大学に入って間もない頃と記憶していますが、
先輩の車で上田交通に連れて行ってもらいました。
上信越道はおろか、関越道も東松山止まりの頃の話で、
夜通し走って朝上田原に着いたと思います。
上田原の車庫には現役のオールドタイマーと廃車体と台車などいろいろなものが
無造作に置かれていて、寝ぼけまなこのまま夢中でシャッターを切りました。
かわいらしい電機のED25を先ずは被写体にしました。
繋がっているのは、東急の3450系あたりの車両でしょうか。
長野電鉄から移籍された611が居ました。この系統の1両が長電に里帰りして
小布施に保存されているようですね。
その後ろにはダブルルーフの車体を利用した作業小屋や手前の小屋はドアの
寄せ集めでできているようです。
さらに前には骨董品クラスの台車がズラリ。物凄くトワイライトな光景です。
さらに奥の方に目を遣ると東急のお下がり車の横に、すでに廃線になった線で
使われていたガソリンカー改造の車両がダルマになって置いてありました。
さらにもう一つのダルマ車体の奥には木造貨車のダルマもあり、
トワイラ濃度200%ぐらいの物凄さで、詳細な写真を撮ってないことが悔まれます。
朝一の上田原観察を終えて今度は終着の別所温泉を目指しました。
大きなポプラ並木を挟んだ高台から終着手前の線路を
俯瞰しました。
クハを牽く5250系をサイドから丸窓が見えるようにパチリ。
そして、件のポプラを入れて、
このポプラの木は、今回訪問の際には跡形もなく消えていました。
最後は、終着駅構内から別所温泉街そして背景の山を入れて・・・。
こじんまりとした模型的な町並みが気に入っている1枚です。
現在は、もっと建物が増えています。場所が分かれば
定点観測的に同じポイントから撮ってみたかったのですが、
時間もなく、断念しました。
そして、そのあとに交換駅である中塩田に行きました。
5250系と交換で来たこの車両は5270系でこれも長電から来た車両のようです。
川崎造船製の車両で前面3つ折りで船の操舵室を思わせる形状です。
屋根が赤いのがトレードマークでした。
昇圧前の上田交通詣では結局この時ともう1回程度で終わってしまいましたが、
とても味わいの深い鉄道でした。
撮影;1981年 NikonF2 PhotomicSB Nikkor135㎜ f3.5/50㎜ f2 TX