出来れば願い下げではありますが、それなりにバラエティに富んだ日々になってくれればいいな、と思います。それが終わる頃には、きっとコミトレ準備が佳境になっていることでしょう。
さて、一昨日の映画の感想、昨日の温室制作で飛ばしてしまったので、今日はそれを記録しておきましょう。
先に見たのは、時間の都合で、「エンジェルウォーズ」の方でした。MOVIXのサイトで当日の上映映画の情報を調べていたときに初めてこの映画の事を知ったのですが、予告編の映像が結構楽しそうだったので、観ることにした映画です。資産家の母に先立たれ、財産を狙う義父に陥れられて妹を殺され、その殺害の罪をなすりつけられて精神病院に幽閉された20歳のお嬢さんが、再び自由を勝ち取るために仲間となった4人の美女達とファンタジックでタフな戦いを繰り広げる物語、という粗筋ですが、その戦いというのが、精神病院で繰り広げる空想の世界での出来事、しかも2重に空想が積層し、現実とリンクしてくるややこしさ。現実世界では精神病院で、主人公は、記憶を消されるロボトミー手術を4日後に控えた患者、空想1では売春もやるとある劇場に入ってきて、4日後に「伯爵」に売り飛ばされる予定の新人踊り子、空想2では、その都度設定が変わる戦場で、数倍の巨体で襲ってくる鎧武者や、ドイツ兵やドラゴンやロボット兵士を、セーラー服姿に日本刀と拳銃を駆使してなぎ倒していく女戦士、と役割が代わります。かつそれぞれの世界に、現実世界での登場人物が別の役割で出てくるのが、まるで手塚治虫の「スターシステム」みたいで空想世界の幻想性を一段と盛り上げていたように感じました。
特に戦闘シーンは特撮を駆使した迫力ある映像で理屈抜きで楽しめました。この手の映像は、昔ならアニメでしか表現できなかったのに、今の特撮は本当に素晴らしい物があると素直に感心させられます。ただ、相手は空想ごとに替わるのですが、戦い方は基本ワンパターンで、最初驚きを持って刮目したものも、なんども観るうちに食傷気味になって刺激が薄れたのがちょっと残念でした。もうひとつ、映画の進行が、空想1の劇場を主体として空想2のファンタジー戦場が挿入されるという進行になっていて、精神病院の描写は最初と最後にしか無いのが、ちょっとどうか、と思いました。ひょっとしたら主人公のお嬢さんが本当に精神を病んでしまって劇場という空想世界1に逃げこんでしまった、という設定だったのかもしれませんが、現実世界をもう少し丹念に描き、途中で一回でも挟んでおいてくれた方が、より空想の部分が際立ったんじゃないか、という気がいたしました。
あと、まだ公開中なのでネタバレは避けますが、ラストの話のまとめ方は私の感覚とは相容れない展開でした。空想の中で、「賢者」として登場する人物に、自由を得るために5つのものを手に入れなければならない、として、「地図」、「火」、「ナイフ」、「鍵」の4つのアイテムと、後ひとつは自分で探さなければならない大事な何か、と告げられるのですが、映画の間ずっと5つめの謎のアイテムを考えていました。大体結果は予想通りではありましたが、その扱い方にはちょっと納得いきかねました。これはヒトぞれぞれの感じ方もあるでしょうからとやかくはいいませんが、私は勧善懲悪でないと気が済まない幼い心の持ち主なので、ラストは納得出来ないでおります。
まあ色々感じるところはありましたが、お代のもとは十分取れた映画だと思います。
さて、一昨日の映画の感想、昨日の温室制作で飛ばしてしまったので、今日はそれを記録しておきましょう。
先に見たのは、時間の都合で、「エンジェルウォーズ」の方でした。MOVIXのサイトで当日の上映映画の情報を調べていたときに初めてこの映画の事を知ったのですが、予告編の映像が結構楽しそうだったので、観ることにした映画です。資産家の母に先立たれ、財産を狙う義父に陥れられて妹を殺され、その殺害の罪をなすりつけられて精神病院に幽閉された20歳のお嬢さんが、再び自由を勝ち取るために仲間となった4人の美女達とファンタジックでタフな戦いを繰り広げる物語、という粗筋ですが、その戦いというのが、精神病院で繰り広げる空想の世界での出来事、しかも2重に空想が積層し、現実とリンクしてくるややこしさ。現実世界では精神病院で、主人公は、記憶を消されるロボトミー手術を4日後に控えた患者、空想1では売春もやるとある劇場に入ってきて、4日後に「伯爵」に売り飛ばされる予定の新人踊り子、空想2では、その都度設定が変わる戦場で、数倍の巨体で襲ってくる鎧武者や、ドイツ兵やドラゴンやロボット兵士を、セーラー服姿に日本刀と拳銃を駆使してなぎ倒していく女戦士、と役割が代わります。かつそれぞれの世界に、現実世界での登場人物が別の役割で出てくるのが、まるで手塚治虫の「スターシステム」みたいで空想世界の幻想性を一段と盛り上げていたように感じました。
特に戦闘シーンは特撮を駆使した迫力ある映像で理屈抜きで楽しめました。この手の映像は、昔ならアニメでしか表現できなかったのに、今の特撮は本当に素晴らしい物があると素直に感心させられます。ただ、相手は空想ごとに替わるのですが、戦い方は基本ワンパターンで、最初驚きを持って刮目したものも、なんども観るうちに食傷気味になって刺激が薄れたのがちょっと残念でした。もうひとつ、映画の進行が、空想1の劇場を主体として空想2のファンタジー戦場が挿入されるという進行になっていて、精神病院の描写は最初と最後にしか無いのが、ちょっとどうか、と思いました。ひょっとしたら主人公のお嬢さんが本当に精神を病んでしまって劇場という空想世界1に逃げこんでしまった、という設定だったのかもしれませんが、現実世界をもう少し丹念に描き、途中で一回でも挟んでおいてくれた方が、より空想の部分が際立ったんじゃないか、という気がいたしました。
あと、まだ公開中なのでネタバレは避けますが、ラストの話のまとめ方は私の感覚とは相容れない展開でした。空想の中で、「賢者」として登場する人物に、自由を得るために5つのものを手に入れなければならない、として、「地図」、「火」、「ナイフ」、「鍵」の4つのアイテムと、後ひとつは自分で探さなければならない大事な何か、と告げられるのですが、映画の間ずっと5つめの謎のアイテムを考えていました。大体結果は予想通りではありましたが、その扱い方にはちょっと納得いきかねました。これはヒトぞれぞれの感じ方もあるでしょうからとやかくはいいませんが、私は勧善懲悪でないと気が済まない幼い心の持ち主なので、ラストは納得出来ないでおります。
まあ色々感じるところはありましたが、お代のもとは十分取れた映画だと思います。