今日は用があった鹿児島市のデパート山形屋へ
2号館6階へのエスカレーターを昇った右手に大きな絵が掛けてあります
東郷青児の油絵
東郷青児は鹿児島生まれの洋画家で、子供の頃は青柳という和洋菓子店の包装紙を描いた人という認識
雑誌とかの挿絵でもちょくちょく見かけたような記憶も
デフォルメされた女性は、透明感があり、それなのにセクシャリティを感じさせず
好きな画家でした
甘いものが好きだった母が、青柳の菓子を買ってくると、菓子より包装紙が欲しかったのを覚えています
wikiによると、描かれている女性のイメージと真逆の なかなか情熱的な人物だったそうです
竹下夢ニの妻と懇ろになり、刃傷沙汰へ発展したり、宇野千代が愛人だったり
「かごしま」という絵を制作しているという写真
何人も絵筆を持っていて、工房の作品のよう
大きな壁画のような絵を見ながら、しばし子供時代にスリップ
幼稚園の友達のお父さんも画家
割と近くに住まい兼アトリエがあり、とてもモダンな家
玄関入ると左手に対面キッチン、ダイニングルームも当時珍しい洋間、奥に広いアトリエがあり、キャンバスが何枚も縦に重ねてあり、お父さんは絵を描いていて
そんなアトリエで怒られることもなく友達と遊んでいました
畳敷きの和室がなく、夜はどうやって寝ているんだろう?そんな事を口に出したことはなかったけど、不思議に思っていました
家の作りは違っていたし、お父さんもお母さんもモダンだったけど、それ以外は違いは感じられず
幼い頃の記憶に刷り込まれた2人の画家
まつわる色々を久しぶりに思い出したことでした