かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

とりああえず、短編小説を書き始めてみました。

2008-05-31 22:49:29 | ドリームハンター麗夢
 少し疲れがたまっていたのか、今日はひたすら眠りこけておりました。朝寝、昼寝と経過して、今もまだ眠たくて目がしょぼついています。ただ、先ほどからくしゃみを連発、軽い頭痛を催しているところから、またまた花粉症が発症している感じです。眠気も目のしょぼつきも実は睡眠不足ではなく、アレルギーの一症状なのかもしれません。なんとも厄介なものですが、そういえば昨年の不調も風邪だと思い込んでいましたが、もしかしたら花粉症が悪化したのが原因だった可能性があります。最近ブルーベリージャムを食べていませんし、どうやらヨーグルト+オリゴ糖はあんまり効果なさそうですし、これでいよいよ薬が効かなくなってきたら、いよいよ寄生虫でもお腹で飼うより仕方がなくなるかもしれません。

 さて、そんな状態で一日の大半を過ごしたのですが、食事や風呂などの合間を縫って、ようやく重い腰を上げ、小説を一つ書き始めました。予定では長編ではなく、400字詰原稿用紙に換算して50枚くらいの中短編ですが、今回は、前回のばたばた喜劇ではなく、ちょっとばかりシリアスバージョンで麗夢ちゃんの活躍を描いてみようといういたって正統派趣向で描くつもりでいます。まあこれも助走の一環で、書き上げ次第次は久々の長編小説にチャレンジしてみようか、という予定です。そんなわけで、とりあえず、起承転結の起の部分を明日アップしたいと思っています。後は書き上げ次第、順に挙げていく所存ですが、今日だけでまだ10枚少々しか書いてないですし、明日は朝から自治会の大掃除ですからあんまり時間も取れませんし、最終的にいつ出来上がるか、今の段階ではよく判らなかったりします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

狼と香辛料DVD 3巻だけ、購入。

2008-05-30 23:24:07 | アニメ特撮
「狼と香辛料」DVD第3巻を購入しました。
Amazonで予約してましたら、ちょうど発売日に届けてくれました。なにやらやたらと分厚いのは何故? と思っていましたら、300ピースのジグゾーパズルが付録についてきてました。予約のとき、あんまり特典とか気にしてなかったもので、気がついたときはなにやら得したような気がしないでもなかったです。ただ、個人的にパズルの類はあんまり得意ではないので、さてどうしたものか、と考えるのはまた次の機会にして、早速ディスクを取り出し、再生してみました。
 1,2巻は買わず、3巻だけ買ったのは、これにテレビ未放映の話が1つ入っている、という話を見たからでした。「第七幕 狼と幸福の尻尾」という題の話ですが、ネタばれになるのもなんですので、今のところ内容は伏せますが、とりあえず満足した、と言うことだけは書いておきましょう。

 さて、中国は自衛隊機の派遣を断ってきたとのことですが、まあさもありなん、というところでしょう。そもそも最初から、空港に荷物運ぶだけなら軍用輸送機など要らないわけで、不穏分子が狙ってるとか飛行場と呼ぶにはいささか問題のあるような未整備地に降りなければならないとか被災地の空港が民間機では降りられないほど被害を受けた、とでもいうことなら意味もあったんでしょうが、話の最初から、中国当局が何を考えているのか、どうもよく判らない感じがしてました。なんとなく、日本のマスコミが針小棒大に空騒ぎしただけだったんでは? とか思いもしましたが、あたらじとも遠からず、だったりしたんではないでしょうか? ともかくよく判らないことだらけの中で、いろんなことが予定調和的に推し進められていってるような、不気味な感じがそこはかとなくしないでもないです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

対向車ことごとくを下がらせるなんて、ひょっとしてギアスでも使えるんでしょうか?(笑)

2008-05-29 22:22:14 | Weblog
 今日は雨の中の出勤。最初から雨中走行はわかっていましたし、もう濡れて寒いというような季節でもなし、それなりに楽しむこともできました。あとちょっと、というところから盛大に降ってきたのが難儀といえば難儀でしたが。
 ちょっと面白かったのが若葉マークをつけた先行車でした。私の通勤ルートにはおよそ2キロ弱、車の対向がかなり難しい隘路があって、バイクならなんてことのない道なのですが、車のときはどうか向こうから来ませんように、と祈りながら走ることになります。ただ、いくら通行量の乏しい田舎道とはいえ、通勤時間帯はそれなりに車も走っていて、大体平均してその2キロの区間でおよそ10台ばかりの車と出会うのです。もちろん私と同じ方向に走る車も何台かいますが、大体どれもよく見知ったようするにこの道に慣れている人たちばかりなので、対向できる場所は大体心得ていて、よほど思いもよらぬ出会い頭にでもならない限りは互いに身動き取れなくなって渋滞する、というようなことにはなりません。まあ夏休みシーズンなどには明らかにこの道初心者、というような車が入ってきて難儀することもありますが、そんなことに出会うのは、年に3度もありません。
 今日前を走っていた車は、あまりこれまで見かけなかった車で、オフシーズンの今時分には少々珍しい一見さんでした。これは雨の中で立ち往生させられるかもしれないな、と苦々しく思いつつ少し距離をとって後ろをついていったのですが、案の定いかほども行かないうちに対向車が来て動かなくなってしまいました。初心者に細い山道での長距離背走は相当難しいので少しはらはらして観ていましたら、思いのほかあっさりと対向車側がバックを始め、100mほど下がった広いところまで行って、若葉マークの車を通してくれました。なんとも親切な人がいるものだな、と感心しながらこちらも再び発進しましたら、若葉マークがまた対向車に出くわして止まっています。あれあれ、なんとも対向車運のない車だな、と思うのもつかの間、またも対向車のほうが身を引いて、その車を通してくれました。結局対向2車線の道に出るまでもう一回同じ光景が繰り広げられたのですが、こうも続くと、何故そんなにうまく道を譲ってもらえるのか、という点に興味がわいてきます。よほどかわいい女の子がハンドルを握っていたのか、あるいはいかつい恐ろしげな輩だったのか。はたまたお年寄り・・・だったら紅葉マークのはずですし、などと色々考え、機会があれば前に出てその姿を拝んでやろうと思ったのですが、残念ながらそれはお預けになってしまいました。もしこの車が今日だけのゲストならその疑問を解き明かす機会はまずやってこないでしょうが、最近デビューした新入りさんならいずれまたチャンスもありそうです。というわけで、まずは明日の通勤に期待をかけているんですが、果たして謎の解けるときは来るでしょうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「運命改変」はできませんが、予測と回避くらいは何とかなることもあります。

2008-05-28 22:09:06 | 夢、易占
 最近朝かなり早くから明るくなるせいなのか、明け方に一度目が覚めてしまってしまい、二度寝もままならず寝不足気味が続きます。いっそアイマスクでもして寝ようかとも思うのですが、花粉症シーズンは寝るときにもマスクをしたままですので、これでアイマスクまでしたら顔のほとんどが覆われてしまい、熱がこもってかえって眠れなくなりそうです。これを回避する妙手がなにかあればいいんですが、とりあえず一度やってみて、実践の中で工夫していくよりなさそうです。

 ところで、眠い目をこすりつつ立てた今日の卦は天山遯(トン)初六。意味は、遯尾(とんびあやう)し。もって往くとろこあるなかれ。遯というのは、退避、隠遁、すなわち逃げること。遯尾とは最後尾のことで、それがいこと危いというのは、逃げ遅れてやばい、というような意味でしょう。往くとろこあるなかれは、積極的に何かをしようとしてはいけない、韜晦して時期を待て、という意味だそうで、じたばたしても始まらない、というような状況を言うようです。
 ところで今日の天気は晴のち雨。ただ、雨の降るときが予報を見るたびに少しずつ遅くなって、帰宅前には、九州ではまた記録的な大雨になりつつあるものの、その雨がこちらまで届くのはどうやら今夜未明になる様子でした。そのために安心もしていたのですが、今朝の占断を思い出し、仕事を早仕舞いしてとっととバイクにまたがり、道中順調に行き過ぎたのですが、家まで後5キロとなった頃、突然、バイザーにぽつぽつ大粒の水滴がはじけました。そんな馬鹿な、雨は今夜半のはず、と今更気象庁をののしってみたところで濡れずに済むわけもなく、ひたすらこれ以上強く降らないように祈りながら走りました。西から襲ってきた雨に危く追いつかれるところでしたが、雨は次第に強くなってはきたものの、すでにあと少しというところまで走ってきていたおかげで、何とかずぶぬれにはならずに家までたどり着きました。まあ「運命改変」とまでは行きませんが、何とかその占断を活かしてもっとひどい目には遭わずに済んだ一日でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これが世界的大発生の震源地にならなければいいんですが・・・。

2008-05-27 22:52:48 | Weblog
 今日も一日暑かったです。外で仕事していたら確実に日焼けする日差しで、少し動いただけで背中がじっとり濡れてくるのが判ります。5月も、もう日本海海戦戦勝103周年記念日。周りの田んぼも一部に水が入り、代掻きが済んで、恐らくこの週末には第一陣の田植えが始まることでしょう。田植えが終わったら入梅、そして今年も猛暑が伝えられる夏が始まります。そんな季節の移り変わりを先取りしたような暑い一日でした。

 さて、サイクロンに見舞われたミャンマー、地震に見舞われた中国、それぞれにおいて懸念されていた伝染病発生が現実のものとなりつつあるようです。ミャンマーではすでにコレラの患者が発生、赤痢、マラリア、デング熱も心配されているそうですし、中国ではペストの流行を懸念し、3000人を超える専門家がねずみの毒えさを撒くペスト対策に乗り出したとのこと。しかし、インフラが壊滅し、水や食料さえ不足気味な被災者の体調は相当悪化しているでしょうし、果たして両政府がそれぞれの危機をきっちりコントロールして、被害を未然に、あるいは小さなうちに収めることができるかどうか。あるいは懸念されている病気ばかりでなく、たとえば新型インフルエンザなんてものがこれら地域を基点に現れたりしたら、その被害は当該地域・国の垣根を越えて、世界的な問題へと発展するかも知れず、しばらくはその行方に目が離せません。ミャンマーは一刻も早く先進諸国の援助の手をとるべきでしょうし、中国もたとえ一時的にオリンピックに差し障りが生じようとも、地震被害の復旧と被災者の健康管理に力をつくすべきでしょう。
 新型インフルエンザといえば、日本ではその流行に備えた危機管理が、全くなっていないんだそうです。確かにどうすればよいか、自分でネット等で検索するならともかく、それ以外にさほど多くの情報が政府やマスコミから出ているようには見えないですし、多少は意識していてもそんな程度の認識ですから、危機感に乏しい大多数の人々には皆目情報がいきわたっていないのではないのでしょうか? たとえば流行前に使う予防ワクチンは国民全員の分を備蓄するのに年1700億円、大流行した場合の被害総額は20兆円、64万人が死亡、という数字を知っている人が何人いるでしょう? 対策には当然お金もかかりますが、大流行してからその損失の多さを嘆くよりも、現実的に支出可能な金額なら、今すぐにでも国民の理解を求め、対策に乗り出すべきじゃないかと思うのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

火星の地平線に感動! です。

2008-05-26 22:10:51 | Weblog
 アメリカ航空宇宙局が昨年8月に打ち上げた、火星探査機フェニックスが、今朝早く、ようやく火星に到着、着陸を敢行し、無事極地付近に降り立ったとのことです。今まで着陸というと巨大な風船を膨らませてそれをクッションにして降りるばかりでしたが、今度はパラシュートで減速してから逆噴射して時速約8キロに減速して、3本の脚を伸ばして着地したんだとか。これは、以前一度やって失敗した方法なのだそうですが、それを再度中身を吟味した上で改めて挑戦するあたり、さすがにアメリカなんだな、と特に意味もなく感心してしまいました。何でも火星の極地付近の地下には氷の形で多量の水が存在するそうで、今回の探査機は、その地面を掘削して水の存在を確認するとともに、有機物や生物の痕跡を探すのが目的と聞きます。平均気温マイナス53度、大気圧は地球の百分の一以下で95%が炭酸ガス、という環境ではありますが、地球にだって想像を絶する環境で生息する菌類がいたりしますし、どうせなら火星ででもそんな生物が見つかったりしないのか、と期待も膨らみます。
 今のところはまだ着陸して太陽電池の羽を広げたところのようですが、すでにフェニックスが撮影した写真が新聞に出ていたり、NASAのサイトにアップされていたりして、火星の荒涼とした大地をかなりの高解像度で観ることができます。私などはNASAのサイトでモノクロの地平線を見て、なんともいえない感動を覚えました。これが、隣の惑星の姿なのか、と思うと自然に胸がわくわくしてきて、知らず知らずのうちに笑みがこぼれたりいたします。恐らくそう遠くないうちに、更に美しく、迫力ある映像が届けられることでしょうが、今からそれが楽しみでなりません。火星探査は行くだけでも何かと障害の多い未知の世界ですが、今度のはミッションの最後まできっちり完全動作してくれることを願います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨の行方を気にかけてましたら、久々に朝からテレビを観る時間ができました。

2008-05-25 21:58:48 | Weblog
 昨日からの雨がいつまで続くかが気になって、あまり寝てない気がします。特に未明、お天気情報を見ると多分4時ごろと思いますが、相当強い雨が降ったのか、道を叩く雨音で目が覚めてしまいました。大雨警報も出ていたようで、ほぼ天気予報どおりの雨模様だったようです。その後日曜日だというのに7時過ぎに起きて、雨がいつ止むか気にかけながら、朝食もとりつつテレビ朝日のスーパーヒーロータイムをリアルタイムで観てました。これは、一応毎週欠かさず観ているのですが、いつもは録画したもの観ていて、CMまでしっかり観たのは多分初めてじゃないか、と思います。結局雨は10時ごろまで止むことなく、草刈は来週に延期となりました。
 そういえば日曜日というのは例外的にテレビの視聴時間の長い日で、朝はスーパーヒーロータイム+プリキュアGo!Go!、昼はたかじんのそこまで言って委員会、夕方はコードギアス反逆のルルーシュR2、という具合に、ほぼ一日中断続的にテレビを観続けています。同じ休みでも土曜日はほとんどテレビを観ませんので、日曜の時間はほぼテレビを観るためにある、といっても過言ではなさそうです。
 でも、昔はもっとたくさんテレビ番組を観ていたと思うのです。深夜アニメもそれなりに録画していたりとか、ゴールデンタイムにも結構観る番組があったりとか。いつの間にかそういうのをあまりしなくなって、一週間のうちでほとんど日曜日だけテレビを観ているような具合です。あまり自覚がないのですが、それだけ日々忙しくなったのでしょうか? あるいはやっぱり観たいと思う番組がなくなったのか。まあ私が一番テレビを観ていた時代にはネットというものはありませんでしたから、今は私がテレビに割ける時間が少なくなった、というのは確かなのでしょう。

 さて、去年の今頃は麗夢のDVD-BOX2が家に届いてました。風邪でダウンして喜びを表現することもできなかったようですが、今年は今のところ具合が悪くなることもなく、小康状態を保っているといえます。今年一番の楽しみは麗夢新作(コミック)の行方ですが、他にもなにか楽しいことがあればいいんですけどね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鳥インフルエンザで魚が食えなくなることは無いでしょう。

2008-05-24 23:03:56 | Weblog
 今日は昼ごろから雨が降り出し、今はもう大雨といってよい降り方をしています。さて、この雨が明日のいつまで続くのか。未明のうちにあがると、自治会の草刈が予定されていますので、多分実施されることでしょう。でも朝10時ごろまで続いたとしたら?
 中止になるのか、少し時間を遅らせてもやるのか、はなはだ微妙なことになりそうです。ただ、やるとしたら水を吸って重くなり、多分乾いてもない草を、泥だらけになりながら刈ることになりそうです。その上お日様でも照ってきた日には、うだるような蒸し暑さに見舞われるかもしれません。できれば今のうちに予備日へ変更してもらえたら少しは安心して寝られるのですが、ここはできるだけ早くやむか、昼ごろまでしっかり降り続いてくれるか、どちらかになってくれることを期待したいところです。

 さて、東北の観光名所十和田湖で、観光資源でもある白鳥から、強毒性の鳥インフルエンザであるH5N1型ウイルスが検出されたというニュースのために、観光客が激減、さらに、湖の魚も危ない、という根拠のない流言がでて困っているのだそうです。鳥からヒトへの感染は今のところほぼありえないようですし、これに感染して死ぬ確率より、運転中に携帯いじっている不心得モノの車に轢かれて死ぬ確率のほうが高そうに私には思えるのですが、安全に完全を求めたがる国民性を思えば、なんとなく近寄ったら怖いような気がするヒト達がいらっしゃるのは、致し方ないのかもしれません。でも、はじめに鳥インフルエンザがマスコミに取りざたされた頃は、スズメやハトなどといった身近な鳥が庭先で死んでいるだけでウィルスを疑い、お役所やら保健所やらで大騒ぎして対処するよう騒いだのは、すっかり忘れてしまったんでしょうか? 今でもカラスやスズメやハトの危険度はあの時とまるで変わってないはずで、今騒がれている白鳥と危なさ加減はそう変わらないと思うのですが、マスコミも話題になる白鳥は取り上げても、カラスではもうニュースにならないと思っているのかもしれません。
 ただ、白鳥に鳥インフルエンザを発症させてしまったのは、ヒトの作為だという意見もあるようです。ようするに餌付けして過密状態を作った結果、インフルエンザに感染する機会を増やしてしまった可能性が高い、ということなのだそうです。大体自然動物をかわいいとか観光資源に、とかいうようなヒトの都合で餌付けしたりすると、サルとかでも問題になっているように必ずといっていいほどしっぺ返しを喰らいます。そういう問題が生じた以上、そろそろ白鳥との付き合い方も考慮すべきときなのかも知れません。
 まあそれはそれとしても、感染することはない魚まで危ない、というのは、さすがにどうかと思います。正しい知識、正しい理解が必要で、お上もその周知に力を入れているのでしょうが、もう少し、自分で調べるとかいう姿勢も、人々には必要な気もいたします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラックバスがおいしく食べられるなら、もっと積極的に漁をしてもいいんじゃないでしょうか?

2008-05-23 22:43:56 | Weblog
 普通、その朝に見た夢は、放置していれば出勤する頃にはすっかり記憶が無くなっているものなのですが、今日は今こうして日記をつける時まで、夢の記憶を保つことができています。どうも最近は明晰夢を見てやろうと意識しているせいか、毎晩見る夢の内容が結構濃くて、記憶に残ることが多いようです。これは久々に夢日記をつけるようにしてもよいかもしれません。
 今日の夢は、小さな、ハムスターのようなかわいらしいネズミをどうもペットにしているらしく、その鼻先になぜか皮製の手袋をぶら下げて、猫をねこじゃらしであしらうように、かじりついてくるネズミと遊んだり、えさ代わりらしい、お箸くらいの太さの薪の束から器用に抜き出してポッキーのごとくかじっているのを見ていたり、というほのぼのしたものでした。しゃべっていたような気もするのですが、それは目覚めた後の後付け記憶かもしれません。いずれにしても実にかわいらしい小さな生き物でした。
 ネズミというと日本の昔話では幸運や財産をもたらす瑞獣ということになるのでしょうが、夢占いでも、白いネズミやかわいらしいのはやはり吉夢ということになるようです。是非正夢、となるのを期待したいです。

 さて、ブラックバスがメタボリックシンドロームにも効果的な食材として使えそうだ、という話がニュースにありました。私は前々から不思議に思っていたのですが、どうしてこの魚を食べよう、という話にならないのでしょう? 独特の臭みがあるそうですが、白身で淡白な味わいと聞いておりますし、ハーブや何かでにおいをマスキングすれば、そのまま食べるのはもちろん、カマボコやチクワのような練り製品にだってできそうに思うのです。趣味でバス釣りを楽しむヒトは食べずに逃がしてやるそうですが、食べられるなら、それを漁として商うヒトが出てもおかしくはないでしょう。
 そんなことを考えておりましたら、大津市にある滋賀医大医学部付属病院で、入院患者向けにブラックバス料理が開発され、この21日にはなんと病院の給食に出したなんて話を目にしました。栄養価でも、タイに比べて脂質は10分の1、エネルギーは半分以下、消化吸収を助けるタウリンが3倍含まれる、高タンパク邸カロリーな、メタボリックシンドロームにはうってつけの食材だったんだとか。食糧危機がすぐそこまでやってきているといっても過言ではない我が国の未来の食卓に、ブラックバスが並ぶ日はそう遠くないかもしれませんね。

 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近所では電柱が倒れちゃいましたけど、海の向こうでは体制は大丈夫なのでしょうか?

2008-05-22 21:47:15 | Weblog
 今日回ってきた自治会の会報に、まるで特撮モノかアニメでも見てるみたいにぶっ倒れた電柱の写真が載ってました。写真なので正確にはわからないのですが、根元のほうの、地面から大体30センチくらいのところからセメントの柱が完全に分断寸前まで折れ曲がっており、まさに無理矢理引きちぎられたみたいに不定形の断面をさらしているのです。場所を見ると、どうもごく近所らしいです。まあいくら近所でも、普段通らない道というのは山ほどあるので気づかなかったのも不思議ではないのですが、直撃されたプレハブの物置小屋みたいな建物がひしゃげ、衝撃のすごさを物語っておりました。原因は、まっすぐに立ってなかったとか、支えになるケーブルが適切な角度に張られていなかったとか、どうも不正確な工事方法にあったかのように書いてあるのですが、今のところ、それが事実かどうかも私には検証のしようもありません。それでも、腸内にはえている危なそうな電信柱のいくつかが具体的に挙げられていたりすると、思いのほか手抜きに近いようなやっつけ仕事が多いのかも? と思いたくもなります。

 手抜きといえば、倒壊した小学校で亡くなった子供達の親が当局に抗議デモを行い、一部でかなり過激な行動に出ていた、とかいう話が大陸のほうから聞こえてきますが、その場面については海外の報道陣を一切締め出していたそうですので、正確なところがよく判りません。ただ、やはりそのような報道管制を布いていてもそんな話が漏れ聞こえてくるというのはなかなかに怖いものがあります。衛生状態の極度の悪化から疫病がはやったりするのも恐ろしいことですが、災害への恐怖、鬱積する不満、肉親や友人を失った怒り、それらがない交ぜになって爆発しやしないか、体制の崩壊がそんな全体から見たら微々たる物にしか見えないところから始まったりしないか、と、見ているこっちはひやひやモノです。
 そのせいなのか、と勘繰りたくなる位に、日本の救助隊に対する大陸からの賛美の声、そしてそれを伝える我が国のマスコミの報道ぶりが、もう見事なまでに手放しな有様で、それがかえって不気味でうそ臭く見えてしまうというのは、私の眼鏡が相当に曇っているのでしょうか。でも、あの聖火リレーの有様を見せられたりしますと、今の日本礼賛は、危ぶまれる五輪の開催を推進するために、大陸中枢からの指令で意図的に発せられていたりしていても不思議ではない気がするのです。昨日まで罵詈雑言を常としていた口が、文字通り舌の根も乾かないうちに見事に裏返った言葉をのたまうというのは、もし心底感謝を述べられているのだとしても、その触れの大きさ自体が病的に見えてしまうのです。大陸のネットの掲示板では、「とっとと帰れ!」との書き込みに対して徹底した反論がたちまちあふれかえったそうですが、まだ件の書き込みの主のほうが安心を覚えてしまという、それはそれでちと病膏肓に入ったかのような感じもしないでもない気分ではありました。さて、信じていいんでしょうかね、大陸のことを。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短編小説『鏡の悪戯』後編いきます。 

2008-05-21 22:48:44 | 麗夢小説 短編集
 今日は見事に上天気で、朝は寒いくらいでしたが、昼間はもう真夏とそう変わらないくらいに感じるほど熱い日差しに背中やうなじがじりじりと焼かれました。5がつも3分の2を過ぎますが、そろそろ初夏から更に一歩踏み込んだ季節に移りつつあるようです。ここまできたら、もうじき梅雨ですね。果たして今年はどんな梅雨になるんでしょうか。

 さて、先週末にアップした「鏡の悪戯」前編に続き、正真正銘新作の後編をアップします。相変わらずどたばたしていますが、今度のは更に男臭さもあいまって、まるで夏コミ3日目の某区画のような有様、かも知れません。幸か不幸か、コミケ2日目の某区画のような描写は一切ありませんので、その点はご安心いただけると思いますが、かわいい麗夢ちゃんが飛び回って活躍する、というような話ではありませんので、ご注意願いたく存じます。

 それにしても、私の短編はどたばた喜劇が多いような気がしないでもないです。私は性格的なものなのか、ギャクを描くのはすこぶる苦手なのですが、どたばたコメディは割りと好きで、書くのも苦になりません。きっと幼少時から関西系喜劇にどっぷり染まっているせいかもしれません。大笑いは取れなくてもくすっと笑みがこぼれてくれましたら作者としてはうれしい限りですので、もしお気に召しましたらコメントででも感想をいただければ幸いです

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短編小説『鏡の悪戯 後編』 その1

2008-05-21 22:39:09 | 麗夢小説 短編集
「ちょ、ちょっとまったぁ!」
「きゃっ?!」
 今にも集中させた夢のエネルギーを一気に放ち、夢魔の女王の鏡を夢世界から現実世界へ叩き出そうとしていた麗夢は、その腕に縋り付いてきた夢見小僧に押し倒された。
「いったーい・・・。何なのよ一体!」
 同じくうつぶせに倒れ込み、麗夢のお尻の上でふぎゃっ、と小さな悲鳴を上げた夢見小僧が、涙目を浮かべつつ顔を上げた。
「今、いいこと思いついたの。お願いだから、鏡を外に出すのは待って」
「えーっ」
 麗夢はいかにも嫌なことを聞いた、と言わぬばかりに身体をひねり、背後の夢見小僧を振り返った。
「もういい加減にしてよ。パワー集めるのだって楽じゃないのよ!」
 だが、夢見小僧は麗夢の抗議などまるで聞こえませんと、満面の笑みを浮かべて麗夢に言った。
「ね、次は夢世界一のイイ男を選びましょうよ」
「はぁ?」
 高らかに宣言した夢見小僧に、麗夢もまた改めて眉をひそめた。
「もう懲りたんじゃないの?」
「何を仰るウサギさん!」
 夢見小僧は、腕立て伏せの要領で上体をぐっと持ち上げると、麗夢を見上げて言った。
「夢世界一の美女がともかくも決まったんだから、次は夢世界一の男を選ばなくちゃ話がまとまらないでしょう?」
「イヤ別にまとめなくていいから・・・それより早くそこどいて・・・」
 頭を抱えた麗夢がぼそりと呟くのも構わず、夢見小僧はテンションも高らかに麗夢に言った。
「お雛様だって七夕様だって伊弉諾伊弉冉の神様だって、世のことわりは陰陽一対! 夢世界もまたその道理に則らなくちゃ! そう思わない? 美奈ちゃん!」
 突然暴走を始めた事の成り行きに呆然としていた美奈は、いきなり話を振られて口ごもった。
「え? あの、その、どうするんですか?」
「もちろん! まずは候補者を選びよ! エントリーするに相応しい男子を選ばなくちゃ! 誰かいない? 美奈ちゃん」
「え、お、男の人ですか? え、えーと」
 律儀に考え始めた美奈に、麗夢はため息を付いて一声上げた。
「私は反対」
「なんでよ!」
 一転、突っかかってきた夢見小僧に、麗夢は努めて冷たく、突き放すように言った。
「だからまずどきなさいってば! とにかくもうあんな騒ぎはこりごりだわ。いいこと夢見さん。これ以上だだこねるんだったら、その鏡、今度こそきれいさっぱりたたき壊してやるわよ」
 麗夢は、今は光を失った剣を、これ見よがしに夢見小僧の顔の上で振った。
「あ、危ないって! 麗夢ちゃん! ヒッ!」
「あーら、ごめんなさい?」
 ズルリ、と背中越しに麗夢の手からずり落ちた剣の切っ先が、夢見小僧の脇腹をかすめた。更ににやりと笑みを浮かべられては、さすがの夢見小僧のテンションも下がらざるを得ない。意気消沈した彼女の姿に、麗夢もようやく安堵のため息を付いた。
「判ってくれたらいいのよ、さあまずはそこをどいて って、な、なにするの?!」
「隙あり、麗夢ちゃん!」
 いまだラグビーでタックルを決めたような形で麗夢のお尻に抱きついていた夢見小僧は、麗夢の剣が離れた瞬間、もぞもぞっと麗夢の身体の上にはい上がり、その両脇に自由になった手を添えた。
「言うこと聞いてくれないんだったら、こうなんだから!」
「ひゃっ! ちょ、ちょっと駄目! イヤ、そこは、あは、やめて! あははははは! み、美奈ちゃん、助けてぇ!」
 背後から抑え付けられ、自由を失った麗夢の脇腹に、夢見小僧の両の手がワキワキと蠢いた。
「美奈ちゃん! 手を出したら、次は貴女の番よ!」
 蛇に睨まれた蛙、というのはちょうどこういう姿を言うのだろう。肉食獣さながらの半分イってしまったかのような夢見小僧の爛々と輝く目と笑顔に、美奈はひっと悲鳴を呑むと、そのまま固まってしまった。
「美奈ちゃーん!」
 夢魔の女王に対してひるまず立ち向かった勇気は、この「猛獣」相手にはまるで通じなかったようだ。麗夢は絶望的な悲鳴を上げて美奈の名を叫んだが、美奈はびくっと一瞬ふるえただけで、夢見小僧の再度の睨みに全く身動きがとれなかった。
「ほれほれほれほれ! どーぉ、私のお願い、聞いてくれる気になった?」
「いやーっ! 判った、判ったからやめてぇっ!」
 手足をバタつかせ、泣き笑いと脂汗に額へぐっしょりと前髪をへばりつかせながら懇願する麗夢に、夢見小僧もようやく満足したようだった。
「はぁ、はぁ、判ってくれてうれしいわ。あ・り・が・と・う」
 と、名残惜しげにぐったり脱力した麗夢の耳元に口を寄せて呟き、蠱惑げに曲げた右手の指で背中をひとなでした夢見小僧は、麗夢がひゃん! と色っぽい悲鳴を上げたのを合図に立ち上がった。
「さあ、麗夢ちゃんも同意してくれたし、魔法の鏡さん、よろしくお願いね!」
『かしこまりました』
 相変わらず陰惨な感じの拭えない声だったが、心なしか弾んでいるように聞こえたのは気のせいだろうか。美奈は二人の嬌態に頬を赤く染めながらも、ようやく出番がきた鏡の様子に、何故かほっと息を付いていた。
『まずはこの二人から参りましょう』
 鏡の表が突然真っ白に輝いた。油断していた一同が目をくらませる。
「二人って、ちょっと芸が無さ過ぎよ・・・?」
 てっきりレギュラーの美男子2人が呼び出されたモノ、と思いこんだ夢見小僧は、薄れる光に現れた巨体と漆黒の姿に、ぽかん、と口を開けた。
「「何だここは?」」
 異口同音に声を上げた「2人」の前で、鏡の声が響き渡った。
『エントリーナンバー1番、夢魔王殿。同じく2番、死神博士死夢羅ことルシフェル殿~』
「あ、あなた達!」
「貴様! 麗夢!」
 夢見小僧のくすぐり&セクハラ攻撃にすっかりどうにでもしてくれ、と自暴自棄な麗夢だったが、いきなり現れた、辺りを闇に染めるかのような姿が戦士の本能に火をつけた。麗夢はまだ馬乗りになっていた夢見小僧を突き飛ばすようにして立ち上がると、油断無く剣を構えた。相手の二人も、突然のことに訳が分からないなりに、いきなり現れた(と二人には見えた)宿敵の姿に、それぞれの獲物を構え直す。
「夢見さん! 美奈ちゃん! こっちへ!」
 今にも一触即発の危機的状況に、麗夢の緊張はいや増しに増した。一度は滅ぼした夢魔王に加えて、死神まで目の前にして、二人をかばいつつ闘えるのか、あまりに心許ない。だから止めておけば良かったのに、と夢見小僧を止められなかったことに歯がみしつつ、迫る脅威に剣を振りかざしたその時だった。
『双方武器をお引きなさい』
 鏡の声がまたも辺りを震撼とさせた。
「何だと? 鏡風情がこのわしに命令しようというのか?」
 夢魔王が不快げに鼻を鳴らすと、ルシフェルもまた、嘲りも露わに鏡に言った。
「そうだ。邪魔はせんでもらおう」
 しかし、鏡は見た目一向にひるむ様子もなく、淡々と二人に言った。
『あなた方は私の魔力で一時的にこの場に顕現したに過ぎませぬ。姿、意識は往事のままでも、所詮は鏡に映し出された影。その力までは再現されておりませぬ』
「「何?!」」
 またも二人同時に驚愕の叫びを上げ、信じられぬという目でおのが獲物を見つめた。
 麗夢もまた、改めて目の前の敵を睨みすえ、鏡の言うことが確かに正しいことを見て取った。そう、視覚は間違いなくただならぬ脅威を知覚しているのに、麗夢の戦士としての鋭敏な感覚は、二人を全く脅威として認めていなかったのだ。あの人を威圧して止まない強烈な殺気も、心を腐食させ、光を闇に染め変える瘴気もまるで感じられない。麗夢はそれでも構えた剣を降ろそうとはしなかったが、ようやく事態を把握した傍らの友人が蠢き出すのを止めることは出来なかった。
「ちょっと鏡さん! 何よこの二人は!」
『何、と申されますと?』
「私は、夢世界一の男を選ぶって言ったのよ!」
『ええ、ですから、私の視点でまず候補者を選んだ積もりですが』
「あのねえ、この二人のどこに夢世界一の男としてエントリーする資格があるのよ。私は、化け物や枯れたじじいの一番を選びたいんじゃないの。そこんとこ判ってる?」
 何だとこの小娘! と異口同音にいきり立つ二人の猛者を無視して、鏡は言った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短編小説『鏡の悪戯 後編』 その2

2008-05-21 22:39:01 | 麗夢小説 短編集
『男の価値は単に見栄えだけではないでしょう。他にも、膂力、知性、決断力、カリスマ性、ファッションセンス、危険な悪の香り、等々、判断材料は多岐に渡るはずです。それに、昨今は「ちょい悪親父」なるものがはやっているとも聞き及びます。このお二方には十分エントリーの資格がある、と思いますが?』
「ちょい悪って、この二人が?」
「何だその目は?」
 さすがに麗夢も呆れながら二人を見れば、どうやら暴れるのは無理、と悟ったのだろう。死夢羅が鎌を所在なげに肩に掛け、麗夢を見返した。夢魔王も獲物の蛮刀を下げ、腕を組んで怒りを収める。
「だが、夢世界一の男を選ぶというのなら、仕方あるまい。しばらく付き合ってやる。さあ鏡よ、さっさと残りを呼び出すがいい! まあ、誰が一番になるかはもう決まったも同然だがな」
「ふん、高々夢魔風情が偉そうに。だが、確かに一番が誰か、は既に決定していると言ってよかろうな」
「何を!」
 ルシフェルの嘲弄に突っかかろうとした夢魔王を、鏡の次なる呼び出しが遮った。
『エントリーナンバー3番、聖美神女学園体育教師殿~。4番、夢隠村首無し武者殿~』
 鏡の声と共に現れた二人の姿に、麗夢はもう打つ手無し、とばかりにしゃがみ込み、美奈は失神寸前の有様でその傍らに腰からストン、と落ちた。一方夢見小僧は、何なのよ一体、と憤慨しながら、鏡をにらめ付けていた。
「絶対誤解してる。鏡の奴ぅ!」
 鏡はそんな周囲の空気などどこ吹く風、とばかりに、更に次々と候補者を読み上げていった。
『エントリーナンバー5番、南麻布学園闇の皇帝殿~。6番、フランケンシュタイン公国ジュリアン怪物バージョン殿~、7番源衛門兼孝殿8番佐々兵衛玄海殿9番海堂平々衛道秀殿~・・・」

 さてどれくらい時間がたったか、と、麗夢には果てしない地獄の業苦のごとく感じられた数分間が過ぎた頃、ようやく鏡がエントリーの終了を告げた。
『以上、27名の方が、夢世界一の男と選ばれるにたる方々です』 
 麗夢、美奈、そして夢見小僧は、その鏡の間を埋め尽くした「錚々たる」メンバーに、さすがに息を呑んだ。
 夢魔王、ルシフェル等に加え、円光、鬼童、榊の3人、豪徳寺家当主とその執事、直人、美衆達彦、恭章の兄弟、平智盛、ハンス・ゲオルグ・ヴァンダーリヒ、夢サーカス団長、ジェペット翁、ヴィクター・フランケンシュタイン博士、ケンプ将軍、ジュリアン正規バージョン、ボリス博士、白川哀魅の父と弟までいる。
「ちょっと鏡さん? 同じ人が複数混じってるみたいだけど?」
『場所、時代、能力、外観等が大幅に変わる人については、それぞれお呼びいたしました』
「あ、そう」  
 敵味方、時代も場所も入り乱れた一大集団は、今はおのおの一人孤高を保つものもいれば、2、3人の小さなグループに分かれて寄り添っているものもあり、呼び出された時の騒ぎも収まって、一応の小康状態を保っていた。疑問も片づき、『化け物』以外にも取りあえずエントリーがあったことにほっと一息ついた夢見小僧は、またどこからかリンゴの木箱をとりだしてくるとその上に立ち、ハンドマイクを手に一堂へ呼びかけた。
「エー皆さん静粛に! すでに皆さんご理解いただいているものと思いますが、これより、この27名のうちから、夢世界一の男を決めるコンテストを開催いたしまーす。私は進行役の夢見小僧、そして、アシスタントの美奈ちゃんです!」
「よ、よろしくお願いします」
 何だか訳が分からないまま紹介されてしまった美奈が、顔を真っ赤に染めてぺこり、とお辞儀をした。その顔が上がるのも待たず、夢見小僧は言葉を継いだ。
「それでは皆さん! 頑張って栄冠を勝ち取って下さい! なお、見事一番になられた方には、先に行われました夢世界美人コンテストで堂々の優勝を果たされましたこちら、綾小路麗夢さんより、素敵なキスをプレゼントいたします!」
「ちょっと待って!」
 おぉーとどよめく中に、「れ、麗夢さんと、キス・・・」「麗夢殿と・・・せ、せ、せ接吻?」などと早くも妄想モードに入るつぶやきが耳に入る中、麗夢は悲鳴を上げて夢見小僧を制した。
「そ、そんなこと聞いてないわよ!」
「いーじゃない、夢世界美人コンテストの優勝者なんだから、それくらいサービスしても」
「いやよ、絶対いや!」
「まあまあ」
 リンゴの木箱の上下でちょっとした押し問答が繰り広げられる中、再びざわめきだした会場に、突然一声、黄色い叫びがこだました。
「ちょっと待ったぁ!」
 何だ? と一堂の目が集中する先に、一人の少女が立っていた。見事な金髪にピンクのリボンを立て、白いエプロンドレスをまとった愛くるしい少女。その少女が、両手を腰に付けて乏しい胸をこれでもかと張り、愛らしい顔を怒りの表情で飾りながら、こちらをにらめ付けていたのだ。
「あなたROM? か、帰ったんじゃなかったの?」
 麗夢が呼びかけると、ROMはきっと視線を向け、右手人差し指をぴっと麗夢に向けて叫んだ。
「これはどういうことよ! 麗夢ちゃん!」
「な、何? 何怒ってるの?」
「何? ですってぇ?!」
 ROMは怒りも露わにツカツカと歩み寄ると、呆然とする一堂を押しのけ、麗夢の胸ぐらを掴まんばかりに迫った。
「どーしてここに屋代博士がいないのよ! おかしいでしょこんなの! 夢世界一の男を決めるんなら、一番相応しい屋代修一博士がいなくっちゃ始まんないじゃない!」
「そ、そんなこと言われても・・・」
 大変なROMの剣幕にたじたじとなる麗夢の背中から、また別の少女達が声をかけてきた。
「私も納得できないよ、麗夢ちゃん」
「そぉよねぇ。おかしいわよねぇ」
「ちゃんと説明してもらおうか。どうして私達の松尾先生がここにいないのか」
「貴女達まで・・・」
 振り向いた先に立つのは、南麻布女学園古代史研究部の面々。眞脇由香里、纏向静香、斑鳩日登実の3人だった。
「わ、私は闇の皇帝様がエントリーなさっておられるからそれでいいでしょ、って言ったんだけど、ね・・・」
 3人の後ろで、珍しくも申し訳なさそうな荒神谷弥生の姿が見える。
「大体なんなのよこの連中は! 化け物に妻子持ちに、おじいさんや子供までいるじゃない! これのどこが「夢世界一の男」を決めるコンテストの候補者なの?」
「いや、私もそう思うんだけど・・・もう! 夢見さん、何とかしてよ!」
「私に言われても・・・。ねえ、美奈ちゃん」
「取りあえず、魔法の鏡さんに聞いてみたら良いんじゃないかと思います」
 一人離れて見ていた美奈は、どうやら一番早く冷静さを取り戻していたらしい。あわてふためく夢見小僧に代わってツカツカと鏡まで歩み寄ると、鏡に言った。
「この方達の言う男性は呼び出せないの?」
 すると鏡は、表面を困惑げに渦巻く雲で彩りながら、答えた。
『ご要望には応じかねます』
「「「「どうして!」」」」
 麗夢に詰め寄っていたROMとあっぱれ4人組のうちリーダーを除く3人が、鏡の方へ振り返った。
『呼び出すのに必要な、映像データが不足しているのです』
「「「「はぁ?」」」」
『ですから、どのようなお姿なのか、知るための手だてが存在しないのです。お気の毒ですが・・・』
「貴方魔法の鏡なんでしょ?」
「何とかなさいよ!」
「松尾先生は、ショーユ顔の超イケメンなのよ!」
「いい加減なこと言ってると、叩き壊すんだから!」
「うるさいぞ! 小娘共!」
 それまで、完全に蚊帳の外に放置されていた男性陣のうち、夢魔王が痺れを切らせて怒鳴り声を上げた。その瞬間、鏡に向かっていた4人が、くるりと夢魔王をにらめ付けた。
「黙らっしゃい!」
「今大事なお話中!」
「口挟まないで!」
「雑魚は黙ってなさい! 雑魚は!」
 あまりの剣幕にさしもの夢魔王もウッとばかりに上体を引いた。だが、雑魚呼ばわりされては沽券に関わると言うものである。夢魔王は再び吠えた。
「ええい! この儂を雑魚呼ばわりとは良い度胸だ! 目にもの見せてくれる!」
 蛮刀を振り上げ、今にも鏡の方へ向かおうとした夢魔王の傍らで、ルシフェルがぼそりと呟いた。
「雑魚というのは間違っておらんがな」
「なにおぅ!」
 夢魔王がくるりと振り返り、獲物の切っ先をその鷲鼻の先に突きつけた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

短編小説『鏡の悪戯 後編』 その3

2008-05-21 22:38:39 | 麗夢小説 短編集
「貴様、いい気になるなよ?」
「ふふふ、何度も言わすな。夢魔風情が」
 ルシフェルも死神の鎌を再び構え、退屈しのぎとばかりに挑発的な嘲笑を浮かべる。そんな不穏な気配が男達全体に広がった。もともと三分の一以上が血の気も多い荒くれ者達でもある。足を踏んだの肘が当たったのとつまらないきっかけから、たちまちあちこちでののしりあう声や小競り合いが始まりだした。
「お高くとまりやがって! もともと嫌いだったんだよ平氏なんざ!」
「おのれ下郎! 主に刃を向けるか!」
 それまで同じ時代から呼ばれたとあって、ひとかたまりになっていた平智盛とその郎党3人組が、二手に分かれて剣を抜きあった。
「ドウシテ私ヲないふデ刺シタノデスカ?」
「ウガーッ!」
「お、お前は生まれてはいけなかったんだ!」
「ま、待てジュリアン! 鬼童! 助けてくれ!」 
 その姿を目ざとく見つけた2体のジュリアンがボリスに迫り、間に割って入ったケンプとヴィクターが鬼童に助けを求めた。わ、判った、と慌てて走り寄ろうとした鬼童の前に、美衆達彦が立ちはだかった。
「鬼童、お前、俺を騙したな!」
「何を言ってるんだ、判らないぞ美衆!」
「うるさい! 財宝はどうなった! 鬼童!」
「鬼童殿!」
 さっきまで、麗夢の唇は自分のモノだ、と鬼童と角付き合わせていた円光が慌てて加勢しようとしたとき、美衆恭章がその墨染め衣にしがみついた。
「いっちゃやだ! 円光様!」
「は、放しなさい!」
「いや! 放さないよ円光様!」
 そんな合間を縫って、美少女達のミニスカートの中を拝もうと、体育教師が匍匐前進で鏡に向かう。榊がそれを咎めようとして近づくと、それと気づかず、周りの喧噪から逃れようとした豪徳寺主従がぶつかってきた。榊は直人や夢サーカス団長まで巻き込んで、その場に派手にひっくり返った。その反動で首無し武者が闇の皇帝に体当たりする形となり、互いに不倶戴天の敵、とばかりにとっくみあいを始めてしまった。
 そんな混乱を極める最中、少し離れたところで、いつの間に出したのか屋外型の喫茶店にあるような簡素なテーブルを挟んで、ジェッペットと白川哀魅の父が、「若い者は元気がいい」とよく似た顔を付き合わせた。
「れ、麗夢さん、どうしましょう?」 
「どうしようって言われても、ねえ」
「こ、このまま、バトルロイヤルで一番を決める、ってことで、どうかしら?」
「貴女ねぇ!」
 「元凶」の無責任な言いようを、さすがに麗夢がたしなめようとした時だった。ざわめきが暴動に代わりつつあった喧噪の中、びしっとむちを振るうような凛とした声が、一瞬で皆の動きを静止させた。
「智盛様! 何をなさっておいでです!」
 見れば、白の狩衣に烏帽子を付けた麗夢そっくりの女性が、畳んだ扇を右手にしつつ仁王立ちしている所であった。
「れ、れいむ! い、いやこれはあの・・・!」
「智盛様の笛で私が舞う約束でございましょう! それとも何か? 私の舞よりこちらの方が大事とでも?」
「い、いや待て! 誤解だ、誤解だぞれいむ! そなたをおいて、儂に大事なことなど無い」
「ではお早くお戻りなさい」
 冷たい視線で睨み据えられ、智盛は見るからにしょげ返って刀を引いた。
「待て、まだ決着が・・・」
「何か?」
 智盛に追いすがろうとした3人の郎等衆に、夢御前がずいと身を乗り出した。その迫力に、思わず3人がうめき声をもらし、足が止まった。
「その方等ももう戻れ。今日のことは、夢とでも思おう」
「は、はあ」
 すっかり毒気を抜かれた4人に加え、やはりこの姿になっても想い人には頭が上がらないのであろう。首無し武者までが闇の皇帝から離れ、無表情にただ黙って見据える少女の元にとぼとぼと足を運んだ。
「それではこれにて失礼する」
 誰にともなく頭を下げた智盛と郎党衆、それに首無し武者は、ようやく満足げに笑みをこぼす少女と共に、いずかたとも知れず宙に溶けていった。
「何だったのあれ?」
「さあ?」
「ハンス-! ご飯出来たよ~! ほら、父さん達も早く帰っておいで!」
 首を傾げて平安時代御一行様を見送った麗夢達の前に現れたのは、白川哀魅だった。
「哀魅さん」
「あ、ゴメンねー麗夢さん、またお邪魔しちゃって。すぐ連れて帰るから」
「ちょ、ちょっと待って。まだこっちの用事が・・・」
「ほら、早くしないと冷めちゃうんだから!」
 哀魅は、夢見小僧の制止も聞く耳持たないとばかりにハンスを喧噪から引きずり出すと、父と弟も連れて、来たとき同様忽然とまた帰っていった。
「おじいちゃんに博士! ご迷惑じゃない!ジュリアンも喧嘩しちゃ駄目!」
 今度は金髪碧眼の美少女シェリーが、もはやもつれ合って何が何だか判らなくなりそうな5人組の前に現れた。すっかり気を失ったボリスを除く4人は、自分達の3分の1もなさそうな小さな身体が頬をぷっと膨らませているのを見て、しゅん、としおらしくうなだれた。
「すまんシェリー」
「ゴメンナサイ」
「じゃあ帰りましょう」
「あ、あ、待ってーっ!」
 夢見小僧の叫びが虚しく響く中、シェリーに引かれて5人の男達が姿を消した。
 男性の人数がほぼ半分になった会場は、何となく閑散とした様子になってきた。しかも、いなくなったのが平智盛にハンス、ジュリアンと、この場でも一二を争う美形揃いである。夢見小僧は半ば茫然となって何となく争いさえ虚ろになり出した会場を見据えていたが、やがてぼそりと麗夢に言った。
「もういい、麗夢ちゃん」
「え?」
 まさかここで夢見小僧が折れようとは思っていなかった麗夢は、思わずオウム返しに問い直した。すると夢見小僧は、今度こそはっきりと、疲れた、と言う様子も隠さず、麗夢に告げた。
「せっかく・・・せっかく夢世界で一番いい男をここで選ぼうと思ったのに・・・何これ? 残ってるのは、化け物かむさいおっさんしかいないじゃない。もうこれ以上やる意味無いよ」
「何だと小娘!」
 お互い本来の力がまるで発揮できない中、ドングリの背比べでやり合っていた夢魔王とルシフェルが、ボロボロの姿も厭わず怒鳴りつけた。
「おい! まだ僕らがまだいるだろう!」
 続けて、美衆兄弟に絡まれていた鬼童と円光が、声を揃えて向き直った。その足元で、あぐらをかいた榊がおいおい、と二人をなだめているが、麗夢の唇が諦めきれない二人にはさほどの効果もなさそうである。
「屋代博士はどうなるのよ!」
「松尾先生は?」
 さっきまで鏡と押問答していた4人も、まだ諦めきれない様子である。
「ま、潮時じゃの」
 そんな未練がましい空気の最中、よっこらしょ、とイスから立ち上がったジェッペットが言った。
「麗夢さん、ここは一息に片づけてはどうじゃ?」
「一息に?」
「そう。わしらはその鏡の魔力でここに呼びつけられた影みたいなもんじゃ。麗夢さんの力なら、まさに一吹きなはずじゃよ」
 イタズラっぽくウインクする人なつこそうな老人に、麗夢もにっこり笑顔を返した。
「そうね、ジェッペットさんの言うとおりだわ。いいわね、夢見さん」
「うん、もうなんでもいい」
 ようやく許可を得た麗夢は、長かったどんちゃん騒ぎを片づけるべく、夢の戦士の力を解放した。
「みんな、もう本来の場所にお帰りなさーい!」 
 まさに一振り!
「麗夢さーん!」
「麗夢どのー!」
「おのれ麗夢めぇっ!」
「麗夢ちゃんまったね-!」
「いつでも遊びに来て-!」
「円光さま-!」
「鬼童お宝-!」 
 それぞれの名残惜しげな最後の一声が消えたとき、麗夢はようやく夢世界に静けさが戻ってきたことを知って、安堵の溜息をついた。

終わり
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明晰夢、ついに第一歩を踏み出した?

2008-05-20 20:13:17 | 夢、易占
 今朝は確実に雨中走行を余儀なくされるだろうと覚悟していたのですが、雨は未明には上がり、出発する頃には、雲こそどんよりと薄暗くなるほどに厚く空を覆っていたものの、ほとんど見かけだけで全く濡れることなく職場までたどり着きました。このたびの前線は相当駆け足だったみたいです。しかもその割りに雨脚は相当きつかったようで、こちらでもちょっとした雨ではそう冠水しないところがすっかり池に変わっていましたし、雲が突き進んだ関東では、時間雨量50mmに達するようなところもあったようです。50mmの雨というともうそれは滝同然の集中豪雨で、傘など何の役にも立たなかったことでしょう。武蔵野線とか京葉線とか、おなじみのJR線が運休とのニュースを観て、さもありなん、と思わずにはいられませんでした。

 さて、先日来からずっと明晰夢を見る挑戦を続けているのですが、昨夜、ようやくその片鱗とでも言うべき夢を見ることができました。2本立ての夢のうち、初めの方で私は何か得体の知れない怪物(怪人?)に追い回され、必至で逃げ惑っていたのですが、次の夢でも別の怪人物に追い回されている最中、はたと、これは夢だ、と気がついたのです。夢である以上恐れるものは何もない、と果敢に反撃に転じ、相手の背後からその首に右腕をいれて解けないように左手で右手首を支え、がっちり首をきめて倒す、というところで、目が覚めました。どうも夢と気づいたもののそれでどうこうしよう、というほど自由意志を発揮することができませんでしたので、これをもって明晰夢というにはまだ遠い気もいたしますが、少なくとも、夢の中でこれが夢だ、ということに気づくことができたのは進歩じゃないか、と思います。まあまだ久々の1回ですから、たとえば急に強くなった雨音に意識が半ば喚起された、とかいうような、様々な偶然の要因が重なったということも十分ありえる話です。そんなわけで、当面は今後寝るたびに夢に気づく、というくらいになるのを目標にして、しばらくは訓練にいそしむことになりそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする