日本の着物の袷は、不思議な衣装だとつくづく思う
表より裏が凝っていて、縫う工程も表よりはるかに多い
単衣の着物も、かたちを作る素縫いより縫い代の始末などに手間暇がかかる
色大島紬の仕立ては昨日までに、表と裏の素縫いが終わった
私が通った和裁仕の本間先生の仕立て方は、今の私の仕立て方と少し違う
本間先生は、素人でも縫いやすいように少し手順を変えて教えていたのかもしれない
表と裏の素縫いは、衿つけの前までだった
裾を縫い合わせ、中綴じをして、褄下の始末まで終わったら、袖付け
そして表衿と裏衿で表裏の身頃を挟んで縫うやり方だった
しばらくはこの手順で仕立てていたが、今では衿ままで別々に縫ってから、衿つけの縫代を綴じる方法にしている
素縫いが終わると、仕立ての峠を越えた感がする
今月中には仕立て上げられそうだ
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