次の文章を読んで、下記の設問に答えなさい。
倒幕の実現により天皇を中心とした新政府が樹立されたが、これに反発した旧徳川幕府側は 1868年 1 月、かつての第 15 代将軍[1→C]を擁立したが、京都での[2→B]の戦いで敗れた。
このため、新政府は、旧幕府軍を賊軍として、同年には(a)東北諸藩を鎮圧したのち、翌年には現在の[3→B]にたてこもった旧幕臣の[4→C]が率いる軍を降伏させ(彼は逮捕・拘束され、のちに政府に入った)、国内をほぼ統一した(この間の戦いは、[5→B]戦争とよばれる)。
このような中で、新政府は 1868 年 3 月、初めは諸侯会盟の議事規則として起草されたものを(b)国と
しての進むべき基本方針を示す条文につくりかえ、[6→B]の誓文として公布し、公議世論尊重や開国
和親などの新政府の国策の基本を示し、かつ天皇親政を強調した。
ついで、新政府は同年閏 4 月、[7→B]を制定したが、それは、国家権力を中央政府に集め、[8→B]の憲法をまねた形式上の三権分立制をとり入れるなどしたものであった。
中央集権体制確立のためには、新政府は、旧来の藩体制を廃止しなければならなかった。
そこで、版籍奉還がなされたが、旧大名の力が実質的に温存されたため、政府は[9→A]年、一挙に廃藩置県を断行した。
こうして薩摩・長州を中心に土佐([10→C]がここ出身の代表的人物)および[11→B]も加えた四藩出身の実力者が実権を握ったため、政府は、のちに藩閥政府ともよばれた。
また、政府は、軍事力の強化のために廃藩とともに藩兵を解散して全国の軍事権を[12→B]におさ
め、さらに(C)国民皆兵をめざしての徴兵令も公布し、これにより国力の軍事的基礎を確立させたのであ
った。
〈問1〉 空欄の[ 1 ]~[ 12 ]にあてはまる最も適当な語句を、それぞれ指示した語群より選びなさい。
〈問2〉下線部(a)~(c)について、下の各問に答えなさい。解答は、(a)は〔B〕より、(b)および(c)はいずれ
も〔C〕より選びなさい。
(a)この際、反政府派の中心とみなされ、9 月にはその城を陥落させられた藩は何藩か。
(b)このつくりかえにもっとも関係した人物は誰か。
(c)これをもとにした軍隊の創設を実現させた人物は誰か。
〔A〕
(1) 1869 (2) 1870 (3) 1871 (4) 1872
〔B〕
(1)烏丸 (2)肥前 (3)政体書 (4)兵部省 (5)官政書 (6)軍部省 (7)壬申 (8)七箇条 (9)アメリカ (10)小樽 (11)仙台 (12)長岡 (13)肥後 (14)稚内 (15)壬午 (16)公議書 (17)米沢 (18)プロシア (19)鳥羽・伏見 (20)武部省 (21)筑前 (22)イギリス (23)五箇条
(24)議定書 (25)青森 (26)陸軍省 (27)戊申 (28)豊後 (29)フランス (30)四箇条
(31)十箇条 (32)戊辰 (33)禁門 (34)会津 (35)五稜郭 (36)函館
〔C〕
(1)榎本武揚 (2)徳川慶福 (3)大村益次郎 (4)黒田清隆 (5)土方歳三 (6)山県有朋 (7)徳川慶喜 (8)井上馨 (9)大隈重信 (10)伊藤博文 (11)徳川家茂 (12)相楽総三 (13)江藤新平 (14)板垣退助 (15)勝海舟 (16)高杉晋作 (17)西郷隆盛 (18)大久保利通 (19)徳川家慶 (20)木戸孝允
[解答]
問1
1 (7) 2 (19) 3 (36)または(35) 4 (1) 5 (32) 6 (23) 7 (3) 8 (9)
9 (3) 10 (14) 11 (2) 12 (4)
問2
(a) (34) (b) (20) (c) (6)