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【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-02 23:48:22 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】


ジャム・ザ・ワールド-UP CLOSE(2023/1/2) 津田大介&堀潤 新春ナビ対談 日本の対中政策、新たな民主主義の模索、メディアとインターネットの未来の模索、ディスクロージャー、ガバナンス、ファイナンス、レスポシビリティを確保して権威主義の台頭、戦争、日本の政権の民主主義無視にジャーナリストと市民のコラボで対抗すべきことを語る


 永岡です、アマゾンミュージック配信のジャム・ザ・ワールドのUP CLOSE、新年は各ジャーナリストの皆さんの対談、津田大介さんと堀潤さんが対談されました(おそらく、12月上旬の収録です(辞任大臣が3人の段階のため)、https://music.amazon.co.jp/podcasts/8b57f1db-5114-443e-8ff9-eb4f6c35dc41/episodes/4ab28311-8993-48dd-bda4-95664eb87c23/jam-the-world---up-close-2022-01-02-%E6%B4%A5%E7%94%B0%E5%A4%A7%E4%BB%8B%E3%80%8C%E6%96%B0%E6%98%A5%E3%83%8A%E3%83%93%E5%AF%BE%E8%AB%87%E3%80%8D )

 堀さんの2022年は一言で言えない、戦争と安倍氏銃撃、しかしそれを超えるネタのラッシュ、安倍氏銃殺でも、安倍政権が残した負の遺産はメディアでは取り上げられない。津田さん、臨時国会でムチャクチャ、堀さん、戦争3文書のこと、国葬は堀さん取材、国会前の反対の集会で、様々な幟があり、憲法改悪、ジェンダー、働き方改悪、これらをどうして解決しない、そして国葬の是非は問われても、日米安保条約、基地、格差、家族etcは未消化で今になる。

 津田さん、政治が暴走した背景に統一協会があり、自民党と一体化なのが検証されず、救済法案はまだ不備、堀さんは災害現場も取材されて、見えてきた社会の課題は、個人のニーズが届かず、静岡の台風15号被害は深刻、清水区断水、停電だが、周辺の山間地域の土砂災害のところは年末も放置、土砂災害で苦しむ旅館は放置、災害の被害は決して忘れてはならず、残された人は多く、SNS発信で被災者が訴えて行政に届くプロセスが毎年。自民はSNS各社を呼んで、災害対策の仕組みを模索していたが、運用されず、あれほどデジタル、GXの岸田政権は何をしているか。津田さん、災害連発の背景に気候変動、しかし2022年後半はあまりに事件のラッシュ+ウクライナ侵攻で環境問題は話題にならない。堀さん、国連WFPを支援して、気候変動は特にアフリカで数選前飢餓、農地が使えなくなり、食糧生産地の争奪、西アフリカは武装勢力が入り戦争、食糧争奪が戦争になり、ウクライナだけでなく、戦争の火種は続いている。

 堀さんは2023年のトピックス3つ挙げられて、まず対中政策、台湾有事など取りざたされて、堀さんは中国のこと、香港の取材もして、新宿でゼロコロナ反対の若者も取材、権威主義体制との付き合いは大変、しかし戦争3文書で中国とDPRK名指しは問題、同志国、同盟国の関係強化には反対、分断を生み、アライアンスで相手国を刺激、中国と関係は深く、容易ではない。津田さん、日中関係は輸出入も最多、経済安全保障というが、米中対立、半導体でバイデン政権になり中国と対立、サプライチェーンも輸出しない、それをアメリカ以外の同盟国も中国の半導体を利するな、しかしそれは大変、経済対立激化、堀さん、経済界はこの点両面をビジネスとしてしたたかに見て、半導体の6割を持つ日本企業があり、そこは米中対立の際に日本企業の中国からの引き揚げ、しかし中国を無視できず、中国だけでなく欧米も市場、政治の対立で経済は切れず、問題は経済安全保障、信頼できる情報共有をどうするか、経済活動はデータの共有、日本のデータは中国にも行き、それでいいか、さらに決済はデジタル人民元であり、広告業界は中国だと商売に誓約書、中国の決済法をしないとならず、なかなか難しい、誰がデータを守るか、今困難、もちろん中国と関係は断てない。

 津田さん、中国とのことはコロナ、感染対策と経済、しかし中国はゼロコロナ、徹底した監視、デジタルで国民監視、それで矛盾を産みDFFTになり、日本だとデジタルで国民監視になり、アメリカだと個人情報でGAFAが台頭、EUは個人情報管理をプライバシー保護ホGAFA対策、中国、ロシアと権威主義体制は国民のデータを国家が管理、それで「利益」になり、個人情報の扱いは体制を揺るがし、日本はアメリカ、EU、中国のどれを参考にするのかという選択。堀さん、2022年、マイナンバーを国が普及させたく、デジタル田園調布もあり、マイナンバーはデータの安全保障になり、データのシステムは外資が高値でやり、決済も外資、日本だけの技術で全部できず、国では安価なデジタルデータベースを作りたく、外資系の価格を下げたい、アベノマスクの構図に近く、政府で価格を抑える。松山だとそれは実験があり、国がサポート。地域内キャッシュレス、地域の消費を地域に。消費とデータを地域内にする、その根幹はマイナンバー、しかしこういう文脈を政治が語らない。

 津田さん、データの基盤は、LINEであり、LINEのデータは韓国がベース、画像は暗号化されず、経済安保として問題なのに、政治ではLINEを多用。堀さん、アメリカだとクリントン氏がそれで批判、しかし日本だと大臣が女性記者にLINEで教えるほど。

 第2位は民主主義の次の形は何か、堀さん、権威主義体制が統治能力を見せて、ASEAN、アフリカにもあり、日本は「民主主義」が機能しているか、戦争3文書を見たら、民主主義でできたはずの岸田政権は権威主義、国会を無視して閣議決定は民主主義否定。これは回答を得るのはなかなか難しい。しかし地域だと、島根のところを堀さん取材、過疎高齢の街で、ふるさと納税を基金として、新しく起業する人に、プレゼンを見て投資、議会は未来への再分配、議員が議会で決済してふるさと納税を独立は先駆的。成長と分配のこと、岸田政権はデタラメ、しかし民主主義のやり方を工夫しないと分配はなかなか難しい。地方議会で動きはあり、それを全国でできるか。津田さん、明石市の泉市長は暴言もあったがその点は進歩、しかし国政には影響はあるか、堀さん、地方で進歩的なところでは、ディスクロージャーとガバナンス、正当性のある手続きと情報の透明性、資金の透明性の3点が必要、堀さんはこれを国政だと、KPI、何が目標で評価基準か、透明性、お金をちゃんとして、誰が仕切ったか正当性が確立したものが選挙で選ばれるべき、評価軸、政権公約など新しい視点がメディアにも必要。堀さんの知り合いは政治資金収支報告書をデータベースにして、その際にお金の流れ、誰が支援か、普段の政治活動の実態が見えて、この取り組みは短期間で終わったが、これをマスメディアもすべき。津田さん、ガバナンスは岸田政権崩壊、ディスクロージャーは公文書改竄、ファイナンスも財源決まらず全滅。堀さん、岸田政権は所得倍増と言って嘘つき、メディアも問われる。津田さん、政権の支持率低下でも野党も上がらない、堀さん、情報の透明化などの報道は必要。

 堀さんは1位、演劇、放送とインターネットの未来を挙げられて、未来の予想をしたいがゾッとするものもあり、スーパーアプリ、人脈、、資金集め、資産運用とセーフティーネット、情報とファイナンスの構築はメディアの一つ、データ共有はメディア的、しかし経済安保を考えると困難もあり、決済アプリで誰がヘゲモニーを取るか、ペイペイは様々なプラットフォームがある。津田さん、リアルな組織が重要、分散型自立組織も問題になる。堀さん、破綻したFTXの関係者に取材、ウェブ3は重要で、ツールは新しい保険、分散型コミュニティは同等の価値観の持ち主によるもの、モチベーションで結束、健康、未来のことを互助、今までないウェブ保険が出てくる。今までのようなやり方より現実的。津田さん、ウェブ3はそれなしで広がらず、しかしトラブル時に責任の取り方が問題、銀行破綻で預金保護があり信頼はあるが、ウェブ3でトラブルの際に責任はどうなるか。日本の政党はその点世襲で責任取らず、ガバナンス、ディスクロージャーとファイナンスに加えてレスポンシビリティ、誰が責任を取るか必要、政治にも求められる。堀さん、リスポンシビリティは実現するのに規模の問題があり、メディアは発信するのみ、SNSは応答が膨大で把握困難、政治も応答できるから昨日して、スーパーアプリのような集約されたもの、コミュニティは応答をはっきりさせるのが民主主義の課題。

 堀さんは今年の現場取材で、ドバイに行く、WFPのハブになる倉庫があり、世界に食糧支援、しかし食糧の流通か下がり価格上昇で疲弊、食糧危機があり、マスメディア的な視点ではなく、零れ落ちた世界の現場を見たい。さらに中国のことも追求したいと、2023年、大変な課題を抱えて、津田さんも堀さんとコラボしたいと締めくくられました。津田さん、メディアは指標を、イデオロギーに関わらず、民主主義の危機の中で示すべきと強調されました、以上、津田さん、堀さんのお話でした。





【永岡浩一さんからの通信】

2023-01-02 17:15:19 | 転載
【永岡浩一さんからの通信】


TBSラジオ 森本毅郎スタンバイ(2023/1/2) コメンテイター座談会、2023年の注目点、日本の金融政策、岸田政権の動向、セブンアンドアイのそごう西武売却による百貨店、流通の激変などを山田惠資さん他の皆さんが語る




 永岡です、TBSラジオの、森本毅郎スタンバイ、正月から開始、進行は古田敬郷(うきょう)さんでした。

 大晦日の赤旗スクープ、原子力マフィアの自民への献金の記事はネットで読めます、https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2022-12-31/2022123101_02_0.html ところが、元旦の神戸新聞一面トップは神戸空港と三宮に地下鉄というヨタ記事!あまりにあほらしいのでURLは避けますが、神戸新聞が元旦から東京スポーツになった(笑)であり、神戸は凄まじい人口減少、僕のいる須磨などゴーストタウンで歴史あるスーパーマーケット閉店、長田区は銀行が2つも閉店、この前行った西神ニュータウンも閑散…神戸新聞は震災報道など評価できるものもありますが、実現性ゼロのネタを一面トップとはトホホ、紙の新聞の衰退を思い知らされたものでした。お口直し?に安田浩一さんによる週刊朝日の沖縄ヘイト記事載せます、https://news.yahoo.co.jp/articles/c4a540669bb497e752f8b33dffb4651fb8c39f3d で、まさぞろDPRKがロケット発射ですがJアラートはなし、岸田さ~ん、どうしたの(笑)。



 ニュースズームアップ、2023年注目すべきこと、これは録音、森本さんの司会で山田惠資さん他コメンテイター座談会、酒井綱一郎さん、伊藤芳明さん、渋谷和宏さん、伊藤洋一さん、伊藤洋一さんはFRBは今年も利上げであり、これによると日銀の金利を上げられない。渋谷さん、2月にセブンイレブンアンドアイがそごう西武売却は犯罪的、阪神阪急などは黒字、しかしそごう西武は赤字、伊藤芳明さんは、アメリカの共和党の予備選、トランプ氏は名乗りで最後まで行けるか、酒井さんはウクライナ侵攻2年目、冬場の戦争は問題+統一協会の解散命令を出せるか、統一地方選もからめて大きい。山田惠資さんは岸田政権が今年も続くか、それを見るのは統一地方選、結果によっては岸田総理辞任になり大きなイベントだと説かれました。

 伊藤洋一さんの、FOMCのこと、アメリカ経済は今年原則で、高い確率でリセッション、景気減速、パウエル氏はリセッションは避けられるというが、住宅建設と消費は原則、そして利上げで、アメリカ経済はダウン、株価大幅調整もあり得て、黒田氏はそうしたら日本は緩和の余地がなく利上げになり、5.1%まで短期金利をあげるのは無理。黒田氏は辞任。渋谷さん、雨宮氏が次期総裁で、金融緩和を解除、しかしEU、中国も経済は大変、金融緩和はどうか、酒井さん、日本は前半景気悪化、黒田氏が新しい総裁に変わる時期に景気悪化で、黒田氏の緩和策を、となるかも知れず、雨宮氏だと政策は同じ、雰囲気は変わる。伊藤洋一さん、アメリカは昨年中間選挙、来年は大統領選挙、景気は良くならず、景気へのテコ入れは選挙がないとドラスティックなものはなく、景気低迷を放置、来年の大統領選挙の際に上げるため今年は低落。

 山田惠資さん、日本の経済政策について官邸は決めておらず、しかし変動要因が大きく、日銀と政府の声明で物価上昇2%、金融緩和を見直せという意見は岸田総理の側近でも意見が分かれて、岸田総理は新しい金融政策になるか未定、迷っている。伊藤洋一さん、日本経済は企業の弱体化で弱い、円安で企業は魅力的だと買われるのに、それがなく、財政、金融政策をマッチングして日本企業の強化をすべきなのに、2%に固執して何もできていない。

 森本さん、日本経済が弱いと、日米金利差はどうなるかと問われて、伊藤洋一さんはまだ円安、渋谷さんは、マクロ的には円安が企業の利益になり、まだマシ、しかし貿易赤字だけでなく経常赤字で、金融緩和により、黒田氏総裁で日本のGDPは0.9から0.2、荒療治でも金利は上げるべき。伊藤芳明さん、為替が日本でどうなろうとアメリカで話題にならないのは問題=世界での日本の位置は沈没、外圧で日本の政治は変わると言われていたがそれもダメになった。

 森本さん、外圧なしで岸田総理はどうかと問われて、山田惠資さん、岸田総理は外圧より統一地方選が心配、分厚い中間層が要るのに、統一地方選は苦戦が予想されて岸田氏火だるま、支持率低下、伊藤洋一さん、根本を訴えるべき、山田惠資さん、それをする覚悟なし。酒井さん、企業が投資するマインドを持てず、岸田政権のグリーントランスフォーメーションで企業はそれに投資できない。山田惠資さん、岸田氏お粗末で政治記者は大変(笑)、岸田氏は独自路線を出したいが支持率低下でダメ、伊藤洋一さん、国民に語り掛けずダメ、山田惠資さん、しばらく大きい選挙なし、しかしゼレンスキー氏は岸田氏にないものを全部もっている(笑)。

 セブンアンドアイ、そごう西武売却について、酒井さん、豊島区長が困ると発言、嘆願書を出して、西武百貨店の家主も批判で論争、町から百貨店が激変。渋谷の百貨店、イトーヨーカドーは本家本元を売れず、セブンイレブンはデフレで商社、しかし日本の流通はお粗末、利益が出たらまた売る「日本に多角的な経営のできる経営者はいない」。

 森本さん、町の様子が再開発で変わると指摘、伊藤洋一さん、新宿は東急歌舞伎町タワーという大きなビルができて、安いホテルと高いホテル、新宿東口の高層ビルは初めて、東京に今後出る最大のもの。渋谷さん、八重洲ブックセンター閉店、本屋が消えるシンボル。伊藤芳明さん、百貨店、書店と歴史があり、新しい大きな建物の新設より、日本の伝統の建物、子供時代の思い出のものを残すか、新しいものを作るのかというもの、建物は文化を残すべき。伊藤洋一さんは地震国で建物はそれほど持たない、企業の宣伝と同じ。地方の新幹線の止まる駅はコンパクトシティ、木の文化だけではない。山田さん、カナダでは伝統の建物を残し、日本はその点無節操、新しい建物のみでいいか問題。森本さん、山田さんの指摘が空中分解だとして、今年は変貌の年になると締めくくられました、以上、スタンバイ座談会でした。



【孫崎享のつぶやき】 箱根駅伝順位を識者が予想;佐藤俊【駒澤大は復路メンバーも充実】

2023-01-02 15:06:02 | 転載
【孫崎享のつぶやき】
箱根駅伝順位を識者が予想;佐藤俊【駒澤大は復路メンバーも充実】1位:駒澤、2位:青学、3位:國學院.;酒井政人【2強に國學院割って入る】1位:駒澤、2位:國學院、3位:青学、:折山淑美,勝負は山。1位:駒澤。2位:青学。3~5位:國學院、順大、創価
2023-01-02 07:45



A 日経「駒大、頂点へ死角なし」

(駒沢)大学史上初の三冠へ死角が見当たらない。(注、過去の三冠:・1990年:大東文化大、・2000年:順天堂大、・2010年:早稲田大、・2016年:青山学院大)
エントリーした16人の一万メートル平均タイム(28分24秒)は全チームで最速だ。

B―1;佐藤俊(スポーツライター)【駒澤大は復路メンバーも充実】

1位:駒澤大、2位:青山学院大、3位:國學院大。4位:順天堂大。5位:中央大6位:創価大、7位:法政大。8位:東京国際大。9位:東洋大。10位:早稲田大
 駒大が箱根を制して駅伝3冠を達成するのか。どこが駒大の進撃を止めるのか。
 今回の箱根駅伝の最大の興味は、駒大がキーワードになっている。駒大は、出雲、全日本はノーミスでぶっちぎりの優勝。箱根も頭ひとつ抜けてダントツの優勝候補。出雲は当日変更なし、全日本は2人の変更だったが、箱根も篠原倖太朗(2年)ら2、3名のみになりそうで、堂々とした区間エントリ―から大八木弘明監督の自信がうかがえる。
 とりわけ目を見張るのは、復路の充実ぶりだ。この隙のないメンバーがノーミスで走れば、前回大会で青学大が出した大会記録の更新、3冠達成は決して難しいミッションではない。

 総合優勝のライバルは、青学大だ。ただ、出雲、全日本ともにブレーキが出て勝利を逃した。分厚い選手層に加え、箱根に向けての調整力は大学随一だが、選手の状態を万全に仕上げられるか。戦略的には往路でトップに立ち、先行逃げきりでレースを展開したい。

 國學院大は、往路は主将の"外さない男"中西大翔(4年)、伊地知賢造(3年)、平林清澄(2年)、山本歩夢(2年)の4本柱に加え、ルーキーの青木瑠郁(1年)で往路優勝の可能性はあるが、駒澤大、青学大より選手層がやや薄い分、どこまで優勝争いができるか。

 注目は、1区と5区だ。
 前回の箱根から今シーズンの出雲、全日本と、スタートから飛び出す展開が続いている。誰が飛び出して、レースをリードするのか。また、最近は5区からスター選手が出てきていないため、今年初めて走る5区走者から新たな"山の神"が誕生することを期待する。
 シード権は、東洋大、早大、明大、城西大、帝京大、東海大で100回大会の出場枠を争う展開になりそうだ。

B―2;酒井政人(スポーツライター)【2強の争いに國學院大が割って入る】

1位:駒澤大、2位:國學院大、3位:青山学院大、4位:中央大、5位:創価大。6位:順天堂大。7位:東洋大。8位:東京国際大。9位:城西大。10位:早稲田大
 2強対決は駒大が勝つと予想する。1区は僅差で、駒大の田澤廉(4年)と青学大の近藤幸太郎(4年)が激突する2区で駒大が30秒ほどリードしそう。前回は駒大が2区終了時で1分02秒差をつけてリードしていたが、3区で青学大が逆転し、1分59秒差をつけて形勢が一気に逆転した。しかし、今回は駒大が3区でリードを広げると読む。スーパールーキー佐藤圭汰が快走して、そのまま駒大が逃げ切るのではないだろうか。
 田澤は過去2年、前年12月に10000mで好タイムを残してきたが、今冬はトラックレースに出場していない。1年生の佐藤も同様で、ふたりとも箱根に向けたトレーニングがしっかりできたと推測する。今回の駒大は、青学大と同じく箱根に照準を100%合わせてきたのが大きい。

 青学大の優勝が厳しそうとなると、その背中が見えてきた國學院大はメンタル面やモチベーションが変わってくる。その分、國學院大がパワーを発揮して青学大を上回ると予想。特に5区伊地知賢造(3年)の走りに注目したい。

 中大は2区と4区が國學院大より劣る分、トップスリーは難しいと判断。順大も2区が少し計算できない。創価大は8区以降の戦力が中大より落ちるため、この順位を予想した。
 東洋大は2区終了時でシード圏外でも総合力で上がってくるはず。逆に東京国際大は5区以降に順位を落とすだろう。

 予選会校からは城西大と早大がシード権に届くのではと予想する。城西大はケニア人留学生のヴィクター・キムタイ(1年)と5区山本唯翔(3年)で順位アップが可能。往路をシード圏内で折り返すことができるだろう。早大は2区終了時で厳しい戦いになっても、徐々に順位を上げてくるのではないだろうか。

B-3■折山淑美(スポーツライター)【勝負は"山"。2強に続く3校はサバイバルの様相】

1位:駒澤大。2位:青学大。3~5位:國學院大、順天堂大、創価大。6位:中央大7~10位:東洋大、法政大、東海大、明治大
 1位予想は、大八木弘明監督が「総合優勝のカギは、往路優勝ができるかどうかだ」と話していた駒大。1区には全日本で好走し、そのあとの上尾ハーフマラソンでも自己新記録の1時間01分51秒を出している円健介(4年)、2区にエースの田澤廉(4年)を起用。3区は、補欠登録されたスーパールーキー佐藤圭汰(1年)が当日変更で起用されることが有力で、地力を求められる4区は準エースの鈴木芽吹(3年)と盤石なオーダーができた。
 田澤は、11月の全日本では青学大の近藤幸太郎(4年)に迫られたが、7月の世界選手権を経ての出場だったため状態は万全ではなかったはず。完調で迎える今回は、2区を爆走してトップに立つ可能性が高いと見ている。

 そんな駒大と比較すると、青学大も駒は揃っているが爆発力という点では一歩及ばない印象。前回の5区では、トップの青学大が駒大と33秒の差を広げ、往路で3分28秒差がついたが、今回は両校ともレベルアップしていて大差がつきそうもない。青学大は、4区まで僅差で駒大に食らいつき、山の登り(5区)と下り(6区)でどう勝負できるかがポイントになる。7区以降は前に出たほうが有利なだけに、両校の競り合いは6区終了時の順位で決まりそうな気配だ。

 それに続く國學院大や順大、創価大は、往路でどこまで戦えるかにかかっている。駒大、青学大にミスがあって先行できれば、3校とも復路に人材を揃えているため粘れるはず。特に、完全な"往路勝負"にしていない創価大は、7区が終了した段階で何位につけているかが大きなカギになりそうだ。ともあれ、力が均衡しているこの3校は、ミスをしたところが脱落する厳しい戦いになるだろう。

 その他、前回は11位で予選会9位と苦しんだ東海大は、2区に起用された石原翔太郎(3年)が流れを作れば復活もありそうだ。