近所まで行く用事があったので、世田谷美術館に寄りました。
現在開催されている企画展はこちら、『民家の画家 向井潤吉 人物交流記』です。
今回は作品の合間に向井潤吉が書いたエッセイなどの文章も展示されていました。その内容が中々面白くてついつい読んでしまったため、危うく次の約束に遅れそうになってしまいました(笑)。
以前、向井潤吉が描いた古民家と、その題材となった実際の古民家に写真を並べて展示されていたのを見たことがあったのですが、周囲にある邪魔な物や建物等が大胆に省略されていて驚いたことがありました。ある意味、理想化された古民家の姿を描いていたのかも知れませんね。まぁユベール・ロベールみたいに周囲を全部描き変えちゃうほどじゃないですけど(笑)。
もちろん古民家だけじゃなくて、若い頃にルーブル美術館で模写した作品等まであり、色々な意味で楽しませて頂きました。本の挿絵などの中には、私達が抱いていてる向井潤吉のイメージとは全く異なるテイストの作品も色々あり、実際にはかなり多才な方だったということもよく分かります。この企画展、会期は11月4日までとなっておりますので、近くまで行くご予定があるようでしたら、足を伸ばしてみることをお薦めします。