かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

最近、なんとなく「きな臭さ」が一段と濃くなってきているように感じるのは気のせいでしょうか?

2009-09-30 22:35:43 | Weblog
 とうとう9月も今日で終わり、明日から10月と秋本番を迎えるはずなのですが、天候は相変わらずわけのわからない変動ぶりで、明日の最高気温は28℃とちょっとした夏並の蒸し暑さになるのだそう。確かに暖冬予報で暖かい秋になる、という予報は夏ごろ出ていましたけれど、これは暖かいを通り越しているんじゃないでしょうか? 夏の間はまるで秋のような爽やかで涼しい日が多かったですが、ここへ来てその借りを取り返しに来ているかのようです。いい加減本当に秋らしい気候に変わって欲しいです。そうでないと、このままだらだら行って冬になった途端急に寒くなったり、なんていうようなことになるんじゃないか、と不安に駆られますから。

 さて、新首相は漫画・アニメの過激表現規制推進派だそうですし、オリンピック招致ともなれば、あの都知事さんなら都内を「清潔」にするために色々とやらかしてくれそうだったりしますし、何かと不穏な空気があふれかえっているかのように見える昨今ですが、そんなせいかニュースもそれを意識したかのような話が取り上げられているようです。たとえば児童ポルノDVDをネット通販していた人たちが逮捕されたりしてましたが、今日は4歳になる娘のヌード写真を撮影して販売した母親と、購入した岩手県職員なる人物が逮捕されたとの話が出ていました。幸か不幸か、私には4歳の幼児の裸にいくばくかの対価を支払う、という行為が理解しがたいのですが、自分の娘を撮影して、老後の楽しみに取っておく、というのならまだしも、わざわざ他人に売りつける、と言う行為をなす母親の行動にも、想像を絶する奇怪さを覚えます。ヒトの嗜好は千差万別で他人には信じがたい異常なことも、そのヒトにとってはかけがえの無いものだったりする、なんてのは頭ではわかったつもりでいるのですが、いざこういうニュースを目にいたしますと、ヒトの心の闇というか、多様な嗜好性というのは、そう簡単に理解の及ぶものではないのだな、と改めて感じさせられました。
 これらの事案が、これから漫画・アニメ規制への議論を後押しするようなことにならなければ良いのですが、事件があろうが無かろうが規制論議はこれから様々に俎上に上がってくることでしょう。願わくば、せめてその議論が科学的な知見に基づき行われ、我が国のいまや主要文化となっている世界から活力を奪いかねない規制が安易に行われることのないようにと祈りたいですが、理系宰相も規制賛同派とあってはそれも難しい気がいたします。秋はいつまでたっても涼しくならないのに、こちらは総遠くないうちに、冬の時代が到来するのかもしれませんね。

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秋田から荷物が届いて、今回の旅は完結しました。

2009-09-29 22:14:24 | Weblog
 秋田から送った荷物が今日届きました。やっぱり宅急便でも2日かかるんですね。改めて移動した距離の大きさを感じました。荷物の中身は色々あるのですが、中でも学会発表される研究報告を集めた冊子は、A4サイズでコミケカタログ並の分厚さがあり、紙質が違うためかコミケカタログよりも重量感がある、という破壊力抜群な錘でしたので、持ち歩きたくなかったのでした。更に、妄想畜様からお土産に頂戴した青森のリンゴ10数個も、手で下げて帰るには少々難儀するものでしたので、箱詰めさせていただいた次第です。コレが無事到着したので、今回の秋田旅行はつつがなく完結いたしました。
 今回の秋田行きで収穫だったのは、入道岬の雄大な自然と、平野政吉美術館でした。
 入道岬のほうは昨日のブログでまとめましたので、美術館のほうを記録しておきますと、藤田嗣治画伯の大壁画《秋田の行事》縦365×横2050cm、を中心に、なかなか見ごたえある展示品がありました。なかでも私の好きなゴヤの闘牛士の版画が30枚ほどあり、他にも有名無名の作品が目白押しで、じっくり堪能することが出来ました。その中で私の一押しはピカソの銅版画『女の顔』http://hirabi.m78.com/01hirabibigpct/01seiyobigpct/20083.jpgです。まるで現代の漫画に通じるような大胆なデフォルメのなかに、モデルとなった女性の姿と魂が凝結しているような迫力を覚えました。ピカソというとキュビズムの一見奇怪な絵の画家というのが一般認識というものでしょうが、そのデッサン画は非常に精緻であり、そのような観察眼や描写力を素地としてあのような絵が描かれているということを知れば、キュビズムの絵もまた違った風に見えるのではないかと思います。

 それにしても、コレで私が移動した北限が大幅に更新されました。これまでに、近畿から西は、沖縄を除き、全ての府県に足を下ろし、仕事や観光をしております。対して逢坂の関から東は、愛知、静岡、神奈川、岐阜、長野、福井、石川、富山、東京、千葉、茨城、栃木、山梨 で、埼玉、群馬を除き、ほぼ関東までは大体足跡を残しております。ただ、そこから北は全く未踏の地だったので、今回は実に感慨深いものがありました。こうして言った先々を白地図で塗って行けば、まるで光栄の国取りゲームのような図式が出来上がりそうですが、東北初お出かけを機にコレまでの「成果」をまとめてみますと、47都道府県中39までは制覇しているわけで、まあ私も大概あちこちほっつき歩いているものだな、とあきれるやら感心するやらでした。もちろん、それぞれの県内をくまなく歩き回ったわけではもちろん無く、秋田では結局秋田駅周辺と男鹿半島入道岬だけでしたし、他のところも似たり寄ったりです。第一、現在定住している奈良県でさえ、まだ行ったことの無い場所があるのですから、他県にあっては未踏の地のほうが圧倒的に多いのです。それからしたら、39都府県制覇、などと言うのもおこがましい気もするのですが、まあそれはそれとして、無邪気に楽しんでおきたいと思います。

 残るは8道県。いずれも遠い遠いところばかり残っているのでおいそれと埋めることも出来ないでしょうが、残りの生涯で全都道府県に一度は行ってみたいですね。

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秋田の記録 男鹿半島入道崎

2009-09-28 21:52:05 | Weblog
 昨日、飛行機で無事帰ってきました。しかし、伊丹空港は相変わらず心臓に悪いところです。気がついたらもう生駒の山並みを越えて大阪上空に侵入してきたのですが、黒々とした山を挟んで奈良側と大阪側の光の量の違いに溜息をつく暇もなく、飛行機はぐんぐん高度を下げて行きます。淀川を越えたあたりでは、夜なのに下を走る車が車種までちゃんと見分けられるくらいになって、家々の屋根が手を伸ばすと届くのではないか、と錯覚するくらいまで近づいてきます。これは当たるな、と感じた瞬間、飛行機は滑走路に到着しました。伊丹空港は本当に際際まで家が建て込んでいて、騒音も並大抵ではなかろうと思うのですが、府知事が関空をメインにすえようというのも判るような気がしました。飛行機は、一旦接地したと思ったら思い切り地面にはじかれて再度浮かび上がり、少々ぎょっとさせられましたが、特に何があるというわけでもなく、ちゃんと降り立つことが出来ました。

 というわけで、旅行の整理をしておこうと思います。




まずは、入道崎の奇岩群です。入道崎は秋田駅からJR男鹿線とバスを乗り継いで2時間ばかり、男鹿半島の突端、日本海に突き出た岬です。



海面まで最大30mも切り立っており、その一部を切欠いた遊歩道以外は到底無事に海までたどり着けそうに無い断崖絶壁です。でも、その水は非常に透明度が高く、上からでも海底まで見透かすことが出来るようでした。



そんな海岸に立つ灯台。明治31年建造、昭和26年改築の鉄筋コンクリート造りで高さ28m。灯台手前の資料館で200円払うと上まで上がれます。煙と何とかの例えの如く、当然私も上まで上がりました。



ご覧の通り、灯台の上から見ると、崖の上は海側からは想像もつかないなだらかで綺麗な芝生が一面に張られています。中央やや左に立つ石のモニュメントは、北緯40度を示すもの。海岸に平行に左の方に小さな黒いものが点、点、と等間隔に並んでいますが、それとモニュメントを結んだ線が北緯40度のラインになるのだそうです。


 
 散策中に見かけたスミレのような花。ところどころで群生して、なかなか綺麗でした。



 こちらは岩場で群生していた多肉植物。この形からすると、ベンケイソウの仲間でしょうか。一番大きな個体でピンポン球くらいと実にかわいらしいもので、余りのかわいらしさにお持ち帰りしたかったのですが、自然に生えているものを早々勝手に取るわけには行きませんし、第一、この環境に適応して生きているものを奈良まで持ち帰ってもちゃんと育つとも思えず、写真だけにとどめました。

 男鹿半島入道崎の旅はこんな感じでした。帰りのバスで運転手さんと仲良くなり、1時間ばかり、ずっとおしゃべりしながら帰りました。

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お仕事終了!

2009-09-27 13:21:17 | Weblog
予約投稿しておいた連載小説、無事アップされたみたいですね。今日は帰りが大分遅くなる予定だったので、初めて使ってみたのですが、上手くいってなによりでした。
さて、今回のお仕事、学会での発表・参加は、ようやく無事終了しました。後は夕方遅くの飛行機で帰るばかりです。
東北地方は今回初めて訪れましたが、色々と収穫の多い旅になりました。魚は美味しかったですし、素晴らしい海と崖の絶景を堪能できましたし、妄想畜さんと時間を忘れてじっくりお話できましたし、もちろん仕事の方でも新しい知識や出会いがありました。多分ここをまた訪れるという事はないだろうと思いますが、通過でもする機会があるようなら、途中下車してまた旨い魚を堪能したいですね。来年の学会はどこになるか今から楽しみですが、出席するためにはまたしっかり仕事して、発表出来るだけのデータをを集めないといけません。また明日からそのための日常が始まります。一イベント終えて即次を意識するあたり、まるで毎回参加していた頃のコミケみたいですが、研究者というその筋のマニアックな連中が集まって、熱く自分たちの成果を披露しあうという点では、ほとんど変わらないとも言えます。仕事でそういうことが出来るというのは、つくづく幸せなことだなと思います。
それでは、おうちに帰るまでが遠足ですから、もう少し気を引き締めて参りましょう。
ところで写真は、会場の秋田大学にある鉱業博物館です。3階建ての建物の中に多彩な鉱物標本や巨大なアンモナイトの化石などが、実際に触る事が出来るように展示されています。
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14 シェリーの夢 その1

2009-09-27 00:01:00 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 あれ? と気が付いたとき、私は夢を見てた。
 夢を見ながら、「これは夢だ」と気づくことがたまにあるけど、ちょうどそれが今起こったというわけ。まあ、夢の中で夢と気づく、と言う夢を見ている事もあるから、本当に自分が夢の中で意識してこれが夢と気づいているのはもっと少ないかも知れないけれど。
 でも、これは正真正銘夢の中だと思った。
 どうして? と聞かれたら困るけど、夢なんてそんなものでしょう? 
 さて、その夢の中で、私は見慣れない部屋にいた。
 何となくかび臭く、ほこりっぽいその部屋は、ヴィクター博士が研究所に使っているフロイト城の、滅多に人が使わない古めかしい物置と何となく似ている。でも、久しく火をくべたことのなさそうな暖炉や、厳めしいテーブルやイスなどの調度品の数々は、そこが物置でなく、一応応接間のような部屋であることを私に教えてくれた。
 でも一体どこだろう? 
 少なくとも私にはこの部屋について記憶はない。
 ふと気づくと、私はいつものパステルグリーンのブラウスにピンクのスカート、それに白のエプロンを身につけていた。と言うことは、ここは私が知らないフロイト城の一室なんだろうか。でもこれは夢な訳で、夢だからってそんな記憶にもないような部屋が見えたりするものなの? 
 ひょっとして、目が見えなくなる前の、赤ちゃんの時の記憶かも。
 これは一度麗夢さんに教えてもらわねばならない。目覚めた後にこの夢を覚えていられたらだけど。
 きょろきょろ部屋を見回していた私は、正面の壁にドアが一つ付いていることに気が付いた。向こうに出れば、たとえば見慣れたフロイト城の回廊だったりして。
 私は目の前のテーブルを迂回して、ドアに近づこうとした。ところが、突然そのノブががちゃりと耳障りな音を立て、ぎいと軋みながら開きはじめたからびっくり。思わず立ち止まってドアを見つめた私の前に、やがて一人の少女が姿を見せた。
 顔かたちがお姉さまにそっくり。私は息を呑んでその姿を凝視し、似てないところもいっぱいあると思い直した。
 飾り気のない白いワンピースとストレートの黒髪は、明らかにお姉さまのそれとは違う。
 視線は冷ややかで顔は無表情。これも、私を振り回して止まないあの少女とは大違い。
 私の知るお姉さまは、やや癖のあるふわっとした豪奢な金髪に、誇らしげにウサギの耳のようなピンクのリボンを立て、ピンクのワンピースにレースのきれいなエプロンドレスをまとい、くりくり落ちつき無く動く目に、何時も自信たっぷりに大輪の華が開いているような笑顔を浮かべているのだ。
 よく似ているけど別人。
 私は、滑るように部屋に入ってきたそのお姉さま似の少女に、気圧されるようにテーブルの後ろまで下がった。私と少女は、部屋の中央にあるテーブルを挟んで、にらみ合うように対峙した。
「お前のそのデータを取り込めば、私は完成の時を迎える」
 何の前触れもなく少女はそう言うと、無造作に右手を私の方へ差し出した。もちろん私と握手しようとしている、なんて勘違いはしない。明らかにその手は私を捕まえようとして伸ばされたものであり、しかもその腕が、一瞬でテーブルを横切って、あり得ない長さで私の首を鷲掴んできたのだから。
「ひっ!」
 私は総毛立ってその手を振り払おうとしたが、逆にものすごい力で抑え込まれた。その腕を両手で握りしめても、全然びくともしない。
「は、離してっ……」
 息が詰まり、かすれがちな声で必死に訴えたが、相手はまるで聞いてくれそうにない。それどころか、一段と強く首を締め上げ、そのうちに私は本当に息が出来なくなった。死んじゃう、という思いが私の頭からあふれ出す。涙が流れ、意識が薄れていく。
 助けて……。誰か……。
 おじいちゃんの顔が浮かび、麗夢さんやアルファ、ベータの姿が見え、円光さんやヴィクター博士が現れては消えていく。
「さあ、こちらに来い。お前を取り込めばそれで終わる」
 ぼやけつつある視界に、その無表情な少女が、初めて感情らしいものを浮かべているのが見えた。
 薄ら笑いだ。
 ジュリアンを狂わせたときの悪魔は、ひょっとしてこんな顔を浮かべたのだろうか? 
 陰惨としか言い様のないその笑みに、私は心底恐怖した。
 助けて……。
 私の脳裏に一人の少女が愛くるしい笑顔を投げかけてきた。縋るように私はその人に呼びかけた。お願い助けて!
「こら! 勝手な真似はやめなさい!」
 聞き覚えのある声が、薄れかけた意識に躍り込んできた。一拍おいて、首を締め付ける力が弛む。私は精一杯力を込めて、その腕から逃れた。勢い余って床に倒れ、げほげほと咳を繰り返す。心臓がばくばく言っているのが判る。
「大丈夫? シェリーちゃん」
 私は涙目でその声の主を見上げた。
 テーブルの上で腰に手を当て、仁王立ちしているピンクの背中。
 豪奢な金髪に服と同色のリボンをピンと立てるその姿。
 肩越しに振り向く笑顔は、紛れもないあの人だ。
「お、お姉さま……」
「良かった、まだ私をそう呼んでくれるのね」
 お姉さまはほっと息を付くと、また正面を向き直った。
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アイデア満載!

2009-09-26 22:22:56 | Weblog
今日は仕事の本番でしたが、その後わざわざ青森からお越しいただいた妄想畜さんと秋田の飲み屋でひたすら話続けてました。妄想畜さんには今度の新刊(予定)で挿し絵をお願いしておりますので、その打ち合わせをしていたのですが、話はそれだけにとどまりませんでした。妄想畜さんはもうアイデア満載で、順調にいけば、冬の新刊ではかつてない企画が実現しそうです。内容は出来てみてのお楽しみ、とさせていただきたいですが、その制作は、ひょっとしたら前にやったタロットカード並みの工夫がいるかも知れません。それでも是非実現させたいと思いますので、乞うご期待!と申し上げておきます。
更に今回様々なお話のヒントをいただきましたので、当分ネタに困ることはなさそうです。冬の新刊の目処がつきましたら、それらも具体化させていきたいですね。
さて、秋田での仕事は後1日。明日夕方の飛行機で関西に戻ります。
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北緯40度!

2009-09-25 16:38:08 | Weblog
秋田に来ています。秋田のヒトには失礼ながら、駅前の街並みの繁盛ぶりには目を見張りました。少なくとも我が奈良県などより数段栄えています。当方東北というと鄙びたイメージしか無かったもので、北東北最大の繁華街というのも頷けます。もっとも、たまたま話をしたバスの運転手さんによると、かつての様子からすれば随分活気がなくなったそうで、地方のかつての中心街で問題になっているいわゆるシャッター通りが、ここでも広がっているのだとか。
奈良にとっての大阪京都に相当する魅力溢れる大都会が近辺にないだけに、深刻度は上と言えるかも知れません。
でもとにかく魚が絶品に美味いですし、写真のような景勝地もありますし、何とか頑張って欲しいものです。まずは景気回復が必須ですかね?
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お出かけ

2009-09-24 20:01:54 | Weblog
今日から東北に向け旅立ちます。帰宅予定は3日後の日曜日遅くになるでしょう。なるべく無理せずのんびりと行きたいですが、仕事はそうも言ってられないところもあるので、ぼちぼち行きたいです。まあお天気はどうやら大きく崩れることもなさそうなので、とりあえずそれだけはありがたいですね。
さて、1月上梓を目指す新刊の方は、一応全体を見直し、ちょっと加筆してみました。少し時間を置いて改めて見直し、バランスが崩れない程度に更に加筆して、完成させたいと思います。でも、まだ題を決めてないのですよね。多分一番手間取るんじゃないでしょうか。
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今、新型インフルエンザは実際どうなっているんでしょうね?

2009-09-23 21:19:17 | Weblog
 ようやく連休も終わりですね。5連休なんて、始まる前は一体どうなることやら、と思っていたのですが、案外それほど生活や体調が崩れることなく無難に終わりました。秋、という季節が良かったのでしょうか? 鹿児島帰りの疲労もすっかり拭い去れましたし、休み明けの秋田行きは心身充実した状態で臨めそうです。
 ただ、昨晩の夢では早速行きの電車に乗り遅れる、という毎度おなじみなものを観てしまいました。予定していた京都発の電車の出発時刻がほんの20分後に迫っているのに、何故かまだ自宅にいる、という。うちから京都駅までは、近鉄電車でどんなに頑張っても1時間かかりますから、もちろん全然間に合っておりません。毎度の事ながら、この種の夢には肝が冷やされますね。

 ところで、一応自分なりに警戒もしているつもりではあるのですが、新型インフルエンザ、そろそろパンデミック、といわれるような事態になりつつあるのでしょうか? 町ではほとんどマスクをしているヒトを見かけませんし、近所の小中学校でも、学級閉鎖、学年閉鎖、というような事態になったという話は聞きません。あるいは地域差があるのか、たとえばヒトの多い東京とか大阪などではもう少し緊迫した状況になっていたりするのかもしれませんが、この田舎町がのんびり過ぎるのか、ヒトが少ないから余り流行もしないのか、何にせよこの間、新型インフルエンザ日本上陸! と大々的に報じられた頃に比べますと、かえって不気味なほど静まり返っているように感じます。前回、店先から払底したマスクだって、今は普通に手にはいりますし。
 まあ前回はマスコミの悪い癖で事態を悪い方へ、悪い方へと煽りに煽ったようなところがあったようにも感じられるので、今のこの状態が普通なのかもしれませんが、一部に死者も出ているみたいですし、気をつけていたほうがよいのは確かなのでしょう。秋田県の状況は、ネットで検索してみる限り、うちとさほど変わらないみたいですね。とりあえずマスクは携行し、道中手洗いうがいを励行して、元気に帰ってきたいものです。再来週には今度は東京に行かねばなりませんし、それまではちょっと倒れるわけにも行かないので、何とか頑張りたいですね。

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秋の植物 -色づいた楓の種子-

2009-09-22 23:47:59 | Weblog
 連休中、あまり外を出歩かなかったので、今日はたまには歩こうと散歩に出かけましたところ、道端の楓に実った種が赤く色づいていたので、撮影してみました。



 この通り、まだまだ葉は青々としておりますが、二枚羽のプロペラ状の種子が鮮やかな赤に染まっており、結構目立っていました。



 葉も、一部は少し色づき始めていました。多分夏の乾燥の影響もあるのでしょう。並木の桜も心なしか葉がまばらになってきていますし、あちこち秋の花が盛りになっています。この種が赤から茶に変わり、飛び出す頃には、葉のほうもすっかり秋の色に染まっていることでしょう。

 さて、連休もようやく明日で終わりですが、連休明け早々、ちょっと秋田まで仕事で出かけることになっておりますので、明日はその準備にいそしむこととなります。
 私はこれまでつくばから北へは行ったことが無かったので、初めての東北への旅が今から実に楽しみです。ただ、少し不安なのは気候が随分違うだろうな、ということ。先日鹿児島に行ったときは気候が1ヶ月逆戻りした感がありましたが、秋田となると多分1ヶ月は先に進んでいる位に考えておいたほうが良いのでしょう。紅葉もひょっとしてもうすっかり進んでいるのかもしれませんね。鹿児島とは逆の悩みになりますが、服装には気をつけないと。

 
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「冬」に向けてようやく腰を上げることにしました。

2009-09-21 22:46:17 | Weblog
 今日ももちろん休みですが、そろそろ休むのも飽きてきました。根っからの貧乏性のためか、のんびり構えているとかえって何も出来なくなりそうで、少々不安なのです。そこで今日は少し時間をとって、冬のコミトレに出す予定の新刊についていじり始めることにしました。基本的に以前このブログで連載していた短編小説をリニューアルする予定でいるのですが、その基礎となる小説を一本のテキストファイルにまとめてみたのです。そうして通しで読めるようにしてから、中身を改めて吟味し、連載中は諸般の事情で割愛した部分の加筆を試みたり、年齢制限のかからない程度に男性諸氏の嗜好を取り込めないか検討したり、全体的に文章を改めて推敲したり、というような手を加え、更に去る素敵なCG作家さんに表紙、挿絵をお願いして一冊の本に仕上げてみようと言う計画です。本当なら新たに書き下ろしの新作を作るのが筋なのでしょうけれど、実質あと4ヶ月足らずしかない中でそれを実現するのは大変厳しいですので、次善の策としてまずはコレを実現してみるつもりです。更に勢いに乗れそうでしたら、来年夏のコミトレに向けて今度こそ新作を一つ作ってみよう、という気持ちでおります。でもまずは目の前の一冊から。およそ3年越しで作る久々の同人誌ですので、初心に帰ったつもりで取り組みたいと思っています。
 そんなわけで一本にまとめてみたわけですが、改めてみると結構ボリュームがあります。コレまでに作ってきた同人誌に比べれば6割弱くらいの分量だと思いますが、これからの手の加え方次第では遜色ないボリュームになるかもしれません。明日、明後日でそのあたりのめどをつけて見たいですね。

 さて、家の仕事としては、今日は庭の草ひきをしました。ちょっとアクセスしにくい狭いところから何故か立派な樹が伸び上がっていましたので、コレを苦労の末伐採し、大体片付けたところで、除草剤を振り掛けて、取りこぼしを始末しつつこれからまた生えてくるかもしれない分への備えといたしました。明日は出来れば洗車などしようかと考えておりますが、小説のほうに興が乗ったらパスするかもしれません。

 
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合掌。臼井儀人さんのご冥福をお祈りいたします。

2009-09-20 23:23:32 | Weblog
 そういえば、と今更ではありますが、またブログのデザインを替えました。前はパステルカラーのカタツムリ、という梅雨仕様で、夏になったら替えよう、と思ったままずるずるとなかなか夏らしい季節にならなかったためかタイミングを失い、結局ついこの間まで引っ張ってしまいました。しかしながら、季節はもう秋になるわけですし、少し紅葉の季節には早すぎるのではありますが、秋仕様に改めたのです。かつてこのブログのテンプレートデザインはほぼいじることが出来ず、表示する情報やその順番も出来合いを使うよりほか無かったのですが、最近はある程度カスタマイズできる幅が広がり、使い勝手が良くなってきました。こういう変更は大歓迎ですので、これからもどしどし中身をいじれるように自由度を上げていって欲しいです。

 さて、長野県と群馬県の境にそびえる荒船山付近で消息を絶った「クレヨンしんちゃん」の作者臼井儀人さん、とうとう遺体で発見されたのだそうですね。御年51歳。原作の漫画はほとんど読んだことがありませんが、毎週やっているテレビアニメは大体見ておりますし、映画の方も結構楽しんで観てきましたから、そんな作品の原作者たる方の訃報には、粛然とするものがあります。創作という特異な能力がまた一つこの世から消えたわけで、それもどうやら事故らしい、というのですから、そのやるせなさは計り知れません。この業界のヒトは多忙で不規則な生活になるためなのか、あまり長生きできないように感じるのですが、それでも生きていればまだ新たな話をつむいでおられたことでしょう。それを思うと、ご冥福を祈りつつも、いかにも残念無念という想いが募ります。
 それにしても、一人で山歩きというのは何はともあれ危ない、と思います。クマにはそう出くわさないにしてもありえない話ではないですし、野犬とかマムシとかスズメバチとか、危ない動物は色々います。どうやら岩場で滑り落ちてしまわれたようですが、ふとした拍子に足場の悪いところで踏み外したり躓いたりすることも珍しくはありません。ひょっとしたら一人の山歩きに慣れておられたのかもしれませんが、せめて一人同行者がいたなら、と思わずにはいられませんでした。
 「クレヨンしんちゃん」はこれからどうなるのでしょうね。サザエさんや仮面ライダーシリーズのように、アニメのスタッフの手でずっと続けられるのでしょうか。アニメや映画にどれくらい原作者の意向が反映されているのか私にはわかりませんが、もし今後何らかの変質が余儀なくされるのだとしたら残念ですね。

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13 作戦 その3

2009-09-20 09:25:26 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 ケンプ率いるドラコニアン部隊と麗夢達が出会うには、それからまだ15分を要した。その間に円光、ドラコニアン、プジョーと夢魔達の間に熾烈な戦闘が繰り広げられたのは言うまでもない。ひとしきり凄惨な戦闘が終息した後、ドラコニアンはほぼ主砲を撃ち尽くし、プジョーも残すところロケット弾一発、右側のバルカンは弾切れ、左側も残弾数10発足らずと言う状態になっていた。だが、その鬼神も避ける戦いぶりは、さしもの夢魔達も、続けての攻撃をためらう程な効果はあった。今、大阪城下の広場では、ドラコニアン5両がプジョーを中心に円陣を組み、それぞれもう咆哮することはない主砲を居丈高に振り上げて、夢魔達ににらみを利かせていた。その周囲、主砲の射程距離の外側に、夢魔達が群がり集まり、こちらの隙をうかがっている。今こちらの状態を気づかれて総攻撃を受ければ、今度こそ駄目かも知れない。そんな緊迫した中で、鬼童はケンプ等を前に、練り上げた作戦を披露していた。
「あの怪物には、恐らく通常兵器は通用しません。いや、寧ろ撃たない方がいい。何故なら、あれはほぼ間違いなく風船のような構造になっていると推測されるからです」
「どう言うことだ?」
 ケンプの右目がぎらりと光った。今の今まで、ドラコニアンの無反動砲弾をたっぷりあの巨体にお見舞いしてやろうと思っていただけに、その言葉は看過できなかった。鬼童はまっすぐケンプの目を見返すと、臆することなく口を開いた。
「もし、あの姿が元の少女の肉体をそのまま拡大したのだとしたら、到底骨格も細胞も形を維持することは不可能です。血液循環一つとっても、それだけの圧力を生み出す事は出来ないでしょう。第一、衣装まで巨大化するのはどう考えても不自然です。それにあの大阪城の壊れ方。あの様子を見ても、怪物の体重が見かけに相応しいほどのものとは到底思えません」
 鬼童の指さす方角に、今は大阪城にどっかり腰を据えた少女の姿があった。もし見かけ通りの大きさで肉体が構成されているとしたら、その体重は恐らくは千トンを超えるだろう。大阪城は鉄筋コンクリート造りの堅固な建物だが、だからといってそのお尻に敷かれて耐えられるとは考えにくい。仮に耐えられたとしても、最上層くらいは陥没破壊していて不思議ではないのだが、実際には最上層どころか、その屋根ですら、重量物を載せているとは思えないしっかりした姿を見せていた。
「なるほど、では一体中に詰まっているのは何だ?」
「これも推測ですが、恐らく負のエネルギー、即ち瘴気が充満していると考えられます」
「瘴気?」
「ええ、夢魔達はあの少女の体から次々と生み出されています。恐らく、中に詰まった瘴気が漏れ出るとき、少女の肉体の一部を利用して実体化しているのでしょう。もし細胞一つで夢魔が一体実体化できるなら、その数はざっと最大60兆に達します。到底倒し切れませんよ」
 60兆……。今度はケンプの顔がどす黒く染まった。ここまでドラコニアンIIの力を信じて走ってきたが、相手がそんな全人類の数千倍の数にも達するのだとしたら、到底勝ち目はない。
「ではどうすれば……」
 榊の不安げな問いに、鬼童は言った。
「方法はあります。要するに、瘴気を消滅させればいいんです。円光さんには、その力があります」
「し、しかし拙僧でもあれだけ大きなものを滅散出来るかどうか……」
 さすがに脂汗を浮かべて躊躇する円光に、鬼童は言った。
「大丈夫ですよ、円光さん。ドラコニアンIIに搭載された対精神波セキュリティーシステムは、思念波砲と原理的に同じ構造になっています。従って、うまく活用すればあの怪物でも充分対処可能です」
 鬼童は皆が理解の色を示すまで言葉を切ると、再び語りはじめた。
「まず、ドラコニアンIIのシステムを、思念波砲仕様に改造します。ちょっとした調整で済みますから、時間はかかりません。次に、改造済みのこの5両で怪物を取り囲み、お互いをリンクさせて円光さんの力を増幅すれば……」
「瘴気を払うことが出来る!」
「その通りです麗夢さん!」
 ぱっと明るい顔になった麗夢に、鬼童もにっこり歯を輝かせた。だが、ケンプはまだ難しい顔を崩さず、鬼童に言った。
「だが、そうなると我々は相互支援できなくなる。既に砲弾は殆ど尽きかけているし、幾ら強靱な装甲でも、単体で奴らの集中攻撃を受けたら破壊されるかも知れない」
 ケンプはドラコニアンIIの性能に惚れ込んでいたが、だからといってそれが無敵だと思うほど盲信してもいなかった。第一、砲弾を撃ち尽くした戦車など、ただ図体がでかいだけのでくの坊でしかない。
「ええ。その点については若干不安が残るのですが、ここは麗夢さん、お願いできませんか?」
 突然振られて、麗夢はきょとんとして聞いた。
「何をしたらいいの?」
 すると鬼童は、真剣な眼差しで麗夢に答えた。
「おとりです。奴らにこちらの意図を悟らせないように、かき回して欲しいんです。これまでの様子を見ていると、夢魔達が狙っているのは明らかに麗夢さんです。きっと一度倒されたことを記憶していて、最大の脅威と認識しているのでしょう」
「馬鹿な! 何を言い出すんだ君は!」
 榊が声を荒げて鬼童に詰め寄った。円光も気色ばんで鬼童を睨み付けている。しかし、麗夢は躊躇う事無く榊と鬼童の間に割って入った。
「私、やります。見たところ、シェリーちゃんの夢に入ることが出来そうだわ。そこを足がかりにして、中から引っかき回してやるわ!」
「麗夢さん危険すぎる! 第一、夢に入っている間、無防備になる身体をどうするんです?」
 麗夢の決意に狼狽した榊が、今度は麗夢の方に向き直る。すると麗夢は、にっこり笑って鬼童に言った。
「榊警部にこの子を運転してもらうわ。それでいいでしょ? 鬼童さん」
 わ、私が? と驚き呆れる榊に、鬼童は言った。
「それで行きましょう!」
「頼んだぞ、榊警部」
 鬼童の陽気な声と、ケンプの落ち着いた声が交錯し、榊の決意を促した。麗夢はと見ると、悪戯っぽくウインクを返してくる。
「お願いね、榊警部」
 こうなってはやるしかない。榊も腹を決めた。
「わ、判りました。全力を尽くしましょう」
 最後の問題を解決した鬼童は、改めてそれぞれに指示を下した。
「ヴィクター! これからドラコニアンIIのシステムを少しいじるから手伝ってくれ! 円光さんは最後の瞬間まで気を充分に高めておくこと。榊警部はプジョーが奴らに捕まらないよう、うまく逃げ回って下さい。麗夢さんとアルファ、ベータは、お任せしますから、あの怪物の気をしっかりそらせて下さいね。ケンプ将軍も、よろしくお願いします」
 それぞれがそれぞれの仕草で鬼童に頷きかけた。力強く突き出された鬼童の右手拳に、麗夢、榊、円光がそれぞれの拳を左右からくっつける。わずかに遅れてヴィクターが行動を共にし、ケンプもまた、軽く唇の端に笑みを浮かべ、自分の生身の拳でヴィクターの隣から加わった。
「ヴィクター、もし生き残ったら覚悟してくれたまえ」
 ヴィクターは真剣な眼差しで、ケンプの目を見返した。
「覚悟は出来てますよ、将軍」
 するとケンプは、ふっと表情を緩めた。
「いい心がけだ。死ぬんじゃないぞ」
「将軍こそ、シェリーちゃんのためにも必ず生きて帰ってきて下さい」
「無論だ」
 ケンプは拳を降ろしながら、自分の愛車に向けて踵を返した。その後を追って鬼童が続いた。
「ヴィクター、早く! 時間がないんだ!」
「判った」
 ヴィクターは改めて怪物の手の中で眠るシェリーを一瞥すると、鬼童の後を追って怪異な巨体に駆け寄った。
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官僚は叩くより使いこなして仕事させる方が結局は国民のためになると思います。

2009-09-19 21:44:53 | Weblog
 今日から5連休のスタートは、目の覚めるような快晴の空でした。空がどこまでも高く、高く澄み渡っているようで、その下を歩くだけで、何か気持ちが伸びやかにほぐれて行くような感じがいたします。一方で、昼間歩いていると随分静かになったことに気づきました。ついこの間までうるさかった蝉が、全然いないのです。少し歩くうちに一匹のツクツクホウシが鳴き始めましたが、木漏れ日が点々と土に映える雑木林の中を通り抜けましても、もうほとんどその声を聞くことはありません。彼岸花も咲き始め、とうとう秋本番が始まりつつあるのだな、と感じました。

 さて、政権が変わって何かと活発な動きが始まっているような感じですが、一朝一夕で全てがガラリ、と変わるものでもないでしょうし、全体が落ち着いて本格的に動き出すまでにはまだいま少し時間がかかるのだろうと思います。一方、ネットでニュースを拾う限り、新政権の動きに官僚達が目を白黒させながらあたふたしている、とでも言わぬばかりな記事が目に付くように感じるのは、たまたまなのでしょうか。まあいまや霞ヶ関の官僚組織は大ショッカーもかくやと言わぬばかりの悪の秘密結社扱いですから、その中枢の人たちが「あたふた」しているかのような話というのは、ある種の爽快感を読むヒトに与えるのかもしれません。それに、確かに今までと違う政治との付き合い方に戸惑っている官僚サン達がいても不思議ではないとも思います。でも、何より優秀な人材が集まっているのですから、中にはこの「危機」をチャンスと見て虎視眈々と出番を探っているようなヒトがいるかもしれませんし、そういうヒトに表に出るチャンスを与えられるようにしてやれば、また違った芽が官僚機構の中からも吹いて来るかもしれません。今のところ、そういう話は見えてこず、右往左往したり途方にくれたりしているような様子ばかりが報道されているようですが、そろそろ報道機関も官僚たたきで溜飲を下げるばかりの中身からは卒業して、彼らをどう我が国のため、国民の幸せのために役立たせるのか、という話にしてもらえないかと思います。なんといっても官僚というのは行政を動かして行くための道具であり、コマなのですから、国民のためになる仕事をさせてこそその価値も生きるというものです。まあ意味も無くほめたり馴れ合ったりする必要はもちろんありませんが、悪者扱いばかりというのもどんなものか、と思う次第です。

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2本目は「サマーウォーズ」です。もう手放しの大喜びな映画でした。

2009-09-18 22:20:02 | アニメ特撮
 今日はサボテンに水をやり始めました。サボテンは日本の湿度の高い夏はすこぶる苦手な植物なので、夏の間は水を切って強制的に休眠させ、涼しくなってからまた水をやって目覚めさせ、冬を無事に越し、春にまた花を咲かせるための体力をつけるための生育を促します。この水をやり始めるタイミングが結構難しく、残暑が厳しいから、といつまでもやらずにいると、特に小さな株は水不足で枯れることもありますし、早すぎると今度は根腐されなどで枯れてしまいます。今年の気候からしたらタイミング的にはちょっと遅かった感もありますが、ほとんど枯れてしまったのではないか? と思えるほどに萎縮して茶色に変わっていたサボテンが、朝水をやっておいたところ、夕方にはすっかり緑の球体に膨らんでおりました。何とか無事夏を越せたようです。しばらくはまだ昼は暑いので連休の間にもう一度水をやり、追肥をやって、11月の終わりごろまで、しっかり光合成できるよう育てるつもりです。

 さて、昨日書けなかった2本目の映画、それは、「サマーウォーズ」です。正直、何かの映画を観に行った折についでに見た予告では、さほど注目もしていなかったのですが、たとえば夢防人さんの記事などで好評を博していたのを読んで、そんなに面白いのなら機会をみて私も観ておこう、と思っていたのでした。ところがなかなかその機会を得ないまま夏が終わってしまい、今頃になってようやく鑑賞できた、というわけです。
 それにしてもまずは一言。
 いや実に面白かった! 
 ここ数年のうちに観た映画の中で、一番面白かったのではないでしょうか? 最後の最後まで、仲間を、女を、家族を護るために絶対にあきらめないで奮闘する主人公、それを、それぞれのスキルを出し尽くしてサポートする仲間達。世界中から吸い寄せられるように集積する応援の嵐。それらの一体感があまりに感動的で、年をとって涙腺の緩んでしまっている私にはもうこらえ切れませんでしたよ。
 「火天の城」には、ひょっとしたら悪いことをしてしまったのかもしれませんね。こんな映画と見比べられてしまったら、余程のもので無いと見劣りしてしまうのはいたし方ありませんから。
 内容の紹介は公式サイトで観ていただくとして、冒頭、憧れの先輩にそそのかされて長野県上田市郊外の旧家の実家に、偽装婿殿として連れて行かれる高校2年の男の子として現れたときは、他人と触れ合うのが苦手な引っ込み思案で、もちろん女の子と付き合ったことも無いという、実に頼りなく、情けない普通の男子でしかなかったのが、その旧家を律する90歳の婆様に見込まれ、天才的数学センスを武器に最後はきっちり主人公としてかたをつけて世界を救うという見事な成長劇も素晴らしかったですし、ピンチの連続と、本当にぎりぎりの、ほぼ100%どうしようもない、としか思えない状況からの奇跡の逆転劇までの畳み掛けるようなストーリー展開がまさに爽快感を満喫させる見事さで、終わったときは思わず拍手しそうになりました。
 キャラクターも一族郎党といった感じで実にたくさん現れ、正直覚え切れないほどでしたが、その一人一人にきっちり役割が与えられて誰一人無駄な配置が無く、全てが綺麗に関係しあって物語を推し進めて行くという展開も実に小気味いいものがありました。
 この絶対飽きをこさせない話の運び方、荒唐無稽奇想天外な仮想空間世界をはっきりリアルに意識させる設定と演出の妙、ちょっとでもお話作りに興味のあるヒトは、この映画から得られるものは計り知れないものがあるんではないでしょうか? 私もいつかこんなお話を書いてみたい! と強烈に魂を揺さぶられた、超一級の娯楽大作でした。時間があったら、是非もう一回映画館に観に行きたいですね。

 ところで、スタッフに「エグゼクティブ・ディレクター 奥田誠治」とありましたが、多分御大ではなく、同姓同名の製作会社のヒトでしょう。御大に確かめる機会があれば、確かめようと思います。

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