埼玉の三大偉人をご存知ですか?
渋沢栄一(深谷市)
塙保己一(本庄市児玉町)
荻野吟子(熊谷市妻沼町)
3人に共通していることは、人生の様々な出来事に翻弄されながら、その時その時を精一杯生きられました。大きな挫折を体験し、その挫折から学び、新しい人生に新しい価値を創られました。
渋沢栄一;
日本資本主義の父と呼ばれている。多くの企業設立や教育にも貢献。理化学研究所の創立者でもある。
郷土で徳川を亡ぼすための反乱を起こそうとしたが止められた。その後徳川家に抱えらた。将軍と一緒に欧州に行っていた時に、仲間が反乱を起こしたが加われかった。反乱に加わっていたら殺されていた。
塙保己一;
江戸時代の国学者で、『群書類従』『続群書類従』を編纂した。
全盲で鍼灸を習ったが不器用で実家に戻され、遊んでいても仕方がないということで国文学の分野を学んだ。器用だったらそのまま鍼灸をしていた。
荻野吟子;
官営の女医1号。女性が医者の試験を受けられる道筋を切り開いた。
渡辺淳一著「花埋み」に彼女の生涯を記している。嫁いだら、夫に淋病を移され、子供が産めないとのことで離縁された。その後、女性が性病など、男性に診て貰うことができなくて、多くの女性が苦しんでいるとのことで、医学の道をめざした。不合理だが、夫に離縁されなかったら、官営の女医1号にはならなかった。
感想;
大きな挫折に遭った時、どうするか。人生は不合理だと愚痴を言い続けるか、あるいはそれを受け容れて何かをするか。ヴィクトル・フランクル(「夜と霧(ナチスの強制収容所を精神科医として体験した記録)」の著者)が始めたロゴセラピーの、「人生にYesと言って受け容れて、そこで新しい価値を創るかどうか」なのだと思います。
きっかけは様々です。一人ひとり、それぞれ違った意味ある人生があると信じます。
大切なことは、与えられた道でまた精一杯取組む気持を持てるかどうかなのでしょう。その道でまた努力できるかどうか。信じて努力を続けば、当初考えていたよりも大きな花が咲くこともあるのでしょう。その時に初めて、大きな挫折は、神様から与えられた大きなプレゼントであり、神様からの使命を果たしたことになるのでしょう。
自分の人生ですから、大切にしたいと思います。会社が、上司が、同僚が、仲間が、家族がといろいろあるかもしれませんが、自分の人生を自ら投げ棄ててしまうと、自分の人生を棄ててしまうことになります。
ガンジーの言葉;
「自分で誇りを投げ棄てない限り、誰もあなたの誇りを奪うことはできない」
自分の心は自分のものでありながら、なかなかコントロールできません。
ただ、コントロールできないまでも、前を向く気持を維持する方法を身に付けておきたいと思います。
辛い時、その時を静かに過ごして、やろうと思う気持ちがまた少し顔を出すのを待つのも一つの方法なのかもしれません。
あるいは、自分に優しくする/甘えさせることも大切なのかもしれません。
そのままでいいんだよ、あなたはそのままで十分価値があるよと自分に語りかける。そう言ってくれる人がいればさらに幸せですが。