かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

暑いからと言って涼しくすることばかり考えていると身体が冷えてしまう危険があります。

2010-06-30 22:11:10 | Weblog
 今週に入ってから、どうも身体がだるく、一日仕事するのが結構大変だったりしています。それはきっと暑くて寝苦しいからというのと、先日の豪雨のように、睡眠を邪魔する要因があるからだ、と考えていたのですが、どうもそうじゃないのではないか、と今朝になって思うようになりました。暑苦しいから、と上半身は半袖のTシャツ一枚、それに、涼しく寝られると言うので昨夏導入した竹の小さな板を鎧の小札上に編んだシートを引っ張り出してきて布団の上に敷き、更に扇風機も取り出して、寝付くまでの1時間ほどをタイマーで動かして寝ていたのですが、どうもそのせいで身体が冷えてしまったんではなかろうか、と。
 むき出しの腕がなんとなく寒いので布団をかぶるのですが、すると今度は暑くなってまた布団を跳ね飛ばし、また寒くなってかぶる、というのを繰り返しており、朝起きたときは妙に肩から腕がこわばっています。竹小札シートは確かにひんやりした肌触りで寝転んだその時は気持ちが良いのですが、寝ているうちにどうもその冷たさがかえって気になる感じがします。朝、起きた時のダルさは、かつて都会に住んでいてクーラーをつけて寝ていた頃のそれに極似しているようにも感じます。それに、いかに暑いと言ってもまだ6月、明日からは7月ですが、とにかく真夏と言うには少々早い。基本暑さには比較的強く、どちらかというと空調は寒すぎて嫌いなことの多い私としては、冷えの方が熱いよりも体に係る負担が大きいみたいです。というわけで、今日からは本当に暑さで眠れなくなるまで扇風機は停め、竹小札シートもしまい、長袖の薄手のパジャマでも着て寝ることにしました。だるいというのは結構心身に悪影響を与えるので、7月はこれでなんとか乗り切りたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

未明の豪雨のせいか、ヘンな夢を見ました。

2010-06-29 21:45:40 | 夢、易占
 昨夜、というよりも、今朝3時頃、轟音と共に猛烈な雨が降ってきて、屋根を叩くその雨音で目が覚めてしまいました。雷も遠くで鳴っていましたし、これは警報発令必至だな、朝の通勤は大分苦労させられそうだ、と思いながらまたまどろんでしまいましたが、目覚ましに起こされてみると、あの雨はどこにいったのか、と唖然とさせられるほど静かで涼しい朝になっておりました。どうやらごく短時間降っただけの通り雨だったようで、夢見心地に聞いていたためにずっと降り続いていたかのような錯覚をしてしまったのでした。

 そんな状態だったせいか、ヘンな夢を見ました。
 どこかの弓道部らしき道着を着た若い連中が、屋敷の中庭のようなところで練習しています。でも、なぜか持っているのはボウガンです。そして、的は部員が手に持って離れて立っています。部員に、一人の西洋人が混じっています。体格のいい中年の男性で、巻き毛の金髪が見えます。的から10m程離れて、最初はボウガンで矢を射ましたら、矢は的の向かって左上端を割り欠きながら外れ、その的を持っていた部員の二の腕をかすめて、軽いけがを部員に負わせてしまいました。その後、西洋人は矢を直接持ち、やり投げのように投げようとして風が強くて上手く投げられず、結局矢を掲げ持ったまま走って的に近づいて、5m位のところから投げましたら、妙に矢が弧を描いて飛び、かろうじて的に当たりました。

 ……。
 さて、なんなのでしょうね、一体。この夢、私は完全に彼ら弓道部員の様子を離れて見ているような感じでしたが、外人さんやボウガンや矢に的、若い部員のけが、なんていうのに、どういう意味が隠されているのか、今ひとつはっきりいたしません。そこで吉夢か凶夢か、はたまた大して意味もない夢なのか、易の卦を立ててみましたところ、火雷噬盍の六二、悪人を懲らしめろ、という意味が出て、?マークが余計群れをなして目の前を通り過ぎる事になりました。矢が的に当たるのは目的達成、外れるのは災難到来、というような意味もあるようで、この夢には一応その両方があるわけですが、何かそれと関係あるんでしょうか? 一応易の結果を頭の隅に置いて、しばらく様子を見るよりないようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サボテン親子の競演!

2010-06-28 22:02:07 | サボテン
 昨日はなんとか小説をアップできました。ですが、展開ちょっと早まったかも。大分話を続けていたような気がしたのでそろそろいくか、と思ったのですが、改めて読み返してみるとあんまり話を進めていなかったことに気が付きました。なんだか今回話の構成がうまく把握できない感じですね。まあ始めてしまったモノはしょうがないので、次回以降もこのままどしどし話を進めてしまうことにしましょう。

 さて、昨日はそんなふうに小説を書き、諸事雑事をこなしつつ、サボテンの様子を観察しました。もう世間は梅雨でそろそろサボテンも水を切って夏の休眠に入れるべき季節なのですが、いつもの年より今年は少し花の時期が遅いようで、まだサボテンの花が咲き続けています。
 そんな中、本日注目は青王丸親子による競演です。



 左のややこぶりな花は、3年前、右の親から実った種がこぼれ落ち、いつの間にか芽を吹いた、まさに正真正銘の子供です。他にも幾つか発芽したのですが、冬の寒さに耐えられず枯れてしまい、全部枯れたと思っていたらこの1株だけ生き残って、元気に生長し、ついに今年花を咲かせたのです。



 こちらは親のほう。今年はなんと5つも花を咲いてくれましたが、あいにくと仕事の日だったり雨天気で綺麗に開かなかったりで、結局まともに完全開花したのを見たのは、昨日だけでした。それでも、直径10センチに達する巨大な花は、透明感と金属光沢のある黄色い花弁の折り重なりと中央の鮮烈な赤い雌花が実に印象的で目を奪われるものがありました。今年、3つは同時に咲いたのですが、これが綺麗に花開いていたら、さぞかし見事な花束状態になっていただろうと思うと、その時に居合わせることができなかったのが何とも口惜しい限りです。



 こちらは子供の方。キホン、親の完全クローンなので同じ花が咲くはずなんですが、大きさは少し小ぶりで、花弁の黄色もやや浅い感じです。初開花だからなのか、この子の性質なのかは来年以降、株として成熟してくればよりはっきりとするでしょう。
 
 今、更に後世代のが2株、順調に育っています。将来は4株とも同じ鉢に植えて、黄色いミニお花畑を演出してみたいものです。
 ただ、青王丸は自家和合性で交配しなくても勝手に種が実ってしまうので、気をつけないといくらでも増えてしまいます。まあプランタ一つくらいは増えてもいいかな? と思わないでもないのですが、ほっとけばそれ以上に繁殖するのは必定ですから、心を鬼にして実った種子を処分しないといけない日が来るのでしょうね。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05.転機その2

2010-06-27 18:33:39 | 麗夢小説『夢の匣』
 理科実験室で麻酔をかけられたカエルたちが仰向けに固定されている頃、一人実験室を抜け出してきた教頭は、職員室を素通りし、そのまま大きく開放された出入口から校舎の外に出た。そのまま中庭の花壇を通り過ぎ、初等部の正門を抜けて、道一つ挟んだ向かいにある、高等部の敷地へと足を踏み入れた。
 迷いなくまっすぐ前を見て堂々歩く様子には、さっき気弱げに実験室を後にした「解剖の苦手な」老教師の姿はない。むしろ、無表情のうちにも口元に自信あり気な笑みをかすかに浮かべて目標を見定めている姿には、「死神」の通り名にふさわしい威圧感さえ覚えさせるものがあった。
 グラウンドを横切る初等部教頭の姿に、体育の授業で校庭に出ていた高等部生徒達が何事かと遠巻きに眺め、近くにいた何人かが慌てて会釈して逃げるように去っていったが、教頭はそんな生徒たちの様子など全く意に介さない様子で通り抜け、ついに、目的地、「南麻布学園高等部部室棟」へとたどり着いた。
 まだ授業真っ最中の今、校舎から少し離れて立つ部室棟に、人の気配は絶えてない。教頭は更に周囲を伺うと、部室棟へ入ろうとして、ふと足を止めた。その入り口正面に、高等部の校庭には似合わない、小柄なツインテールの女の子が立ちはだかっていたからである。
「荒神谷君ではないですか。身体の具合はもういいのですか?」
 その少女は、担任から、体調を崩して休んでいると聞いていた、荒神谷皐月であった。両手を後ろで組んで部室棟出入口の真ん前に立った皐月は、軽く頭を下げると教頭に言った。
「ええ、ちょっと疲れが出ただけで、もう大丈夫です」
「それはよかった」
 教頭は、怪訝な顔を穏やかな微笑に変えて、自身副担任を担当するクラスの委員長に話しかけた。
「それなら早く理科実験室に行きなさい。解剖実験を始めたところだから、今からでも充分授業に間にあいますよ」
 しかし、荒神谷皐月は微動だにせず、すまし顔で教頭に言った。
「そんなことより、教頭先生はどちらに行かれるんですか?」
「なに、高等部の先生に少し用事があるんですよ」
 すると皐月は、じっと下から伺うように教頭の目を見つめながら言った。
「違うでしょう教頭先生。先生の目的は、部室棟奥の古代史研究部じゃありません?」
「何を言ってるんです君は。いいから早く行きなさい。ここは、初等部の生徒がいていい場所じゃないですよ」
 少し困ったふうに呼びかける教頭に、皐月はゆっくりと手を前に回して、おへその前辺りで組み直した。その小さな両手の中に、鮮やかな刺繍が施された小さな箱が収まっている。その箱が目に入った途端、教頭の目がすぅっと細くなった。その変化にニヤリと笑みを浮かべた皐月は、教頭の注意を無視して改めて尋ねた。
「教頭先生、今、先生は本当に教頭先生ですか?」
「いいかげんにしなさい荒神谷君。君はさっきからどうも様子がおかしいですよ。何をワケの分からないことを言っているんです?」
「様子がおかしいのは教頭先生ではないですか? もう一度お尋ねします。先生は今、本当に教頭先生ですか? それとも……」
「それとも?」
「……死神ですか?」
 言い終える間もなく、荒神谷皐月の身体が横っ飛びに左へ飛んだ。その残像を、プロのボクサーもかくやと言わぬばかりの教頭の右手がつかみ損ねた。半ばのんびりとした老人の姿をかなぐり捨て、残忍さを漂わせる嘲笑で唇をひねりあげながら、教頭は言った。
「フフフ、よく気づいたな、小娘」
「やっぱりその姿で覚醒していたのね。でもどうやって? あの時ボッコボコにして今度こそ完全に取り込んだはずなのに」
 姿だけは教師然としたルシフェルは、不快げに目に怒りを閃かせると、すぐに嘲笑を取り戻し、皐月に言った。
「おかげで一つ気づくことが出来た。このくだらない悪夢を終わらせるヒントにな」
「じゃあ、今度こそ貴方を取り込ませてもらわないと」
 皐月は慎重にルシフェルを見据えると、その進路に立ちはだかった。皐月の抱える箱が急激に霊力を上げ、白い煙がその口からこぼれ出す。だが、今度はルシフェルは慌てなかった。
「わしが何の手も打たずに、ここまでのこのこ出てきたと思っているのか?」
「どういうこと?」
「フフフ、ほら、聞こえぬか小娘」
「?……!」
 ルシフェルの言葉に、わずかに注意を耳に集中した皐月は、グラウンドを隔てた初等部の方から少しずつ近づいてくる、悲鳴とも怒号ともつかぬ声に目を瞠った。
「待てー! お願いだから待ってー!」
 その目に入ってきたのは、タイトスカートの裾が乱れるのも構わず駈けてくる、担任の全力疾走だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日は月一恒例のカラオケ愛好会の日。

2010-06-26 23:56:35 | Weblog
 今日は月に一度のカラオケ定期活動の日で、みっちり8時間カラオケ三昧してきました。毎度のことながら、気のおけない馴染みの連中とワイワイやりながら好きなカラオケを心ゆくまで堪能できるというのは、何とも贅沢で心地良い時間の過ごし方だと思います。それが1年以上続いたわけですが、これからもできるだけ長続けられたらいいなあ、と切に思います。
 ところで今日はまさに熱帯雨林もかくやと言わぬばかりな生暑い湿気が濛気となって地を覆い、建物の奥にあって空調も完備してあるはずのカラオケルームでも、ポテチの類が瞬く間に湿気ってパリパリ感を喪失していく、という凄まじい一日でした。私は空調の冷気がイマイチ苦手なので、真夏でも普段よりも少し厚着をし、フリードリンクも熱いお茶を中心に選択するようにしているのですが、このクーラーの除湿能力を超えたかのような湿気と熱気の前に、今日だけは薄着にして飲み物も冷たい物にしたほうが良かったか、と途中で自分の選択を後悔しておりました。まあ結局そのまま通しましたが、いつものカラオケより体力の消耗は少し大きかったのではないか、と思います。
 今夜は蒸し暑いなか、少しでもゆっくり寝て喉と身体を休め、明日は連載小説のアップと、来月のカラオケに備えて日頃聞いているMP3プレーヤー登録の音楽の入れ替え作業を行なわねばなりません。歌うための曲も新たに探して、また練習しませんとね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

田舎の選挙はつまらない。

2010-06-25 23:00:44 | Weblog
 参議院選挙が公示になり、選挙戦がスタートして、私の住まいするいわゆるニュータウン、と呼ばれる住宅街の中心にあるスーパーの店前にも、立候補者が選挙カーをつけて演説をしておりました。まあそれはいつもの風物詩ですから別に構わないのですが、田舎の残念なところは選択肢が本当に少ないことで、うちの場合、民主党現職に、自民党と共産党の新人がひとりずつの計3人しか候補がおりません。選択肢がない分は比例区の方で我慢するより無いわけですが、せっかくの一票をこの3人のうちのどれかに振り分けねばならないのか、と思うと、かなりやる気が削がれてしまいます。国政選挙って、本当にいちいち地方の候補者で選挙やらないといけないのでしょうかね? どうせ普段聞こえるのは候補者の名前を連呼するだけのつまらないものばかりですし。それに良識の府と言われる参院のメンバー選択が政党選挙になるのもおかしな話で、いっそ参議院に関しては裁判員制度のように国民の中からくじで議会の構成メンバーを決めて、一国会毎に入れ替えるとかしたらどうかとも思います。人数をずっと減らして50人とか30人とか、いっそ10人くらいでもいいと思うのですが、それくらい減らして、公判前手続のように、参議院に諮る前に衆院で入念に議題の整理をやってから参院に送付し、短時間で議決を得られるように工夫すれば、一定期間国民を拘束することになったとしても、今の参院議員の報酬やら何やらをつぎ込む位で充分やっていけるように思います。
 それとも、ネットを利用して参議院に関しては国民全員による直接民主制でいくとかいうのも、今なら夢ではないかもしれません。せっかく総務省が無理やりテレビをデジタル放送にしたり、光ネットワークを押し広げようとしてたりするのですから、そういったインフラを使って直接民主制できるようにすればいいんじゃないでしょうか。
 まあ夢物語に過ぎないですが、参議院選挙で10人分はある掲示板に候補者ポスターが3枚しか貼られていないのを見ておりますと、もう少しなんとかならんのかな、と思うのです。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちゃんとした専門家と話をしますと、マスコミ報道では分からない事も色々と見えてきたりします。

2010-06-24 22:19:02 | Weblog
 今日は仕事で0朝から京都にある大学の某教授のところへ出かけました。この先生はウイルスが専門で、宮崎の口蹄疫禍についても色々と面白い話が聞けました。
 その先生曰く、今回の宮崎県の対応は実に素晴らしいものがあった、とのことです。口蹄疫ウイルスは、10年前ごく小規模の内に封じ込めることに成功したこともあって、実は適切に対処すればそう大して危なく無いウイルスであるかのように印象づけられているところがありますが、実態はとんでもない話で、10年前の話はまさに奇跡としかいいようがない幸運に恵まれていたこと、本来ならその感染力やウイルスの活性から考えて瞬く間に列島を蹂躙されていても不思議ではないほどの恐ろしいウイルスであると聞かされました。したがって、宮崎県内の市町村レベルで押さえ込みに成功している時点で、ウイルス対策としては上々の成果と言える、というお話です。報道では、宮崎県の初動ミス、というような内容のものもありましたが、この先生曰く、よくやった、と褒めてやらないといけないレベルの仕事だった、とのことでした。
 他にも色々と話は多岐に渡ったわけですが、こういうその筋の専門家から、マスコミ報道されないようなお話を伺うことができる仕事をしているというのが、実にありがたく感じられる時間でした。そうそう、もちろんこれは話のマクラで、ちゃんと本来の仕事の話もしてきたのは言うまでもないことです。ただ、その手の脱線話の方がえてして面白かったりするので、この先生とお会いするときは常に時間配分に注意して、切り上げ時を意識しないといけなかったりします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

外部侵入者ならともかく、内部の人間がやらかすことは、基本的に防ぐのはムズカシイと思います。

2010-06-23 22:48:40 | Weblog
 大阪市立大学大学院の院生が、実験用試薬のアクリルアミドを飲んで自殺したのだそうな。アクリルアミドは劇物指定で、厚労省通知では鍵をかけて保管することが定められているとのことで、大学でも、粉末状態のものは鍵付きロッカーに保管していたそうですが、実験で使用するために作成した水溶液は鍵のついていない冷蔵庫に入れていたということで、大学は「管理が不適切だった」と陳謝したとのことです。
 鍵付きの冷蔵庫、というのは確かに研究用にはあって、家庭用冷蔵庫の半分以下の容量しか無くて一台数十万円、なんていうのがざらなのですが、そんな装置を購入しているところがはたしてどれだけあるのか、少々疑問です。多分ですが、日常的に毒物や劇物を大量に使用して研究するようなところで備えているくらいではないでしょうか? そもそも備品で冷蔵庫なんて、なかなか購入させてもらえないです。国の予算を苦労して取ってきても、買ってもいいのは研究に直接関係あるモノだけ、それ以外にも使えそうな汎用性のある機械類は買っちゃダメ、というのが普通で、冷蔵庫などは間違いなくそれに該当します。でも、冷蔵庫がなくては仕事にならないことも確かで、仕方無しに家庭用冷蔵庫を予算をやりくりして購入したりして、日常的なお仕事はそれでこなしている研究施設がおおかたなんじゃないでしょうか? 
 それに、そもそもこの場合鍵があったとして何の役に立ったのか、というのも疑問があります。自殺した院生さんはその研究室のヒトで、ということは日常的にそこの研究室で実験しているヒトなわけで、院生ともなると先生たちとほぼ同等に鍵の管理などをしていたり、少なくとも鍵の保管場所を知ってたりするんじゃないか、と思います。でないと、大学の研究室の日頃の実験は主に彼らがやるんですから、会議だなんだで大忙しの大学の先生達にいちいち鍵を借受にいかねばならなくなったりしたら実験そのものが停滞してしまいます。つまり、仮に冷蔵庫に鍵をかけてあろうがこの院生にはなんの障碍にもなり得なかったと推測されるわけです。いや、だから大学が陳謝するのはヘンだ、というわけでもないのですが、まるで鍵があれば良かった、何故鍵をつけてなかったんだ、と言わぬばかりな記事の有り様に、もっと研究現場の実態を理解されてはいかが? と口を挟みたくなっただけです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人類にとって最凶の敵はやっぱりウイルスなのでしょうか?

2010-06-22 21:46:56 | Weblog
 昨日の原因不明な腕の痛みは、今日には大分収まり、触ると痛みを覚える、という程度になりました。昨日寝る前に塗った消炎剤がよく効いたのか、はたまたちょうどそういう巡り合わせだったのかは判りませんが、なにはともあれ、厄介な病気などの前駆症状、でもなさそうなのは有難いことです。ただ、今度は足、それも膝が痛くなってきました。まあこちらは明らかに歩き過ぎ、というのがわかっているので、少し散歩を控えめにしてやれば早晩マシになるだろう、と、あまり深刻には考えておりません。それでも何時までも治らず痛みが続くようなら、さすがに年相応に関節の障害やらを疑わねばならないかもしれません。

 さて、昨年は大騒ぎした新型H1N1インフルエンザウイルス、最近の研究によると、今、豚の体内で大きな遺伝的変異を遂げているそうです。今のところ、人間に対しては脅威となるものではないそうですが、またいずれ変異を繰り返していくうちにヒトに対する感染性を獲得したりより重症化するような能力を持ったりしないとは限りませんので、警戒は怠れません。
 それにしても、最近はウイルスが本当に厄介になりつつありますね。ヒトにとっても脅威になりかねないインフルエンザウイルスはもちろん、ノロウイルスなんかも相変わらず発生がやみませんし、今、子どもたちの間では手足口病というこれもウイルスが原因の病気が大流行しているらしいですし、家畜では言うまでもなく口蹄疫禍が未だ終熄すること無く続いています。口蹄疫と言うと、今度秋に大分の大学でとある学会が開催される予定なのですが、その時のイベントの一つである現地見学会が中止されることになった、という連絡がメールで届きました。まだ3ヶ月も先の話なのですが、九州における事態の深刻さは、関西にいては計り知れないものがあるようです。早く事態が落ち着けばいいのですが、どうもこの梅雨の大雨で地盤が緩み、牛や豚を埋める穴を掘れなくなったりして作業が滞っているところもあるのだとか。雨が降ったらせっかく苦労してまいた石灰も流れてしまうでしょうし、今年はまさに恨みの雨、となっているようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

税制論議も気になりますけど、自分の右腕が妙に痛い方が気になります。

2010-06-21 21:16:24 | Weblog
 今日は夏至。一日で一番昼の長い日ということですが、そのため、ということも無いのでしょうけれど、今朝はまず3時半に一度目が覚め、しっかり二度寝して朝を迎えました。一度途中で目が覚めるとなかなか寝付けなくて結局寝不足になったりするのですが、少なくとも今朝はそういうことも無く、比較的平穏な月曜日になったと思います。ただ、寝違えたのかあるいは何か別の原因があるのか、今朝から右腕の二の腕、ちょうど力こぶに相当する筋肉の部分が妙に痛くて、しっかり伸ばすことができなくなっていました。じっとしていてもジンジンと痛みがあり、かなりうっとおしいです。単なる筋肉痛と言うのとはちょっと違う感じがするのですが、あんまり続くようなら医者も考えないといけないかもしれません。左腕が40肩で上がらなくなったときは腕じゃなくて脇腹とかに鋭い痛みが走ったものですが、ひょっとしたらこれもその前駆症状かもしれません。あの痛みと固まって動かなくなる不自由さが今度は右にでるかも、と思うのはかなり憂鬱なストレスですが、ともかくもしばらくは安静と様子見を続けたいと思います。

 さて、今日は帰宅途中でMP3プレーヤーの電池が切れたのでラジオに切り替え、ニュースを聞いていたのですが、何でも消費税上げは数年後になるだろう、という首相の見解だそうですね。間近に迫った選挙目当ての発言なのかもしれませんが、果たしてそんな悠長なことを言っていて我が国の財政は大丈夫なんでしょうか? 結局うだうだしてる間に破綻した挙句に大増税、なんていうのは願い下げにしたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今の学校では解剖実験もしないし、飛び級なんてありえない事だったんですね。

2010-06-20 21:49:30 | Weblog
 昨日は2週間振りに小説のための時間を作り、連載の続きを書いてみました。テーマは理科の実験! というわけではないのですが、まあ私の頭の中で、小学校時代の記憶でそこそこ残っているのはこの解剖実験くらいなものなので、題材に取り上げてみた次第です。でも、書き始める前にとりあえず間違いない手順を調べておこうと検索かけてみたのですが、今はもう解剖実験をしなくなってきているんだそうですね。動物愛護とか授業内容の改訂で必須でなくなったとか手間がかかるとか色々理由はあるんでしょうけれど、本当にそんなんでいいの? とちょっと疑問にも思います。色々と更に検索していますと、解剖実験がトラウマになったというようなお気の毒なヒトもなかにはいらっしゃるようですが、今でも実験を続けている学校の生徒さんの感想文などを拝見すると、生命について結構真剣に考え、感じ取って実験に取り組んでいる様子が伺え、それは、まさに過去の自分と重なる物があったように感じました。前首相は生命を守る、と生命の大切さをことさらに協調しておられたようですが、そんな百千の言葉よりも、腹を裂かれ、その身をさらされてなおドクドクと血を送り続ける小さな心臓を一つ目の当たりにすれば、観念的な生命観など吹き飛んでしまうほどの生命の現実感が見て取れるんじゃないでしょうか。
 ところで、調べていて初めてしったのですが、我が国の教育制度って飛び級できないように成っているんですね。てっきりごくまれにでもありうるのか、と思っておりましたら、義務教育は全ての学童が平等に受けることが大前提で、例外は一切認められないのだとか。フィクションの世界ではコドモなのに高校生やってたりとか言うような、飛び級制度でもなければ到底ありえない設定の話も時々見かけますが、その舞台が我が日本国であるとすれば、全て絶対に有り得ない話になってしまうのですね。別に飛び級が必要とか言うつもりも特にありませんが、教育の機会均等、という話と、全員が平等に足並み揃えて、という話はイコールではない、と私は思うのですが、どうなんでしょう? 戦前は飛び級もできたそうですし、少なくとも、そこまで事細かに法律で規定することが必要なのか、私には大いに疑問です。
 ……つまり、死神博士も鬼童海丸も、帝大出身というからには、餓鬼の頃はみんなと一緒に集団登校集団下校する小学生だったわけですね。あ、死神博士はひょっとしたら旧制学校だったりして、天才らしく飛び級していたのかも?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

05.転機その1

2010-06-19 22:53:00 | 麗夢小説『夢の匣』
「ふぁあああぁあぁ……、い、いけないっ!」
 慌てて口元に手をやり、焦った視線を隣に泳がせる。その目に飛び込んだのは、今にもこらえきれぬとばかりに大きく口を開けてあくびをする、恐怖の権化の姿だった。
「あぁあ……、っと、失礼、昨夜はどうも寝苦しくてね」
 軽い涙目で私を見やった教頭先生は、再び口を開きそうになると、珍しく慌てたように遠近両用メガネを外し、目頭をもんだ。私はほっと一息つくと、教頭先生に同調した。
「わ、私も、なんだかひどい夢を見たようで、あまり寝た気がしなくて……」
「ほう、それは奇遇ですね。実は私も何ともひどい夢を見たのですよ。ただ、ひどかった、ということしか覚えてなくて、内容は全く記憶に無いのですがね」
 同じだ。
 私は、目の前で日頃の謹厳実直さがいくらか割引かれたように少し気が抜けた教頭先生の言葉に、軽く目を瞠った。危うく私もと言いかけて、慌てて口をつぐむ。危ない危ない。ここで気を許したら、放課後の恐怖のカウンセリングが待っているに違いない。私は今度こそ緊張の汗を手に握ると、目の前の授業に集中した。
 今は理科室での授業で、テーマはカエルの解剖。私の子供の頃には普通にやられてた授業だけれど、イマドキの小学校ではもうほとんど教えるところはないらしい。でも、この南麻布学園は別で、動物の体の仕組みや生命の尊厳を理解するため、今でも欠かさず六年生の授業に取り入れられているのだ。もっとも、私の時は子供たち自ら近所の小川や田んぼから採ってきたカエルを使っていたが、さすがにこの都会でカエルを捕まえられるところなどないから、教材メーカーさんから仕入れた実験用のカエルを使っている。まあ昔は、先生がダメって言ってるのに大きなウシガエルを自慢げに持ってくる男の子グループがいたりして先生を困らせていたから、今は同じ種類、同じ大きさのカエルで実験できるだけありがたいかもしれない。今自分が教師になって初めて判ったと思う。昔の先生は偉かったんだなって。
 そうこうするうちにも、子供たちがワイワイガヤガヤと班に分かれ、今日のやることや手順などが書かれた黒板の前の実験台から、解剖用のバットやはさみをセットで持っていく。やがて、実験台の上からカエルが入ったガラス水槽と幾つかの蓋付きのガラスビーカーだけが残されたところで、教頭先生がげんなりした顔で私に言った。
「さて、本当に申し訳ないが、私はどうもこの解剖と言うのが苦手でね。綾小路先生、後は頼みましたよ」
「判りました。万事お任せ下さい!」
 私は少しの不安も残さないよう、痩せぎすの背中を丸める教頭先生の常ならぬ弱々しい姿を、最敬礼で見送った。嬉々として自らメスを振るいそうな、と思い込んでいただけに、授業の準備の下打ち合わせの時、初めて解剖が苦手だ、と聞いた時は、思わず声に出して、「うそでしょう?」と驚いてしまい、「そんなに意外ですか?」とあの目で冷たく睨みつけられたものだ。それでも直前まで疑っていたのだけれど、この様子だと本当に苦手なんだな、と判る。あの死神の弱点が見つかったと思うと、なんとなく嬉しい。それに何といってもお目付け役がいないと言うのは、私の精神衛生上とても都合がいい。寝不足は私も同じだけれど、そこは若さでカバーするのだ!
「先生、準備出来ました」
 副委員長さんの報告で、私は生徒たちに向き直った。そう、今日は何故かクラス委員長の荒神谷さんも体調が良くないと朝から休んでいる。いつも元気一杯の彼女にしては実に珍しいことだ。一応一番仲の良い纏向さん、斑鳩さん、眞脇君にそれとなく様子を聞いてみたが、ちょっと疲れが出たみたい、と私とさして変わらない程度の情報しか得られなかった。まあ女の子だし、具合の悪くなる時もあるだろう。荒神谷さんのことは、また後で確認するとして、ともかく今は目の前の授業に集中しないと。
「じゃあ次はカエルを配るから、グループからひとりずつ前に来て!」
8つの実験台に分かれていた子供たちから、選ばれた一人が出てきた。ほとんどは男の子だけれど、2人ほど女の子が混じっているのは、ジャンケンに負けたのかはたまた好奇心が旺盛なのか。精一杯胸を張って自信満々を演出している子や見るからに恐る恐ると言う感じの子とそれぞれ個性的な生徒たちの姿を微笑ましく見ながら、さり気なく理科室全体に目を配る。窓……OK。ちゃんと全開になっている。換気扇は……ちゃんと廻っている。火の気は……大丈夫。どこにもない。理科室の後ろの水槽には、いつも通り金魚のアルファ、ベータが静かにプカプカと浮かんでいるばかりで、変わったことも危ないことも何一つない。室温で気化して、麻酔効果が高く、しかも引火性もあるという危険物のジエチルエーテルの刺激的な匂いがかすかに鼻に届いている今、子供たちを昏睡や爆発の危険から遠ざけるためには、安全確認はしつこいほどしておくに越したことはないのだ。
「じゃあ一つづつ持っていってね。あ、蓋はまだ開けちゃダメよ!」
 私はカエルを一匹ずつ大きなピンセットでつまんでは、用意しておいたビーカーに入れ、手早くエーテルを少量注ぎこんで蓋をしては子供たちに渡す作業を繰り返した。シンナーのような独特の匂いが強くなり、目の前の子供たちがあからさまに顔をしかめる中、少数派の女子の一人、斑鳩星夜さんだけが、少し目を輝かせて順番を待っているようだ。
「この匂い……、何か懐かしいモノが有るな……」
 キミは幾つだ? と突っ込んでみたい衝動にかられるが、相手は生物なら既に博士号クラスの実力を持つスーパー小学生、斑鳩星夜さんだ。南麻布学園は日本の学校だから、教育基本法や学校教育法で認められていない以上、義務教育期間中の飛び級は出来ない。ただ、ある特定の科目について特別に優秀な成績を示す生徒には、その教科だけ上位クラスの授業を受けられるよう便宜を図る制度は、他の私立学校同様に存在する。斑鳩さんはその制度を最大限利用して生物学だけ高等教育を済ませた天才児だ。本来なら私などよりも余程理科の授業で教鞭をとれるだけの知識と経験を積んでいるはずなのに、こういう彼女にしたら幼稚なレベルに思える実験でも、特に嫌がったり偉ぶったりすることもなく、結構嬉々として授業を受けている。本質的にこういう事が好きでたまらないのだろう。学習の進度が異なる子たちが集まる教室で、もっとも先頭を走っている子がこういう態度で授業を受けてくれるのは、先生として本当にありがたい。
 最後に斑鳩さんが、エーテルでぐったりとなったカエル入りのビーカーを持って跳ねるように一番後ろのグループに戻った。いよいよ始まりだ。
「じゃあみんな、ピンセットでカエルを取り出して、仰向けにして解剖台に置いて!」
 きゃあ、とか、わぁ、とかにわかに理科室が騒がしくなり、私も自然声を大きくして、各実験台を見て回りながら、子供達に指示を出す。
「ピンで手足を止めたら一旦席について。全員準備ができたら始めるわよ!」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寝坊して時間もないのにサボテンの花だけはきっちりと鑑賞してから出勤しました。

2010-06-18 22:49:01 | サボテン
 今朝、いつものように朝の明るさに目が覚めて、少し布団の中でぐずぐずしていたのですが、二度寝も出来ないと起き上がり、時計を見てびっくり仰天! 朝5時半頃だろう、と思い込んでいたのに、時計の表示は7時を回っているではありませんか! そして、肝心の目覚まし機能はセットが解かれたまま。そう言えば、昨日の朝目覚ましより早く起きて、後からうるさく鳴るのも億劫だったのでスイッチを切っていたのを思い出しました。でも、今更そんなことを思い出してみても、昨夜の私にちゃんと時計見ろよ、と注意できる訳もなければ、夢の中に空費した1時間余りの時間が戻ってくるわけでもなく、大慌てに家人をたたき起こしつつ、自分も即口に放り込めそうなものだけ口に詰め込み、投げ捨てるように寝間着を脱いでボタンを止めるのももどかしいとばかりに服を着替え、兎にも角にも車のキーを持って家を飛び出しました。と、ふと玄関先のサボテン・フレームの方を見やると、ビニール越しに咲きかけの花の姿が! 時間が刻々と無くなる中、これだけは逃せないと携帯を取り出し撮影に及びました。



 昨年は二輪、時間差をおいて咲いたのですが、今年は一輪が一週間ほど前に咲き、今度は二輪まとめて咲こうとしていました。時間が無いのにあえて無理して撮影したのは、この花が一日しかもたず、先に咲いた一輪も見逃していて、非常に悔しい思いをしたからでした。
 思えば今年はどうもツキに恵まれず、サボテンの花を見逃してばかりいました。サボテンは月下美人など一部を除いて大体昼間に花開くもので、夕方になるとこの種類のようにしぼんでしまったり、数日咲くモノでも一旦閉じたりしてその姿を楽しむことが出来ません。今朝の花も、本来なら本体を覆い隠すほどの大輪の花が開く筈なのですが、まだ朝早いせいもあって充分に開ききっておりません。今日から本格的な梅雨模様の天気でお日様は望めそうにないですし、となるとこれが多分まともに見られる今年最後の花になるんじゃないか、と思われ、たとえ不十分な開きでも、見逃すわけにはいかなかったのです。
 花が終われば梅雨から夏を迎え、サボテンは一時休眠して、また秋になったら生長を再開します。その時にまたしっかり育てて、来年の春こそは見事な大輪をたっぷり堪能できるように、スケジュールも調整して臨みたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大臣、というフィルタを通ると2番も1番に変換されるらしいです。

2010-06-17 21:56:22 | Weblog
 この間まで「2位ではダメか?」との発言がトレードマークになっていたミズ事業仕分け・行政刷新担当大臣閣下が、いつの間にか「一番を目指すのは当然」とあの時自分がナニを言ったのか綺麗さっぱり忘れ去ったような発言をしておられます。大臣になる、というのは、一種生まれ変わるような気持ちにでもさせられるのでしょうか。何年も立ってからなら、考えが変わった、というのも理解出来なくはないのですが、ほんの数カ月のことで、こうも手の平を返されては、こちらも相当鼻白んでしまいます。一体あのノーベル賞学者をずらりと並べて反駁した騒ぎはなんだったのか、と。まああの発言も、マスコミ的トリミングとデフォルメで味付けされたところがあろうかと思いますし、答弁した官僚側の出来もひどかったですから、「2位ではダメか?」が全てではなかろう、とは思うのですが、あのインパクトを思うと、政治家としてはまさに金看板とも言える言葉だったんじゃないかと思うのです。それをこうもあっさり覆すなんて、綸言汗の如し、という母国の格言をひょっとしてご存じないのではないか? と疑いたくもなってきます。
 そりゃもちろん、科学技術開発に予算を振り分けるように政策を転換するのなら、まずは祝着と言えなくもないのですが、1年もたたないうちにコロコロ言う事ややる事が変わられては、本当にその豹変振りを信じていいのかどうか、非常な不安を覚えさせられるわけです。現に、私の知る限り、今国が行っている研究開発関係の競争型資金の予算は、基礎研究的要素が大幅に削られ、極めて分かりやすくてすぐ実用になりそうなものにだけ予算をつける形になってきています。例えばこの間結果が発表された某省のなんて、予算配分が決定したモノであっても、基礎的研究要素のある課題は軒並み削除され、予算も削られたりしていました。また、異業種との連携、なんていうのを称揚しておきながら、自分とこの管轄する産業以外のところに研究開発費が回るような物を極力削り落としているようなところが見受けられます。たとえそれが巡り巡って自分の管轄する産業へ大きな利益をもたらす可能性のあるようなネタでも、バッサリやっています。事業仕分けなどやられたときに、それほど中身が理解できてなくてもそれなりに説明できるように採択する課題を選択すると言う、ようするに官僚側が守りに入っているものと見受けられます。その元凶とも言うべきヒトが、そんな流れを理解し、それが大変な事だと認識した上で軌道修正されたのかどうか。私は全くもって疑問と不安を拭えないのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ADSLモデム、やっぱり逝く。

2010-06-16 22:03:55 | Weblog
 5月の末ごろから調子が悪くなり、6月の頭に電話の室内のラインを新しくしかえた事で一旦は回復したかに見えたADSL回線ですが、気がつくとまた症状がぶり返し、ネットに繋げなくなりました。念のため、電話線やLanケーブルを抜き差しし直したりモデムをリセットして見たりしたのですが、全く回復しません。2週間前は、電話線のせい? と結論づけておりましたが、どうやらやっぱり機械が故障していたみたいです。5月末の不調で即プロバイダからレンタルモデムを借りた時は、ちょっと判断早まったかな? と思っていたのですが、先方から送られてきて、箱だけあけてそのままにしていた機械に置き換えてみましたら、実にあっさりとネットに繋がりました。しかも、幾分ですが回線速度もアップしているみたいです。こうなってみると、今まで使っていたモデムはいつ異常を起こしても不思議ではなかったわけで、早めに代替機を手当できて助かった、ということになります。
 そう言えば、故障したモデムはYahhoBBのADSLサービスをやめて今のプロバイダに移ることを決定した時、レンタルするのはもったいないから、とネット/オークションで入手した中古品でした。あれから既に随分立っていますし、製造からは更に数年経過していたとしたら、もうデジタルデバイスとしては骨董品の域にあると言っても過言ではないでしょう。よく今まで保ってくれた、と感謝しつつ、当面、レンタルモデムでネットを続けようと思います。

 しかしこうなってみると、少々本気で光回線も考えないといけないかもしれません。別にそんな重いモノをやり取りするわけで無し、ネットは安いADSLで充分、と思っていましたが、総務省のやり口など見てますといずれモデムやサービスも廃れる事になるのでしょうし、モデルのレンタル料金を加えると、若干ですが光回線との値段差も縮まりますし、ぼちぼち光のサービスしているところのそれぞれのサービス内容を調べ始めておいてもよさそうな気がしてきました。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする