「貞観政要のリーダー学」 守屋 洋著
帝王学の書物としては、「書経」、「貞観政要」の二冊だと言われている。
徳川家康もこの「貞観政要」を学んだと言われています。
人物を評価する方法が幾つか出ていました。
中国古典より人物鑑定法
1.顔つき;
いい加減なことばかりしてきた者は顔つきにもそれが表れてくる。
2.発言
中身のない人間は埒’らち)もないことをしゃべる。
3.行動
今何をしているのか。さらにさかのぼって、今までどういうことをしてきたのか。
リンカーン大統領が、「40歳を過ぎたら顔に責任を持つべきだ」
http://lealta.jp/abraham-lincoln/
と言った言葉を思い出しました。中国の古典にも同じことがあり、改めて顔にそれまでの生き方がでるものなのだと認識しました。
論語
その以ってする所(動機)を視、
その由る所(目的)を観、
その安んずる所(落ち着く先)を察すれば、
焉(いずく)んぞかくさんや(どうして隠せようか)
李克(魏の重臣)の言葉
1.居ればその親しむ所を視
(ふだんどんな相手と親しくしていたか)
2.富めればその与うる所を視
(豊になったとき、どんな相手に与えたか)
3.達すればその挙ぐる所を視
(高位についたとき、どんな相手を推挙したか)
4.窮すればその為さざる所を視
(追いつめられたとき、不正なことに手を出さなかった)
5.貧しければその取らざる所を視る
(貧しいとき、利益に飛びつかなかったか)
人が誰と付き合い、お金と時間を何に使っているかを見れば、
その人がどんな人かがわかるようです。
麻雀をすると、調子が悪い時に、どんな態度をされるかで、
その人がわかるように思いました。
調子のよい時は誰でも発言や行動は良いですが、
調子が悪い(不遇な)時、どうしているかはその人柄が出てかつ、
その人の将来を決めるように思います。
自分が逆にこれらのことからどう思われるか想像してみるのもよいかもしれません。自分にこれらの言葉を言い聞かせています。