世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

俺の人生、ウンコのうじ虫以下

2012年06月21日 | 苦境
「俺に人生、ウンコのうじ虫以下だ」


彼が友達に当てたメールに残ていた。



彼が会社から飛び出し、

いなくなって一週間が経過した。




彼の会社からの最後通牒は、

今週末で解雇にするということだった。



それまでに

会社に来て手続きをしなさいということだ。




母親もしきりと電話を入れるが

彼は出ない。


留守電にメッセージをいれているが何の返事もない。




何処にいるのか?




そんな時彼の会社から連絡が入った。



夜中に会社の寮に帰ってきて寝ている、と。


相部屋の同僚からの報告らしい。




まだ東京にいることは分かった。



彼は自暴自棄になっていいる。




週末で寮を追い出されたら

寝る場所を失うことになる。




所持金もさほどないだろう。



考えられることは

最悪の事態だ。




少し前になるが

ボクのホテルに


住み込みで働かせてくれという若いカップルが訪ねてきたことがある。



2~3日置いてやったが自分たちから出て行った。



数日後警察が訪ねてきた。


男性を強盗傷害で逮捕しているという。



お金が無くなって

通り魔強盗を働いたそうだ。



女性は妊娠していたという。


親が迎えに来て引き取ったとも。








彼はまだ犯罪を犯しているわけではない。


だが


住む家もなくなり

所持金が無くなれば



何をしでかすか分からない。




自殺ということも考えられる。




この状態で生きていくには

今の時代はあまりにも厳しい。




母親としては

今更帰ってきてもらっても困るという。




どうせ家でゴロゴロして、

働かず


小遣いをせびる日々になることは見えている。







実はもう一人

別の母親から相談を受けている男性がいる。




もうすぐ40歳になる彼は

高校卒業後ほとんど働いたことがない。



住む家があり、

小遣いを与え続けてきたためだ。



それがエスカレートし

金額も増額し、



与えないと暴力をふるうらしい。


その息子をどうにかしてくれという相談だ。




ボクの話は素直に聞く。



将来どうするつもりかと尋ねると、

働くつもりだと聞くたびにこたえる。、



それが親の前では豹変するという。



お金を与えるな、というと

暴力をふるうので怖いという。



その時は警察に、というと

みっともないから出来ないという。



いいなりにお金を与え続けていれば

解決の糸口さえ見つからない。



死ぬまでこの状態が続くだろう。







さて話を元に戻そう。


連絡がつかない息子をどうするか。



警察に身柄を保護してもらおうと電話をした。


未成年であり

行方不明者として。



猶予はあと2日。




母親に代わって迎えに行くことも考えている。




それまで

なんとか連絡だけでもしてきてほしいと願っている。








【追記】


いずれのケースも


根本の原因は


本人たちにあるのではなく

親にあるように感じる。



それをいっても始まらないので

とにかく今の現状を打開すべく何らかの手を打つしかないだろう。




子育てを一歩間違えば

親子ともども不幸の道を歩むことになる。




共通しているのは


本当の意味での

愛情不足ではないだろうか。




子供は


愛に飢えているのだ。




子供に限らず

人はいくつになっても



愛を求めている。




「愛」、「幸」 せといった


目に見えないものへの果てしない欲求を満たすことは


永遠の課題なのかもしれない。