面目ない!。ちょっと締め切りに追われてまして、新しいネタをUPすることができません。というわけで、今日はストックネタでごめんなさい。
内田洋子さんが書き下ろしたエッセイ集、 『ミラノの太陽、シチリアの月』 を読みました。

エッセイとはいっても、ありがちな日々の雑感をまとめたような物ではなく、まるで良質な短編小説を思わせる内容。さすがにイタリア在住30年ということもあり、我々には到底窺い知ることができないイタリアの別の断面を鮮やかに切り取って見せてくれるような作品でした。
この作品の中では、鉄道員や船乗りから元ロシアの皇女に至るまで、様々な人生が語られることになるのですが、その語り口は感情を抑えた素っ気ないもので、ドラマチックな盛り上がりや、ある種の “オチ”の様な物を期待すると肩透かしを食うことになるかもしれません。

しかし、逆にそのような手法がある種の余韻を残す効果を生み出し、 “敢えて語られなかったこと” の深さを強く印象付ける結果に結びついているのでしょうね。
ほとんどの作品に 「住」 か 「食」 、あるいはその両方にまつわる内容が含まれていてるという点も、私にとって大変楽しめるポイントでしたよ。
(2013年5月16日 追記)
読んだ本に関する記事に関しては、ブログにUPする機会を失したまま賞味期限切れになり、不良在庫?となったしまった物が少なくありません (笑) 。というわけで、今週からは在庫整理を兼ねて週に1冊のペースでUPすることにしました。順不同で、かなり以前に読んだ本も出てくることになりますが、ご容赦ください。
内田洋子さんが書き下ろしたエッセイ集、 『ミラノの太陽、シチリアの月』 を読みました。

エッセイとはいっても、ありがちな日々の雑感をまとめたような物ではなく、まるで良質な短編小説を思わせる内容。さすがにイタリア在住30年ということもあり、我々には到底窺い知ることができないイタリアの別の断面を鮮やかに切り取って見せてくれるような作品でした。
この作品の中では、鉄道員や船乗りから元ロシアの皇女に至るまで、様々な人生が語られることになるのですが、その語り口は感情を抑えた素っ気ないもので、ドラマチックな盛り上がりや、ある種の “オチ”の様な物を期待すると肩透かしを食うことになるかもしれません。

しかし、逆にそのような手法がある種の余韻を残す効果を生み出し、 “敢えて語られなかったこと” の深さを強く印象付ける結果に結びついているのでしょうね。
ほとんどの作品に 「住」 か 「食」 、あるいはその両方にまつわる内容が含まれていてるという点も、私にとって大変楽しめるポイントでしたよ。
(2013年5月16日 追記)
読んだ本に関する記事に関しては、ブログにUPする機会を失したまま賞味期限切れになり、不良在庫?となったしまった物が少なくありません (笑) 。というわけで、今週からは在庫整理を兼ねて週に1冊のペースでUPすることにしました。順不同で、かなり以前に読んだ本も出てくることになりますが、ご容赦ください。