かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

20光年先に地球とよく似た星があるのだそうな。でも、もちろん行けそうにはないわけですが。

2010-09-30 22:21:52 | Weblog
 今日で9月も終わりですが、始まりと終わりのこの気温の差は一体何なんでしょうか? 今朝なんか特に肌寒くて、出勤するために外に出た瞬間、とんぼ返りしてもう一枚はおってから出直そうか、と思ったくらい冷え込みを覚えました。しかも一日冷たい雨が降り続き、この冬の寒さを想起させられるようでした。明日は一旦雨も上がり、少しは気温も上がりそうですが、わずかひと月のうちに、早く気温が下がればいいのに、というのともう少し気温が上がればいいのに、と思う日があるなんて、いかにも異常気象を象徴するような一ヶ月だったような気がします。

 さて、地球から20光年離れたところにある恒星系の一惑星が、適度な重力と水と空気があり、生物がいてもおかしくない、という地球とよく似た環境であることが分かったのだそうです。20光年なんて宇宙のスケールからしたらほんの目と鼻の先、まさにお隣と言ってもよい距離ですが、と言っても、隣の惑星の火星にすらヒトを送り込むことが出来ず、奇跡的な快挙と言われたはやぶさの偉業でさえも、たった千光秒の距離にある小惑星を往復するのに7年もかかっているのですから、全く手が届きそうにない遠い遠い果てしない距離でしかありません。まあ、いずれ遠い未来に恒星間飛行が可能になるような超高速の宇宙船やワープなんて言うような事が本当に発明されれば観に行くこともできるようになるかも知れません。でも、どっちにしても私が生きている間に実現することはなさそうです。
 それにしても、この惑星を発見するのに費やした時間は11年、ハワイの望遠鏡でひたすら観測を続けていたそうですが、その執念にも頭が下がります。科学の発見・発展は、もちろん閃きや独創的な発想によるところも大きいですが、このような地道で息の長い観測から導きだされることもまた多いと思われます。しかしながら我が国の現政権はそのような時間を費やすことは単なる無駄にしか思っていないらしく、各省庁の研究開発資金も、やたら短時間の機関のうちに、具体的な成果、つまりお金を稼ぎ出せるようなものだけに出そうという傾向が顕著になってきています。技術開発と研究の違いを根本的に理解しておらず、ネコ型ロボットのポケットのように、新しいものが至極簡単にヒョイ、と出てくると勘違いしているような姿勢には、もはや如何ともしがたいという絶望感ばかりが募ります。

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尖閣諸島問題、なんとなく弛れてきた?

2010-09-29 21:05:38 | Weblog
 車の車検を今日済ませました。上京する直前にディーラーに預け、帰宅直後に受け取る、というほぼ予定通りのタイミングでした。まあいじったところはほとんどなく、点火プラグ4本、ワイパーのゴム、オイルエレメントとオイル、をそれぞれ交換しただけですので、ほとんど時間はかかっていないと思われます。まあ何にせよ安くついてよかった、というところです。
 帰ってきた車は、心なしか吹き上がりが軽く、静かになったような気がしました。まあパワーはもともと有りませんし、特に馬力が上がった、という印象もないのですが、なんとなく走りがスムーズになったような気はしました。あくまで、そんな気がした、というレベルですが。後は燃費がどうなっているか、ですね。このところ、リッター20乃至21キロくらい走っていたので、少なくとも同じか、出来れば少しは伸びて欲しいと期待しています。

 さて、尖閣諸島における中国漁船の海保艦船への体当たり問題、与党からは首相の親書を携えていると目される特使が訪中、官房長官が初期対応の誤りを認め、中国側も態度軟化の兆しが見え、と、なんとなく融和ムードが漂うような雰囲気が醸成されているようですが、結局の所は日本側の外交的完敗、という事なんじゃないかと思われます。こうなると、もうとてつもなく高い授業料を払った、ということで、民主党もこれで少しは学習してもらい、せめてもう少し我が国の舵取りを任された与党らしくなっていただきたい、というくらいしかない気がするのですが、さて、特使とやらが一体何を約束して帰ってくるのか、それ次第ではまた頭を抱えて、あーあ、と唸るしかなくなるのかも知れません。相手は合従連衡を生み出したお国柄、そんな国を相手にしなければならないのですから、こちらも相応の智慧と度胸が必要なはずなのですが、果たして現政権はそれを獲得することができるのか否か。臨時国会も始まりますけど、与党の真価を問う秋になるかもしれませんね。

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ラストは大雨に祟られましたが、なんとか無事帰宅しました。

2010-09-28 20:20:01 | Weblog
 ついさっき、ようやく帰りつきました。
 今日は朝から小田急沿線のとある大学に話をしに行き、そのまま町田を経て新横浜に移動して新幹線で帰路に付きましたが、午前中は大雨に祟られ、なかなか大変でした。激しく降っていたのはほんの30分ほどだったようですが、あんな雨が1時間以上降り続いたらまた電車が停まるんじゃなかろうか、と、すこしばかり心配にもなりました。
 でも、こっちに帰ってきたらそんな雨の気配は全くなし。それに、なんとなくこちらの方が、少し蒸し暑さを覚える暖かさで、面食らいました。

 政府与党は、対中国で根拠なく楽観視していたとの報道を見て、この人達ほんとうに大丈夫なのだろうか? と深い疑念と不安をいだきましたけど、今は遠征の疲れか眠気が強くて今にも落ちそうです。忘れてなければ、また明日、ブログのネタ候補として考えてみましょう。

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一仕事終えてやれやれです。

2010-09-27 19:55:57 | Weblog
今日は午前中、今回上京の本命の仕事を済ませた後、ようやく肩の荷を下ろして、ゆっくりお昼ご飯を頂きました。お店は麻布割烹和門という、麻布十番にある小粋なお店です。築地市場で仕入れられた新鮮な魚介類を、京都で修行された同い年のご亭主の技で五感を素晴らしく刺激してくれる料理に仕上げて食べさせてくれます。夜はちょっと手が出ないお値段なのですが、昼は手が届く料金で料理を楽しめます。それでも、私の懐ではそういつもいつも出せる金額ではないのですが。
もっとも、食べ物に関わる仕事をしている私のような者は、たまにはこういう贅沢をして舌や目を刺激しないといけないと思っています。おいしい! と感動できる経験は自分の味覚の幅を広げてくれますし、五感を鋭敏にしてくれるように思うのです。
まあ今回は小難しい理屈はともかく、仕事を無事こなした自分へのご褒美ということで、おいしい松茸炊き込み御飯と鯛の頭の照り焼きを頂き、しばしの至福を味わいました。
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今回も富士山は見られないようです。

2010-09-26 18:20:07 | Weblog
朝から上京の途につきました。名古屋あたりまでは快晴の空で期待していたのですが、その後東に進むにつれて雲が増え、結局、富士山はすっかり雲に隠れて見えませんでした。とはいえ、それなりに面白そうな空が撮れたので、アップしておきましょう。
ところで、自宅から最寄り駅まで出てきてみると、改札の横に置かれた黒板に、不発弾処理で大阪環状線が止まっているとお知らせが書き付けてありました。私は上京の際には京都から新幹線に乗ることにしているので、特に影響は無く、まあ焼夷弾は雨あられと落とされたそうですし、そんな一発が残っていたのだろうか、と思っておりましたら、ホテルについてから見たニュースで巨大な1t爆弾だったと知ってびっくり。 いまだにこんなデカい大戦時の遺物が出てくるのか、と、驚かされました。
午後は新宿で御大と待ち合わせて、静かで落ち着いた雰囲気の喫茶店で1時間余り、昨今の業界の話やカメラの話題で盛り上がりました。実は朝の占いでは、新宿に行くとひどい目に遭う、と卦が出たため、財布でも落とすか、御大と行き違いでもするのかと非常に警戒していたのですが、結局何事もありませんでした。幸運にも卦を外した、ということなのでしょうが、ひょっとしたら、当初予定していた東京駅から中央線で新宿というルートを急遽止めて、品川から山手線で新宿に移動する事に変えたのが上手く方違えになったのかも?などとも考えています。こっちの方が面白いので、個人的には方違え説を採用しておこうと思います。
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今の政府の有り様には、秋の爽やかさというより、冬の寒々しさを覚えかねません。

2010-09-25 21:11:50 | Weblog
 今日なんとか小説を書き進めて明日自動的にアップしよう、と考えていたのですが、明日からの仕事の準備に意外と手間取り、瞬く間に時間がなくなってしまいました。それにしてもこう休みも返上して職場に足を運んでおりますと、曜日の感覚が非常に曖昧になって来ることを自覚いたします。今日何曜日だったっけ? としばらく考えて、そうそう、土曜日だった、と思い出すものの、どうも休みという感覚が乏しく、また、いつの間にか今日何曜日だったっけ? と考えてしまう、という繰り返し。昨日の東京日帰りも相当私の時間間隔に揺さぶりをかけてくれた気がしますが、明日早朝からの上京もまた、私に不可思議な気持ちをもたらすのでしょうか?

 さて、不思議といえば尖閣諸島での衝突事件の幕引きほど、奇怪なる出来事ないような気も致します。どうも世論や野党だけじゃなくて与党からも批判殺到、という体の模様ですが、当の政府は「所管の地検の判断」と繰り返すばかりでなんら説明になっていない、という体たらく。損して得取れ、負けて勝つ、なんていう言葉もありますし、ここで中国に譲ることで何か我が国に十二分な利益があるならいいわけですし、首相も地検に丸投げしないで、たとえ嘘でも堂々と、日本のために自分の判断でやりました、とでも言えば、非難轟々の中にも、『韓信の股くぐり』にでも例えてよくやった! と言ってくれるヒトの一人も出てきそうなものです。それでなくても、国同士の対立という一大事なんですから、たとえ小さな事件でも、一地方検察局の判断に矮小化してしまうことはないんじゃないでしょうか? その投げやりっぽい姿勢が、当事者意識が見えないというか、傍観者的で何に対しても逃げ腰のように見えて、ほんと何やってんだ? と侮蔑を含んだ疑問符しか出てこなかったりするのじゃないか、と私には感じます。せっかく内閣支持率が回復して少しはやりやすくなったかもしれないのに、全てご破算になりかねないと思うわけですが、マスコミが例によってインタビューの切り貼り合成をやって貶めている、ということでないとするなら、それもこれも見極めた上での発言をしているようにはどうにも見えそうにないのです。

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東京まで日帰りでしかもアキバにも寄らずに帰る日が来るなんて・・・

2010-09-24 23:05:54 | Weblog
 先程、東京から帰ってきました。午前中は霞が関でとあるお役人とお仕事のお話、おまわりさんでいっぱいの中、工事中の国会議事堂やヘンな市民団体がハンドマイクでシャウトしている総理官邸をお上りさんよろしく観て回った後、午後はとあるマスコミの方とお仕事のお話、で、秋葉原にも寄らずに一目散に新幹線で帰ってきた、と。
 なんか不思議な感覚です。
 東京まで行って、一泊もせず、有明にも秋葉原にも行かず、早朝に出発して夜中には帰ってくるなんて。新幹線が昔に比べたら格段にスピードアップして、昼間の仕事なら日帰りも無理なくできるようになったのは確かなのですが、なんとなく身体には以前のスピード感覚、それも、在来線で東京まで遊びに行っていた時のような感覚が染み付いているのか、まだ、ついさっきまで東京にいた、という事実が夢物語のように感じられてしまいます。まあ、昨日はあまり良く眠ることができず、寝付きが悪くて布団でゴロンゴロンした挙句あんまり眠ることができないので1時頃にいっぺん起きてPCを立ち上げ、気になっていた調べごとを2,3済ませた後、また横になって、一応眠りに落ちたのですが、また5時頃に目が覚めて、そのまま出発準備を整えて家を出たという、実質3時間も寝てないのではないか? という状態だったので、今日の身体感覚はあんまりアテにならないかも知れません。あるいは、やっぱり年を取ってきたせいかも?
 まあ今日の仕事はいわば前哨戦、日曜から再び上京して今度は2泊3日で東京から神奈川を巡るお仕事の旅になりますので、今日のような不思議な感覚になることは無いでしょう。
 その日曜からの仕事の準備で明日は一日ゆっくりと、とは行かない土曜日になりそうですが、せめて睡眠くらいはしっかり取って、体力の回復と気力の増進に努めたいです。

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仕事仕事仕事!

2010-09-23 22:33:29 | Weblog
 明日は早朝から仕事で東京に行かねばならないため、その準備などが色々有ったので、今日は休み返上で山の中の職場まで車を走らせました。途中、ワイパーも効かなくなるほどの豪雨とつんざくような雷音がひっきりなしに轟く中を走りましたが、昼過ぎには雨も上がり、なんとか一仕事片付けることができました。雨が上がった後空気が異様にひんやりしてきましたが、明日の東京も今までの暑さがウソみたいな涼しい空気に包まれているのでしょうね。
 そう言えば、職場周辺ではしっかり彼岸花が咲いておりました。今年は未曾有の暑さに翻弄された感がありますが、この植物はそんなことにはお構いなしに、きっちり時期を違わず花を咲かせます。なんとなく、見習いたいところがナキニシモアラズな赤い花です。

 さて、明日は日帰りで帰ってきますが、明日の仕事はいわば本番のためのした準備で、1日置いてまた日曜日に上京、月曜早朝からの本戦に備えないとなりません。なかなか忙しい月末になりそうですが、ちょっと今までにない体験もできそうなので、それはそれで楽しみなところもあります。


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たまにはサボテンの近況を記録しておきましょう。

2010-09-22 22:11:22 | Weblog
 今日は蒸し暑い一日でしたが、これから夜のうちに雨が降って、それで一気に気温が下がるのでしょう。少なくとも予報はそう言っていますので、それに期待しつつ、風邪引かないように注意を払う必要もありそうです。
 それに、タイミングよく、というか、また台風が寄ってきている様子です。それもかなりの大型台風が、26日日曜日頃関東に再接近の見込みだとか。予報進路を見るに上陸とか言うような自体にはなりそうにないですが、仕事でその日から上京する私としては、不気味で厄介な動きに見えます。何せこれまで台風にはなんども痛い目にあっていますので、警戒心もひとしおです。

 まあ何時までも暑い9月で余程の異常気象なのだろう、と思って過去のブログを繰っておりましたら、2007年にも今頃まで暑かったようで、サボテンに秋の水やりのタイミングが掴めない、などと書いておりました。昨年までは、夏の間は一滴も水をやらず、休眠させておく、というような夏越し手段をとっていたのですが、今年については、春に宝山などレブチア属やロビビア属の小苗をいれた関係で、夏の間も3,4週間に1度くらいは水やりしておりました。こいつらは、夏でも少し水をやっておかないと、消耗して最悪枯れたり冬越しで失敗したりを過去何度か経験してきました。今年はようやくその経験を活かして、夏の間もぼちぼち水を置き、無事夏を越えることができました。ついでに他のサボテンにも同時に水をやっていたのですが、ノトカクタス属とかギムノカリキウム属とか、基本的に乾燥にも湿潤にも強いタイプが揃っていますので、特に悪影響もなく元気に秋の生長をスタートさせられそうな感じになっています。中でも青王丸とか緋花玉、白檀などは、今でも既に夏のしわしわ乾燥状態から復帰して、鮮やかな緑色ではち切れんばかりに膨らんで、秋の再スタートの準備が万端整っている様子です。まずは今夜から明日にかけての雨を過ごしてから、追肥を置いてまた水やりし、12月初めくらいまでは、また春の開花に備えてしっかり育ってもらおうと思っています。来年の春はどれだけの花が見られることか、今から楽しみですが、大花は黄色系ばかりですので、赤い大輪の花が咲く品種を、来年の春には1,2株増やしたいところです。でもそうなるとちょっと置き場所が今のままでは無理が出てきそうですね。ずるずるものぐさで放置してきましたけれど、ここは奮起して新しい温室を建てないといけないかも知れません。

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検察には、一検察官のしでかした特異な事例で片付けてしまわないように取り組んでもらいたいものです。

2010-09-21 22:36:06 | Weblog
 今日も昼間は少しムシムシした一日でしたが、明日の雨で空気が本格的に秋へ入れ替わるのだそうです。朝夕は随分涼しくなってきましたが、ようやく昼間も秋らしい爽やかさを堪能できる様になるんでしょうか。

 さて、今日一番驚いたニュースは、厚生労働省元局長さんや大物政治家さんが関与して起こしたとされた、障害者団体向け割引郵便制度を悪用した偽の証明書発行による郵便不正事件、その事件の証拠として押収されたフロッピーディスクのデータが、検察の想定した事件の構図にあわせて改竄されていた疑いがにわかに出てきて、事件の主任を務めた大阪地検特捜部検事殿を逮捕した、というものでした。地検特捜部といえばこれまで正義の御旗を振りかざし、巨悪、とされた色々な事件に切り込んでいた善の象徴。その正義の味方が、自らのシナリオに沿って事件を解決するために、証拠をでっち上げるなど、一体どこの国の秘密警察なのか、と耳を疑い目を覆うようなニュースでありました。一応、ご本人は誤ってデータを書き換えてしまった、と故意に捏造したのではなくあくまで取扱い上のミスだった、と主張されている由ですが、まあいずれそのあたりは、証拠改竄事件の進展で明らかにされることもあるのでしょう。それにしても、一番かわいそうなのはそんな検察の稚拙とすら言える一人芝居で犠牲になったこのキャリア官僚の方で、地位を棒にふり、名誉を失墜させられたのを、検察は一体どうやって償うつもりなのでしょうか? 検察官とは言え人間なのですから、時には間違うことも無いとは言えないでしょうが、これは最悪の場合、間違いではなく検察の権威を傘にきて故意に陥れた事になり、この検察官個人の罪であると同時に、そんなことを許した検察という組織自体の罪でもあるはずです。特に、何故この検察官がそんなことをしでかしてしまったのか、個人的な素養を問う必要ももちろんあるのでしょうが、かつてのJR福知山線事故のように、組織そのものにそういうことを許してしまう土壌が無かったのか、大いに猛省して厳正なる捜査を行っていただかねばなりません。ある意味絶対正義であるべき検察の権威と信用が全く地に落ちてしまったという事自体が、我が国に計り知れない損失と害悪をもたらしかねないという点で、検察全体に課せられた重石は限りなく重いと感じます。


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ひょっとしてン十年ぶりに日中矛を交える日が来るのでしょうか

2010-09-20 22:30:35 | Weblog
 9月連休前半の最終日は少々雲の多い一日でしたが、幸いなことに雨は降らずに済みました。洗濯物もなんとか乾いてくれたようで助かりました。ただ、気温は下がる一方のようで、今週末から来週初頭にかけて仕事で遠出する予定の私としては、どういう服装で行けばいいかが悩ましいところです。そう言えば昨年も8月末に東京に行く用事があって、当時悩みに悩んで秋物で固めていって、思いのほか涼しかったためにちょうど良かった、という経験をしましたが、あれが今年の気候なら、何も悩むことはなかったでしょう。ともあれ、もう少し日が近づいて予報の精度が上がるのを待って、最終的に服装を決めようかと考えています。

 まあ幸い今年はいつも悩まされる台風に行く手を妨害される心配もなさそうですが、少し不気味なのが中国の強硬姿勢ぶりです。こっちの政権のゴタゴタに乗じて色々と揺さぶりをかけてきているんだろうな、という気はしていたのですが、今でも、我が国の出方をうかがうべく、ひたすら強気で押してきているんでしょうか? そうそういきなり宣戦布告して人民軍の上陸作戦が日本海側で展開されたり、東京がミサイルの標的にされたり、なんてことには無いだろう、とは思うのですが、ただひたすら押しまくってくるかのような印象が拭えない昨今の報道ぶりです。親中の実力者が後退し、対中タカ派の外務大臣が据えられたからといって、ただただ押して来るだけ、というのは、老練な手練手管を有するはずの中国外交からすると、どうも芸がないようにも見えます。もちろん、あちらにも引くわけにはいかない事情もあるのでしょうから強気のポーズは当然といえば当然なんでしょうけれど、何とも余裕がなくなってきていやしないか、と逆にその硬直ぶりがすこしばかりの不安を惹起するような感じです。一連の報道が、我が国に先に腰砕けさせての対中緩和を画策するマスコミの世論誘導でなければ良いのですが。
 まあ私のような素人の田舎者が心配しなくても、水面下で落しどころを探る非公式なやりとりがあるのかも知れませんし、そのシナリオに沿って今は強気のポーズを崩せないということなのかも知れませんね。どっちにしても、今のところ非もないのに引く必要は無いと思いますし、新しい政治・外交のあり方をこの政権で見せてくれるというのなら、見てみたい気も致します。


 
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07 決戦その5

2010-09-19 10:08:44 | 麗夢小説『夢の匣』
「……確かに頭を壊されたら困る。でもね……、負けるわけには、いかないんだぁっ!」
 初めて余裕もプライドもかなぐり捨てた星夜は、残る力のありったけを動員して、鬼童一人だけでも始末しようと唯一自在に動かせた一本の触手を走らせた。油断していたのか、鬼童はあっさりと触手に巻きつかれ、足が地から離れて浮き上がった。
「あんたを倒してその機械を壊せば、私の勝ちだ!」
 ぎゅっと締め上げられて眉をしかめた鬼童は、それでも残念そうに星夜に言った。
「ごめんよ。悪く思わないでくれ」
 鬼童の手に、またスタンガンが握られているのを星夜は見た。
「無駄だ! そんなものは効かないっ!」
「表面ならね」
 鬼童がスタンガンのボタンを押すと、その電極がにゅうっと針のように伸びた。
「でも、内部ならどうかなっと!」
 鬼童は、20センチは伸びたその畳針のような二本の角を、深々と触手に突き刺し、放電のスイッチを入れた。
 瞬間、触手ごと星夜の身体がビクン!と震え、大きく目を見開いたかと思うと、たちまち脱力してその場にヘタリ込んだ。鬼童に絡みついていた触手も、力を失いだらりと地に落ちた。
 一方、支えを失った鬼童も、そのまま4つんばいになって地面に突っ伏した。
「鬼童君!」
 慌てて榊が駆け寄ってきた。鬼童は、ぜいぜい息を切らせながらも榊に言った。
「僕は大丈夫です。それより彼女を診てやって下さい」
「わ、判った」
 榊は鬼童が本当に大丈夫そうなのを見てとると、今度は女の子座りでおじぎをするように上体を前に倒した少女に駆け寄った。身体にはまだ太い触手が何本も巻いていたが、大半の触手は抜け落ち、干からび、空気の溶けるように消えていきつつあった。榊は注意深くその首筋に手を当てて、ほっと息をついた。規則正しく強い鼓動が指先を通じて感じる。息も止まらずちゃんと呼吸している。どうやら無事のようだ。そのうちにも、残る触手が宙に溶け、裸同然の背中が見えてきた。これはいかん! と榊がワイシャツでも脱ごうか、と襟元のネクタイに手をかけた時、ふぁっとその背中を上質のスーツが覆い隠した。
「武士の情け、です」
 ようやく立ち上がるだけは回復した鬼童が、榊に微笑んでみせた。
「それにしても、どうして今度は効いたんだ? 一回目は弾いただけだっただろう?」
 榊は、眞脇紫変じた狼と対峙しながらも、それとなく鬼童の戦いに気を配っていた。なんといってもこの中で一番戦いに不慣れなのが彼なのは、自他共に認めるところだ。
「ええ、最初はちょっと驚きましたけどね。要は自動車と同じだ、と気づいたんですよ」
「自動車?」
「ええ」
 鬼童はかいつまんで星夜の触手の特徴を語った。
「彼女の触手の表面の粘液がクセモノだったんです。あの粘液が電気を表面だけ流して内部に伝えずにいたので、効かなかったんですね。更に別の触手が地面に突き刺さって、ちょうどアースの役割を果たして電気を逃がしていたというわけです」
「なるほど、それで今度は突き刺してみたわけか」
「あんなことしなくても彼女はもう限界だったんですけどね。でも、こっちも背骨がやられそうだったんで、なりふり構っていられなかったんですよ」
 背中が痛むのか、鬼童は少し顔をしかめて苦笑してみせた。
「鬼童殿、大事ないか?」
 円光も、気絶した纏向琴音を眞脇紫の隣に横たえ、鬼童と榊のもとに駆け寄った。そのまま鬼童の後ろに立つと、鬼童のワイシャツ姿の背中に左手の手の平を当て、練り込んだ気を流し込む。手の平から発する暖かな波動がじんわりと鬼童の背中に広がり、次第に痛みが引いていくのを鬼童は実感した。
「あ、ありがとう円光さん。少し楽になった」
 その間に榊は、気絶した斑鳩星夜の身体を、二人の仲間の隣に横たえた。何時までも三人川の字で寝かせておくわけにもいかないが、今はそれより優先しなければいけない事情がある。
「よし、それじゃあ急ごう。死神も気になるが、まずは麗夢さんと合流しないと」
「そうですね、行きましょう!」
 わざわざ小学生と切った張ったの乱戦を繰り広げることになったのも、元はと言えば彼女らが榊等の行く手を阻んだことに起因する。その障害を実力で排除した以上、行動をためらう理由はどこにもなかった。互いに頷き交わした榊と鬼童が連れ立って出口に向かおうとしたその時、円光が言った。
「お待ちなされ。どうやら麗夢殿が参られたようだ」
「何?」
「麗夢さんが?」
 二人は立ち止まって耳を澄ませた。すると、さっきまでは気づけなかった小さな足音が、確かにこちらに向かって反響しているのが聞こえてきた。やがて薄闇の洞窟に、南麻布女学園の制服の裾が乱れるのも構わず、腰まで届く豊かな碧髪を振りながら駆けてくる小柄な少女の姿が浮かんできた。
「みんな! 無事だったのね!」
 互いの姿がはっきり見えるようになると、麗夢が右手を上げて大きく振った。
「麗夢殿も大事ないか?」
 いち早く麗夢の到来に気づいた円光が声をかけると、麗夢はうれしそうにニッコリと白い歯を輝かせた。
「ええ、大丈夫よ!」
 ミニスカートで駆け寄る躍動感溢れたその笑顔に、激闘後、一旦は落ち着いた円光と鬼童の拍動が、思わず三割ほど上がってみせた。一瞬、その姿に見とれて言葉を失った若者二人に代わり、一歩前に出て榊が声をかけた。
「いやあ無事でよかった。麗夢さん」
「えいっ!」
 ようやく3人の元までたどり着いた麗夢は、喜びのあまり勢いよく榊に飛びついた。
「れ、麗夢さん!」
 さすがの榊も、思わぬスキンシップによろけながらも、嬉しいのはお互い様である。すぐにバランスを取ってしっかり麗夢を抱きとめると、互いの無事を祝い合った。
「「なっ!……しまった……」」
 一方円光と鬼童は、一瞬の愕然の後、強烈な後悔の念をハモらせた。榊は、たちまち沸騰した強烈な二つの情念を背中に感じ、それが危険域に達する前に、麗夢を下ろした。その瞬間、殺意未満の緊張がほっと安堵の溜息に代わり、榊は苦笑いを噛み殺しながら、麗夢に言った。
「申し訳ない。我々も急いで向かいたかったんですが、彼女らに阻まれてしまって、その抵抗を排除するのに手間取ってしまいました」
 榊は、向こうで仲良く川の字に並べた「あっぱれ4人組」の妹達を名乗る三人を指さしてみせた。
「面目ない」
「すみません」
 円光と鬼童も、見上げるような長身を折り曲げて詫びを入れる。麗夢はううん、と首を横に振って、三人に言った。
「警部も円光さんも鬼童さんも凄いわ! 私とルシフェルでも全然敵わなかったのに……って、そう言えば、ルシフェルはどうしたの?!」
 麗夢は、最も重要なことに気がついた。こっちには、ルシフェルが先導してこの三人を連れていったはずだ。しかし、今この場所には、その傲然とした姿はおろか、闇を練り上げたような陰惨な気配の一筋も感じることができない。
「麗夢さんは見ませんでしたか? ついさっき、そちらに飛んでいったんだが」
 榊の言葉に、麗夢の顔色がさっと変わった。
「ルシフェルが?!」
 しまった、最初からそれが狙いだったのか。
 ルシフェルの恐ろしさ、そして仲間やこの三人の子供達の安否を気遣うあまり、一番本命の、離れるべきではなかった者を一人置き去りにしてしまったことに、麗夢は気づいた。そう言えば、すぐ後ろを追いかけてきていたはずなのに。こっちが心配のあまり途中で気配が消えて、振り切れたことにほっとしてしまうなんて、私なんてバカだったの!
「急いで行かなくちゃ、あの娘が危ない!」
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3連休ですが、あんまり無理しないでいつもの休日を過ごすことにしています。

2010-09-18 21:43:12 | Weblog
 9月の3連休初日、なにはともあれ、行きそびれていた散髪に行ってきました。確か前に行ったのは夏の初めだったんじゃなかったか、とおぼろげに記憶しているのですが、さすがに2ヶ月以上放置していると櫛も通りにくくなるくらいにこんがらがってくるので、これ以上は放置できませんでした。それになにより、来週は大事な仕事があって、あんまりなかっこうも出来ない事情があり、といっていかにもさっき刈ってきました、というような態度が透けて見えるのもどうかと思い、そんなこんなの事情から、今日になったのです。おかげで久しぶりにさっぱりしましたが、冷え込んでくる時に髪を切ると風邪を引きやすくなるので、そのあたりは注意を払いたいと思います。

 後は布団を干して、本を読んで、連載小説を少し書き進めて、撮りっぱなしのアニメなどを観て、と普通に休日を過ごしました。ついこの間までは昼間PCを稼働させるのは暑さとの戦いになるので、朝方か日が落ちてからしかその気にならなかったのですが、この頃はそれほど気にならなくなってきました。いずれそのうち、貴重な熱源として積極的にスイッチを入れたくなる季節が来るのでしょうが、何にせよこれからは小説を書いていられる時間も増えそうで、クライマックスに向け、一気呵成に突き進むことができそうです。

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急速潜航するようにいきなり深まっていく秋に備え、表紙をしかえました。

2010-09-17 23:10:58 | Weblog
 少し残業していると、外が暗くなるのが想像以上に早くなっていることに気づいて、ちゃんと日は短くなっているのだな、と妙に感心してしまいました。そんな日の長さに呼応するように、なんだか朝夕はもう寒いくらいになってきており、この間まであれほど活躍していた扇風機を、もう片付けないといけないな、などと思うようにまでなっております。長期予報では、25日以降平年値を下回るほどに冷え込んでくる、という話も出ていますし、暑さ慣れしていた身体には少々厄介な、駆け足の秋の訪れになりそうです。
 そんな季節の早足に負けないよう、ちょっと気の早いところもありますが、ブログのデザインを秋仕様に変えてみました。以前の静かな冷たい心地良さを覚えさせてくれるダークブルーの海底イメージと打って変わって、暖色系の気持ち良い朝の寝床のような温もりを感じる色合いなんじゃないか、と思っています。とりあえず、12月の声を聞くまではこの表紙のままで行くつもりです。そのうちに麗夢の連載もまた始まることでしょうし、この表紙のうちに、連載小説の方もケリを付けたいですね。


 さて、
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なんだか最近のバイオ系の研究成果には、すごいモノがありますね。

2010-09-16 20:42:16 | Weblog
 最近、バイオ系のニュースがなかなか凄い事になっている感じがします。
 ついこの間は、クロレラの光合成能力を利用して、心停止後の膵臓の機能を回復させるという、臓器移植の将来に輝かしい光を投げかけたニュースがあり、続いて不健康な生活習慣から発症するとされる二型糖尿病を、骨髄と胸腺の同時移植で治療しよう、という根治療法の動物実験が成功し、更に小学生の頃理科で親しんだ微生物のミドリムシを使って、あらゆる細胞を選択的に抽出して運び出す手法の基礎実験が成功し、更に更に、今日はブドウ糖と酸素で発電する燃料電池をラットの体内に埋め込み、長期間炎症も起こさず発電させることに成功した、という、近い将来のサイボーグ化を夢見させるようなニュースがありました。
 全てがまだせいぜい動物実験段階でヒトで試されているわけではありませんが、順調に研究・開発が進めば、これらの延長上だけでも、随分長生きしたり健康で要られる期間が伸びたりするヒトが増えるんじゃないか、と期待されます。
 特に糖尿病の根治療法なんて、成功率の低い膵臓移植か、iPS細胞などを使った臓器培養などのまだまだ未知数の技術以外ないだろうと思っていただけに、こんな方法が新たなツールとして出てきたというのは実に心強いものがあります。それに、なんと言っても特殊な燃料電池による体内発電。現時点でもペースメーカーを動かすくらいの発電は技術的に可能と推測されているだけに、更に効率や寿命がアップして、記事にあるような様々な体内環境センサーへの応用などが進めば、24時間身体の調子をモニターして記録したり、異常発生時にホームドクターに緊急連絡が発信されたり、というようなことも可能になって、そのうち定期健康診断とか人間ドックなんてしなくてもいいようになるかもしれません。
 これから更にどんなツールが開発され、病が克服され、死が遠ざけられるのか、その未来を想像するとワクワクしてくるのですが、一方で多剤耐性菌や強毒性のインフルエンザウイルスなどオソロシイ輩も登場してきているわけで、こちらの方もさらなる対抗手段の発明が待ち遠しいところです。

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