9月も今日で終わり、明日から10月、いよいよ本格的な秋が始まる、と思っておりましたが、今日は昼過ぎから開襟シャツの袖をまくらねばならないほど暑さを感じた日中でした。もちろん真夏とは比較にならない気温ではありますが、秋というには少々強い日差しと蒸し暑さでした。どうやらこの陽気は今週末までで週末から来週にかけては、流れこんでくる冷気の影響でがっくり気温が下がりそうな塩梅ですが、できるだけ乱高下せずにゆっくりじっくり変化してくれないものか、と願わずにはいられません。
さて、民主党と経済評論家の勝間和代氏が、往時の事業仕分けに絡んで、先日来の御嶽山噴火災害の責任を問う世論に対しそれぞれようやくコメントを出されました。その事自体はまことに結構なことと思います。どうも「大規模噴火は数千年に1度なのに24時間の監視が必要か」とのくだりは誤解だったようで、それを明らかにしただけでも良かったのではないでしょうか。やはり、政治家には説明責任があると思いますし、いわれなき批判に対して毅然と反論することもまた大事なことです。
ただ、同時に当時の事業仕分けの公開映像がそのままネット上で見られる様になっており、関連のリンクでその10数分の映像を観てみたのですが、この度の両者の弁明と抗議には、多分に当時の気分や態度を偽っているのではなかろうか、というふうにも感じられ、また、実際に火山観測に関する予算が事業仕分け以後激減している事実を合わせ見ると、まだ説明が足りてないような感も受けます。
当時の事業仕分けは、勝間氏に限らず素人の仕分け人が専門の研究者をあげつらい、理解に及ばない部分を勉強もせずに理解できないと駄々をこねてバッサリ研究資金を切り捨てる、というなんとも残念なパフォーマンスを繰り広げておりましたから、一人勝間氏の問題ではなく、そういうふうに駆り立てる物が当時の民主党政権にはあった、ということなのでしょう。また、研究者達を代弁すべき答える側の官僚さん達がなんとも不甲斐なく説明に汲々としていたのも、まことに残念なことではありました。その一端を改めてこの10数分の動画で観たわけですが、この動画の回答者側は、比較的マシな対応ぶりで仕分け側の疑問をそれなりに上手くかわしていたように感じました。ただ、仕分け側はそれまでの火山の噴火予測に対して、成功率や失敗率をことさらしつこく問いただし、いかにも無駄なことが行われているかのような印象操作を行っているように感じられました。でも、噴火という未曾有の危機に対し、実例が15例しかないのに的中率が2割というのは、今回この動画を観た私からしたら素晴らしい成果じゃないかと感じました。また、警報を出したけれども大事に至らなかった空振りが10回というのも、悪くない話です。少なくとも危険を未然に防ぐという意味では、大事に備える対応は無駄にはならないはずです。問題は、警報を出さなかったのに噴火してしまった2回ですが、まさに、これを無くすために予算を確保し研究を進めたいという答弁側の主張には個人的に頷けるものがありました。映像で見る限り勝間氏は納得しがたい様子でしたが、結局予算が削られたのですから、やはり理解できなかったのでしょう。そういう人達が寄ってたかって専門家をいじめていただけにしか見えなかった事業仕分けについて、この機会に一度振り返ってあれは一体なんだったのか、功罪をはっきりさせてみてはどうかと思います。そのうえで、ではどうしたらよかったのか、を考えて見れば、後世に意味のあるデータを残しうるのではないでしょうか。
さて、民主党と経済評論家の勝間和代氏が、往時の事業仕分けに絡んで、先日来の御嶽山噴火災害の責任を問う世論に対しそれぞれようやくコメントを出されました。その事自体はまことに結構なことと思います。どうも「大規模噴火は数千年に1度なのに24時間の監視が必要か」とのくだりは誤解だったようで、それを明らかにしただけでも良かったのではないでしょうか。やはり、政治家には説明責任があると思いますし、いわれなき批判に対して毅然と反論することもまた大事なことです。
ただ、同時に当時の事業仕分けの公開映像がそのままネット上で見られる様になっており、関連のリンクでその10数分の映像を観てみたのですが、この度の両者の弁明と抗議には、多分に当時の気分や態度を偽っているのではなかろうか、というふうにも感じられ、また、実際に火山観測に関する予算が事業仕分け以後激減している事実を合わせ見ると、まだ説明が足りてないような感も受けます。
当時の事業仕分けは、勝間氏に限らず素人の仕分け人が専門の研究者をあげつらい、理解に及ばない部分を勉強もせずに理解できないと駄々をこねてバッサリ研究資金を切り捨てる、というなんとも残念なパフォーマンスを繰り広げておりましたから、一人勝間氏の問題ではなく、そういうふうに駆り立てる物が当時の民主党政権にはあった、ということなのでしょう。また、研究者達を代弁すべき答える側の官僚さん達がなんとも不甲斐なく説明に汲々としていたのも、まことに残念なことではありました。その一端を改めてこの10数分の動画で観たわけですが、この動画の回答者側は、比較的マシな対応ぶりで仕分け側の疑問をそれなりに上手くかわしていたように感じました。ただ、仕分け側はそれまでの火山の噴火予測に対して、成功率や失敗率をことさらしつこく問いただし、いかにも無駄なことが行われているかのような印象操作を行っているように感じられました。でも、噴火という未曾有の危機に対し、実例が15例しかないのに的中率が2割というのは、今回この動画を観た私からしたら素晴らしい成果じゃないかと感じました。また、警報を出したけれども大事に至らなかった空振りが10回というのも、悪くない話です。少なくとも危険を未然に防ぐという意味では、大事に備える対応は無駄にはならないはずです。問題は、警報を出さなかったのに噴火してしまった2回ですが、まさに、これを無くすために予算を確保し研究を進めたいという答弁側の主張には個人的に頷けるものがありました。映像で見る限り勝間氏は納得しがたい様子でしたが、結局予算が削られたのですから、やはり理解できなかったのでしょう。そういう人達が寄ってたかって専門家をいじめていただけにしか見えなかった事業仕分けについて、この機会に一度振り返ってあれは一体なんだったのか、功罪をはっきりさせてみてはどうかと思います。そのうえで、ではどうしたらよかったのか、を考えて見れば、後世に意味のあるデータを残しうるのではないでしょうか。