Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

またもや涙 高橋まゆみ人形館

2010-08-24 12:14:31 | 旅行記

木曽福島から塩尻までの特急という隠し球を使って はじめの予定より一時間ほど早く北飯山についた。 これなら人形館での鑑賞にじっくり時間が取れるはずである。

人形館は5時までの営業だけれど 4時半までに入らなければ成らない。

Eki ひなびたかわいらしい駅の回りには何もなくて 人形館なら目だつだろうと思っていたけれど 地図が無いとわからなかった。 よく考えたら高橋さんがそんな目だつ建物を建てるわけ無いよね。

線路沿いにある人形館は平屋建て。 駐車場の表示が無ければすぐにはわからなかった。

高橋まゆみ人形館

Ningyoukan 駅に案内が書いてありますけれど

さて ここからはカメラ禁止です。 ゆっくり見た後には買ってきた本や絵はがきから 大好きな人形のいくつかをご紹介します。

高橋まゆみさんの人形を初めて見たのは名古屋の松坂屋ギャラリーだったような気がします。 作家さんの名前も知らず 暇つぶしにふらっと入ったのです。

すぐに夢中になってしまいました。 ここで描かれるお年寄りは 泣いたり 怒ったり 笑ったり 悔しがったり 絶望したり 祈ったり

実は何処にでも見られるはずの世界なのに 私たちが見て見ぬふりというか 興味の外に追いやってしまっている姿をとても温かい目で ユーモアも交えて表現されていると思ったのです。

いつも涙が出てしまう 人形があります。Kaero

迎え来る

我を見つけて 満面の

笑顔が歩く 夕暮れの径

こんな姿 現実のもだったら 本当にどうしようか?って思ってしまうのですが ここでのおじいさんは愛情あふれる目でおばあさんを見守っています。

おばあさんはぼけて履き物も右左違う。 それでもおじいさんには全面的な信頼を寄せている。 このうれしそうな顔

ここまで来ると どうしても涙腺が緩み 知らぬ間に 嗚咽さえあげている。 ハンカチでそっとぬぐってあたりを見回すと みんなそうなんだよね。 普段は忘れてしまっている優しい気持ちが みんなの中にまだある。

Hon これだけの 本やら絵はがきを買った。 スキャナーで取り込むと綺麗に撮せるのだけれど コピーを作ることにちょっと気がひけるので写真で いくつかご紹介します。 できが悪いのはそういう事情です。

ご了解ください。

Itukusimi

愛おしく 痛く悲しき 日々なれど 笑顔の妻に こころなごめり

Gomen

待ち続け 待ち続けてた 妻を抱く

 あやまる言葉も みつからなくて

Iede 頑固ばあさんの家出

ほほう なかなかやるね  枕も鍋ももって。。。気合い一つで家を出る。 はは 良くわかるよ  位牌まで持ってる。

その後 行く当ても無くすごすごうちへ帰るのかな? おかしい 頑張れって応援したくなるような。。その後ちょっと哀しい。

Omukae しけしけと 降る雨道を たどる足 

下校のチャイム 待つ門の袖

Otakara_2 頑固じいさんのお宝

口をへの字にに結んだ 頑固じいさん 

負ぶわれた子供は とても楽しそうに背中ではしゃいでいる。 孫の顔を見る頑固じいさんは 顔くしゃくしゃにしているんだろうなぁ。

Iyaa  ここの出てくる人形たちの暮らしは 飯山の暮らしの中にあって それは幼い頃に飛騨の山中で体験した暮らしと似ていて 

それで余計に 胸に来るのかもしれません。 ものは豊富ではないけれど ゆったりした 気持ちの豊かになれる暮らしだった。  

見せたい人形はいっぱいあって まだまだ満足ではないけれど

本物を見に行ってください。 きっと 忘れかけていた 暖かいものに触れることができると思うのです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする