世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

世界へ飛翔する若者たち

2012年06月17日 | 仕事
フリートークのリピーターで


来年、

総合商社マンになる若者がいる。




ボクもそうだったんだよ

というとビックリしていた。





どういう部署を選んだらいいのか、聞かれた。



たった6年間だけだったが

ボクの経緯を話した。






最初から営業希望だったが、



新入社員では

貿易業務の一般知識をつけたいと


財務部を希望した。




そして

一年間、「輸出外国為替課」で過ごした後


念願の営業に移った。




「鉄鉱石課」だった。


輸入一辺倒。


毎日が接待続きで、

営業とは名ばかりのクオーター制に飽き足らず、



さらに一年後、

ニューヨーク転勤の辞令を蹴って




「石油化学課」へ変わった。




ここでの経験が僕を大きく飛躍させた。



石油化学全般から

繊維、オイル、車関連業界などの裏側をつぶさに見ることができた。



中小企業から大企業の生態も知った。



国内取引から

輸出入、



合弁事業(ジョイントベンチャー)を任された。




そして

最後は人事、労務部の仕事。


人間の生態系まで知ろうとは。




お蔭で

経理以外はありとあらゆる職種を経験することができた。




6年後、

ベネズエラ転勤の辞令を破り捨て

辞表を提出した。






やり過ぎた。


営業が合面白く


専門でないことにまで首を突っ込み

いろんなことに手を出した。




新入社員の時から

興味あることについてことごとく提案した。





ありとあらゆることが出来るのもまた

総合商社マンなのだ。




ソーゴーショーシャ

当時から英語でも固有名詞になっていた。







アメーバ―のように

ビジネスになるところに



品を変え、形を変えてどんどん進出していく。




そして


スッポンのように

食らいついたら離さない。





与えられた仕事をこなすだけでは務まらない。


自ら進んで動くのが

総合商社マンの真骨頂だ。




だが皮肉なもので

そうすれば社内外から叩かれる。



なんで若造のお前がそんなことまでするのかと

悪口雑言を浴びせられる。




日本経済のため

世界経済のためと



自ら使命を課さなければ

巨大な組織に押しつぶされてしまう。





ボクは

総合商社マンが一番輝いていた時代を経験した。



花形満だった。


イヤ、花形だった。

(花形満を知らない人には通じないギャグ)




今と同じくらい幸せだった。


今と同じくらい輝いていた。




女房子供には逃げられてしまったが。

(ボクが輝くと、

いつも女房が逃げるのは、なぜ?)





もっと自由に

もっと勝手に


もっとやりたいことをやるために



もっと生きたいところに行くために




脱サラした。




それでも

いまでも

ボクは総合商社マン



30年前と気持ちは全く変わっていない。




ただ

時代は変わった。



総合商社といえど

厳しい立場に立たされているのは例外ではない。





先を読み

時代を知って



臨機応変に対応していかなければならない。




これもまた

アメーバ―の生態系であり宿命なのだ。




形を変えながら素早く動く。


餌のありかを鋭く嗅ぎ分けながら。



すべての五感と

第六感に身を委ねなければならない。





むかし、モハメド・アリが、

「蝶のように舞い、鉢のように刺す」と評されたが、




総合商社マンは

「アメーバ―のように動き

スッポンのように食らいつく」のだ。




そうしなければ

生きてはいけない。



生き残れないのだ。




サバイバル力こそが差を生む。






英語力と

国際感覚力。




そして

人間関係力。






総合商社マンには

文字通り



人間としての総合力が求められるのだ。








彼は目を輝かせながら聞いていた。



明日の日本を

明日の世界を背負(しょ)って立つ若者だ。



まだこんな若者が残っていたのだと

ホッとすると同時に、



ボクは当時の自分を彼に重ね合わせていた。





まだまだ

ソーゴーショーシャの活躍する場は



この世界ではいくらでもある。




日本を牽引し

世界を変えてほしい。




ボクもまだ

現役のソーゴーショーシャ・マンだ。





負けてるわけにはいかない。



日本が、

世界がボクを必要としてくれている。




そういう自負がある。




また

そう思わないと



楽しく、明るく、面白く

そして


自由に、好き勝手に生きていくことなんかできないから。




飛び出せ世界へ!


ソーゴーショーシャ・マ~ン!!
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6月16日(土)のつぶやき

2012年06月17日 | 人間関係
10:15 from gooBlog production
アー、正社員 goo.gl/1xYk7

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