【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

我思う~日本共産党の戦略を支持する~

2015-12-16 19:56:50 | 政治・文化・社会評論
我思う~日本共産党の戦略を支持する~


     「国民的統一戦線への探求」
            櫻井智志


英断と思う。
立候補しないから共産党の党勢は弱体化は、しない。
畑野君枝代議士が演説会で述べたように、日本共産党の衆参国政選挙や各地自治体で躍進を遂げていることによって、共産党指導部の方針や問題提起が大きな波紋と現実政治に影響を及ぼしている。
さらに日本共産党の議員、支持者・党員、現実的影響力を発達させることは、議会で統一候補を立てて、自民公明お維新勢力に競り合い当選させるための基盤となる。
原動力は、志位和夫委員長をリーダーとする首脳の柔軟で思い切った現実へのアプローチが、どれだけ日本共産党と支持層に浸透していくかにかかっている。
志位和夫氏は、「安保法制戦争法反対の政党・団体・個人の連合を」と最初によびかけた時に、「これは中期的展望です」と発言なさった。
そこが大切なことと思う。
志位氏は、すんなり共闘が成立するわけもなく、その共闘自体にいわば「階級闘争の論理が浸透してくる」ことを十二分に見据えているのだ。
たとえば大阪ダブル選挙だ。結果は実質的な安倍・菅=橋下・松井連合が当選を勝ち取った。大手マスコミは、自民と共産の共闘を批判し非難した。必死で安倍政権がもりあがる国民的高揚を制止するために死にものぐるいでいくつも策を弄して、かろうじて「オール大阪」を破った。
けれど、大阪自民が「住民投票」闘争に関わった大阪府連のリーダーを安倍総理は無理矢理引きずり下ろし、お維新と安倍・菅コンビの意のままになりやすい人物に差し替えたことなど、大手マスコミはまともにきちんと報道はしていない。私もこのことを知ったのは、「日刊ゲンダイ」「しんぶん赤旗」そしてインターネットフローリングによってである。
大阪共産党と共闘した大阪自民党のお二人の候補者は、誰がほんとうに自分たちを当選させるために全力を尽くしたかを身にしみて感じただろう。
志位委員長の先に紹介した「中期的展望」説は重要だ。長期的としたら、現実化するための実践は熱をさます。短期的決戦なら、一度の失敗でさえ挫折感を味わって終わる。
熊本や北海道五区補選など、日本共産党が候補を取り下げたり、他党を支持するケースを、同時に新たな問題点の存在をも考慮しながら、進めるべきだろう。今までの共産党候補応援団に、いま政治が迎えている段階は、すでに軍国主義の法制をいくつも備えている現在日本において、軍国主義+全対主義+管理統制社会主義をさらに進めている安倍政権とそれを支えるマスコミ・団体・投票層などとの地道で冷静で理知的な立憲主義・現代的民主主義の闘いを進めていくことは、実に困難で過酷な政治的社会的文化的な挑戦である。
いわば戦前のスペイン人民戦線や反フアッショ統一戦線や国共合作を踏まえて、チリで合法的議会的社会主義政権を樹立したアジンデ人民連合など数々の先駆者はいるが、アメリカ軍隊が核兵器や核搭載原潜を基地としている日本国における地道で安定的で政治主義だけに左右されない、21世紀型国民統一戦線の運動にほかならない。
この運動は、情熱的感性によって覚醒するけれども、一揆主義や武力闘争などでは、挑発を一網打尽にされてつぶされた過去の歴史をよくよく学ぶ必要のある運動である。
中核は、立憲と自由と民主をもとに自発的に立ち上がった市民と学生・若者と学者とママさんたちの市民運動連合の自主的で創造的なエネルギーであり、それを大きく支える立憲主義の立場に立つ政党連合の原動力が日本共産党ではあるまいかと私は考える。
これからだ。今が自由への道を邁進する国民的エネルギーの結束の時なのだ。謙虚で誠実な日本共産党は、現在において日本共産党の理念と現実の運動とが一体化しつつ進んでゆく。あなた方の現在に、この国の古代からの進歩と革新と革命的な伝統が継承され、形象化された姿を感じる。未来の世代のためにも、いま苦闘している国民各階層の人々のためにも、共同しつつ安易な楽観も悲観もせず、希望を原理として歩もうではありませんか。
期待してやみません。私たちも前を向いて歩き続けます。



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【東京新聞】転載
参院熊本選挙区 共産、候補擁立を取りやめ 野党統一に協力
2015年12月16日 朝刊

 共産党熊本県委員会は十五日、来年夏の参院選熊本選挙区(改選数一)で決めていた新人候補の擁立を取りやめ、野党が協力して立てる無所属統一候補の支援に回ると明らかにした。参院選をめぐり共産党が候補取り下げを決めるのは初めて。
 民主、共産、維新、社民、新社会各党の県組織が十五日、熊本県庁で会合を開き、無所属の統一候補擁立で合意した。統一候補は、熊本市の女性弁護士とする方向で調整が進んでいる。来週にも正式発表する。
 共産党県委員会の日高伸哉委員長は会合後、記者団に「打倒安倍政権のため、選挙協力で一致した。全国的な流れとして広まることを願っている」と話した。
 各党の県組織は、安全保障関連法の廃止を訴えている市民団体から統一候補実現の要請を受け、一本化を検討。民主、社民両党と連合熊本が人選を進めていた。
 熊本選挙区では、ほかに自民党現職の松村祥史氏(51)と、幸福実現党県本部副代表の木下順子氏(56)が立候補を表明している。
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