□近世408. ◇A
[ゴロ]口臭臭う(こうしゅうにおう)/五街道
[ゴロ2]口臭臭う/と嗅(か)いで/泣途中に置こうごかかせたろ移動
(甲州道中・日光道中・奥州道中)(東海道)(中山道(なかせんどう))
[ポイント]
1.五街道は東海道・中山道・甲州道中・日光道中・奥州道中。
[解説]
1.幕府は、全国支配のために、陸上・水上の交通・運輸網の拡充に努めた。陸上交通では、江戸日本橋を起点とする五街道を直轄下におき、各街道に宿駅(宿場)制度を整えるいっぽう、治安維持のため関所を設けた。一里塚(いちりづか)がもうけられた主要街道の宿駅には、大名らが宿泊する本陣(ほんじん)・脇本陣(わきほんじん)や、一般用の旅籠(はたご)・木賃宿(きちんやど)、人馬の手配や公用の書状を継送する継飛脚(つぎびきゃく)を扱う問屋場(といやば)などがおかれた。また五街道以外の主要幹線として脇街道の整備もすすめた。
〈2016法大・文(英地心)法(国)営(戦略):「
問3 下線部b参勤交代において利用され、通常、五街道の一つに数えられる道として正しいものを、以下のア~エのなかから一つ選べ。
ア甲州道中 イ山陽道
ウ北国街道 エ山陰道」
(答:ア)〉
〈2014明大・国際日本(国際日本)
問7.農産物の全国的な流通が盛んになっていく条件として、交通網の発達は不可欠であった。江戸時代の交通網の発達について述べた以下の文章A~Cについて、その正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~4の中から選びなさい。
A:東海道、中山道、山陽道、甲州道中、奥州道中の五街道は、重要な幹線道路として幕府の直轄下に置かれ、17世紀半ばから道中奉行によって管理された。
B:五街道や脇街道などの主要な街道には宿駅が多く置かれ、流通の要所となった。宿駅には、本陣、旅籠、問屋場などが設けられた。
C:大坂・江戸間では菱垣廻船、樽廻船が運航するようになり、17世紀後半には江戸の商人だった角倉了以によって東廻り海運・西廻り海運が整備された。
1.A〇、B×、C〇
2.A×、B× C×
3.A〇、B〇、C×
4.A×、B〇、C×」
(答:4 ※A×山陽道→日光道中、C×角倉了以→河村瑞賢)〉
〈2013成城大学・経済
近世には、幕府によって江戸を起点とする東海道、中山道、甲州道中、日光道中、奥州道中の五街道が整備された。ほかに伊勢街道、北国街道、中国街道、長崎街道など[ 7 ]と呼ばれる主要道路が全国にひろがった。これらの陸上交通に加え、海上の交通も年貢米輸送を中心に大坂と江戸を起点に整備された。」
(答:脇街道〔脇往還〕)〉
〈2012同志社大学・文経済
物資の流通には交通網の確立を必要とする。幹線道路としては江戸に通じるいわゆるイ五街道をはじめとして、全国各地にウ街道筋が開発・整備されるようになる。エ街道筋には宿駅を設けて人馬を常備し、旅籠・一里塚などを整え、各領国を横断する人と物との往還路となった。
問イ.五街道の1つで、江戸日本橋から浦和、高崎、軽井沢、塩尻、木曾福島、垂井などを経て草津に至る街道の名称を記せ。
問ウ.脇往還の1つで、追分宿から小諸、善光寺、柏原などを経て春日新田を右折し出雲崎に至る街道の名称を次の1~4の中から選べ。
1.伊勢街道 2.中国街道
3.北国街道 4.山陰道
問エ.宿場において輸送荷物の継ぎ送りや人馬の継ぎ立ての差配などの業務を行った事務所を何というか、その名称を記せ。」
(答:イ中山道、ウ3、エ.問屋場)〉
〈2012大学入試センター
美 咲:ここのお城は石垣がなくて、堀や[ イ ]のような防御施設に囲まれていたのね。あのあたりに、今でも城ノ内、堀ノ内という地名があるでしょう。廃城になってしまったけれど、dここにお城があったということが、地名からわかるのよ。
拓 也:地名も一種の文化財なんだね。景観からも歴史がわかるのかな。
問5 下線部dに関連して、地名にかかわる歴史について述べた次の文X・Yと、それに最も関係の深い地名a~dの組合せとして正しいものを、下の1~4のうちから一つ選べ。
X 江戸時代には、米の増産をはかるために、商人資本を活用して開発が行われた。
Y 江戸時代の街道には、宿駅や関所などの施設が設けられた。
a銀座 b新田 c大湊 d一里塚
1X-a、Y-c 2X-a、Y-d
3X-b、Y-c 4X-b、Y-d」
(答:4 ※Xは「米の増産」「開発」とあるので新田、 Yは「街道」とあるので一里塚)〉