柏の男性2人を殺傷した通り魔が逮捕されました。早く逮捕され地域の方はほっとされたかと思います。とても不安だったと思います。
犯人は24歳、ニート、ネットに本人が書き込んだと思われる記事が掲載されていました。
http://sp.live.nicovideo.jp/watch/lv155265126
通り魔事件で竹井聖寿(24)を逮捕!
・いじめられ/いじめた体験・少年院に2回入る ・精神病歴あり ・親の金で生活するニート ・「酒鬼薔薇」を尊敬
http://www.huffingtonpost.jp/2013/06/18/neet_survey_n_3458889.html
2013年度の「子ども・若者白書」より。15~34歳の若者で、仕事に就かず、学校にも行っていない「ニート」が2012年は63万人に達し、同年代の人口に占める割合は2.3%で、統計を取り始めた1995年以降最も多かった。フリーターは180万人。15~24歳では前年から減少しているものの、25~34歳の年長フリーター層(103万人)は2009年以降増加が続く。若者の雇用をとりまく情勢は依然厳しい。
ライフリンクの清水康之氏の講演の中に、若者の労働者の1/3が非正規労働、大学卒業での就職失敗で150人が自殺したとありました。自殺未遂を試みたのは10倍はいるのではないかと話されていました。2012年度は自殺者が15年振りに3万人を下回り、27,988人でした。2013年度もさらに自殺者は減りましたが、若者の自殺は増加しています。
若者の今回のような関係ない人への殺害は池袋での通り魔殺害事件等もありました。池袋の犯人の両親は高校生の時に子供を置いて蒸発してしまいました。最近では花火大会の後に中学生の女の子が殺害されました。犯人は高校生でした。
柏の通り魔事件の背景にはいじめの対応、少年院での更生、ニート支援、精神疾患の治療、ネットの中での存在、若者を取り巻く社会環境などの多くの問題があるように感じてしまいました。だからと言って、決してこのような犯罪は許されるものではありません。殺害された方にも人生がありました。それが壊されてしまいました。本人の無念さ、家族の悲しみは言葉になりません。
「若者を見殺しにする国-私を戦争に向かわせるものは何か-」 赤木 智弘著では、今の社会を変えるには戦争することだと過激な発言が話題にもなっています。
若者は、将来の社会を支える存在でもあります。その若者が生き難い社会です。このような社会にしているのは私たちでもあります。若者支援、いじめの対応などに関心を持ち、取り組む必要があるのだと思いました。