何年か前から長野県の飯山と言うところに行きたいと思っていた。
きっかけは阿弥陀堂だより 南木佳士さんの本に出会い 静かに流れていく時と心の豊かさにとても暖かいものを感じ 幼い頃にいつも出かけていた母の実家を重ねていた。
それが映画化され 見ないわけに行かないじゃん。 と映画館に出かけたのは何年前だろうか?
地味な作品はどんな風に仕上がるのだろう? といぶかりながら見た映画は 映像の美しさと加古隆さんの音楽に 涙があふれて仕方なかった。
そのときの映像にいくつか感動的な場所があり いつか訪れてみたいと思っていた。
ところがである。飯山という場所が何処にあるのか全く知らなくて 飯の字だけを見て 飯田の近くにあるんだろうぐらいに思っていた。飯田にも確かに美しい風景が広がる場所がある。
そんな認識だから 行きたくても是非とまで強くは思っていなかったのかもしれない。
昨年 18切符を使って姨捨の棚田を見に行った。 そのときに路線地図を見ていて発見。 え~~っ? 飯山ってこんなに遠いんだね。 ほとんど新潟や。
泊まらないと行けないことがわかって 去年は姨捨までをクリア。
どうしようかなぁ?と思っているところへ 飯山に高橋まゆみさんの人形館ができたとの情報が入る。
何年か前に名古屋のギャラリーにやってきた人形展は私の心を強く揺さぶって号泣しながら会場を出た覚えがある。 私だけでなく みんな泣きはらした赤い目をして出てきた。
養命酒のコマーシャルで見た事ありませんか?
人形とコメントと言うかちょっとした詩を読みながら進むと いろんな人生を思い 人の温かさに触れ胸に迫ってくるんだろうね?
先週 金曜日に仕事に出る代わりに 火 水の連休をもらい これは行くしかないでしょ。
18切符でGO!
安城から金山 金山から中津川 中津川から松本 松本から長野 長野から北飯山 実に4回の乗り換えで7時間半ほどの時間をかけてえっちら おっちら。。。
見るのもすべて珍しいから苦にはならないよ。 とはいえ 人形館の閉館に間に合わないといけないので 木曽福島から塩尻まで別料金で特急を使うというかくしだまで一時間弱 ワープ
こうして私の憧れ飯山への道が始まったのです。