世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

絞り込んで膨らます

2012年06月23日 | 出版
出版のための企画書を送った。



結局当初考えていた内容とはかなり違うものになった。


どうしても

自分の書きたいこと、言いたいことを

何でもかんでも盛り込もうとする。


読書の興味に関係なく。



結果、焦点もボケてしまう。



自分でも何が言いたいのかさえ分からなくなる。



ていうか、

読者としてそんなこと聞きたくないよ


ということまで書けば

本を手に取って買ってもらうどころか


読もうという気にさえならなくなる。




商業出版においては

自分の言いたいことを書くのではない。



読者を想定して

多くの読者の知りたいこと、興味のあることを書かなければ


一冊も売れないのだ。


いや、一冊ぐらいは買ってくれるだろうけど。

お義理で。



だから出版社もそんな本は出してくれない。

相手にもしてくれない。




そんな単純なことすら気づかなかった。


いや、分かっていたけど

気付こうとしなかった。




ひたすら自分の興味だけで書こうとしていた。







で、今回どうしたか。


何でもかんでも網羅することを辞めた。




一つの具体的カテゴリーに絞り込んで

その中を広げていくという手法
をとった。


Narrow down and Blow up Method

もしくは

"Shurinpand" method

という。(ボクの造語)



盛り沢山は

もう沢山になりかねない。





何でもかんでも広げようとする、

オールマイティであろうとする欲望を捨て去り



一つことの専門に特化した方がいいことにやっと気づいた。



何でもかんでも書こうとしていた結果

行き先を見失っていた。。





読者は何を求めているのか。


それすら分からず、気付こうとせず

自分の知識や情報をばらまこうとしていたのだ。





このブログにしてもそうだ。


ボクがいつまでたってもメガブロガーになれないのは

たぶんそこに課題があるのだろう。



よく、引き出しが多いですねと言われる。

だがその引き出しの奥行きはない。



浅く広くをモットーとすることは

専門的でないことを意味する。



浅薄短小は、薄利多売に通じる。


ド素人のバカ力を推奨するあまり、

掘り下げるという探究心すら失ってしまった。






ボクは、何の専門家ののか?


〇〇のことならボクに任せてくれ、

と自信を持っていえるものはあるのか。



あるとすれば、

それは何か?



資格を持っているなら、

それを生業(なりわい)としているなら、


プロ、専門家といえるのか。



現実は

ナンチャッテ・プロがいかに多いことか。






読者がボクから知りたいのは何か。



旅なのか、

英会話なのか。


それとも・・・。



誰もボクの生き様なんか興味を持たないだろう。

ごく一部を除いて。




読者は、

漠然とした内容より、

興味のあることを具体的で、深く知りたいという欲求がある。




有名人なら

その人のことが知りたくなるのだろうが



何処の誰かも分からないヤツの生き様なんか

誰だって興味なんかあるわけがない。




あんた、ダレ?

何様のつもり?って言われるのが落ちだ。






人が見ている自分と

自分が思っている自分は


往々にして違いがある。




自分が自分はこういう人間であると思っている、

思い込んでいる姿と、


人が、あいつはこういう人間だと感じている姿には

無視できないほどの開きがあるのだ。



それに

傍目を気にするほど

周囲はあんたのことなんか気にしていない。





ポピュリズム(大衆迎合)に陥ることなく

自己主張をしなければならない。



それが

読者の共感と一致した時、


本は売れるのだ。



自分の言いたいことは

2冊目から書きなさい、と言われた。




最初は、

売れる本をひたすら書きなさい、とも。



増刷してもらえる本を。


初版が6,000~8,000部といわるので、

一万部が目安だろうか。




いずれにせよサイは投げられた。



結果を待とう。





【補足】


企画概要のポイント



・あなたが書かなければならないという必然性

”今”出さなければならないという必然性はあるのか



・つまり、あなたの独自性優位性はあるのか。

”今”というタイミングは適しているか。


時代はそれを求めているのか



・本を読んだ後の到達点が明確に出ているか

共感は得られるか


・内容に根拠具体例があるか、などなど