学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

お地蔵さんの再生例

2012-04-21 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月21日(土)07時47分38秒

桃泉寺では写真のお地蔵さんを見かけましたが、これは興味深いですね。
被災地の墓地を歩いていると首が取れてしまったお地蔵さんが沢山ありますが、離れた首を接合すると接合面がひどく目立って、余計に痛ましい感じになっている場合があります。
もちろん津波で首が行方不明になっているものもあって、というか、その方が割合としては多いんでしょうね。
行方不明の場合は、この桃泉寺のお地蔵さんのように、適当な大きさの丸石に小さく目や口を刻んでから身体に乗せるというやり方もいいんじゃないですかね。
それにしても、このお地蔵さんは穏やかな良い顔をしていますね。
『もののけ姫』の木霊(こだま)に似ているような感じもします。

※写真
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『丸森の猫神さま』

2012-04-21 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月21日(土)06時45分32秒

執筆者は「村田町歴史みらい館」の石黒伸一朗氏ですね。
同書p16には、

---------
 丸森町では、猫に関する石碑57基、猫の石像7基の、計64基が確認できました。(中略)
 宮城県内の丸森町以外では、栗原市5基、大崎市1基、石巻市2基、多賀城市1基、仙台市3基、岩沼市3基、亘理町1基、山元町1基、村田町1基、蔵王町1基、白石市2基、角田氏9基が確認されているので、宮城県では合計87基になります。県内では、分布調査が不十分な地域もあるため、将来的にはもう少し多くなるものと思われます。
 全国的にみますと、青森県2基、岩手県10基、福島県16基、山形県2基、栃木県4基、東京都2基、長野県11基となり、主に東日本にあります。宮城県では前述したように87基が見つかっているため、都道府県別では最も多く、その分布の中心になるのは57基が確認されている丸森町です。
---------

とあります。
文章が若干わかりにくいところがありますが、ここで列挙されている他市町村・他県の数字は猫の石像を含まず、石碑のみですね。
計算すると猫石碑の他県合計が47基で、宮城県87基を加えると全国では134基ですから、その中に占める宮城県の割合は64.9%です。
そして丸森町は全国の猫石碑の実に42.5%を占めることになりますね。
丸森町は圧倒的な、全国一の猫石碑産地と言うことができますね。

写真は19日に参詣した石森町耕野(こうや)の耕龍山桃泉寺内にある猫供養碑です。

※写真
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浦尻・綿津見神社再訪

2012-04-20 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月20日(金)21時26分47秒

小高区浦尻の綿津見神社を再訪してみたところ、かなりひどい状況でした。
拝殿は崩壊、かろうじて本殿が残っているだけですね。
16日に周囲を歩いた時は本殿の裏側だけが見えていて、割と良い状態のようだったので、津波の直撃は免れたものと誤解していました。


※写真

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大悲山の石仏

2012-04-20 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月20日(金)20時58分20秒

今日は津波の直接の影響を受けていない地域の神社・寺院を中心に見てきました。
南相馬市のホームページで「おだかの文化財」の筆頭に挙げられている「大悲山の石仏」の現状は以下の通りです。
といっても、初めて行ったので、震災前の状態とのきちんとした比較ができないのですが。

(1)薬師堂石仏 建物は無事。扉が閉まっていたので、中の石仏は見ることができず。
(2)阿弥陀堂石仏 建物は無事。もともと石仏の痕跡がある程度らしいので、特に変化はないのではないか。
(3)観音堂石仏 建物は完全に崩壊。石仏はもともと最上部が残っていただけらしいので、特に損傷は受けていないのではないか。

写真は観音堂石仏です。

参考:
南相馬市HP「おだかの文化財」
駒野四郎氏「コマ石仏写真展」内の「大悲山磨崖仏」

※写真
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これが大日如来?

2012-04-20 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月20日(金)08時02分5秒

今日はこれからまた南相馬市に行ってきますので、取り急ぎ「獣面武装菩薩像」の続きを少しだけ。
「丸森町観光物産協会」のサイトには、

------
大蔵寺

虚空蔵様(虚空蔵堂に安置)を祀り、退治された妖怪猪の霊をなぐさめるために建立されたお寺です。
本堂には35尊の仏像を祀ってあります。一部(猪頭の仏尊など)はまるもりふるさと館でご覧いただけます。
このお寺の上に虚空蔵堂がありますので合わせて参拝ください。

とあります。
また、丸森町の瑞雲寺HP内の「@丸森の巨石伝説!」には、関係する若干の記述があります。

ただ、この像が「妖怪猪」そのものでもないようです。
結局、よくわからんですね。

ちなみに「まるもりふるさと館」の展示解説では「大張地区の大蔵寺にある三十五体仏像(町指定文化財)のうち五体」の中、写真の像は「大日如来」とされていました。
しかし、大日如来に比定するくらいだったら、近所のおばさんに比定した方がよいような感じもします。
仏像ではなく、神像じゃないですかね。

「まるもりふるさと館」

※写真
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宮田川排水機場

2012-04-20 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月20日(金)07時13分20秒

16日の小高区訪問の続きです。

「宮田川排水機場」
http://chingokokka.sblo.jp/article/55391685.html
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「獣面武装菩薩像」

2012-04-19 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月19日(木)23時10分2秒

16・17・18日と三日連続で南相馬市小高区に通ったので少々疲れ、今日は自宅で大人しくしているつもりでした。
ただ、少し前の『河北新報』に「丸森の猫神さま」という冊子が発行され、「まるもりふるさと館」で購入できるという記事が出ていたのを思い出し、午後遅くに丸森町に行ってみました。
そして、「まるもりふるさと館」で下の仏像を見たのですが、これは何なんですかね。
展示解説には「獣面武装菩薩像」とのタイトルで、大張地区の大蔵寺が所蔵する古い仏像のひとつで、イノシシ面は珍しい旨の簡単な記述があっただけなのですが、「獣面武装菩薩像」では仏教用語としても、また学術用語としても変な感じで、いったい誰が分類したのかが気になります。
疑問が次々に湧いてきたので、大蔵寺という寺を見てみることにし、7キロメートルほど離れた山奥にある大蔵寺に行ってみたのですが、密教系の少し不気味な寺かと思いきや、東北には珍しい臨済宗のお寺で、境内も建物もごく普通であり、いささか拍子抜けでした。
結局、いかなる仏像なのかは全然分からないのですが、じっと見ていると、何となく自民党幹事長として辣腕を振るった野中広務氏に似ているような感じがしてきました。

なお、「丸森の猫神さま」についてはリンク先のブログが参考になります。
「瑞雲寺だより」

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井田川干拓地

2012-04-19 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月19日(木)12時44分43秒

16日に南相馬市小高区を訪問した記録の続きです。

「小高区下浦・東光庵」
http://chingokokka.sblo.jp/article/55377932.html
「小高区井田川・御祖神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/55378732.html
「小高区蛯沢・蛯沢稲荷神社」
http://chingokokka.sblo.jp/article/55385870.html

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浪江・小高原子力発電所

2012-04-19 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月19日(木)09時23分59秒

私も全然下調べをせずに小高区に行ったのですが、昨日アップした綿津見神社のある浦尻地区は浪江・小高原子力発電所の建設予定地だったんですね。
原子炉等の主要建造物は浪江町内に建設予定だったそうですが。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%AA%E6%B1%9F%E3%83%BB%E5%B0%8F%E9%AB%98%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

東北電力は2016年(平成28)に着工、2021年(平成33)に運転開始を予定していたそうです。
もちろん福島第一原発の事故発生により、もはや実際には無理であることが明らかですが、東北電力のサイトでは「これからの原子力発電所」のひとつとして、「平成22年度経営計画の概要より」との簡単な説明を付した上で紹介しています。
http://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/hatudn/c_02.html

私が電波塔かなと思った塔は、東北電力が作った気象観測塔だそうですね。
後でブログの方のコメントを修正しておきます。

浦尻地区については、南相馬市の「浦尻貝塚史跡公園整備事業」に関するページが詳しいですね。
http://www.city.minamisoma.lg.jp/bunkazai/urajiri.jsp

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南相馬市小高区

2012-04-18 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月18日(水)08時38分42秒

16日に訪問した南相馬市小高区の様子です。

「浪江町との境界」
http://chingokokka.sblo.jp/article/55355021.html
「小高区浦尻・綿津見神社周辺(その1)」
http://chingokokka.sblo.jp/article/55356048.html
「同(その2)」
http://chingokokka.sblo.jp/article/55357311.html

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「由紀夫」と「由起夫」

2012-04-17 | 歴史学研究会と歴史科学協議会
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月17日(火)21時35分40秒

ジャーナリストの石井孝明氏が書いた「オペレーションコドモタチ」という団体に関する記事には、

----------
北海道庁がこの団体に公金を投入したという指摘をしている人がいる。(トゥギャッターのまとめ)福島の農家を「人殺し」呼ばわりし、学長に訓告処分を受けた早川由起夫という問題を起こし続ける群馬大学教育学部の教授がいる。この人物が科研費という公金を使って、この団体とイベントをしたそうだ。(サイト)これらはいずれ追及しよう。
http://agora-web.jp/archives/1447468.html

とありますね。
早川由紀夫の評価については明らかに保立氏と対極に位置する石井氏も、保立氏と同様に「早川由起夫」と書いていますね。
「由紀夫」だったら三島由紀夫や鳩山由紀夫などの有名人がいますが、「由起夫」で有名な人なんて聞いたことがありません。
何でこんな字と間違える人が多いのか、ちょっと謎です。

なお、上記記事については「福島 信夫山ネコの憂うつ」というブログで知りました。
背景事情も書いてありますね。
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/blog-entry-79.html
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com/

>筆綾丸さん
保立氏と「東京大学原発災害支援フォーラム」という団体については、後で少しきちんと考えてみようと思っています。
この団体と早川由紀夫はずいぶん緊密な関係がありますね。
http://311tgf.org/archives/144

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保立道久先生へ

2012-04-17 | 歴史学研究会と歴史科学協議会
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月17日(火)18時43分56秒

「保立道久の研究雑記」の「リンク先」、「早川由起夫研究室」となってますが、正しくは「由紀夫」ですね。
「被曝」と「被爆」の違いのような重要な問題ではなく、まあ、どうでも良いことですが、お友達の名前くらい、きちんと書いたらいかがでしょうか。
それにしても、東京大学教授・史料編纂所元所長・歴史学研究会元事務局長という日本有数の歴史学者が早川由紀夫みたいな人間と仲良くできるとは、ちょっと驚きですね。

早川由紀夫の早わかり
http://togetter.com/li/253460

「保立道久の研究雑記」
http://hotatelog.cocolog-nifty.com/blog/


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小高神社

2012-04-17 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月17日(火)07時32分55秒

こちらも津波の影響は受けていない小高神社です。
多数の石灯籠が倒れていますが、建造物はしっかりしていますね。
午後6時に参詣したので、あまり良い写真が撮れませんでした。
桜はあと数日で満開となりそうで、原発事故がなかったら、津波被災地といえども大勢の人で賑わったでしょうね。

参考:「余湖くんのホームページ」

※写真
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蛯沢稲荷神社

2012-04-17 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月17日(火)07時06分44秒

こちらは津波の直接の影響は受けていない蛯沢稲荷神社です。
地震で鳥居や石灯籠、手水舎などが壊れていますね。

参考:「神社探訪」

※写真
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小高地区の貴布根神社

2012-04-17 | 東北にて
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年 4月17日(火)06時43分37秒

昨日の午後、警戒区域が解除された南相馬市の小高地区に行って、国道6号線を浪江町との境界の新しい検問場所まで進んでから海岸線に廻り、浦尻の綿津見神社、井戸川の御祖神社、蛯沢の蝦沢稲荷神社、村上の村上城址と貴布根神社、そして小高の小高城址と小高神社を見てきました。
村上の貴布根神社拝殿は完全に崩壊していましたね。
後で少しずつブログの方にアップするつもりです。
道路脇や水田の跡に車が取り残されている光景は、去年の7・8月くらいには他の被災地でも結構見かけましたが、警戒区域内だったところは本当に時間が止まってしまっていますね。
写真は貴布根神社です。

>筆綾丸さん
>reports という他人事のような語
そうですね。
私も民間企業で法務の仕事をしていたので慇懃無礼な文章を書くのは結構得意なのですが、ここまで「他人事」感覚に満ちた文章は民間企業では考えられないですね。
やっぱり役人は一味違います。

多言語で 言語道断 Hiroshi博

※写真

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

reports, working hard, unfortunately・・・ 2012/04/16(月) 21:51:55
小太郎さん
謝罪文冒頭 There have been reports の reports という他人事のような語がふざけていて、たまらないですね。機械翻訳の there is pointed out の方が正しい(と思う)。また、 この文の後に、Since then とありますが、現在完了文に対して、その時以来、というのは、時制として成り立つのかどうか。we have been working hard の hard は余分で、ここも機械翻訳の we have been working のほうが正しい。Unfortunately とありますが、自業自得の馬鹿さ加減に、 Unfortunately も何もあるものか。the multi-language versions の the は、反省する気があるのならば、our ですね。4月下旬に再開するつもりのようですが、恥の上塗りにしかならないだろうから、もう止めたほうがいいですね。
韓国語と中国語の謝罪文ですが、これほど外国人(日本人)をなめきった役所のことだから、機械翻訳の可能性もありますね。なぜなら、英語では、小太郎さんが引用された機械翻訳の方が優れているから。
未曾有の大災害の後でも、東北などどうでもいいや、というのが中央の官僚の意識なんでしょうね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC
機械翻訳を公的に使用する場合、使用料や著作権はどのような扱いになるのでしょうね。無断借用について、法益侵害というようなことはないのかどうか。馬鹿丸出しだけでは済まないような気もしなくもないのですが、観光庁の責任者が法的に訴えられれば面白いな、と思いますね。
いずれにせよ、これが国の機関ですから、絶望的になりますね。
 



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