朝はゆっくり6時前後に起きるこの頃なのに、今朝は5時前起床
天気予報をチェックしたくて、テレビをつけると、大宗匠のお姿が画面いっぱい
慌てて録画開始しながら、見ました
昨年百歳になられてもなお活躍され海外にも行かれる大宗匠の、生い立ちから現在までをご自身の言葉と映像を使った、アナウンサーとの対談もある番組でした
私達裏千家の茶道をやっている者は、大宗匠の平和への熱い想いは良く知っています
特に特攻隊の一員として、明日は我が身と飛行訓練していたのに、自分は待機命令で沖縄に散ることはなかった・・・多くの戦友を沖縄の海で失った大宗匠の「一碗からピースフルネス」の願いと、鎮魂の行脚とも言えるような各地の戦没者への献茶の始まりは
結婚してご夫婦で考えてのことだったとか
飛び立つ前の仲間に、持参した茶箱でお茶を点てて飲ませると、旨い、うまい、お茶ってこんなに美味かったんだ・・・そう言って帰らぬ人となった特攻の仲間達
戦後まもなくの沖縄の海で、点てたお茶を放った時に、一瞬青い海が緑色に染まり、皆んな飲んでくれたかぁ、と
そんなエピソードが語られると、トトさんも鼻を啜って、私も涙でテレビの画面がぼやけてしまった朝でした
もちろんそんな重苦しい話だけではなく、30分足らずの短い番組ながら、とても内容の濃い対談でした
早起きは三文の徳‼️
私にとってまさしくそんな朝でした(テレビの番組表など見て、見たいものを決めるほどマメではないので)
「100年のお茶」は、NHK+でも見ることができます
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
茶箱のお点前に、和敬点というお点前があります
雪月花などよりもっとシンプルな道具組みで点てるお茶です
このお点前は、十四代淡々斎の考案だそうです
昭和18年頃の事で、兵士たちがサッと飲めるように、お茶碗も2碗重ねて茶箱に収めますし、古帛紗も使わず
お道具の拝見もないシンプルなお点前
この道具組の茶箱を飛行訓練所の原っぱで、薪を燃やして沸かしたやかんでお茶を大宗匠が振る舞う写真も出てきました
私は茶箱の点前の中でも好きなお点前なのですが、これから和敬点でお茶を点てる時、この写真を思い出すことになりそうです
とても重たい意味のあるお点前なんだと、改めて思った朝でした
裏千家の当代お家元はご子息が継がれてもう長いです
以後は玄室なのでしょう
昨年百歳になられましたが、そのお元気ぶりにびっくりですね
鹿児島は特攻訓練兵として過ごし多くの戦友を亡くされたので、鹿児島本土、奄美大島、沖縄の3ヶ所を三年ごとに回られて、平和祈願と供養の献茶をされています
お献茶の時は、わりと近くで拝見出来るのですが、その凛とした姿勢と流れるようなお点前にうっとりしてしまいます
やはり憧れの大宗匠です
いつもコメントありがとうございます
タイミング良くいい番組に遭遇なさいましたね!
私がお茶を習っていた頃はハワイやアメリカに友好親善でいらしてたのをテレビでよく見ました。
根底には深い意味があったのですね。
NHK ➕で見てみたいと思います。
宗匠は昔は千宗室と言ってましたね〜
そうですね、不昧流でしたかしら?
流派は違っても、お茶のもてなしの心は同じなので、見る価値のある番組だと思います
コメントありがとうございます
私も月々届く会報で大宗匠のお話を読んでいますし、講演会などでも何回か体験とお気持ちは聞いています
が、百歳を迎えての特別番組で語られると、感慨あらたでした
凄い方ですよね
宗室は当代家元、玄室は前家元でしょうか?
利休の生まれ変わりか、お茶の精霊か、そんな事も思いますね
お茶の道に込められたまっすぐなお気持ちに、心打たれます。
このような命への思いをないがしろにするような日本であってはならないと思っています。
ただ、私、この方は宗室さんだと思ってました😅