世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

欲望と羨望

2012年06月02日 | 国際
人の心を苛む「望」に


欲望と羨望がある。




欲望と羨望の先には


争いが待っている。



そこに希望はない。




だが


うまく作用すれば


発展を生む。




戦後の日本がそうであったように


新興国も

追いつけ追い越せとばかりに競争力をめきめきとつけてきた。




だが

そこに副産物と言える格差が生まれることも事実だ。




アジア最大級のモール

MOA(Mall of Asia)に行ってみた。




アミューズメントパーク・モールだ。




フィリピン海に面し


展望も最高である。




デートコースにも最適な場所だ。



IMAXでJhonny Deppの "Dark Shadow"を観た。


ユッタリとしたリクライニングシートで


天井まである大画面と


迫力のサウンドで



約800円。


普通のシネコンの倍はするが


それでも安い。




何処に行っても思うが


日本の映画館はお粗末で高い。




マッサージと映画、観劇は海外に限る。










だが一方


貧困層も多い。




物乞いも多いし、


車が止まると物売りが窓に群がる。




バスには


常に物売りが乗っていろんなものを売りつける。



乗り込んできて


いきなり長広舌をふるうのは




子供が死んだといってお金を集める手口だ。



何にもの男が


同じセリフを吐くのは明らかにおかしいが



小銭を渡す人が多い。






発展の陰に取り残された貧困層は


ますますその差を感じているだろう。




マニラのスラム街は有名だが


道々でスラムの集落を目にする。






モールの華やかさが目立てば目立つほど


スラムのみすぼらしさが際立つ。





発展の陰で取り残されていく人々を


救わない限り



この国の真の発展は望めないだろう。




今日も


マニラで二人の日本人が襲われたと新聞にある。





貧困撲滅の叫びも空しく響く。




欲望と羨望の先には


こうした現実が横たわっている。





【追記】


驚いたのは


上映前に国歌斉唱があり、


観客の全員が起立することだった。





期しくもフィリピンでは今日から


114年目の独立記念祭が催される。





スペインから独立したのを記念して

毎年行われいるという。





何処の国も


愛国心は強い。




日本はどうか!?



映画館で

「君が代」を歌えるか!?



Independ(独立)は


何も国だけに限ったことではない。





親から、


社会から、


組織から、



個々においてもっと自立しなければならない。